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更新日:2025.09.17 / 掲載日:2025.09.17
東京から愛知へ車移動するルート|所要時間や料金、おすすめSAを紹介

東京から愛知まで車で移動することを考えていませんか?車移動には、「新幹線より安く行ける」「荷物が多くても安心」といった利点があります。一方「高速料金やガソリン代の合計は?」「休憩を入れるとどのくらい時間がかかる?」「350kmの運転はきつくない?」といった不安もあるでしょう。
この記事では、東京〜愛知間を車で移動する際の所要時間や費用の目安、走りやすいルート、立ち寄りたいサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)などをわかりやすく紹介します。
1. 車で東京から愛知へ移動するのにかかる時間
東京から愛知へ車移動するのにかかる時間は、経路によりますが、渋滞がなければ3.5~4.5時間が目安です。2時間に一度、休憩を挟むと、所要時間は5〜6時間ほどに延びると考えておきましょう。
一方で、ゴールデンウィークやお盆、年末年始などの繁忙期は交通量が増え、7時間以上かかる場合もあります。週末の午前中も混雑しやすいため、深夜や早朝に出発するなど工夫しましょう。
なお、東名高速道路の神奈川県内や海老名SA付近は渋滞が発生しやすい区間です。出発前に道路情報を確認し、時間に余裕を持ってスケジュールを立てることをおすすめします。
2. 車で東京から愛知へ移動するおすすめのルート
東京から愛知で車移動する際、多く利用されているルートは「新東名高速+名古屋高速」を使う方法です。次いで「東名高速+名古屋高速」ルートもドライブ好きから人気を博しています。
東名高速や新東名高速が工事や事故の際には、迂回ルートとして「中央自動車道+名古屋高速」を利用することも検討しましょう。
(1) おすすめは「新東名高速+名古屋高速」ルート
東京から愛知への車移動でおすすめするルートは、東名高速から新東名高速を経由し、伊勢湾岸道を通って名古屋高速へ入るルートです。全体でおよそ350km、順調なら4時間30分程度で到着します。
このルートは、新東名高速を中心に道幅が広く設計されており、カーブや勾配も緩やかです。直線区間が多いため視界も確保しやすく、長距離運転に慣れていない人でも走りやすい傾向があります。
さらに、最新のSAやPAが多く配置されているので、休憩や食事を取りながら快適に移動できるのも大きな特徴です。
【ルート例】
東京IC(東名) → 御殿場JCT(新東名) → 豊田東JCT(伊勢湾岸道) → 名古屋南JCT(名古屋高速)
(2) 景色を楽しみたいなら「東名高速+名古屋高速」ルート
東京から愛知へは、新東名高速を使わない「東名高速+名古屋高速」ルートもあります。距離は新東名高速を使うルートとほぼ同じ350km前後ですが、所要時間は少し長くなり、5〜6時間程度を見ておくと安心です。
東名ルートの特徴は、景色を楽しめるスポットが豊富にあることです。湖を一望できる浜名湖SA、富士山を間近に望める富士川SA、駿河湾が迫る由比PAなどは人気の立ち寄りポイントです。移動の合間にこうした絶景を楽しめば、長距離ドライブの疲れを和らげられるでしょう。
さらに、東名高速はSAやPAの間隔が短めで、休憩を取りやすいのもポイントです。新東名高速に比べるとカーブや起伏が多いため、運転そのものを楽しみたい人にとって魅力的なルートといえるでしょう。
【ルート例】
東京IC(東名) → 豊田東JCT(伊勢湾岸道) → 名古屋南JCT(名古屋高速)
(3) 工事や事故の際は「中央自動車道+名古屋高速」ルート
東名高速や新東名高速が渋滞や工事で混雑している場合は、「中央自動車道+名古屋高速」を検討してもよいでしょう。
中央自動車道は山間部を走るため距離は370km前後とやや長く、カーブや坂道も多いのが特徴です。景色は雄大ですが、ガソリン消費量が増えやすく、長時間の運転は疲れやすくなります。そのため、観光を兼ねて余裕を持った移動をしたいときや、東名高速などの混雑を避けたいときに検討するとよいでしょう。
【ルート例】
東京高井戸IC(中央自動車道) → 小牧JCT(名古屋高速方面)
3. 東京から愛知を車移動するのにかかる料金
東京から愛知へ車で移動する際にかかる費用は、主に「高速道路料金」と「ガソリン代」です。
ただし、出発時間や走行ルート、利用する車種、ETC割引の有無によって差が出るため、ここでは目安を確認しておきましょう。
(1) 高速道路
新東名高速ルートで東京ICから名古屋南ICで走行した場合、普通車の通常料金は8,810円になります。ETCを利用する場合は、片道で8,720円、往復17,440円です。ETCを利用している場合、さらに割引が適用される時間帯や曜日があります。
・深夜割引(0時〜4時):深夜時間帯に走行した区間は、通常料金から30%割引
・休日割引(土日・祝日):休日に走行した区間は、通常料金から30%割引
推奨する「東名高速+名古屋高速」ルートにおいて、深夜割引や休日割引が適用されると、片道6,167円と2,500円程度お得になります。ただし、ゴールデンウィークやお盆などの繁忙期は対象外となるため注意が必要です。
積極的に割引を活用し、家族旅行やグループ移動の出費を抑えましょう。
(2) ガソリン代
走行距離を350km、ガソリン価格を170円/Lとして計算すると、車種ごとのガソリン代は以下のとおりです。
車種 | 燃費の目安 | ガソリン代※ |
---|---|---|
軽自動車(例:N-BOX) | 約21km/L | 約2,900円 |
コンパクトカー(例:ヤリス) | 約36km/L | 約1,700円 |
ミニバン(例:セレナ) | 約20km/L | 約3,000円 |
SUV(例:ハリアー) | 約15km/L | 約4,000円 |
燃費がよい車種なら2,000円以内で済みますが、ミニバンやSUVでは3,000円〜4,000円になります。ただし、運転の仕方やエアコンの使用状況によってもガソリン消費量は変わるため、あくまで目安となります。
4. 東京から愛知までの車以外の移動方法
東京から愛知へ移動する主な方法は、車以外に新幹線や高速バスなどがあります。それぞれの料金、所要時間を整理しておくと、状況に合わせて最適な方法を選びやすくなります。
(1) 車以外の移動にかかる時間と料金目安
車以外で、東京から愛知へ移動する主な方法を以下の表にまとめました。
移動手段 | 所要時間の目安 | 片道料金の目安(一人あたり) |
---|---|---|
新幹線 | 約2時間 | 東京-名古屋間 自由席10,560円 |
高速バス | 約6時間 | 2,800円~ |
夜行バス | 約6時間 | 2,100円~ |
※乗車する駅やバス出発所までの移動時間は含んでいません
(2) 費用・時間・快適さを比較する
それぞれの移動方法には、費用・時間・快適さの面で違いがあります。
新幹線は料金こそ高めですが、所要時間が短く快適で、日帰りや短期の旅行に最適です。費用を重視するなら高速バスや夜行バスがおすすめです。ただし、長時間の乗車で体力的に負担が大きい点は覚えておきましょう。
どの手段を選ぶ場合も、出発前に料金と所要時間を比較しておくことで、旅の満足度を高められます。
5. 東京から名古屋の車移動でおすすめのSA
東京から名古屋への車移動は距離が長く、途中で「ちょっときついな」と感じることもあります。そんなときは、ただ休憩するだけでなく、ご当地グルメや景色を楽しめるSAに立ち寄るのがおすすめです。
ユニークな施設をうまく利用すれば、移動時間そのものが旅の思い出になります。ここでは、とくに人気のSAを5つご紹介します。
(1) EXPASA足柄(東名高速道路)

