カーライフ
更新日:2019.09.06 / 掲載日:2019.09.06
女性1人でも車中泊は可能?押さえておきたいポイント解説

グーネット編集チーム
最近、クルマでの旅行に際して、各地の宿泊施設を利用するのではなく、クルマで車中泊を楽しむ人が増えています。また、車中泊を楽しむ方々の中には、ファミリーやグループはもちろん、女性1人で楽しむ方もよく見かけるようになりました。しかし、車中泊となると、宿泊施設とは違い、自分自身でセキュリティを行わなければなりません。特に女性1人での車中泊の場合は、セキュリティ面で心配がある方も多いのではないでしょうか。
そこで、これから1人での車中泊にチャレンジしようと考えている女性のために、車中泊の際のセキュリティ対策などの心得から、女性でも安心して楽しめる車中泊スポットや、女性の車中泊におすすめの車種やアイテムについてご紹介していきます。
車中泊は女子1人でも可能?安全なの?
たとえ女性1人の車中泊でも、セキュリティ対策や安全対策をしっかり行うことによって、安心して楽しむことができるようになります。逆に、今まで具体的な安全対策を気にせずに車中泊をしてきた方であれば、安心して車中泊を楽しむためにも、安全対策をされることをおすすめします。
「今までは大丈夫だったから」といって、これからも大丈夫だという保証はないので、自分の身は自分で守るスキルとテクニックを身につけておきましょう。
女性が1人で安全に車中泊をするために必要なセキュリティ対策
女性が安全な車中泊をするのに役に立つ、おすすめのセキュリティ対策をご紹介します。
カーセキュリティの設置
カーセキュリティは、車両盗難や車上荒らしなど、クルマに何か異常が発生した時、クルマから離れた場所にいるドライバーに異常を知らせ、音や光で警告を発する装置です。1人旅では少しの間でもクルマから離れると、車内は無人の状態になってしまいます。その際に、カーセキュリティを設置していれば、クルマから離れる際にも防犯をすることができ、必要以上に不安を感じることはありません。また、基本的なカーセキュリティの機能では、寝ている間も、クルマの揺れなど周囲に異変があると察知し、アラームが鳴るので、その点でも安心感があります。
LEDライトで明るさを確保
暗い空間では必要以上に不安になってしまうことがありますが、手元を明るくする照明があると、不思議に安心できるものです。車中泊をする際の明かりとしてはLEDライトがおすすめです。特に、電池式・充電式のLEDライトであれば、ライトを点灯するための配線も不要で簡単に使用することができます。
サンシェードやクルマ用カーテンなどで車内が見えないようにする
プライバシーと防犯対策のためにも、車中泊をする際には外から車内が見えないようにしましょう。外から車内が見えないようにしておけば、中にいる人の性別も人数もわかりません。リヤウインドウなどがスモークガラスになっているクルマもありますが、よりセキュリティを高めるためにも、サンシェードやクルマ用カーテンなどのアイテムを活用して、車内が見えないような対策をしましょう。
ドライブレコーダーで監視
駐停車時や車内が無人の時、エンジンを停止している時でもクルマを監視してくれる機能があるドライブレコーダーがありますが、そういった機能を持ったドライブレコーダーは、女性1人の車中泊の強い味方です。また、ドライブレコーダーを備えていることを周知することにより未然に事態を防ぐような防犯効果も期待できます。
女性が車中泊をする上での心得
女性が車中泊をする上で心得ておきたいことを確認しておきます。
人気がないところで車中泊しない
単に「眠るため」だけであれば、人気がなく静かな場所を車中泊に選ぶのは賢い選択に見えますが、あまりに人気がない場所を選ぶと、何かトラブルが発生した時に助けを呼ぶこともできないなどの事態に陥ってしまう可能性があることや、車上荒らしなどに遭う確率も高めてしまうこともあるため、防犯面で考えておすすめできません。
女性1人での車中泊の場合、ファミリーやグループが適度に利用しているような、ある程度人がいるような場所を選ぶようにしましょう。
近くて安全なトイレの確保
車中泊の場所を決める時は、近くにトイレがあるのかを確認しましょう。また、夜中でも安全にトイレに行けるようにクルマからトイレがある場所への動線を確認しておくことをおすすめします。
スマートフォン・携帯電話の電波が届く場所を選ぶ
情報収集はもちろん、いざという時の連絡手段としてスマートフォンや携帯電話は欠かせないアイテムです。電波がなくインターネット通信や通話ができない場所は、どんなにステキな場所であったとしても、女性1人が車中泊をする場所としては不安が残るので、電波が届く場所を選ぶようにしましょう。
車内に入ったらドアのロックをする
車内に入ると安心してしまい、ドアのロックを忘れてしまったり、寝てしまったりすることもあります。第三者が車内へ侵入することを防ぐためにも、車内に入ったら、すぐにドアをロックするように心がけましょう。
女性でも安心して楽しめる車中泊スポットとは

グーネット編集チーム
女性でも安心して利用できる、車中泊のスポットをご紹介します。
温泉施設も併設されている道の駅
