カー用品・パーツ
更新日:2020.03.10 / 掲載日:2020.03.10
【グー連載コラム】PARTS COLLECTION(2020年3月)

空気の力で自在に車高を変更できるエアーサスペンション(エアサス)。昔までは高価で敷居の高いパーツとされていたが、最近では海外メーカーも増え、安価に導入することができる。
(掲載されている内容はグー本誌2020年4月号の内容です)
安心・安全・リーズナブル! 今どきのエアサス事情
停車時は限界まで車高を下げ、走行時は車高を上げて快適に
ドレスアップの基本は足元からと言う言葉があるように、車高またはホイールから先にカスタムをする人が圧倒的に多いカーカスタム界隈。といっても昨今の新型車はセンサーの関係で、エアロパーツを取り付けたりすると誤作動の原因となったりすることもあるので社外エアロではなく、メーカーオプションかそもそもエアロを付けないという選択をするユーザーも増えてきている。そのため、あまりクルマ本来の機能に影響を及ぼさない(車種による)足元のカスタムが主流となってきているということだ。
では、車高を変えることで何かメリットがあるのだろうか? という質問に対しては「YES」と応えたい。車高が低くなることで見た目が格好良くなるのはもちろん、ミニバンなどでは後部座席の揺れが軽減され、車酔いしにくくなったり乗り心地も改善されるというメリットが挙げられる。しかし、当然ながらデメリットがないわけではない。それは車高調であれば頻繁に車高を上げ下げすることができないことだ。恐らく多くのカスタムユーザーが1度は経験したことがあると思うのだが、最初は3から4cmほど下げてみたはいいものの、どこに行っても段差を気にするようになってしまい、やがて精神的に疲れ果ててノーマルに戻すという経験を。何を隠そう筆者もその1人だ。
それが嫌で車高調ではなく自由に上げ下げできるエアサスを選ぶユーザーも少なくないのだが「エアサス=高価」というイメージがどうしても拭えない人も多いと思う。しかしプロショップの方に話を聞いてみると、どうやら最近のエアサス事情は昔とはかなり異なるようだ。
「昔のエアサスはパイプなどで別途10万円掛かったりしてましたが、今は取り付けに必要なパーツが一式になったキットがあります。なので今はどんなクルマでも手軽に取り付けることができます」と語るのは千葉県のカスタムショップ・ジェットストロークの小田切さん。
エアサスは本体が高価で、さらに取り付けにも大がかりな加工が必要だったため非常に敷居の高いアイテムだった。
「最近では質の良い海外製のエアサスが多く出回っています。弊社で取り扱いを始めた“AIRLLEN”(エアレン)は4輪独立/電磁弁で44万8000円から。取り付け工賃込みで大体60万円から70万円という感じです。この性能でこの値段は昔では到底考えられなかったですね」と小田切さん。
たしかに、エアサスを取り付けるとなると最低100万円は必要だが、今時は100万円を余裕で下回る金額で取り付けられるというから驚きだ。ちなみに車高調の場合はというと、本体が20万円から+取り付け工賃が大体5万円くらいなので、エアサスの半額くらいで取り付けられる。が、実用面を考えるともう+数十万円を出してエアサスを導入したほうが圧倒的に快適なカーライフを送ることができそうだ。
気になるメンテナンス性だが、基本的には月1でタンクの水抜きをするだけ。後は極端に車高が下がっていないかなどを気にすればOKだ。エアレンには1年保証が付いているので万が一の故障時でも安心だ。
AIRLLEN Hard Line complete kit

問◎AIRLLEN JAPAN producedby JETSTROKE TEL.047-446-5557 https://airllen-japan.com
タンクや配管、液晶リモコンなどが一式になった四輪独立電磁弁式「AIRLLEN・Hard Line complete kit」。ラゲッジルームと繋がっているハッチバックなどでも快適に使用できるように静音化が図られている。またパイプのカラーなども変更が可能でドレスアップ効果も期待できる。44万8000円から