カーライフ・ドライブを楽しむ
更新日:2026.08.10 / 掲載日:2026.08.10
まだ暑い季節の“涼”を求めて リバイバルスポットを駆けめぐる
時代の移ろいとともに訪れる人が減り、衰退が悲観される観光地があるなかで、レトロブームやインバウンドといった新しいニーズを取り込み、見事に復活を遂げて賑わいを見せている注目のスポットがある。そんな、今熱い“リバイバルスポット”へのドライブや旅をこの夏は楽しもう! 暑さが厳しい時期のため、涼しさを感じられるやオススメの場所やグルメも併せて紹介する。
撮影/木村博道(パート1・日光編)、渡部祥勝(パート2・熱海/湯河原編)
(掲載されている内容はグー本誌 2026年8月発売号掲載の内容です)

昭和時代には、社員旅行をはじめとした団体旅行が活発に行われていた。それに伴い、受け入れ先となる観光地は各地で盛況を極めた。だが時は移ろい、バブル時代以降の景気の悪化や、企業や人々の考え方が時代とともに変わったことで、そもそも団体旅行というもの自体が激減したといえるだろう。「社員旅行があります!」というのは、今では魅力的なワードにはならないのだ。 そうなると当然、賑やかだった観光地では閑古鳥が鳴く……という状況が発生してしまい、衰退が始まるという流れに。特に団体旅行客をメインに扱っていた旅館やホテルへの影響は深刻で、経営に行き詰まり廃業してしまったという話を耳にする。
だが、日本全国に目を向けると、一時は人気に陰りが出て、勢いが衰えていたものの、見事に人気を復活させている場所もある。たとえば、近年メディアやSNSなどでも話題になることが多い「熱海」はその最たる例といえるだろう。本特集ではそういった再び人気の場所“リバイバルスポット”を、この夏のドライブや旅行の目的地として紹介する。
リバイバルスポットはもともと知名度が高いため、定番の場所も紹介しているが、暑いなかでも“涼を感じることができる”という、もうひとつのテーマを設けた。
まだまだ暑さが厳しい時期だが、その中でホッとする“涼しさ”を楽しみながら、出かけてもらいたい。
part.1 日光編

[ホンダ]プレリュード
流麗で洗練された伸びやかなクーペスタイルが目を引くスペシャリティスポーツ。優れた燃費性能と高い走行性能を両立する 次世代SPORTS e:HEVを搭載し、ロングドライブも快適にこなす。
新車価格:617.98万~630.63万円 中古車価格帯:462万〜697万円
歴史と豊かな自然が共存する人気の地、日光を駆け抜ける
本誌がまず“リバイバルスポット”として注目したのは栃木県の有名観光地・日光。
日光って昔も今も変わらず人気でしょ? と思う方も多いとは思うが、バブル崩壊以降の団体客減少やインバウンド取り込みの遅れにより、勢いを失い低迷した時期もあったのはたしかで、特に同じ日光市内の鬼怒川温泉は長期的な苦戦が見られる。だが、近年ではさまざまなプロモーションが実を結び、日光の外国人宿泊者数は3年連続で過去最多を更新しているという。また、夏の平均気温が20℃台と涼しい奥日光エリアが、国内外の観光客から自然体験スポットとして再評価されている。
そんな日光へ向かうドライブの相棒はホンダ・プレリュード。スポーティながら快適な走りで気持ちのいい運転が楽しめるモデルだ。都心から東北道を経由して約2時間で到着できる距離感もちょうどいい。
まず、日光の地で“涼”を求めて向かったのは中禅寺湖。市内中心部からいろは坂を抜けてたどり着く湖だ。標高1269mにあり、明らかに気温が低い。景色もすばらしいので、ゆったりと湖畔を散策したくなる。せっかく、いろは坂を越えて奥日光まで来たら華厳滝や竜頭滝にも足を延ばしたい。滝の近くは体感温度がさらに下がるので、暑い時期には特にオススメの場所といえる。
そこから霧降高原方面へ移動。晴れた日には抜けのいい景色が眺められるエリアだが、この日の天気は残念ながらくもり。それでも大笹牧場の牛たちが出迎えてくれた。涼しい高原でのびのびと育った牛から採れたミルクで作ったソフトクリームは絶品。訪れた際はぜひ食べてほしい。
ほかにも日光に来たら外せない名所、日光東照宮にも足を運び、ランチは冷たい日光そばに舌つづみをうち、“リバイバルスポット”日光を快適に満喫したのだった。
中禅寺湖
奥日光の入り口に位置する中禅寺湖は、周囲約25㎞、最大水深163m。男体山の噴火でできた堰止湖で、人造湖を除けば日本一標高の高い場所にある自然豊かな湖。遊覧船に乗って水上からの景色も楽しめる。
Data 住:栃木県日光市中宮祠
・日光宇都宮道路・清滝ICから「いろは坂」を経由して約20分。
・周辺に県営駐車場(有料)多数あり。





