車種別仕様・中古車評価・まとめ
更新日:2019.06.28 / 掲載日:2017.12.14
最終回 コンパクトSUVまるごと
グーネットデータベースで分析!いま買いのコンパクトSUV
ここ数年、各メーカーが続々と新型車を投入したことで、コンパクトSUVが中古車でも豊富に揃ってきている。そのなかから、グーワールドが厳選したお薦めモデルを紹介していく。それぞれにグーネットのデータベースによる価格や物件数を集計したので自分にぴったりの1台を探してみよう。
文●グーワールド
BMW X1
後輪駆動の楽しさを味わえる希少なSUV

ビー・エム・ダブリュー X1(先代)
コンパクトSUVのなかではめずらしく、FRをベースとした先代X1。全高は立体駐車場にも入庫可能な1545mm(一部モデルを除く)に抑えられ、一見すると車高が少し高めのハッチバック車のようにスタイリッシュなのが魅力である。FRベースの利点を生かし、スポーティな走りがX1最大の魅力と言っていいだろう。
エンジンは、デビュー当初は2.5L搭載車(25i)が設定されていたが、それ以外はすべて2Lまたは同ターボで、最高出力別により、豊富なラインアップを誇る。このモデルならではの軽快な走りを体感するなら、RWDの「sDrive18i」が魅力あるチョイスとなるだろう。
中古車市場にはたくさんの物件が流通しており、100万円台前半の予算があれば多くの個体がターゲットゾーンに入る。エントリーモデルの「18i」や「20i」の物件が多く、比較的手が出しやすい。サイズも価格も手ごろで、カジュアルに乗れるのが先代X1の魅力のポイントだ。
DATA
中古車参考価格帯 110万円~260万円(※10年~15年)
物件数 ★★★★☆
オススメグレード sDrive18i
走行距離別物件比率
3万km未満が36%も流通している。登場から7年が経過していることを考えたら、先代X1は全体的に低走行車両が多いと言える。グレード別物件比率
初期の2.5L車「25i」や、最上級仕様の「28i」はかなり少なめ。もっとも豊富な「18i」はRWDの設定のみだが、オススメ度は高い。
VOLKSWAGEN TIGUAN
ハイクオリティな内外装が魅力の1台

フォルクスワーゲン ティグアン(先代)
2008年に登場したティグアンは、ゴルフやパサートで培ったハイクオリティと高い水準の環境性能を備えたコンパクトSUV。全長4460mm(デビュー当時のモデル)というサイズは、狭い街中での取りまわしに優れている。シンプルだけどイイモノ感の漂う内外装は、ポロやゴルフからのステップアップとしてちょうどよい1台。エンジンは当初2Lターボのみだったが、2012年には1.4Lターボ+スーパーチャージャーを搭載した「TSIブルーモーションテクノロジー」が登場。こちらは燃費が従来のモデルから大きく改善されているので、環境性能や燃費を気にするユーザーに強くオススメできる1台である。
DATA
中古車参考価格帯 100万円~330万円(※08年~16年)
物件数 ★★★☆☆
オススメグレード TSIブルーモーションテクノロジー
走行距離別物件比率
フルモデルチェンジを受けたのが2017年1月だから、高年式・低走行車も揃う。しかし価格が安いのは5万kmあたりの物件。グレード別物件比率
グレード表記が年次改良で変更されているのでわかりにくいが、物件が豊富にあるのは、1.4Lターボ+スーパーチャージャー搭載車。
MINI CROSSOVER
クリーンディーゼルも設定する伝統ブランド

ミニ クロスオーバー(先代)
SUV特集なのにMINI?と思うひとがいるかもしれないが、最近のMINIは多くのボディタイプを用意している。そのひとつがMINIクロスオーバーと呼ばれるコンパクトSUVだ。スタンダードなMINI(3ドア)に対し、こちらは4ドアなので利便性が高いのが特徴。ボディもひとまわり大きいサイズなので、後席スペースにもゆとりがあって実用的。でもカタチはちゃんとMINIだから、「待ってました」とばかりにたちまち人気者に。そんなわけで中古車が充実しているのも魅力で、ディーゼル車も全体の3割ほど流通している。ただ価格がリーズナブルなのは物件の多いガソリンの「クーパーS」で、ねらいやすい。
DATA
中古車参考価格帯 110万円~330万円(※11年~16年)
物件数 ★★★★☆
オススメグレード クーパーS
走行距離別物件比率
全体的に低走行車両が目立ち、1万km未満が25%も流通している。ただしこれらはまだ高値なので、3万km前後の個体がねらい目。グレード別物件比率
人気モデルゆえ、全体的にボリュームのある中古車市場。なかでも走りと価格のバランスがよい「クーパーS」がもっとも豊富だ。
JEEP RENEGADE
オフロードの名門ブランドジープが開発したコンパクトSUV

