車種別仕様・中古車評価・まとめ
更新日:2019.06.28 / 掲載日:2018.02.22
第2回目 ラグジュアリーモデル、まるごと。
MASERATI LEVANTE
マセラティ レヴァンテ
独特のSUVモデルが好調マセラティを牽引
もはや慣れてきたが、マセラティに背が高いモデルがあるのは少々違和感があった。このブランドは4ドアサルーンでさえレアな生粋のスポーツカーブランドだからだ。
とはいえ、レヴァンテは大成功。マセラティの販売台数は世界レベルで右肩上がりとなっている。魅力はマセラティらしいデザインとスポーティなエンジン、そして走りだ。開発陣はそれを高い次元で成立させた。
個人的に気に入っているのはマラネロ製3L V6ツインターボ。350馬力と430馬力があるが、どちらもレーシーなサウンドを響かせる。それとディーゼルも想像以上の仕上がり。マセラティらしさをスポイルせずに楽しい走りを見せる。
グレードはレヴァンテ、同S、同ディーゼルの3種類。でもって昨年からセダン系同様にグランルッソとグランスポーツというトリムが用意された。どちらもイタリアンラグジュアリーな艶度満点の見ごたえ。かなり大人なテイストだ。
文●九島辰也
写真●川崎泰輝、ランボルギーニ、アウディ
標準でも艶っぽい内装だが、昨年からクアトロポルテ同様グランルッソとグランスポーツといったトリムを追加。ダッシュセンターは液晶モニターだがメーターはあえてのアナログ。
ガソリンのV6ツインターボはマラネロ製。フェラーリのノウハウが取り入れられる。
マセラティっぽいスポーティなエクステリアデザイン。全長5mあることを感じさせない。
マセラティ レヴァンテ S(8速AT)
全長×全幅×全高 | 5000×1985×1680mm |
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車両重量 | 2250kg |
エンジン | V6DOHCターボ |
総排気量 | 2979cc |
最高出力 | 430ps/5750rpm |
最大トルク | 59.1kg m/4500-5000rpm |
サスペンション前/後 | ダブルウイッシュボーン/マルチリンク |
新車価格 | 986万7000円~1291万8000円(全グレード) |
LAMBORGHINI URUS
ついにスーパーカーブランド ランボルギーニからもSUV!
ランボルギーニ ウルス
ついにスーパーカーブランド ランボルギーニからもSUV!
ベントレー ベンテイガとプラットフォームを共有するウルス。エンジンは4L V8ツインターボはで最高出力は650馬力を発揮する。ギヤボックスは8速AT。0ー100km/h加速は3.6秒で最高速度は305km/h。価格は2574万円だ。
from SPORTS スポーツカーはどうだ?
AUDI R8
アウディ R8
アウディブランドらしい理知的なスーパーカー
アウディにはA8があるが、R8というスポーツカーも忘れてはならない。インテリジェンスを感じさせる走りの持ち主で、スーパーカー的なオーラを放ちながら日常にも使えるところからもそれが伝わる。
現行型はその2世代目で、先代にはあったV8エンジンは取りやめられた。搭載される5.2L V10の最高出力はスタンダードモデルが540馬力、V10プラスが610馬力。後者の最高速度はなんと330km/hに到達するという。
とはいえ、低負荷領域では片バンクを休ませ4気筒で走らせたり、プロペラシャフトを切り離すコースティングも行うから、好燃費も期待できそうだ。また、現行型はフルタイム4WDシステムも進化させ、理論上FR的な走りもできる。
インテリアもインターフェイスもかなりオシャレで、スイッチ類が機能的にレイアウトされる様もまさにドイツメーカー風。その点からもラグジュアリーさが際立っている。
ル・マン24時間レースで培ったノウハウ。ドライバーが運転に集中できるように操作類をレイアウト。長距離ドライブでも疲れない配慮だ。シートもバケットタイプ。
10本のシリンダーを持つV10エンジン。もはやレーシングカー並みの出力を発揮する。
テールライトをはじめ照明具にLEDを多用。ル・マン24時間レースで培ったノウハウだ。
アウディ中唯一のミッドシップレイアウトを採用するR8。重いものをすべてホイールベース内側に置いているのがわかる。
アウディ R8 クーペ V10 プラス 5.2 FSI クワトロ(7速AT)
全長×全幅×全高 | 4425×1940×1240mm |
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車両重量 | 1670kg |
エンジン | V10DOHC |
総排気量 | 5204cc |
最高出力 | 610ps/8250rpm |
最大トルク | 57.1kg m/6500rpm |
サスペンション前後 | ダブルウィッシュボーン |
新車価格 | 2456万円~2906万円(全グレード) |
FERRARI PORTOFINO
セレブに大人気のフェラーリ カリフォルニアの後継が誕生!
フェラーリ ポルトフィーノ
セレブに大人気のフェラーリ カリフォルニアの後継が誕生!
昨年9月同名の街ポルトフィーノで発表されたポルトフィーノ。カリフォルニアTの後継となるV8エンジンをフロントに搭載するモデルだ。排気量は3900ccで最高出力は600馬力。屋根はリトラクタブルハードトップを採用する。
from MAINTENANCE
ラグジュアリーカーを安心して乗る方法
圧倒的な存在感とパフォーマンスを提供してくれるラグジュアリーモデル。だが、心配なのは維持コスト。どうすれば安心して長く所有できるのか。
文と写真●グーワールド
職人技だけでは完璧な整備は行えない時代

現代のラグジュアリーモデルは、究極の快適性と運動性能を両立させるため、高度に電子制御されている。それゆえに、そのメンテナンスにも専用の設備が要求される。
例えば不具合の診断についても、かつては職人が音や振動から判断していたものが、コンピューター診断機を繋いでエラーコードを読み解くところからスタートする。もちろん、コンピューターだけでクルマが直ることはないが、専用のコンピューターなしに整備はできないのだ。
そういう事情を含め、さらに高額になりがちな修理費用のリスクを鑑みると、メーカーが提供する認定中古車プログラムが輝きを増してくる。
さらに近年、ラグジュアリーブランドが認定中古車システムを整備するケースが増えているのだ。ここで紹介しているマセラティもそのひとつで、徹底した点検整備と充実したアフターケアによって、認定中古車を入り口にする新規ユーザーの数は、年々増加傾向にあるという。
マセラティ認定中古車プログラムの概要
1 車両の履歴確認
2 サービス履歴(記録簿)
3 マセラティ正規ディーラーによる121項目の指定点検整備
4 車検整備(初度登録3年以上経過の場合)
5 新車と同様の保証内容を提供
6 ロード サイド アシスタンス
7 CPO保証は車両に付帯されており、購入時点で残っている保証を適用
8 マセラティ認定テクニシャン・純正パーツによる品質保証
9 マセラティ ファイナンシャル サービス
来歴がしっかりとした車両がベースとなっているのも認定中古車の魅力。見た目の綺麗さだけにとらわれると、思わぬ出費を強いられるリスクがある。
Ferrari APPROVED
憧れのスーパースポーツも保証があれば心強い
スーパースポーツの代名詞であるフェラーリにも認定中古車が存在する。認定中古車ならば、正規ディーラーで新車と同様のサポートが受けられるため心強い。当然、リセールバリューにも関係してくるので、トータルでの費用を考えると必ずしも割高とは言えない。
※ナンバープレートは、はめ込み合成です。