道の駅では、地元の名産品を販売しているところも多く、お土産も入手できる上に、飲食店では地元の名物を楽しむこともできます。一部の道の駅では車中泊が禁止されていますが、車中泊が禁止されていない道の駅であれば、基本的にどこの道の駅も駐車スペースやトイレは充実していますし、温泉施設が併設されているところであれば、入浴などが可能になるため、より快適な車中泊をすることができます。目的地往路・復路で道の駅を探す際には、車中泊が可能かどうかを確認するとともに、温泉施設が併設されているかなどもチェックしておくと良いでしょう。
高速道路のサービスエリア
高速道路のサービスエリアは、飲食店・売店・自動販売機などが充実していて、休憩のための施設というだけではなく、お腹が空いている時にもうれしいスポットです。車中泊をしている人も多く、トイレなどもあるため、安心して快適に過ごせます。
オートキャンプ場
最近オートキャンプ場ではテントを積まず、寝泊まりは車中でするという方の利用も多くなってきているようです。オートキャンプ場では、道の駅やサービスエリアでの車中泊と違い、炊事場で食事の準備をしたり、火を使った料理ができるメリットがあります。また、多くのオートキャンプ場ではシャワーが利用できるため、快適な車中泊をすることができます。
RVパーク
RVパークは、キャンピングカー文化の育成を促進するために設けられた、日本RV協会認定の有料の車中泊スペースです。基本的に電源設備完備、トイレも利用できます。また、施設によってはペットOKのパークや、入浴施設完備のパークもあります。車中泊専用の施設なので、安心して車中泊をすることができます。
女性の車中泊におすすめのクルマについて
女性が車中泊をする際に最適な、クルマの機能やクルマのボディタイプについてご紹介します。
室内スペースが広いクルマ
女性の車中泊の場合、通常の旅行用品に加え、車中泊用のセキュリティグッズや快適グッズなどを積み込む必要があります。特にセキュリティに関しては、万全を期すために、他の旅行者と比べて荷物が多くなってしまうことがあります。そのため、車中泊をするクルマを選ぶ際は、これらの荷物を積んだ状態でも、就寝時には寝返りがしっかりできるような、室内スペースの広いクルマが良いでしょう。
フルフラットのシートアレンジが可能なクルマ
シートの背もたれを水平に倒した状態でスペースが確保できる、フルフラットなシートアレンジが可能なクルマであれば、車内でも十分熟睡することができます。良い睡眠ができずに睡眠が不足すると、翌日の運転にも悪影響がでてしまいます。しっかりと疲れやストレスを癒すためにも、シートアレンジでフルフラットにできるクルマがおすすめです。
なお、コンパクトカーや軽自動車のスーパーハイトワゴンなどでもフルフラットのシートアレンジが可能な車種も登場しており、車体が小さな車種であれば、運転もしやすいので、女性の車中泊におすすめです。もちろん、多少の運転のし易さを犠牲にしてでも、大きめのSUVやステーションワゴンでフラットシートを実現しながら荷物もたくさん積むことができるようにするのも、おすすめです。
いくつか車中泊に利用するクルマの候補が決まったら、ショールームなどで実車を確認して、シートや室内スペースをよく確認しましょう。また、車中泊のことだけでなく、普段のライフスタイル全般を考えてクルマを選ぶことも忘れないようにしましょう。
女性1人の車中泊で快適に過ごすための準備しておきたい持ち物・グッズ
セキュリティグッズ以外に、女性1人で車中泊をする際にあると便利なグッズ、女性なら特に準備しておきたいグッズなどをいくつかご紹介します。
車中泊マット
車内で寝る時などは、基本的にクルマのシート上で寝ることになりますが、シートの凸凹などで睡眠が阻害されてしまうことがあります。それに対して、車中泊マットを用意しておけば、睡眠に最適な凹凸のないフラットなスペースを作ることができるため、ゆったりと気持ちよく睡眠をとることができます。車中泊マットは、男女問わず車中泊を快適に過ごすために必須のグッズと言えるでしょう。
サンシェード、クルマ用カーテン
女性の車中泊では必ず用意しておきたいのがサンシェードやクルマ用カーテンです。クルマの窓から車内の様子を覗かれることを防止できるため、防犯として重要なグッズとなります。直射日光を防ぎ、紫外線をカットしてくれるものもあるため、日中の日よけとしても活躍してくれます。
ボディシート、水のいらないシャンプー
女性が車中泊をする際、清潔に過ごせるかが気になるのではないでしょうか。それに対して、ボディシートを用意しておけば、お風呂やシャワーを使えない環境が続いた時や汗をかいてしまった時など、いろいろなシーンで使えます。また、清潔に過ごすために、水のいらないシャンプーなどがあれば、車中泊というお風呂やシャワーなどがあるとは限らない形で旅をする際には、より安心ではないでしょうか。
まとめ
車中泊をする場所の選定や、車中泊をする際の防犯対策をきちんと行うことで、女性1人でも安心して車中泊を楽しむことができます。いざ車中泊に出かけた時になって慌てないためにも、事前に準備をしっかり整えてから、楽しい「車中泊」に出かけるようにしましょう。