カーライフ
更新日:2025.05.22 / 掲載日:2025.05.22

気になるEV、1週間徹底試乗レポート![アウディ Q4 Sportback e-tron]

文と写真⚫︎ユニット・コンパス ※ナンバープレートは、すべてはめ込み合成です。

電気自動車のある生活をレポートしてきた「リアルEVライフ」。 ホンダeを購入して1年半が経過した編集部 大塚。シーズン2では、そんな彼が違う電気自動車に乗って何を感じるのか? いろいろなEVを1週間ほど借り出して、シチュエーション別にテストしていきます。テーマはもちろん「徹底的にユーザー目線」で!

 前回の記事はこちら▼ 

【今回のテストモデル】アウディ Q4 Sportback 45 e-tron S line

全長4590mm
全幅1865mm
全高1660mm
ホイールベース2765mm
トレッド (前/後)1590mm/1580mm
車両重量2120kg
乗車定員5名
最小回転半径5.4m
駆動方式後輪駆動
サスペンション(前/後)マクファーソンストラット式/Sリンク式マルチリンク
ブレーキ(前/後)ディスク/ドラム
バッテリー総電力量82kWh
バッテリー種類リチウムイオン電池
電動モーター種類交流同期電動機
最高出力210kW
最大トルク545Nm
充電方式普通充電:AC200V/急速充電:DC(CHAdeMO)
一充電走行距離613km(WLTCモード)
交流電力量消費率136Wh/km(WLTCモード)
 ・市街地モード120Wh/km(WLTC-L)
 ・郊外モード130Wh/km(WLTC-M)
 ・高速道路モード149Wh/km(WLTC-H)
タイヤサイズ 前235/50R20
タイヤサイズ 後255/45R20

【オプション装備(消費税込み)】 合計68万円

・タイフーングレーM 8万円
・ブラック Audi rings & ブラックスタイリングパッケージ 15万円
(エクステリアミラーハウジングブラック)
・SONOSサウンドシステム 10万円
・ステアリングヒーター 4万円
・MMIナビゲーションプロ 20万円
・S line インテリアプラスパッケージ 11万円
(パーシャルシャルレザー/ドアアームレストアーティフィシャルレザー/3分割可倒式シート)

車両本体価格が767万円(消費税込み)のため、合計835万円となる車両。

 今回のテスト車は、アウディe-tronシリーズの第3弾となるアウディ Q4 e-tron(SUVタイプ)/Q4 スポーツバック e-tron(クーペSUVタイプ)。全長4590mm、全幅1865mmというサイズは、Q3とQ5の中間に位置するコンパクトなSUVである。電気自動車専用プラットフォームMEBを採用し、広い室内と荷室を実現。特に荷室は、Q4 e-tronでは520L、今回のQ4 スポーツバック e-tronでは535Lと広く、リアシートを畳むことでさらに広い空間を確保。EVプラットフォームの恩恵が最大限に発揮されている。

 総容量82kWhのリチウムイオン電池は床下に搭載。リアアクスルにモーターを配置し後輪を駆動する。最高出力は210kWを発揮するので、その動力性能も十分なものだ。また、普通充電200Vのほか、急速充電はCHAdeMO規格に対応しており、日本のインフラでも困ることはない。スタイリッシュな外観と高品質な室内と相まって、輸入車のBEVとして身近で魅力ある選択肢となっている。

【通勤テスト】自宅~勤務先の片道約25km(往復約50km)をテスト! 普段使いの電費や乗りやすさをここでチェック!

編集部 大塚「この企画では初のアウディということで、楽しみにしていました! まずはこのデザイン、とてもスタイリッシュですね。十分なユーティリティを持つモデルにも関わらず、ボディが引き締まって見えるところがいいです」

Q4のエクステリアは、アウディデザインDNAを受け継ぐディテールがポイントで、ショートオーバーハング、筋肉質なフェンダー、流れるようなサイドライン、そして水平基調のリヤエンドに続く、なんとも美しい造形に仕上がっています。

編集部 大塚「このクラスのSUVは市場にあふれていますが、Q4はデザインもまとまっていて、このオクタゴン(8角形)のシングルフレームグリルもアウディQファミリーに共通しているから、ひと目でそれとわかりますね」

このデザインは空力にも優れていて、Q4 e-tronで0.28、Q4 スポーツバック e-tronにいたっては0.26!という、SUVとしては驚きのCd値(空気抵抗係数)を実現しています。ボディデザインはもちろん、ディテールでも電動開閉式のエアインレットやフロントスポイラーに対して垂直に配置されたディフレクター、ホイールディフレクター、ミラーハウジング、テールゲートの形状などの空力性能を最適化。これはアウディのブランドアイデンティティ「技術による先進」を想起させるポイントでもあり、Q4 e-tronの大きな魅力となっています。

編集部 大塚「乗り込むと、センタークラスターがドライバー側に向いたデザインが広がっています。異形のステアリングを含めて、独自の雰囲気がすごいです」

メーターには10.25インチのアウディバーチャルコックピット、そしてセンターには11.6インチのMMIタッチディスプレイが配置され、アウディではこれをフルデジタルコックピットと呼んでいますね。

