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更新日:2025.01.21 / 掲載日:2025.01.21
大阪万博の交通問題、ライドシェアで解決?現地住民の“期待と不安” newmo調査

大阪でタクシー・ライドシェア事業を行うnewmo(本社:東京都港区)は1月20日、2025年4月から開催される大阪・関西万博での移動需要の高まりに対応するため大阪にて日本版ライドシェアの24時間運行が解禁されたことを受け、ライドシェアに関する緊急意識調査を実施、その結果を発表した。
同調査は、2024年12月27日~12月28日にインターネットで実施。18〜59歳の大阪・京都・兵庫・奈良在住者で、タクシーを半年に1回以上利用し、ライドシェアを知っている1,200名を対象としている。
大阪府民の6割が「万博でのライドシェア導入」に賛成、反対意見は1割

はじめに、「2025年、大阪万博でのライドシェア導入に対してどのように感じますか」という質問では、大阪府民の6割が「万博中のライドシェア導入に賛成」と回答。関西全体でも同様の傾向が見られ、反対意見は1割程度だった。

「大阪万博の会期中、問題になりそうなことはありますか」という質問では、「道路渋滞、交通の混雑」(58.4%)がトップに。次いで「電車の混雑、遅延」(51.0%)、「移動の足がなくなる(タクシーがつかまらないなど)」(36.5%)となった。

「大阪万博期間中のライドシェア導入で、どのような効果があると思いますか」の問いでは、「タクシー待ち時間の短縮」(37.1%)、「タクシー車両不足の解消」(36.7%)、「働き手(タクシードライバー)不足の解消」(28.8%)が上位に挙がった。
万博期間中、道路渋滞や電車の混雑への懸念もあるが、移動の足がなくなることを危惧する声も多く、ライドシェアの導入はそれらを解決できる手段であるとの期待が多いようだ。
ライドシェア利用経験者8割が支持、未経験者からは不安の声


また、ライドシェアの利用意向についての質問では、日本国内でライドシェアの利用を「検討したい」「やや検討したい」と回答した人は5割超。国内外でのライドシェア利用経験者に限ると8割がライドシェア利用に前向きだった。
しかし、ライドシェア未経験者では半数以下(45.3%)と、過去のライドシェア利用経験有無により、大きな差が生じていることが分かった。

日本でのライドシェア利用を検討したい/したくないと思う理由については、「移動手段が増える・便利になる」など、ポジティブな項目が上位となり、「タクシーがつかまらない」課題解消への期待も見られた。一方で、ドライバーのスキルや安全性、トラブル対応等に関する懸念もあり、主にライドシェア利用未経験者から挙がった。
利用経験の有無がイメージの違いに大きく影響
今回の調査結果を受けてnewmoでは、「日本版ライドシェア」はタクシー会社の管理のもと運行することが定められ、ドライバーの管理や安全対策についてはタクシーと同等のレベルが求められているという、運行の実態が正しく認知・理解されていない事に言及。
また、利用経験の有無によってもライドシェアのイメージや利用意向に大きな差異が見られるとしており、サービス利用を通した運行実態の普及が課題であると締め括っている。
調査概要
調査名称:ライドシェアに関する意識調査
調査期間:2024年 12月27日(金)~12月28日(土)
調査方法:インターネット調査
調査対象者:18〜59歳の大阪・京都・兵庫・奈良在住者、かつタクシーを半年に1回以上利用する者、かつライドシェア認知者
有効回答数:スクリーニング調査 14,000名、本調査 1,200名
表記:四捨五入し、小数第1位までの値で記載
newmo(ニューモ) 公式HP:
https://newmo.me/
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