【グーパーツ】最新カスタムカーをまるごと紹介！ SUPRA

The Roots of SUPRA
2代目であるA60型までセリカXXとして発売されていたが、3代目のA70型より北米仕様と同じ「スープラ」として発売。4代目であるA80型は当時、日本産国内向け乗用車としては初の6速MTが搭載されたモデル。新型のA90型は2019年とされている。

　トヨタの最上級スポーツカーとして登場したスープラ（JZA80）。生産終了から16年が経過したが、今でも根強い人気を誇る。スポーツカーらしい流麗なスタイリングと、現在ではトヨタ車のラインナップには存在しない、直列6気筒ターボエンジンを搭載しているという点も人気の理由だ。
　スープラのカスタマイズの方法としては、パフォーマンスを高めるエンジンやサスペンションなどのチューニング、エアロパーツによるドレスアップなどがある。JGTCなどのレースやドラッグレース、ドリフト競技などで活躍したこともあり、これらのテイストを盛り込んだスポーティなカスタマイズが人気となっている。その歴史が長いだけに、チューニングパーツ、ドレスアップパーツともにさまざまなタイプが用意されている。
　スポーツカーのエアロパーツブランドとして名高い「VARIS」が手がけたスープラは、従来のスポーツカーのチューニング手法を採り入れたネオレトロ風の仕様が特徴。エアロパーツのデザインは、ハードなレーシング仕様というよりも、スポーツコンパクトやスタンス系をイメージさせるものだが、バンパースポイラーやディフューザーはエンジンの冷却性能や空力効果を高めるなど、機能性も重視。もともとスープラは、北米市場がメインターゲットとなるクルマで、カスタマイズのベース車になることも多いが、VARISのスープラにもそうしたアメリカンテイストが盛り込まれている。
　エアロパーツによるスタイルアップに合わせて、サスペンションは車高調整ダンパーとピロボールアームを装着。車高とキャンバーを最適化し、前後275mmサイズのタイヤを履かせている。もちろん、見た目のスタイリングだけでなく、スポーティな走りができるようにサスペンションをセットアップ。ブーストアップによって、400psをマークするエンジンのパフォーマンスを最大限引き出している。エクステリアからシャシーまでトータルバランスに優れた仕上がりと言えるだろう。

定番のスタイルとはひと味違うオリジナリティ溢れる装い
エアロパーツはフロントバンパー、リヤバンパー、サイドステップに加え、カナードとリヤディフューザーを装着。デザインはレーシングカー風だが、ダクトの配置やエッジの処理などはこれまでのスープラ用エアロとはひと味違うオリジナリティだ。もちろんスタイリングだけでなくサーキット走行にも対応するエアロで冷却性能や空力性能も向上する。

400psを発揮するブーストアップ仕様
エンジンはエアクリーナーとマフラーを交換したブーストアップ仕様。HKSのF-CON iSでセッティングし、約400psを発揮。サスペンションはブリッツの車高調に、イケヤフォーミュラのアッパーアーム、ロアアームなどでセットアップ。ボンネットは前置きインタークーラー装着に合わせてエンジンルームの熱気が抜けやすいようダクトタイプを装着。

［SPECIFICATIONS］
EXTERIOR
FRONT BUMPER 2PCS：11万8000円（FRP）/14万8000円（FRP＋カーボン）／FRONT LIP SEPARATELY PARTS：5万8000円（FRP）/8万8000円（カーボン）／SIDE SKIRT & UNDER BOARD 4PCS：13万8000円（FRP）/16万8000円（FRP＋カーボン）／UNDER BOARD：6万8000円（FRP）/9万8000円（カーボン）／REAR BUMPER & MUD GUARD 4PCS：14万8000円（FRP）/16万8000円（FRP＋カーボン）／MUDGUARD：4万8000円（FRP）/6万8000円（FRP＋カーボン）／REAR SPOILER：7万2000円（FRP）／amuse・R1 TITANマフラー／BLITZ・車高調／イケヤフォーミュラー・F/Rアッパーアーム／Rロアアーム／Rトーロッド／Rトラクションロッド／TRD・ストラットタワーバー／HKS・エアクリーナー、インタークーラー
TIRE&WHEEL
POTENZA・RE71R（275/35R18）／RAYS・VOLKRACING TE37SAGA（10.5J×18）

　スープラのインテリアは、シックなブラックをテーマカラーにしたシンプルなデザインが特徴だ。センターコンソールをドライバー側に向けたドライバーズオリエンテッドスタイルは、90年代当時のスポーツカーによく見られるが、適度な囲まれ感があり、ドライビングのムードを盛り上げてくれる。
　内装のカスタマイズでは、ノーマルのスポーティなデザインを活かしつつ、装着＆交換する各パーツのカラーコーディネイトなど、全体的なバランスを考慮してセットアップしたい。　操作系パーツとしては、ステアリングとシートの交換がドレスアップ効果も高い。スープラは年式やグレードによって、ステアリングではエアバッグの有無、シートでは電動タイプやレカロシートを装備するものがあるので、それぞれのスペックに対応したパーツを選ぶことが重要だ。また、インテリアカスタマイズでは、純正の内装パネルに手を加えたりすることもあるが、スープラの年式では、純正パーツの廃盤・欠品の可能性が高いので、そのあたりのリサーチも必要だろう。
　VARISのスープラは、ステアリング、シフトノブ、ロールケージなどをアルミバフカラーのシルバー系でまとめることで、スパルタン＆レーシーなインテリアに仕上げている。ロールケージとフルバケットシートを装着した2シーター仕様で、ダッシュボードまわりは操作性と視認性を最優先してメーターなどをレイアウトしている。
　また、スープラはスポーティなだけでなく、高級感のあるGTカーというキャラクターも魅力なので、その長所を伸ばすカスタマイズも有効だ。純正で本革シートを採用するグレードもあるが、アフターパーツでもオーダーメイドのレザーシートカバーなどが設定されている。ステアリング、シートに加え、ドアトリムやダッシュボード、フロアマットなどをカラーコーディネイトして組み合わせるのも面白い。
　インテリアのカスタマイズで「自分だけのスープラ」に仕上げよう。

サーキット走行も可能な本格的なセットアップ
スープラにはやはりスパルタンな「コックピット」が似合う。ステアリングはナルディ、シートはレカロ・RS-Gを装着。ブラック＆シルバーがテーマだが、シートベルトやフロアマットのイエローでアクセントを付けている。もちろん、これらは単なるドレスアップではなく、サーキット走行など、本格的なスポーツ走行に対応したセットアップ。

アメリカンテイストを組み合わせた現代風のインテリアメイク
バフ掛けされたアルミ製ロールケージがインテリア最大のポイント。アメリカンスポーツカーのムードを演出している。バケットシートの装着が前提なら、ロールケージ装着と合わせて2シーター仕様にするのもいいだろう。また、メーター類はマルチメーター（Defi・アドバンスZS）のみとして、スマートにレイアウト。90年代風のネオレトロな雰囲気を残しつつ、現代風のインテリアセットアップとしている。

［SPECIFICATIONS］ INTERIOR
NARDIステアリング／サイトウ・ロールケージ／Defi・アドバンスZS／KAROマット／RECARO・RS-G