カーライフ
更新日:2020.04.03 / 掲載日:2014.10.17
お手頃価格で手に入る 現行型車 特集!

現行型に乗りたい!というのが本音だが、新車だと○○○万円するからね・・・と、購入を躊躇してしまう人も多いはず。しかし中古市場に目を移せば、新車時価格から100万円近く下落しているものや、半値近くというお手頃価格で手に入る現行型モデルは結構あるので市場をどんどんチェックしてみよう!
CASE 1 プレミアムな気分を楽しみながら今年の秋はエコドライブを満喫!
性別:男性 年齢:41歳 家族構成:妻・子供2人

●ハイブリッドカーで燃料費を節約したい
●ちょっと高級感を感じるクルマに乗りたい
●住宅地なので静粛性の高いものがいい
オススメのクルマ レクサス CT(現行型・平成23年1月~)

中古車の相場:224~312万円 流通台数:約300台 ※平成23年~26年式の相場
ポイント
●高級車の中でもトップクラスの燃費
●乗り心地も良く長距離ドライブに最適
ユーザー口コミレビュー
動きやすさ、バランス、燃費のどれをとっても大満足。値段もそれほど高くなくコストパフォーマンスの高いクルマです。
高級ブランド・レクサスのハッチバック式ハイブリッドカーのCT。3代目プリウスと同じハイブリッドシステムを搭載しているが、ボディの軽量化などによりこちらの方が高い燃費数値(10・15モードで34.0km/L)を記録。気になるお値段だが、車検を1回経験しているモデルであれば、新車価格よりも150万円近く安いものもあるので、ぜひチェックしたいクルマだ。
ココに注目!

車内装備への遊び心が随所にちりばめられており、「えっ?マウス?」と思うようなコントローラーや、走るたびにワクワク感を与えてくれる計器類が、このクルマへの愛着をさらに高めてくれる。
引き続き下落
引き続き下落
流通台数も増えているし、価格の方も引き続き下落傾向が続いているので、まさに買い時とも言える時期である!
CASE 2 広さと走りが充実したクルマで秋の行楽を仲間と楽しく過ごす!
性別:男性 年齢:32歳 家族構成:独身

●広さと快適性を重視したクルマが欲しい
●6人または7人乗れるタイプがいい
●走行安定性が優れたクルマに乗りたい
オススメのクルマ マツダ プレマシー(現行型・平成22年7月~)

中古車の相場:116~174万円 流通台数:約320台 ※平成22年~26年式の相場
ポイント
●両側スライドドア装備で乗降性抜群
●使い勝手の良さが自慢の2列目シート
ユーザー口コミレビュー
室内のシートアレンジが多彩で子供が楽しんで乗れます。ミニバンクラスでは燃費がいい方だと感じます。
大きすぎず小さすぎずのジャストサイズな7人乗りミニバンのプレマシー。ワゴン系ということもあり、走行安定性も優れているので、秋の行楽シーズンには良いパートナーになってくれるはず。また、現行型が発売されたのが2010年からということで、これから車検切れにともなう乗り替えから、流通台数の上昇も見込めるので価格的にもお得感はさらに増しそうだ。
ココに注目!

カラクリシートと呼ばれる2列目シートが大きなポイント。普通に3人乗りのシートにも出来るし、真ん中の席を格納すればウォークスルータイプの6人乗りとなり、さらにはセンターテーブルとして使用できたりと、とっても便利だ!
さらに下落中
さらに下落中
一年前の平均と比較しても10万円近くはダウンしているので、市場を探せば平均よりもかなり安いものも見つかるはず。
CASE 3 小ちゃくて可愛らしいクルマで秋の味覚巡りをより楽しくしたい
性別:女性 年齢:34歳 家族構成:夫・子供2人

●乗りやすさ、扱いやすさを重視したい
●燃費面でも悪くないものがいい
●個性的なデザインのクルマに乗りたい
オススメのクルマ フィアット 500(現行型・平成20年3月~)

中古車の相場:119~203万円 流通台数:約430台 ※平成20年~26年式の相場
ポイント
●欧州車テイストの優れたハンドリング!
●豊富な流通量と手頃な中古車相場!
ユーザー口コミレビュー
内外装のデザインは素晴らしいです。シートも硬めで座り心地が良く、長距離ドライブもいけると思います。
ここ最近、街で見かけることも多くなってきたフィアット500。可愛げな表情を持つデザインが魅力で、乗りやすさをアピールするコンパクトサイズというこも男女問わず選ばれる理由の一つ。流通台数も増えてきていることもあり、価格の方も新車価格に比べればこちらも半値程度のものが多くなってきているので、状態の良いものが豊富な今のうちに手に入れたい。
ココに注目!

