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更新日:2025.09.16 / 掲載日:2025.09.16
東京から大阪まで車で何時間?高速ルート・料金・休憩スポットを解説

東京から大阪まで家族旅行へ出かける際の移動手段に車を検討していませんか?「新幹線より費用を抑えられそう」「荷物が多くても楽だ」と考える一方、「高速代やガソリン代の総額は?」「休憩を入れると何時間かかる?」「長時間の運転はきつくない?」といった不安や疑問も多いはずです。この記事では、東京から大阪間の車移動にかかる費用や時間、おすすめのルートなどを解説します。
1. 東京から大阪の車移動にかかる時間
東京から大阪までの車での移動時間は、約5時間~6時間が目安です。しかし、これは休憩や渋滞なく走り続けた場合の時間です。2時間程度の休憩を挟むと、所要時間は約8時間はかかるでしょう。
また、お盆や年末年始、ゴールデンウィークなどの繁忙期は、激しい渋滞に巻き込まれると10時間以上かかることもあります。特に週末の午前中は高速道路が混雑しやすいため、深夜や早朝に出発するなど、時間をずらす工夫を検討しましょう。
2. 東京から大阪の車移動におすすめなルート
東京から大阪へ車で移動する際、主に3つのルートが選択肢となります。それぞれの特徴を理解し、自分の計画に合った最適なルートを選びましょう。
(1) 走りやすさ重視なら「新東名+新名神」ルート
東京から大阪への車移動で、運転のしやすさを最優先するなら「新東名高速道路」と「新名神高速道路」を経由するルートが断然おすすめです。料金は10,000円前後、走行距離は約6時間程になります。
このルートの魅力は、道幅が広く、直線区間が多いこと。カーブや勾配が緩やかに設計されているため、特に長距離運転に慣れていない場合や、夜間に走行する場合も安心してハンドルを握れます。
また、比較的新しい道路のため、SA(サービスエリア)やPA(パーキングエリア)の設備が充実しているのも嬉しいポイントです。
【ルート】
東京IC(東名)→ 御殿場JCT(新東名)→ 名古屋南JCT(伊勢湾岸道)→ 四日市JCT(新名神)→ 草津JCT(名神)→ 吹田JCT
(2) 料金を抑えたいなら「新東名高速+名阪国道」ルート
少しでも費用を節約したい人には、一部区間で無料の名阪国道を利用するルートがおすすめです。新東名高速から東名阪道路を経由して亀山ICで降り、名阪国道を経由して大阪へ向かいます。
有料の高速道路を走る区間が短くなるため、新名神ルートに比べて高速料金を安くできるのがメリットです。「新東名+新名神」のルートに比べて、約1時間ほど時間がかかりますが、料金は約1,000円ほど安くなるでしょう。ただし交通状況やETC、休日割引の有無などで料金や所要時間が変わる点は注意が必要です。
名阪国道は高速道路ではないため、信号や急カーブ、勾配のきつい坂道が続きます。また、天候の影響を受けやすく、冬場は積雪や凍結で通行止めになることもあるため、走行前には道路情報の確認が欠かせません。
【ルート】
東京IC(東名)→ 御殿場JCT(新東名)→名古屋南JCT(伊勢湾岸道)→ 四日市JCT(新名神)→ 亀山IC(名阪国道)→ 天理IC(西名阪)→ 松原JCT
(3) 時間に余裕があるなら「中央自動車道+名神高速」
時間に余裕があり、景色の変化を楽しみたい人には「中央自動車道」を経由するルートがおすすめです。
このルートは、山間部を走行するためカーブやトンネルが多いですが、諏訪湖や南アルプスといった美しい自然景観を眺めながらドライブできるのが魅力です。道中には、絶景で知られる「諏訪湖SA」や「恵那峡SA」など、立ち寄りたくなるサービスエリアも点在しています。
ただし、新東名・新名神ルートに比べて距離がやや長く、走行時間は約1時間長くなります。また、高速料金も約4,000円ほど高くなります。
また冬場は積雪や凍結によるチェーン規制が発生しやすい点には注意が必要です。季節の良い時期に、移動そのものを旅の目的として楽しみたい場合に適したルートです。
【ルート】
東京高井戸IC(中央自動車道)→ 小牧JCT(名神)→瀬田東IC(京滋バイパス)大山崎IC(名神)→ 吹田JCT
3. 東京から大阪の車移動にかかる料金
