カーライフ
更新日:2021.11.10 / 掲載日:2019.04.01

合宿と通い運転免許取得はどっちがおすすめ?それぞれのメリットとデメリット

運転免許証
自動車の運転免許を取得するためには、教習所へ通うのが最も一般的なルートとして知られていますが、実はその他にもいくつか運転免許を取得する方法があります。運転免許を取得する方法によって、取得するまでにかかる費用や期間などは大きく異なり、それぞれにメリットとデメリットもあります。この記事では、その違いを分かりやすく説明します。

運転免許を取得する方法は大きく分けて3つ

運転免許を取得するには、大きく分けて3つの方法があります。教習所に通って取得するのが一般的ですが、他にも取得できる方法があるので合わせてご紹介します。

指定自動車教習所で運転免許を取得する方法

現在、新規で自動車運転免許を取得する人の約95%が公安委員会(警察)が認定する「指定自動車教習所」へ通うと言われています。教習所へ通い、学科や技能の講習を受けて卒業を目指すルートです。教習は道路交通法で定められたカリキュラムに沿って行われ、仮免許学科試験・仮免許技能試験・卒業学科試験・本免技能試験の順で試験を受けます。 最終的に全ての試験に合格すれば卒業となり、その後地域の運転免許センター・試験場にて本試験に臨みます。指定自動車教習所を卒業した場合、本試験は学科試験と適性試験の2つで、合格すると運転免許証が交付されます。

合宿免許(合宿で運転免許を取得する方法)

教習所へ通わずに、一定期間合宿所に滞在しながら運転免許取得を目指すのが「合宿免許」です。指定自動車教習所が用意した寮やホテルなどに滞在し、決められたカリキュラムを集中的にこなします。 教習の内容や流れは通学の場合と変わらず、教習費・宿泊費・食費などが全て含まれたパック料金になっていることがほとんどです。合宿終了後は通学と同じように、運転免許センター・試験場で本試験となる学科試験と適性試験を受験します。

一発試験(直接試験場で試験を受けて免許を取得する方法)

教習所などには一切通わず、飛び込みで受験するのが「一発試験」です。運転免許センター・試験場で直接学科試験と技能試験を受験する方法で、合格すればたったの1日で運転免許が交付されます。 しかし一発試験では「運転技術があって当然」という前提で試験が行われ、安全確認をはじめとするより細かい点が試験対象となるため、難易度が非常に高いと言われています。受験者のほとんどが、初心者ではなく何らかの理由で一度取得した運転免許証を失効してしまった人たちです。

合宿免許・通い・一発試験それぞれの運転免許取得にかかる費用・期間の比較

運転免許の取得には3つの方法がありますが、それぞれ費用や期間も異なります。自分に合った方法を選びましょう。

指定自動車教習所でかかる費用や期間

指定自動車教習所へ通う場合、最短で約1ヵ月、平均では2ヶ月ほどかかるのが一般的です。スケジュールが合わない場合はそれ以上、また試験の合否状況によってはさらに時間がかかる場合もあります。ただし、通学期間には上限があり、第一回目の学科講習を受けた日から9ヶ月以内に全ての教習を終えなければなりません。 また、仮免許技能検定の有効期限は3ヶ月、仮免許自体の有効期限は6ヶ月と決まっているため、それぞれの期間内に次のステップに進む必要があります。費用はAT(オートマチックトランスミッション)で約24万円、MT(マニュアルトランスミッション)で約30万円が相場で、各種試験に落ちた場合はその都度受験費用(仮免前効果測定の再受験で2,500円程度、卒検前効果測定の再受験で4,000円程度、仮免学科再試験で1,700円程度)がかかります。

合宿免許でかかる費用や期間

合宿免許の場合、自動車免許取得までの平均期間は約2週間。MT車(普通自動車免許)の場合はAT限定と比べて技能講習数が多く、期間も2~3日長くなるのが一般的です。AT限定は短期間で教習を終える分費用を抑えることができ、宿泊料込みで20万円前後、MT車(普通自動車免許)ではAT限定の費用に15,000~20,000円ほど上乗せされます。(地域によって差があります。) 通学の場合と同様に各種試験がありますが、万一落ちてしまい延泊になった場合にも、追加教習や検定費用、延泊費用などが保証されている場合がほとんどです。

一発試験でかかる費用や期間

一発試験を受ける場合、最短日数は1日。ミスなく合格することができれば、その日に運転免許証を取得することができます。受験時は、1回につき10,750円(試験費用)+13,700円(取得時講習費用)の計24,450円が必要です。

教習所へ通うメリット・デメリット

指定自動車教習所へ通学する最大のメリットは、自分の予定に合わせてスケジュールを決めることができる点です。例えば、忙しい時には教習をセーブし、時間がある時に集中して通うという形で進めることが可能です。 その反面、学生の春休みや夏休みにあたる繁忙期は予約が取れないこともあり、ある程度余裕を持った計画が必要です。

合宿免許のメリット・デメリット

合宿免許のメリットは、短期間・低コストで免許取得を目指すことができる点です。時期によって費用が変わりますが、繁忙期を避ければ費用を抑えることも可能。合宿費用には教習料金の他、宿泊費用や交通費補助、追加保証などが含まれているため、通学と比べるとかなりリーズナブルに取得が可能です。 ただし、合宿に参加する場合は最低2週間のまとまった時間が必要になること、また合宿中はほとんど自由時間がないことを考慮しなければなりません。
運転免許を取得する方法と、それぞれのメリット・デメリットに関して解説しました。免許取得者の約95%が利用する「指定自動車教習所」、日数や費用を抑えることができる「合宿免許」、1日で免許が交付される「一発試験」と、運転免許を取得するには3つのルートがあります。 一度免許を取得した人であれば「一発試験」も合格圏内ですが、初心者の場合は、自分のペースでじっくりと学びたいなら通学、とにかく早く取得したいなら合宿免許がおすすめです。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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