コンパクトでキュートなデザインがこのクルマの特徴だが、内装面でもそのコンセプトがしっかり活かされているところは見逃せない。デザインに合ったパネル類だけではなく、シートの形にも「らしさ」が現れている。
緩やかに下降中
緩やかに下降中
大幅ダウンはないものの、緩やかに価格が下降していることもあり、買い手市場の今のうちにいい物件を抑えたい。
CASE 4 エコかつスタイリッシュなクルマで秋を感じる素敵な旅に出かけたい
性別:男性 年齢:40歳 家族構成:妻

●スポーティでハンドリングの良いものがいい
●大きさ、広さよりもスタイルを重視したい
●走りがしっかりした低燃費カーに乗りたい
オススメのクルマ ホンダ CR-Z(現行型・平成22年2月~)

中古車の相場:116~246万円 流通台数:約430台 ※平成22年~26年式の相場
ポイント
●ボディ全体におけるスタイルの良さ
●キビキビとした本格派の走りを楽しめる
ユーザー口コミレビュー
パワーはまあまあですが、クイック・レスポンスのアクセルとしっかりした足回りでサーキット走行も十分楽しめる。
デザイン性の良さで目を惹くCR-Z。見た目は派手なスポーツカーだが、実はハイブリッドカーでありエコなクルマでもある。しかしエコとは言っても、本格派の走りを求めるホンダ車だけあり、レスポンスの良いハンドリングに、しっかりとした足回りなどのツボをしっかり抑えている点は見逃せない。エコでスポーティなこのクルマで、秋のドライブを存分に満喫しよう!
ココに注目!

エンジンを始動させたとき、アイドリングストップ時、走行時など、それぞれ違う表情を見せてくれるCR-Zの計器パネル。運転席というよりは「コックピット」という感じもあるこのクルマなら、運転もより楽しくなりそうである。
今後も下落傾向!?
今後も下落傾向!?
ホンダ製HVカーが続々市場に出るようになってきたことも影響し、価格はこの先もダウン傾向が予想される。
CASE 5 行楽の秋の心強い味方!走破性の高いSUVで秋キャンプを楽しむ
性別:男性 年齢:36歳 家族構成:妻・子供1人

●コンパクトサイズなSUVカーで探している
●走破性と足回りがしっかりしたものがいい
●デザイン性でも優れていたらなおベスト
オススメのクルマ 日産 ジューク(現行型・平成22年6月~)

中古車の相場:105~268万円 流通台数:約1300台 ※平成22年~26年式の相場
ポイント
●個性的で特徴のあるデザイン
●街中でも運転しやすいボディサイズ
ユーザー口コミレビュー
きゅっと絞ったようなデザインで室内が狭く見えますが、乗ってみると普通に空間は確保されていて居住性はいいです。
走破性の良さも重視したいが、コンパクトで街走りにも適したクルマが欲しいファミリー層にもちょうど良いジューク。特徴的なデザインが目を惹く3ナンバーのSUVだが、実は1.5、1.6Lサイズがベースのコンパクトサイズ。家族揃ってアウトドアレジャーにでかけるだけではなく、ちょっとした買い物にも最適。価格面でも大型SUVと比べればこちらもコンパクトだ。
ココに注目!

ジュークの特徴でもあるフロントデザインの中で際立つ存在感を放っているヘッドライト。キセノンヘッドランプを採用しており、通常の倍の光量でより明るく遠くを照らし、夜間走行時の視認性を高めてくれている。
価格の反発もありそう
価格の反発もありそう
冬のレジャーシーズンにはやや価格の反発が予想されるので、下落傾向が続いている今の時期を狙いたい!
※すべての価格は参考価格です
※相場・口コミレビューに関してはGoo-net2014年9月調べ