東京から大阪まで車で移動する場合、主な費用は「高速道路料金」と「ガソリン代」です。これらの総額は、走行ルートや利用する車種、ETC割引の有無によって変動します。
(1) 高速道路
東京から大阪までの高速料金は、利用するルートや各種割引の有無によって大きく変わります。通常料金の目安は約10,000円前後ですが、割引をうまく活用すればさらに安く抑えられます。
主な各種割引は以下の2つです。
・深夜割引:毎日0時~4時の間に走行した区間が30%割引
・休日割引:土日・祝日に高速道路を走行した区間が30%割引
例えば、一般的な「新東名+新名神ルート」で東京ICから吹田ICまで走行した場合、通常料金は10,840円ですが、深夜割引や休日割引が適用されると7,590円となり、約3,000円以上もお得になります。ただし、休日割引についてゴールデンウイークやお盆、年末年始などは、除外日となります。
出発する曜日や時間帯を調整できるなら、これらの割引を積極的に活用しましょう。
(2) ガソリン代
東京から大阪までのガソリン代は、乗っている車の燃費によって大きく変わります。走行距離を約500km、ガソリン価格を170円/Lと仮定して、車種ごとの費用の目安を算出しました。
車種 | 燃費の目安 | ガソリン代※ |
---|---|---|
軽自動車(例:N-BOX) | 約21km/L | 約4,000円 |
コンパクトカー(例:ヤリス) | 約36km/L | 約2,300円 |
ミニバン(例:セレナ) | 約20km/L | 約4,300円 |
SUV(例:ハリアー) | 約15km/L | 約5,700円 |
自分の車の燃費を確認し、出発前に満タンにしておくと、道中での給油回数を減らせて安心です。燃費は運転の仕方やエアコンの使用状況でも変動するため、あくまで目安として参考にしてください。
4. 東京から大阪までの車以外の移動方法
東京から大阪への移動は、車以外にも新幹線、飛行機、高速バスといった選択肢があります。それぞれの所要時間と料金の目安を比較してみましょう。
移動手段 | 所要時間の目安 | 片道料金の目安(一人あたり) |
---|---|---|
新幹線 | 約2時間半 | 東京-大阪間 普通自由席13,870円 |
飛行機 | 約1時間 | 約7,000円~ |
高速バス | 約8時間 | 約4,000円~ |
※料金は時期や予約タイミングによって大きく変動します。
新幹線は料金と時間のバランスが最も良く、飛行機は移動時間そのものは最短です。高速バスは車同様、時間はかかりますが、料金を最大限に抑えたい場合に魅力的です。
5. 東京から大阪の車移動でおすすめのSA(サービスエリア)
東京から大阪への長い道のりでは、SAでの休憩が欠かせません。ただ休むだけでなく、ご当地グルメや絶景、レジャー施設を楽しめるユニークなSAに立ち寄ってのんびり過ごし、気分転換をしてみてはいかがでしょうか?ここでは、特におすすめの3つのSAを紹介します。
(1) EXPASA浜名湖SA(東名高速道路)
東名高速道路にある浜名湖SAは、美しい景色を一望できる絶好のロケーションが魅力です。展望広場からは浜名湖を眺めることができ、運転の疲れを癒やすのに最適なスポットです。
特に夕暮れ時の景色は格別で、「恋人の聖地」にも認定されています。景色を楽しみながら食事や休憩ができるため、長旅の良い思い出になるでしょう。
また赤ちゃんや子どもが遊べるキッズコーナーが併設されているのも特徴です。さらに、2025年11月30日(日)までの土日祝限定で浜名湖SA発着の遊覧船が運航しています。湖上からの景色は格別で、浜名湖でゆっくり過ごしたい人におすすめです。
(2) EXPASA足柄(東名高速道路)
気候や条件がそろえば、富士山を望むことができるEXPASA足柄は、休憩だけでなく旅の目的地としてもおすすめな大型サービスエリアです。上下線ともに入浴施設をはじめ充実した設備が整っており、特に上り線には宿泊施設もあるため、仮眠を取りたいドライバーにとって心強い存在です。
グルメも豊富で、フードコートには有名チェーン店から地元の味が楽しめる専門店までが軒を連ねます。運転に疲れたら、温泉でリフレッシュしたり、広々としたレストランで食事を楽しんだりして、長旅に備えましょう。