標高の高い奥日光まで足を延ばせば気温が下がり、涼しさが心地いい

霧降高原
高山植物の宝庫として有名な標高1,200mにある高原。澄んだ空気が明らかにひんやりとしていて、暑い時期でも快適に過ごせる。晴れた日は抜群に眺めのいいドライブコースにピッタリの場所だ。奥日光方面へ行くことを考えるならば、やはりクルマでの移動が断然便利でオススメとなる。


日光ならではの歴史と自然を感じながら涼を探すドライブを存分に堪能


竜頭滝(りゅうずのたき)
滝つぼ近くが大きな岩によって二分され、その様子が竜の頭に見える(左右の滝の流れが竜のヒゲ)ことが名前の由来といわれる。滝のまわりは涼しいため、心地よく見学できる。
Data 住:栃木県日光市中宮祠
・日光宇都宮道路・清滝ICから「いろは坂」を経由して約30分。
・無料駐車場あり

華厳滝(けごんのたき)
日本三名瀑のひとつにも数えられ、中禅寺湖の水が高さ約97mの岸壁を落下する壮大な滝として有名。エレベーターで行ける観瀑台から見る滝つぼは迫力があるが、取材時は中禅寺湖の水量が低下している時期でおとなし目だった。
Data 住:栃木県日光市中宮祠2479-2
営:8:00~17:00(3月1日~11月30日)、9:00~16:30(12月1日~2月28日)
・エレベーター往復料金 大人:600円 小学生:400円 ※未就学児無料
・華厳第一駐車場・第二駐車場(普通車:500円)あり

日光東照宮
言わずと知れた日光を代表する名所。徳川家康を祀っている場内は木々に囲まれているため涼しく、厳かな空気が流れる。近年は海外からの観光客が多いため、早めの時間に訪れるのがオススメだ。
Data 住:栃木県日光市山内2301
営:9:00~17:00(4月1日~10月31日)、9:00~16:00(11月1日~3月31日)
・日光東照宮単独拝観券 大人・高校生:1600円 小・中学生:550円
・駐車場(普通車:600円)あり

part.2 熱海・湯河原編

[日産]リーフ
試乗したのはB5 X。一充電走行距離は469㎞(WLTCモード)だが、上位グレードのB7と比べて重さが110㎏軽いため、キビキビした走りが印象的。充電効率も向上し、EVで気になってしまうバッテリー残量への不安も解消されている。
新車価格:438.9万~651.31万円 中古車価格帯:460.8万〜533.8万円




首都圏からもほど近く、海も山も楽しめる人気復活で賑わう熱海を走る
新婚旅行や社員旅行の定番ともいえる観光地だった静岡県・熱海。そんな人気の観光地、熱海でさえも時代の変化に対応できず、寂しい空気が漂う時期があった。
ところが最近では、多数のメディアに取り上げられる程の復活を果たしている。レトロブームをきっかけとした若者のSNS拡散や、訪日客からの人気、地元の方々の熱心な取り組みなど……理由はいろいろあるが、とにかく熱海は完全な“リバイバルスポット”なのだ。
そんな注目の地、熱海までは今年新たなスタイルへと進化した日産・リーフで向かった。試乗したB5 Xの航続距離は400㎞オーバー。都内の編集部から片道約120㎞の道のりなら、充電なしで安心して帰ってこられる頼もしさがある。
最初に向かったのは、伊豆スカイラインの滝知山駐車場。熱海の街なみと相模湾に浮かぶ初島を眺められる眺望抜群のスポットだ。海からの爽やかな風が気持ちいい。そのまま、熱海峠から市内に降りて、サンビーチを横目に熱海市内をドライブ。国道沿いには新しい高層のホテルやマンションが立ち並ぶ。平日にもかかわらず駅前から続く商店街は人通りが多く賑やかで、今の熱海の勢いが感じられた。駅近くの人気の食堂で海鮮丼ランチを食べ、SNSでも話題の熱海プリンを購入。“涼”というテーマにドンピシャではないが、どちらも美味で満足の品だった。また、熱海駅からほど近い来宮神社も訪れたい場所だ。パワースポットとしても有名で、緑の多い場内は涼しさが感じられ、落ち着くのでオススメだ。
帰路の途中で、海を間近に感じられる米神漁港にも立ち寄り。ここは釣り人には有名だが穴場といえる場所。熱海を中心に、海の気配が感じられるドライブを満喫したのだった。
滝知山駐車場(伊豆スカイライン)
伊豆スカイラインの滝知山駐車場からは、相模湾や熱海市街地の絶景を一望できる。また、キレイな夜景が楽しめる穴場スポットでもあり、熱海へのドライブの際はぜひ立ち寄りたい。

海からのさわやかな風が体感的な涼しさを運んでくれる
米神漁港(こめかみぎょこう)
総延長100m程沖合に突き出た小さな堤防だが、一年中釣り人が絶えることはない関東屈指の人気堤防。釣り人の利用がほとんどだが、クルマを海のすぐ近くに停められるので、特に朝の景色は最高だ。
Data住:神奈川県小田原市米神
・駐車場:1日 1,000円(管理人が現地で徴収)



人気スポットの熱海サンビーチ近くにはホテルが立ち並ぶ。国道135号線に沿って新しい建物が多く、近年の熱海の勢いを感じる。尾崎紅葉の小説「金色夜叉」に登場する貫一とお宮の像もある。
不動滝
小ぶりだが、水量は豊かで轟々と流れ落ちる姿は迫力がある。滝に向かう途中に、甘酒などを楽しめるお茶屋があり、足湯で疲れを癒やすこともできる。駐車場から近く、気軽に滝を楽しめる。
Data 住:神奈川県足柄下郡湯河原町宮上750
・駐車場(無料)あり

せっかく熱海に来たなら鮮度の高い海鮮を味わいたい!


