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更新日:2020.06.09 / 掲載日:2020.06.09
ながら運転防止対策にはなにがある?おすすめのながら運転防止グッズを紹介
グーネット編集チーム
車を運転中に運転以外の行為をしてしまうながら運転が、法律的にも禁止されている行為だと知っていても、スマートフォンが気になって確認してしまったり、カーナビを凝視してしまったりするなど、つい、ながら運転をしてしまったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、そういった「つい」のながら運転だったとしても、大事故に繋がってしまう場合があります。
今回は、ながら運転の定義から、ながら運転を防ぐためのグッズや対策方法について解説します。ながら運転は厳罰化がされており、場合によっては一発免停になる可能性もありますので、しっかり確認しておきましょう。
そもそも「ながら運転」とはどういう運転?
「そもそもながら運転とはどういう行為なのか?」ということについて、法律的な側面で説明すると、「ながら運転は、道路交通法第71条第5号の5により定義・禁止されている行為」となります。
道路交通法第71条第5号の5を簡単に説明すると、運転者は、自動車などが停止していない状態で、運転者が携帯電話などで通話をしたり、画像を見たりしてはいけないという内容が示されています(救護などの安全維持のための緊急性がある場合は除く)。
このように法律上で定義されるながら運転は、運転に集中していない大変危険な行為であり、それによる事故件数の増加などにより、社会問題となったという経緯があります。そのため、令和元年12月に罰則が強化されましたがその内容については、後ほど詳しく解説します。
まずは罰則が強化された背景にある、ながら運転による事故の増加について、実際の事故件数の推移を確認してみましょう。
ながら運転による事故の発生状況
グーネット編集チーム
上記の数値から見ると、平成30年度における携帯電話などの使用による事故件数は2,790件で、過去10年で約2倍に増加しているのがわかります。これを受けて警察はこれ等のながら運転に対する罰則を強化するとともに、関係機関・団体などと連携して、運転中のスマートフォンなどの使用の危険性について啓蒙活動をおこなっています。
ながら運転はどうして事故につながるの?
グーネット編集チーム
「ながら運転が違法かつ危険な行為だとしも、実際のところほんの数秒目を離すだけなら問題ない」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、その考えは大変危険です。車の進行速度を考えると、ほんの数秒間であったとしても、思った以上の距離を走行することになります。
例えば、時速40kmの場合では、1秒間で約11mも進みます。時速60kmでは、約17mです。短時間の間にこれだけの距離を進み、かつ、他の車や歩行者などの行動を含めた道路状況も大きく変化します。にもかかわらず、ドライバーはながら運転を行っているため前方に注意が向かず、事故を起こしてしまう可能性が大きくなります。
スマートフォンや携帯電話は生活に身近な道具ですが、これらのことを踏まえて考えるとながら運転は誰しもが注意すべきものであり、決して他人事ではないといえるでしょう。
ながら運転による罰則が強化!
ながら運転はどういったものなのかの説明の際に触れましたが、ながら運転は令和元年12月1日に罰則が強化されています。
ここではながら運転の罰則で、今回強化された罰則内容について、4つの点に対する変更内容を確認していきましょう。
1.携帯電話等での通話・画面注視する違反である「携帯電話使用等(保持)」においては、違反点数が1点・5万円以下の罰金から、違反点数が3点、6ヵ月以下の懲役または10万円以下の罰金になった。
2.携帯電話等での通話・画面注視する行為で交通の危険を生じさせた違反である「携帯電話使用等(交通の危険)」においては、違反点数2点・3月以下の懲役または5万円以下の罰金から、違反点数6点・1年以下の懲役または30万円以下の罰金になった。
3.携帯電話等での通話・画面注視する違反である「携帯電話使用等(保持)」においては、反則金が大型車7,000円、普通車6,000円、二輪車6,000円、原付車5,000円から、大型車2万5,000円、普通車1万8,000円、二輪車1万5,000円、原付車1万2,000円の罰金になった。
4.携帯電話等での通話・画面注視する行為で交通の危険を生じさせた違反である「携帯電話使用等(交通の危険)」においては、反則金がなくなり、より重大な非反則行為となる、懲役刑または罰金刑の刑事罰が適用されるようになった。
このように、ながら運転に対する罰則は確実に強化されています。
ながら運転をしないための対策
自身がながら運転をしてしまわないためできる対策としては、前述の「たった1秒間目を離しただけで約11m進む」という事実を常に意識して、ながら運転をせず、安全運転を心がけることも大切ですが、手を使わず電話対応ができるハンズフリーキットなどを使用する方法などがあります。
ながら運転対策に効果のあるグッズ
今回ながら運転をしないために、効果のあるグッズとしてご紹介するのがハンズフリーキットとAI搭載のドライブレコーダーです。
画面を見ずにスマホで通話ができるハンズフリーキット(スピーカータイプ)
ハンズフリーキットは、主にBluetoothでスマートフォンと接続して使う、スピーカーとマイクがセットになったものです。
イヤホンタイプのものもありますが、「運転中でもすぐに通話できる」という意味で、スピーカータイプのものがおすすめです。
AI搭載でながら運転を防止するドライブレコーダー
技術の進歩により、AI機能を搭載した、ながら運転を防止する商品もあります。
それは、AI搭載のドライブレコーダーです。深層学習を使ったAIで、ドライバーのスマートフォン操作・居眠りなどの危険行動や危険状況を分析し、警告します。
まとめ
車を運転中に、携帯電話やスマートフォンなどでの通話や画面を注視するなどの行為は、ながら運転として罰則の対象となります。
ながら運転は数秒間行っただけでも、大事故につながる危険性があり大変危険な行為として考えられています。また実際にながら運転による交通事故が増加していることから、令和元年12月にはその罰則も強化されました。
なお、ながら運転を防ぐためには、ながら運転の防止効果のあるグッズを利用するのもおすすめです。仕事などで運転中に電話をしなければならない場合は、ハンズフリーキットなどを利用するようにしましょう。
ながら運転は、大変危険な行為です。交通事故の加害者にならないように、細心の注意を払って運転しましょう。