(3) 刈谷PA(伊勢湾岸自動車道)
刈谷PAは、サービスエリアとは別のコンセプトで作られたハイウェイオアシスです。ハイウェイオアシスとは、サービスエリア・パーキングエリアに都市公園や商業施設などを組み合わせた施設のことです。観覧車や温泉、産直市場までそろっており、長時間の休憩を楽しめるスポットです。
また、SA内にある「デラックストイレ」は、古代ローマ建築をイメージした豪華な空間が魅力です。床にはカーペットが敷かれており、男女合わせて48個あるトイレは、一つひとつの個室が異なるデザインで作られているというこだわりようです。
特に、ゴーカートやメリーゴーランド、フィールドアスレチックなどで楽しめる岩ケ池公園も併設されているため、長時間の車移動で飽きてしまった子どものリフレッシュに最適です。食事や買い物だけでなく、家族みんなで楽しめる立ち寄りスポットとしておすすめです。
6. 東京から大阪まで車移動するときの注意点
東京から大阪までの約500kmの道のりを安全・快適に走りきるためには、事前の準備と心構えが大切です。特に注意したい3つのポイントを確認しておきましょう。
(1) こまめな休憩を取る
東京から大阪までの長距離運転では、安全を最優先し、こまめに休憩を取ることが不可欠です。どんなに運転に慣れている人でも、最低でも2時間に1回はSAやPAに立ち寄り、15分~20分程度の休憩を挟みましょう。
特に、以下のようなサインが現れたら、すぐにでも休憩が必要です。
・まぶたが重く感じる
・集中力が散漫になる
・同じ姿勢が続き、体が凝り固まってきた
休憩中は車から降りて、軽いストレッチで体をほぐしたり、飲み物で気分をリフレッシュしたりするのがおすすめです。短時間の仮眠も、その後の安全運転に非常に効果的です。またコーヒーなどのカフェイン入りの飲み物やガムなどが眠気覚ましになるでしょう。無理せず、心と体に余裕を持った運転を心がけましょう。
(2) 無理のないスケジュールを組む
東京から大阪までは休憩を含めると8時間以上かかる長旅です。到着時間から逆算するだけでなく、予期せぬ渋滞や休憩時間の延長も考慮し、時間に余裕を持った計画を立てましょう。
例えば「お昼ごろまでには大阪に着きたい」と考えるなら、交通量が少ない早朝4時頃までに出発するのが理想的です。運転を交代できる同乗者がいない場合は、途中で仮眠を取る時間も計画に含めておくと安心です。移動日当日は、焦らず安全運転を第一に考えましょう。
(3) 子連れの場合は事前の対策を行う
家族での長時間の車移動では、子どもが退屈したり車酔いしたりしないよう、事前の準備が大切です。特に、以下の3つのポイントを押さえておくと、親子ともに快適なドライブになります。
対策ポイント | 具体的な準備の例 |
---|---|
飽きさせない工夫 | ・お気に入りのCD・DVDや動画配信サービスの準備 ・しりとりやクイズなど、車内でできるゲーム ・おもちゃやお菓子の用意 |
車酔い対策 | ・乗車前に食べ過ぎない ・酔い止め薬をあらかじめ飲んでおく ・吐いたとき用の袋 ・こまめな換気で空気を入れ替える |
快適グッズ | ・首や頭を支えるネックピロー ・日差しを遮るサンシェード ・汚れたときのための着替えやウェットティッシュ ・携帯扇風機 ・ブランケット |
お気に入りのCDがあると、車内カラオケが楽しめます。また、酔いやすい子の場合は、食後すぐの乗車は避け、食後1時間程度あけると吐き戻しの割合が減ります。加えて万が一嘔吐してしまったときに備えて、においが出ないような袋を用意しておくと安心です。
さらに、車内の空気を循環させるための携帯扇風機や、子どもが寝てしまったときに使用するブランケットがあると便利です。
出発前にこれらの準備を整えておくだけで、移動中のトラブルを減らせます。子どもの機嫌や体調に気を配りながら、楽しい家族旅行にしましょう。
7. 入念な事前準備で東京から大阪までスムーズに車移動しよう
東京から大阪までの車移動は、休憩や渋滞などを含めると約8時間から9時間ほどの長旅になります。高速ルートや休憩ポイント、料金などを事前に確認し、スムーズなドライブを心掛けましょう。
また、こまめに休憩したり、子連れの場合は事前の対策をしたりすることも重要です。この記事を参考に安全で楽しい旅行計画を立ててみてください。