カーライフ
更新日:2019.06.20 / 掲載日:2015.02.17
車の「クラス」の意味とは?

goo-net編集チーム
愛車の「立ち位置」は一体どのあたりなのか?
そんな疑問を持ったことはありませんか。
あの車と比べて格上なのか、それとも格下なのか。
車のクラスというものをここで見ていきましょう。
欧州基準では車の大きさで格付けをしている
自動車雑誌などで最近よく目にするのが「欧州Cセグメント」なる言葉です。
何となく分かる気がしますが、正確に答えられません。
これは、主に車の全長で分けます。
欧州の自動車専門誌が、格付けしたクラス分けということです。
例えば新車の比較記事では、大きさの異なる車ではエンジンも違います。
そうなると、公平性に欠けることから、同じ分類で比較できるように設けました。
日本車にとっても、欧州基準のクラス分けは非常に参考になります。
A~Fまで7段階ある車のクラス分け
具体的に欧州の格付けの基準を解説します。
最も小さいカテゴリーが「Aセグメント」になります。
全長3750mm以下の乗用車で、日本車の軽自動車や、トヨタ・パッソ、
イタリア車のフィアット・パンダなどです。
販売の激戦区になっているのが、「Cセグメント」で全長4150~4400mm以下の乗用車です。
その理由は、日本車の主力車種と重複が多い点もあるからです。
世界93カ国で販売されるハイブリッド車のトヨタ・プリウス(厳密にはCDセグメント)、
レクサス・CTなどが控えます。
メルセデス・ベンツではAクラス、BMW1シリーズ、アウディA3があります。
日本では全幅が1700mmを超え、3ナンバー車になりますが、
欧州ではコンパクトカーの位置づけです。
高級車として「Eセグメント」(4800~5000mm)があり、
5000mm超が最上位の「Fセグメント」になります。
日本でのクラスの基準は法律上3つに分類
日本では欧州ほど、クラス分けを細分化していません。
道路運送車両法によって、一般の乗用車を次の3つに分類されています。
・軽自動車
排気量660cc以下、全長3400mm以下、全幅1480mm以下、全高2000mm以下
・小型自動車
排気量2000cc以下、全長4700mm以下、全幅1700mm以下、全高2000mm以下
・普通自動車
排気量、全長、全幅、全高のいずれか1つでも小型自動車の枠を超えるもの
非常に簡単なクラス分けですよね。
日本の自動車雑誌でも、ここ10年ほどで定着した「セグメント」の表記の恩恵に預かり、
比較記事が明瞭になりました。
下位のカテゴリーとはいえ、安い車ではない
「Eセグメント」の輸入車は1000万円を超える価格も多くあります。
下位のカテゴリーの価格は安くなりますが、車自体は安い造りではありません。
世界の主流は、エコの観点からエンジンのダウンサイジング化が進んでいます。
それにともなって、車のサイズも小さくなります。
ハイブリッド車を含め、個人の価値観が表れやすくなる傾向があります。
このため、メーカーでは下位カテゴリーでも装備を含めて、充実した車をリリースしています。