駅前の熱海第一ビルの地下にある食堂「和食処 結」でランチ。手頃な値段で熱海の海の幸を堪能できるため、行列ができることも多い人気店だ。地魚をふんだんに使った定食や鮮度抜群の海鮮丼など、どれも満足度が高い。


來宮神社(きのみやじんじゃ)
来福・縁起の神として古くから信仰されている熱海を代表する神社。本殿横には国の天然記念物にも指定された樹齢2100年の大楠の御神木があり、パワースポットとしても有名。
Data 住:静岡県熱海市西山町43-1
・駐車場15台+25台あり(有料)

夏の“涼”を求めるドライブにピッタリな最新モデルたち

山間や海沿いを吹き抜ける風、滝しぶきなど、自然がもたらす涼しさは、まだまだ暑い時期にはとても心地がいい。さらに、機能や性能の充実した最新モデルでドライブを楽しめば、移動自体の快適さも大きく向上する。
TOYOTA RAV4【トヨタ・ラブフォー】
★新車価格帯:450万〜630万円 ★中古車価格帯:511.8万〜676万円

幅広い用途に対応できて存分にアウトドアを楽しめる
洗練されたデザインで登場した6代目となる新型RAV4は、質感が大幅に向上したトヨタの人気SUV。最新の電子デバイスを搭載した4WDシステムなど動力性能にも磨きがかけられている。E︱Four(電気式4WD)は、前後輪の駆動力配分を100:0~20:80の間で緻密に制御。これにより、力強い加速と優れた旋回性能を実現。さらに、エネルギー効率に優れたハイブリッドシステムを搭載するほか、PHEVモデルもラインアップ。満充電からのEV走行距離は151㎞と先代型よりも大幅に進化。荷室はコンセントもあり、十分なスペースを確保しているので、夏のキャンプや海へのドライブなども存分に楽しめる。
HONDA CR-V【ホンダ・シーアールブイ】
★新車価格帯:512.27万〜577.94万円 ★中古車価格帯:464.5万〜630万円

伝統と革新を経て進化するCR-Vの6代目モデル
先進的な印象とSUVらしい力強いスタイルも兼ね備えているCR-V。安全運転支援機能「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を全タイプに標準装備。ラインアップは都会的でスポーティな印象の「e:HEV RS」と内外装の加飾をブラックで統一した「e:HEV RS ブラックエディション」となり、走りの実力も高い。ハイブリッドモデルならではの燃費性能に加え、上級SUVとしての質感の高さが際立つ1台である。
NISSAN ELGRAND【日産・エルグランド】
★新車価格帯:689.7万〜757.9万円

ゆとりが広がる、新しい移動時間、新型エルグランドと夏の冒険へ
約16年ぶりにフルモデルチェンジを果たし、日産のフラッグシップモデルとして新たな存在感を放つ新型エルグランド。第3世代e-POWERとe-4ORCEを採用し、上質な移動空間と先進技術を融合したプレミアムミニバンへ進化した。滑らかで安定した走りと高い静粛性を実現し、ロングドライブも快適だ。Lクラスミニバンにふさわしい広い室内や充実した安全・運転支援機能を備え、幅広いシーンで活躍するたしかな実力を持つ。
SUBARU LEVORG LAYBACK【スバル・レヴォーグ レイバック】
★新車価格帯:405.9万〜452.1万円 ★中古車価格帯:219.5万〜435.2万円

旅もキャンプも、軽快にこなす、レイバックにストロングHV登場
年次改良を受けたレヴォーグ レイバックに、ストロングハイブリッド搭載モデルが新たに加わった。ワゴンの積載性とSUVの実用性を兼ね備えたクロスオーバーモデルで、ロングドライブやアウトドアに最適。優れた燃費性能と力強い走りを両立し、シンメトリカルAWDが高速道路から雨天時まで高い走行安定性を発揮する。広い荷室や快適な室内空間を備え、日常使いから週末のレジャーまで使い倒せる実用性の高いモデルだ。
まとめ

人気のリバイバルスポットで格別の“涼”を探して楽しむ
日本には本特集で取り上げたような、再び人気を集めている観光地がある。その代表例として熱海と日光を取り上げた。いずれも、もともと名の知れた場所ではあるが、人気に陰りがでて、寂しい雰囲気が漂う時期もあった。復活の陰にはたくさんの努力や新しいアイデアがあったに違いない。暑さが厳しい時期だけに涼しさを求めながら、さらに魅力を増したリバイバルの地をぜひこの夏に楽しんでもらいたい。