編集部 大塚「この上下がフラットな形状のステアリングは、意外と運転しやすいですね。上部は視界を遮らないし、太さも自分にマッチしていて、常に触れるステアリングの重要性を、あらためて再認識しました。タッチ式の操作パネルもスムーズに操作でき、新しさを実感できます」

先進的なポイントで言うと、フロントスクリーンに上下2つに分けて表示されるARヘッドアップディスプレイが装備されていて、上部はナビゲーション/車線逸脱警告など、下部は速度などの主要な情報を表示させることができます。また、安全技術とアシスタンスシステムでは、フロントカメラに加えて、車体前後に中距離レーダーと超音波センサーを配置、さらに車体前後と左右ミラーに合計4つの360°周辺環境カメラが内蔵されています。これによって、アダプティブクルーズアシスト/エマージェンシーアシスト、アウディサイドアシスト、エグジットワーニングなどさまざまな機能が使えるようになっています。

【寄り道テスト】/会社からの帰り道、買い物やちょっとした寄り道での、使い勝手やワクワク感をチェック!

編集部 大塚「アウディというとクワトロ(AWD)のイメージが強かったのですが、このQ4は所有しているホンダeと同じリア駆動(RR)なので、とても比較しやすかったです。キビキビ走るホンダeと比べると、どっしりした感じでリラックスして運転できますね。以前試乗したフォルクスワーゲン ID.4と同じプラットフォームを使用していながら、ここまで雰囲気が変わるとは驚きです。自動車設計の奥深さを感じずにはいられません!」

Q4 e-tron/Q4 スポーツバック e-tronは、日本では2022年1月に発表後プレミアムBEVの販売台数でナンバーワンを記録していて、2023年には国内で2000台を達成しています。直近のニュースでは2024年12月にマイナーチェンジが行われ、「40」から「45」へ進化。駆動用電気モーターの性能がアップし、最高出力210kW(従来比:+60kW)、最大トルク545Nm(従来比:+235Nm)を実現。総電力量の82kWh(正味容量77kWh)に変わりはありませんが、一充電走行距離も613㎞(従来比:+19㎞/WLTCモード)とさらに延びています。今回の試乗車はこの最新モデルで、ボディはクーペSUVタイプのQ4 スポーツバック 45 e-tron S lineとなります。

【お出かけテスト】ロングドライブでの電費や、快適性などを同乗者の意見も交えてチェック!

編集部 大塚「今回まず驚いたのは、静粛性の高さです。いつものように後席に家族を乗せ出かけたのですが、静かだから会話しやすく、そのストレスは皆無でした。また、クーペスタイルのスポーツバックにも関わらず、家族3人の我が家では十分以上のユーティリティでした。カップホルダーなどの収納スペースも充実していて、これはファミリー層にもウケるはず。調べたら、合計24.8L(欧州値)もあるんですね」

アップデートされた最新モデルでは、0-100㎞/h加速は6.7秒!(欧州値)というからビックリです。また、パドルシフトは3段階に調整可能で、Bモード(パドルシフトで最大のレベル3相当)があり、ワンペダル走行ができる仕様となっています。

編集部 大塚「先の静粛性に加えて、乗り心地のよさにも驚きました。20インチのタイヤサイズは、未舗装路でこそコツコツ感が気になる瞬間がありましたが、舗装路は終始フラットで気持ちよく走れました。とくに、走行モード内にある「インディビジュアルモード」は、パワーやサスペンション、ハンドリングを好みに設定できていいですね。気分によって変更できるし、これがホンダeにもあればとつくづく思いました」

充電にまつわる話では、200Vの普通充電は標準で3kW、オプションで最大8kWまで対応。また、急速充電はCHAdeMO規格の125kWに対応しています。メーカーの発表では125kWで5%→80%までの充電が38分で可能(理論値)となっています。

編集部 大塚「今回は時間の関係で出先で2度の充電に留まったのですが、プレミアムチャージングアライアンスも充実しているので、今度はそちらもぜひ試したいですね」

~試乗を終えて~

編集部 大塚「BEVはリア駆動がいちばん気持ちがいいと、今回あらためて思いました。やはりステアリングを握っているときは、走りそのものを楽しみたいので、後ろからグッと押し出されるような加速感と、軽快なハンドリングは気持ちを盛り上げてくれます。また、いつものように車内でリモート会議に参加した際、運転席の前後スライド量が大きいためそのまま会議できました! いつも助手席や後席に移動していたので、これはちょっと嬉しかったですね。次回チャンスがあれば、クワトロモデルも試乗してみたいです!

今回のまとめ

○実用的なパッケージながら、デザインが美しい
○ガソリン車から乗り換えても迷わない操作系
○プレミアムモデルらしい静粛性と快適な走り

今回の充電データ

急速充電(50kWh)67% → 87%
急速充電(90kWh)58% → 89%
次回予告

次回は「BYD シーライオン7」をじっくりテストします!

編集部 大塚
編集部 大塚

リポータープロフィール:自他共に認めるクルマ好き、キャンプ好き、ウインタースポーツ好きにして、気になることは徹底的に調べるのがモットー。今回は企画を成立させるために、ローンを駆使して自らEVを購入。これからEVにまつわる諸問題に体当たりしていきます! プロトコーポレーション 執行役員/2025-2026 日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員。

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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