ジープ レネゲード
ジープといえば本格的なクロスカントリー車の代名詞。そんなジープが2015年に発表したのがレネゲードである。ボディサイズは全長4255mm、全幅1805mm、全高1695mm(リミテッドの値)で、まるでミニチュアのような可愛さが特徴である。カタロググレードは「リミテッド」、「ロンジチュード」、「トレイルホーク」の3つだが、最初のふたつはFWDで、1.4Lターボ+6速デュアルクラッチ式ATを搭載。「トレイルホーク」は4WDで、2.4L+9速ATが組み合わされ、両者で明確にキャラクターが分けられている。カジュアルに乗るなら「リミテッド」がオススメ。こちらは燃費面でも有利である。
DATA
中古車参考価格帯 230万円~320万円(※15年~17年)
物件数 ★★☆☆☆
オススメグレード リミテッド
走行距離別物件比率
5000km未満の物件が大半。そのため相場も全体的に高めとなる。1万kmを超えた個体はほとんど目にすることができない。グレード別物件比率
まだ新しいモデルのため、物件数はそれほど多くない。2WDのリミテッドが全体のおよそ半数を占める。「ロンジチュード」は少ない。
RENAULT CAPTURE
ときめくスタイルでドライブがもっと楽しくなる!

ルノー キャプチャー
ルーテシアに続く、ルノーの新世代デザインを採用したクルマの第2弾がキャプチャー。コンパクトSUVというより、スタンダードなコンパクトカーのようなプロポーションで、洗練された外観が大きな特徴。ビビッドなボディカラーの設定も多く、とにかく見て楽しい1台である。メカニズムはルーテシアと共通の部分が多く、エンジンは1.2Lターボを搭載し、これにデュアルクラッチ式6速AT(EDC)を組み合わせる。登場してから時間が経っておらず、中古車はあまり多くない。グレードは、上級モデルの「インテンス」がほぼ100%を占めている。100万円台後半の低予算で買えるのは大きな魅力だ。
DATA
中古車参考価格帯 160万円~250万円(※14年~17年)
物件数 ★☆☆☆☆
オススメグレード インテンス
走行距離別物件比率
あまり乗られていない物件が多く、走行距離は1万km未満が6割以上。全体的に低走行で、価格が安いのがこのクルマの魅力だ。グレード別物件比率
メカは共通だが、グレードは装備を抑えた「ゼン」と上級装備の「インテンス」がある。中古車は後者がほぼすべてを占めている。
FIAT 500X
フィアット500に便利な4ドアの魅力がプラス!

フィアット 500X
一見するとチンクエチェント(500)に見えるけど、ちょっとずんぐりしているルックス。これは500Xというクルマで、ノーマルの500とはメカもシャシーも異なっている。クライスラーと合併したことで、ジープと共同開発(ジープ版はレネゲード)によって誕生した新型のコンパクトSUVなのだ。グレードはFWD+1.4Lターボ+6速デュアルクラッチ式ATの「ポップスター」系と、4WD+1.4Lターボ+9速ATの「クロスプラス」に分けられる。物件はどちらも同程度流通しているから、好みで選べるのがうれしい。グーワールドとしては、街中で気軽に乗れて燃費にも優れた「ポップスター」がお薦め。
DATA
中古車参考価格帯 200万円~320万円(※15年~17年)
物件数 ★★☆☆☆
オススメグレード ポップスター
走行距離別物件比率
登場してあまり時間が経っていないため、5000km未満の物件が大半。割安感はあまりないものの、状態のよい個体が揃っている。グレード別物件比率
エントリー車「ポップスター」、その装備充実仕様の「ポップスタープラス」、4WDの「クロスプラス」を設定。バランスよく流通する。
VOLKSWAGEN CROSSPOLO
個性が際立つポロ派生車
フォルクスワーゲン クロスポロ
個性が際立つポロ派生車
ポロをベースに、樹脂製フェンダーアーチや専用フロントデザインを与えてSUVライクに仕立てたのがクロスポロ。乗り心地はほとんどポロといっしょだから、ひととは違う個性を楽しみたいユーザーにオススメ。物件はあまり多くないが、100万円台前半の中古車が最近増えてきている。
FIAT PANDA 4×4
懐かしいネーミングが復活
フィアット パンダ4×4
懐かしいネーミングが復活
パンダ4×4と言えば、初代パンダに存在した4WDモデル。それが現代に蘇り、小さなSUVとしてデビュー。車高が高められ、ちょっとくらいの悪路なら走れるタフさを身につけている。外観もどことなく初代を思わせるデザイン。魅力あるクルマだが、中古車物件があまり多くないのがネックである。
まだまだあるいま買いのコンパクトSUV
※ナンバープレートは、はめ込み合成です。