カーライフ
更新日:2019.12.17 / 掲載日:2019.01.11
【グー連載コラム】買取サービス活用のススメ (2019年1月)

本企画では買い替えを成功させるためのお得な愛車の手放し方、“買取サービス”について考察していく。
(掲載されている内容はグー本誌2019年2月号の内容です)
【今回のテーマ】 査定額アップのために自分でできることを考える
大きなプラスを得るよりもマイナス回避策として重要
愛車を売却するときに「どうせ手放すから……」と、洗車や掃除をせず査定に挑む人は少なくない。たしかに査定直前の洗車が、査定額に及ぼす影響は大きくない。なぜなら、日本自動車査定協会によって定められた査定の項目に「洗車の有無」はないからだ。しかし、洗車が無駄な努力かと言えば、決してそうではない。査定士は客観的な評価に基づいて査定を行うが、クルマがキレイな状態ならば「手入れが行き届いている」と判断してくれる。査定額の上乗せより、査定士の心証を損なわないためにも洗車や掃除などは、できる範囲でしておくといい。
それから、中古車は純正の状態にある車両のほうが市場での需要が高い。クルマを工場出荷時に戻すことは不可能だが、装着パーツは純正に戻し、付属していた書類の有無を確認しよう。査定に大きなプラスをもたらすわけではないが、マイナスになることは十分に避けられる。
1.記録簿や説明書といった付属品の有無を確認しておく

クルマの経歴を証明する書類は中古車としての安心感を高める
付属品のなかでも記録簿は中古車を購入するときの安心度合いを推し量る要素となる。それゆえ、記録簿の有無が中古車の市場における価値を高めることに繋がり、販売価格にも転嫁されるので査定に大きく影響する。車両は買取業者がプロの目でしっかり確認するが、整備や点検の状況が書類で証明される記録簿があれば査定の基準に関する確実性が増すので、必ず準備しておこう。
2.改良箇所は可能なかぎり純正パーツに戻しておく

純正のほうが需要が高いから戻すのは必須
個性を演出したり性能アップを図るためにカスタムするのは楽しいものである。しかし、カスタムやチューニングは自己満足の行為なので、自分にとっては魅力的でも他の人にとっては無用の長物となる。一般的な買取店ではマイナス査定になることがあるので、改造を加えた部分は純正パーツに戻しておくのが賢明だ。社外品はパーツ買取専門店やネットオークションなどで売却することも可能だ。
3.査定担当の印象を良くするためにある程度の洗車を済ませておく

目につく場所だけでもキレイに!これだけで好印象をゲットできる
査定額への影響は大きくないが、あまりに汚いままだと「メンテナンスがされていない」と、査定士の心証を悪くする可能性がある。業社に依頼する必要はなく、自分でできる範囲の洗車や掃除をすればいい。外装の汚れを落とし、車内は目につく場所を拭き掃除するだけでも好印象を与えられる。車内のニオイが気になる場合は、香りが付かない消臭剤を使って消臭しておくといいだろう。