カーライフ
更新日:2025.09.23 / 掲載日:2025.09.23
ガレージハウスこそクルマ好き目線が大切【九島辰也】

文●九島辰也 写真●インフィストデザイン
近頃ガレージハウスがウケています。SNSにもその広告が意図せず挟み込まれてきますから、それなりのマーケットはあるのでしょう。クルマ好きの立場からすればウェルカムです。
ガレージハウスは自宅から離れた別荘のようなもので、文字通りガレージをメインにしています。なのでシャッターの閉まる車庫を一階に、リビングを二階に設定するのがデフォルト。ただ、細かく言えばいろんな仕様があって、ガレージ内に愛車をソファに座って眺められるスペースを設けるものや、リビングばかりかベッドルームがあるものもあります。まぁ、ガレージハウスに明確な定義はないようなので、多種多様ですね。
とはいえ、クルマ好きの観点からするとハテナマークがつく物件もあります。せっかくのガレージなのに工具や洗車グッズを置くスペースが狭かったり、水回りの用意が不十分だったりするものも。きっとガレージハウスという言葉の響きだけで設計していて、クルマ好きの視点を持っていないんでしょう。残念です。

そんな中で、インフィストデザインが手がける高級ガレージハウスのINCELL(インセル)ブランドは違います。クルマ好きの目線で物事が成り立っています。具体的にいえば、ガレージの床に少し傾斜がついています。これは洗車時に床に水がたまることを防ぐためで、水は間口方面に流れて行きます。もちろんそこからの排水もしっかりしていて、入り口に水たまりができることはありません。換気もそうです。排気ガス用のダクトが設置準備されていたり、エアコンが備わったります。クルマは湿気に弱いですからね。愛車をこの上なく愛でたいのであればそこまでの管理は必要になります。それと防火対策。燃え難い建材を積極的に使うことで、愛車を火から守ります。
INCELLブランドがそこまでこだわるのは代表が根っからのカーガイで、自分でレースにも参加するほどクルマを愛しています。レーシングカーのような高性能なクルマこそ、環境が大事なことを熟知しているということです。結果、INCELLの借主にはスーパーカーオーナーが集まっています。前述した項目を含め彼らのガレージへのニーズを満たす物件としてINCELLが選ばれているようです。



そんなINCELLのセカンドラインとも呼べる物件が新たにできました。「incell ADMIT館山(インセル アドミット タテヤマ)」です。これは通常のINCELLが手がけるものとは違い、木下不動産とのコラボとなります。つまり、施主は木下不動産、施工は木下工務店で、それをINCELLが手がけました。彼らがADMIT(承認)したプロジェクトとしては二例目となるそうです。
このメリットは、彼らが手がけたことでクルマ好き目線が活かされていること。と言っても純然たるINCELLとは違うので細部は異なり、ガレージのエアコンはオプション扱いになります。
ですが、クルマ一台の他に趣味のアイテムを並べる空間があり、水まわりも備わります。それにサーフボードやカヤックなどのマリングッズや釣り道具を並べられます。なんたって場所は千葉県・館山市ですからね、遊ぶ場所はたくさんあります。ゴルフもそう。館山カントリーまでは20分ちょっとで到着します。エントランスには椰子の木が立ち並ぶ、まさに館山らしいゴルフ場です。
なので、ガレージの床はあえてのコンクリート。マリングッズの水洗いもここでできます。パター練習には人工芝を敷くのもいいですね。
といった「incell ADMIT館山」の最大のメリットはリーズナブルなプライスレンジ。通常のINCELLよりも身近な価格が設定されています。つまりいいとこ取り。スーパーカーとまではいきませんが、それなりの高級車は駐車可能でしょう。気になるのは塩害ですが、シャッターをアルミ製にするなど塩害対策は施されています。気になる方は要チェック。館山海水浴場は朝の散歩コースになります。
問い合わせ:https://infist-incell.com/list/admit-tateyama/