富士山を望める絶好のロケーションが魅力の大型SAです。入浴施設が完備されており、長時間の運転で疲れた体を癒やすのに最適です。
グルメも充実していて、地元の名物料理から全国チェーンまで幅広く楽しめます。休憩にとどまらず、旅の目的地として立ち寄る人も多いスポットです。
(2) 駿河湾沼津SA(新東名高速道路)

駿河湾を一望できる開放的な景観が魅力のSAです。広いドッグランや芝生スペースが整備されているので、愛犬連れや家族旅行にもぴったり。
ベンチに座って海を眺めながら食事や休憩ができ、長距離運転の疲れを忘れさせてくれます。カフェやレストランも充実しており、駿河湾の新鮮な魚介を使った海鮮丼をはじめとしたご当地グルメが人気です。
(3) EXPASA浜名湖(東名高速道路)

浜名湖畔に位置し、上下線共通で利用できる全国有数の規模を誇るSAです。展望広場からの湖の景色は絶景で、夕暮れ時にはとくにロマンチックな雰囲気に。
芝生の公園やキッズスペースもあり、子連れでものびのび過ごせます。2025年11月30日(日)までの土日祝限定ですが遊覧船の発着地にもなっており、旅の途中で非日常を味わえるのが特徴です。
(4) 諏訪湖SA(中央自動車道路)

中央道ルートを利用するなら立ち寄りたいSAです。諏訪湖を望むテラス席が設けられており、湖を眺めながら食事や休憩を楽しめます。
峠の釜めしに馬肉を利用したさくら丼、信州そばやおやきといった地元グルメもそろっており、休憩しながら旅行気分を味わえるスポットです。
(5) 刈谷ハイウェイオアシス(伊勢湾岸自動車道)

