カーライフ
更新日:2022.08.05 / 掲載日:2022.08.05

車内熱中症の恐れも 子ども残した「キー閉じこみ」注意喚起 JAF

 JAF(一般社団法人日本自動車連盟)は8月4日、お盆期間を前に車内熱中症事故予防を啓発するため、2021年8月に出動した“子どもやペットを車内に取り残されたままのキー閉じこみ”の件数を公表した。

子どもやペットが車内に取り残された「キー閉じこみ」 昨年8月は全国で99件と公表

 2021年8月1日~8月31日の1カ月間、JAFが出動した「キー閉じこみ」の救援のうち、子どもやペットが車内に取り残されたままであったケースは全国で99件(子ども:63件、ペット:36件)発生。このうち、生命に危険を及ぼす影響が高いと判断されたものは、通常の開錠作業ではなくドアガラスを割るなどしたケースも9件あったとしている。
 現場での聞き取り調査によると、「子どもに鍵を持たせていたら、ロックボタンを押してしまった」「ペット(犬)が前足でドアのロックボタンを踏んでしまった」という事例があったという。

車内温度の検証テスト わずか15分で危険レベルに!?

暑さ指数(WBGT)の推移
暑さ指数(WBGT)の推移

 JAFが実施した車内温度の検証テストによると、気温35℃の炎天下に駐車した車内の暑さ指数は、窓を閉め切った状態でのエンジン停止後、わずか15分で人体にとって危険なレベルに到達。車を日陰に駐車した場合でも、車内温度の差はわずか約7度となっており、駐車場所に関わらず外気温が高温である場合は注意が必要だとしている。

 JAFでは2021年より、日本気象協会推進「熱中症ゼロへ」プロジェクトの協力団体として、熱中症防止を啓発。熱中症ゼロへ公式サイト「熱中症、こんな人は特に注意!車に乗る人」ページ内にて、JAFが過去に実施したユーザーテストなどの情報を掲載している。
 また、帝京大学医学部教授三宅康史先生による解説も掲載しており、「子どもは体が小さく、環境に特に影響されやすいのです。同じ暑い環境でも、体が小さい方が熱の影響を受けて、先に体温が上がってしまうため、特に注意が必要です。さらに、子どもは暑さの影響を受けやすいにもかかわらず、自分で不調を訴えたり、水分を補給したり、環境を変えたりすることが難しいので、保護者が気を付ける必要があります。寝ているから、短時間だからといって、子どもやペットを車に置き去りにするのは大変危険です。直射日光が当たる場合はもちろん、日かげでも車内温度は上昇します。特に乳幼児は自分で行動することができません。保護者は責任を持って、車に置き去りにしないようにしましょう」と、注意を呼び掛けている。

・熱中症ゼロへ公式サイトURL:https://www.netsuzero.jp/learning/le16

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グーネットマガジン編集部

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