カーライフ
更新日:2024.07.02 / 掲載日:2024.07.02
あおり運転「された経験ある」72.5%に…ドラレコ普及の効果は? チューリッヒ調査
チューリッヒは6月27日、今年で7回目となる「あおり運転実態調査」を行い、その結果を発表した。本調査は、全国の普通自動車免許と自宅に自動車を所有し、週1回以上運転をしている18〜69歳の男女2,230人を対象に実施された。
あおり運転「された経験ある」ドライバーは昨年比で19ポイント上昇


今回の調査では、あおり運転をされた経験のあるドライバーは72.5%と、昨年の53.5%と比較して19ポイント上昇。そのうち「半年未満にある」という回答は24.1%に上った。また、悪質なあおり運転事件に関する報道を受けて、79.8%と多くのドライバーが、あおり運転を受けないよう運転意識にも変化が見られる結果が出ている。

2020年6月に施行された、あおり運転の厳罰化を盛り込んだ「改正道路交通法」により、あおり運転が減少したかという問いでは、51.5%のドライバーが「減少したと思う」と回答。「減少したと思わない」と回答したドライバーは理由として「危険な運転をする人の心理や行動は変わらないと思うから」が68%と最も多く、前年と同様の結果になった。
「後方から激しく接近し、速く走るよう挑発してきた」被害が最多


遭遇したあおり運転についての質問では、「あなたの自動車に激しく接近し、もっと速く走るように挑発してきた」が76.5%、続いて「必要のないハイビームをされた」が22%となった。また、あおり運転をされた際の行動は、「道を譲った(44.3%)」、「何もしなかった(32.5%)」と回答。あおり運転をやり過ごしたドライバーが目立つ結果になった。

あおり運転をされたきっかけについては、「思い当たることがない」と答えたドライバーが76.3%と、多くを占める結果になった。「思い当たることがある」と答えたドライバーのきっかけと考えられる運転行動は「制限速度で走っていた(26.3%)」、「スピードが遅かった(17.9%)」と続き、あおり運転のきっかけと考えられる行動は、運転速度に関するものが多く見られた。
あおり運転をされないための工夫「車間距離をしっかりとる」「ドライブレコーダーの設置」など

あおり運転を受けたことがあるドライバーに、あおり運転をされないように工夫していることを聞いたところ、「車間距離をしっかりとる(52.8%)」、「ドライブレコーダーを設置した(45.8%)」が上位に。周りのドライバーを刺激しない運転を心がけるとともに、ドライブレコーダーを設置することであおり運転をされないよう対策をとる人が目立つ結果になった。
ドライブレコーダーの普及で「減少する」 過去最高の77%が回答

ドライブレコーダーの普及であおり運転が減少すると思うかの質問では、77%のドライバーが「減少すると思う」と回答し、ドライブレコーダー普及への大きな期待が感じられる結果が出ている。

ドライブレコーダーを利用している理由は「事故発生時に自分が不利にならないようにするため」が89.0%と最も多い結果になった。加えて、現在使用しているドライブレコーダーの導入のきっかけは、「自動車事故やあおり運転のトラブルに関する報道・記事を見たため(58.5%)」、「防犯対策のため(44.0%)」、「安全運転意識を高めるため(33.0%)」と続き、トラブルに対しての警戒が高まっていると取れる回答が多くみられた。
ドライブレコーダーを利用していない層は、費用面がネックに?


ドライブレコーダーを利用していないドライバーを対象に、その理由を聞いたところ、「機器の購入や取り付けに費用がかかるため」が67%で最も多く、「ドライブレコーダーを設置するとしたら、どの程度の費用まで出せると思いますか?」の問いには、10,000円以内が49.3%、20,000円以内が32.1%と回答。なお、「金額を問わず取り付ける必要を感じない」人は3.0%に留まった。
調査概要
調査タイトル:あおり運転に関する調査
調査方法:インターネットリサーチ
調査期間:2024年6月3日~6月5日
調査対象:全国の普通自動車免許と自宅に自動車を所有し、週1回以上運転をしている18~69歳の男女2,230人
【あわせて読みたい】