刈谷ハイウェイオアシスは、PAに加え公園や商業施設などが併設された「ハイウェイオアシス」として、多くの人々から人気を集めているスポットです。
観覧車や温泉、ショッピングモールに加え、子どもが遊べる岩ケ池公園も併設。長時間の移動で退屈してしまう家族連れにとくにおすすめです。
豪華な内装の「デラックストイレ」も人気で、立ち寄るだけで旅の思い出になります。
6. 東京から愛知まで車移動するときの注意点
東京から名古屋までは片道350km前後のロングドライブになります。安全かつ快適に到着するためには、出発前の準備と道中での工夫が欠かせません。
ここではとくに気をつけたい3つのポイントを整理しました。
1. 休憩を計画的に取る
2. 余裕のあるスケジュールを立てる
3. 子連れドライブは事前対策を練る
4. 出発前に車両を点検する
順にご紹介します。
(1) 休憩を計画的に取る
長時間の連続運転は集中力が落ちやすく、事故の原因になりかねません。目安として2時間に1度はSAやPAに立ち寄り、15〜20分程度体を休めましょう。
まぶたが重い、同じ姿勢で体がこわばるといったサインが出たら早めに休憩を。ストレッチや軽い仮眠を挟むだけでも、運転の安全性は大きく変わります。
(2) 余裕のあるスケジュールを立てる
車の移動は渋滞がなければ3時間半〜4時間半ですが、休憩や交通状況を含めると6時間以上かかる場合もあります。ゴールデンウィークやお盆は7時間を超えることも珍しくありません。
到着時間から逆算するだけでなく、渋滞や休憩も見込んで計画を立てましょう。交通量の少ない、深夜や早朝に出発すれば比較的スムーズに移動できます。
(3) 子連れドライブは事前対策を
家族旅行では、子どもの退屈や車酔い対策をしておくことが大切です。お気に入りのおもちゃやタブレット、車内で楽しめるゲームを用意すると飽きにくくなります。
以下の表では、3つの対策ポイントをもとに、それぞれ具体的な準備例をあわせて紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
対策ポイント | 具体的な準備の例 |
---|---|
飽きさせない工夫 | ・お気に入りのCD・DVDや動画配信サービスの準備 ・しりとりやクイズなど、車内でできるゲーム ・おもちゃやお菓子の用意 |
車酔い対策 | ・乗車前に食べ過ぎない ・酔い止め薬をあらかじめ飲んでおく ・吐いたとき用の袋 ・こまめな換気で空気を入れ替える |
快適グッズ | ・首や頭を支えるネックピロー ・日差しを遮るサンシェード ・汚れたときのための着替えやウェットティッシュ ・携帯扇風機 ・ブランケット |
(4) 出発前に車両を点検する
長距離移動の前には、最低限の車両点検をしておきましょう。
タイヤ
空気圧はガソリンスタンドなどの無料エアゲージで測定し、指定値に合わせます。残り溝の目安は、硬貨で確認できますが、あくまで簡易チェックになるため、専門業者に点検してもらうことをおすすめします。
オイル・冷却水
エンジンルーム内のゲージやタンクを見れば、量の不足はすぐ確認できます。不安があればカー用品店で補充してもらいましょう。
ウォッシャー液
長距離では虫や泥でフロントガラスが汚れやすいため、出発前に満タンにしておくと安心です。
バッテリー
エンジン始動が鈍い、ライトが暗いと感じたら劣化のサインです。心配な場合は、カー用品店などで点検を受けることをおすすめします。
非常時の装備
スペアタイヤやジャッキ、三角表示板、発煙筒は車載場所をあらかじめ確認しておきましょう。
こうした点検を前日に済ませておくと、出発当日に慌てずにすみます。とくに初めての長距離ドライブや子連れ旅行では、余計なトラブルを防ぐためにチェックしておきましょう。
7. 事前に準備を整えて東京から愛知まで快適ドライブへ
東京から愛知までは片道約350kmのロングドライブです。所要時間の目安を把握し、休憩ポイントを事前に決めておくことで、疲れをとりつつ安全に移動できます。
連休や週末は渋滞が発生しやすいため、余裕を持ったスケジュールを立てておくことが重要です。また、車両の点検や非常時の装備を確認しておけば、思わぬトラブルを防げるでしょう。
準備を整えて計画的に走れば、長距離でも負担を感じにくく、旅そのものを楽しむ余裕が生まれます。安心できる準備を整え、愛知までのドライブを快適に満喫しましょう。