ベテラン評論家が独断と偏見で判定を下すライバル対決コラム クルマライバル 勝手にジャッジ
PROFILE 清水草一
PROFILE 清水草一
1962年生まれ。自動車ライターにして交通ジャーナリスト。大の中古車マニアとしても知られ、格安車からフェラーリまで、その生涯で25台以上もの中古車を購入している。
清水草一 「私の選択」
トヨタ シエンタ(現行型・2003年9月~) 中古車価格帯:36~154万円
5ナンバーサイズの小型ミニバン
3列シートと後席両側スライドドアを採用するコンパクトモデル。2011年にはスクエアなデザインの「ダイス」を追加している。日産 ウイングロード(現行型・2005年1月~) 中古車価格帯:43~159万円
使い勝手に優れたコンパクトワゴン
サニーをルーツに持つコンパクトワゴンとして1996年に誕生。現行型は3代目で、エンジンは1.5Lと1.8L(今年廃止)を設定している。
今年3月以降急な値上がりを見せていた相場も落ち着いてきた。今後は値下がりが予想されるため、今はちょっと様子をみたい時期。
「明るくスクエアな空間で圧迫感なし」
シエンタの登場は、なんと11年前の2003年だ。マイナーチェンジで四角いヘッドライトを持つグレード「ダイス」が加わったりしつつ、いまだに現行モデルとして君臨している。
全長4100mmというコンパクトなボディの中に、みごと3列シートを配置したパッケージングはすばらしい。だからこそ、11年間も生き長らえることができたのだ。
さすがに3列目に余裕はなく、短距離用と割り切る必要はあるが、天井の高さと室内の明るさ、そしてスクエアな居住空間が生き、圧迫感はない。この室内の明るさが、シエンタ最大の魅力かもしれない。
シエンタが登場した11年前、丸形ヘッドライトのカワイイ風貌や、いかにも「ファミリー用でござい」という風情に嫌悪感を示す人もいたが、私は乗ってみて衝撃を受けた。走りは意外としっかりしているし、なんとも癒されるのだ。それはまさにお茶の間感覚。室内は完全に家庭の延長であり、このシエンタは家族の一員、あるいは役に立つペットのようなキャラクターである。
新車は167~189万円だが、中古車は1ケタ万円から存在する。80万円ほど出せば、かなり状態のいい個体を選ぶことができるはずだ。相場は順調に下落中。流通量は2005年から2009年あたりの物件が多く、選びやすい。社外エアロパーツを装着した車両も意外と多い。
「道具に徹した作りはすがすがしさが漂う」
今や国産ステーションワゴンは、一部車種を除いてまったく人気がない。しかし個人的には、ステーションワゴンほど使いやすいボディタイプはないとすら思っている。
なかでもウイングロードのようなコンパクトなステーションワゴンは、実に使いやすい。このクルマには、兄弟車にADという商用車があるが、だからこそラゲッジルームの広さは折り紙付きだ。道具に徹したその作りは、どこかすがすがしさが漂う。
使い勝手にはしっかり工夫がされている。たとえばラゲッジルームには背もたれが格納されていて、ハッチゲートを上げた状態でこれを引き上げると、後ろ向きにふたりが座れるベンチになる。ラゲッジ床下のアンダーボックスも大容量で、泥に汚れたアウトドアグッズをしまうのにピッタリだ。リヤシートの前後スライドとリクライニング機能もありがたい。家族に好評間違いなしじゃなかろうか。
このウイングロード、登場は2005年。それからすでに9年を経ているが、れっきとした現行モデルだ。新車は176~235万円と結構なお値段だが、中古価格は60~70万円前後が中心で、非常にリーズナブルである。
ライバル興亡史
2003 シエンタ
デビュー。
コンパクトカーに3列シートを積んだ「ミニミニバン」として誕生。丸みのあるスタイルでヒット
2005 ウイングロード
現行型へフルモデルチェンジ。
個性的デザインで好評を博した先代後期型を受けて、実用車にしてはエッジの効いたスタイルを採用
2006 シエンタ
マイナーチェンジ。
フロントデザインをリフレッシュ。サイドターンランプ付きドアミラーを全車標準装備化している
2010 ウイングロード
一部改良。
プラズマクラスター付きエアコン、高級感のあるシート生地などを採用。ボディカラーに新色を追加
2011 シエンタ
マイナーチェンジ&新グレード「ダイス」を追加。
ベース車は内外装デザインを改良して質感を向上。アクティブなデザインの「ダイス」が追加された
2014 ウイングロード
一部仕様変更。
車両制御装置VDCとエクストロニックCVTを全グレードで標準装備化。一部グレード体系を見直し
男がひとりで乗るクルマそのデザインを考える?
シエンタの中古車は、まだほとんどが丸目、つまりペットみたいなカワイイ系のルックスだ。正直、男がひとりでこれに乗るのは、個人的には抵抗があるし、家族を乗せて運転手を務めるにしても、周囲にナメられそうな気がする。いかにも草食系で元気が全般に出ないのである。まあ元気が出ないほうが、安全運転でいいかもしれないが・・・。
一方ウイングロードは、某マンガに出てくるおまわりさんのような目をした、どっから見ても男系、いやガテン系なステーションワゴンだ。動力性能は大差ないが、イメージには大きな違いがある。
仮にあなたが男性で、男っぽさにこだわるなら、ウイングロードを選びたくなるはず。アウトドア向けの床下収納などにも、「男旅」っぽくてどこかロマンがある。
ただ、価格がおおむね同水準で、3列シートと高い天井(つまり広い室内)、多彩なシートアレンジを加味すると、いろいろなシーンで家族が喜んでくれるのは、シエンタのほうではないだろうか?住めば都というが、ペットだって、チワワでもドーベルマンでも、飼ってしまえばどっちもカワイイ。シエンタの草食風味にも慣れるだろう。
もちろん、あたなが独身ならば、シエンタを選ぶ理由はほぼなくなりますので念のため。
ということで、ただし書き付きながら、この勝負シエンタの勝ち!
今回のジャッジ

家族からの評価と使い勝手を考えて
道具として使うのなら男っぽい作りで簡素に使えるワゴンが好ましいが、にぎやかなドライブを家族と楽しむクルマとしては、シエンタのほうがふさわしい。
※すべての価格は参考価格です
※中古車市場データはGoo-net9月調べ