カー用品・パーツ
更新日:2019.05.17 / 掲載日:2018.12.27
【グー連載コラム】PARTS COLLECTION (2018年12月)

トレンドは常に移り変わるもので、カスタマイズも例外ではない。今年は一体どんな年だったのかを振り返り、来年度のカスタムシーンについて持論を述べる。
(掲載されている内容はグー本誌2019年1月号の内容です)
2018年のキーワードはネオクラシック!?

HONDA S660 Neo Classic
価格:129万円
問◎ホンダアクセス TEL.0120-663521 https://www.honda.co.jp/ACCESS/
東京オートサロンで大きな反響を呼んだ「S660ネオクラシック コンセプト」がついに市販化。全国のホンダオートテラスの3店舗のみで購入できる希少なボディキットだ。
新しいのもいいけれどやっぱり古いのもいい
今年のドレスアップの傾向について、個人的に感じたことをつらつらと述べていこう。
はじめに、昨今のカスタムカー界隈を賑わせているのが「ネオクラシック」の存在である。ネオクラシックというのは“80年代以降のクルマ”のことを指す。BMWなら第2世代の3シリーズ、フォルクスワーゲンならゴルフ1・2、日産ならS130型フェアレディといった世代のクルマを中心にカスタムするのが流行っている。正確には昔からネオクラ人口はいたが、最近になってさらに人口が増えたという感じだ。
というのも、自動車メーカーも割と懐古的な一面があることも起因していると思う。例えばマツダの場合、生産終了したNAロードスターを対象にレストアサービスを行ったり、復刻パーツなどの販売もしている。ホンダに関しては、現行S660をクラシック風にイメチェンさせた「S660 ネオクラシック」というコンプリートモデルを販売。さらに直近では、光岡自動車より発売された「ロックスター」が記憶に新しい。これはマツダ・ロードスターを60年代のアメ車風に仕上げたモデルだ。
さらに言うと、ネオクラとは少し違うが、今年一番の話題となったであろう“スズキ・ジムニー”も、先代ジムニーのデザインを踏襲、原点回帰することで真四角で武骨なデザインながら、納車1年以上待ちと言われるほどの人気を博している。
このように、クルマ業界では「古い(レトロ)」というのがキーワードとなっているのだ。
この流れは自動車メーカーやユーザーのみならず、アフターパーツ業界にも波及してきている。その代表的な例が復刻ホイールだ。“SSR・フォーミュラメッシュ”、“ワーク・エクイップ”、“シェブロンレーシング”、ミニ・クーパー定番の“マキシライト”といった名作たちが次々と復刻されている。こうした流れも味方し、旧車カスタムを楽しむ人口が増えたのだろう。
一方で、最新モデルに復刻ホイールを装着して楽しむユーザーも少なくない。また、あえて古さを取り入れたカスタムはホイールだけに留まらず、例えば昔ながらのバーフェンスタイルも今ドキのカスタムの主流。火付け役となったのは恐らく“リバティーウォーク”だろう。
ともあれ、今年のカスタムのキーワードは“懐古”だと感じた。そして気になる来年度の主流だが、「アウトドア・アクティビティ」がキーワードになると思う。
VOLKSWAGEN GOLF
VOLKSWAGEN GOLF
問◎フォルクスワーゲン カスタマーセンター TEL.0120-993-199 https://www.volkswagen.co.jp
1974年に販売された3ドアハッチバックの初代ゴルフ。その愛くるしいデザインと魅力的な走りから、現代においても魅了されるファンも多い。
SUZUKI JIMNY SIERRA
SUZUKI JIMNY SIERRA
問◎スズキ(株)お客様相談室 TEL.0120-402-253http://www.suzuki.co.jp/
約20年ぶりにフルモデルチェンジを果たし、現在納車待ち1年以上と言われるほどの人気を誇る。今年の11月に来年早々にも増産に乗り出す方針を発表。
WORK EQUIP 40
WORK EQUIP 40
問◎ワーク TEL.048-688-7555(東日本)/06-6746-2859(西日本) https://www.work-wheels.co.jp/
当時の面影を残しつつ復刻した4スポークホイール。クラシカルかつ精悍なデザインは、現代において十分通用する強烈なアイデンティティとオーラを漂わせている。WORK渾身の作品。