車種別仕様・中古車評価・まとめ
更新日:2017.08.31 / 掲載日:2017.08.31
第3回目 だから輸入車はオモシロイ!
絶版モデルに乗りたいという場合もあるが、中古車を選ぶ最大の理由は「出費を抑える」こと。新車と比べると手ごろな価格は、ワンランク上のモデルやグレードの購入も可能にしてくれるからだ。そして、中古車選びに立ちはだかる壁とは?ここでは品質や整備、サービスの視点で捉えた認定中古車の現実に迫ります!
文●GooWORLD
Have a good time!
楽しさと安心は両立するか?
輸入車と中古車というダブルの不安を取り除く
多彩な魅力と強い個性を持つ輸入車。だが、プレミアムモデルともなると、高額で、なかなか新車では買いづらいのが現実だ。そして、そんなユーザーの憧れを実現してくれるのが中古車の醍醐味。
ところが、輸入車は整備費やパーツ代が国産車よりも高くなる場合が多く、購入後のことを考えると、ただ安ければOK、とはならないのがまた難しいところだ。輸入車に関する知識や経験が豊富であったり、実際にそのモデルに乗っているひとがクルマ探しを手伝ってくれ、車両をチェックしてくれれば心強いが、ビギナーにとってはなかなかハードルが高いもの。そのクルマが「どんなふうに乗られてきたか」や「何か問題は抱えていないか」など、とても知ることができないからだ。
そんな不安を取り除いてくれるのが、メーカーが認定保証する中古車。認定中古車は「安心を優先させたい」というユーザーにとっては、真っ先に検討したい存在だ。これは正規輸入された中古車のなかから高いクオリティが保証できるクルマたちで、初度登録年月、走行距離、整備履歴などに設定された厳格な規定をクリアしたうえでさらに点検整備が行われ、晴れて店頭に並ぶ。
ところで、個性的なモデルに乗りたいと思っているユーザーも、「認定中古車では物件がないだろう・・・」などと思わずにチェックしてもらいたい。近ごろは、多くのブランドが認定中古車に力を入れていて、ラインアップも多彩になり、選びやすくなっている。
専業店よりも割高か?
プライスの比較でなくその個体の価値を見る

認定中古車は、一般的に専業店よりも高いと思われている。車両本体価格だけでいえば、たしかに割高と感じることも多いかもしれない。
しかし、高いかどうかは、車両本体価格だけを見て判断してはいけない。税金や保険は、変わらないものの、さまざまな手数料や整備料はお店によって異なる。また、ローンの金利なども違ってくるので注意が必要だ。さらに、認定中古車では、納車前にさまざまな消耗品が交換されることも多いので、クルマの価値はトータルに見極めたい。
ローンの金利なども含めた総支払い額で比較してみて、もしも、その差が小さい場合は、それを「安心料」と考えて、認定中古車を選ぶというのも、ひとつの考え方だろう。

毎日安心してクルマに乗れることの価値は、購入してから実感するものだ。クルマを見て判断するのが不安なユーザーは、しっかりとしたサービス、保証体制を優先させたい。
認定中古車は何が安心なのか?
恩恵をいつも感じられる充実の保証とサポート

日々、不安なく運転できるクルマに乗りたい、そんな願いに応える存在が認定中古車だ。
クルマ自体のクオリティが高いレベルで保証されているのはもちろん、保証も充実しているので、トラブルがあったとしても、保証期間内であれば落ち着いていられる。
最近増えている「保証期間の延長」やロードサービス、または、クルマが動かなくなるようなトラブルが発生したときのサポート内容についても事前に十分確認しておきたい。
厳格な認定基準
厳格な認定基準
まず、素性のいいクルマでなければ認定中古車にはなれない。そして、その素性のいいクルマたちが、年式や走行距離などを基準にさらにふるいにかけられる。中古車とはいえ、認定中古車はブランドの看板を背負う重要な存在なのである。
徹底した検査と整備
徹底した検査と整備
専用のテスターなどを用いて、徹底した検査が行われる。およそ100項目にもおよぶ点検項目を設定するブランドも少なくない。また、消耗品はもちろん、今後劣化が予測されるようなパーツは、前もって交換されてしまうことも多い。
サポート&整備
サポート&整備
認定中古車は、1年間・走行距離無制限などの保証を行っているが、じっくりと距離を乗るからこそわかる不具合というのもある。それを保証で整備、修理してもらえるのもまた、認定中古車ならではの魅力といえるだろう。
高級車こそ認定中古車で買う!?
ベントレーが認定中古車部門を強化するべくサイトをリニューアルしたが、パーツや整備代も高価な超高級車ブランドは、認定中古車で購入するメリットがひと際大きい。
あなたはどっち!?
残価設定型ローンor低金利ローン
クルマ購入ローンの2大勢力、残価設定型ローンと低金利ローン。互いに一長一短なのでライフスタイルに合わせて選びたい。
月々の負担が軽い「残価設定ローン」
数年後の車両の価値を予め決めて、残りの金額を分割払いにするのが残価設定ローンの仕組み。それによって、分割支払い額を通常のローンに比べて圧縮できるのが魅力だ。月々の支払い額を大幅に抑えられる人気のローン形式なのだ。
1 ローン対象は一部!?
車両全体の価格から、数年後の下取り価格(予想)を差し引いた額のみを対象にしたローンなので、通常のローンと比べて安く感じる。
2 据置価格は任意設定
据置金額の車両価格に対する割合は、販売店によって異なってくる。月々の支払いに余裕があれば、もちろん少なめに設定することもできる。
車両の返却
車両を返却することによる精算方法。精算時の査定でコンディションがあまりにも悪い場合や、改造がなされている場合は追い金の請求も。
現金一括払い
現金一括払いにて精算する方法。たとえばその時点の中古車の買い取り相場が残価設定より高い場合は、それを差し引いた金額で購入できる。
再ローン
ローンを終了しても乗り続けたい場合は、現金一括払いのほかに再びローンを新たに組むことも可能になっている。
総支払い額を抑えるなら「低金利ローン」
ローンは、借入金の額に応じて支払うべき利子が変わる。販売店によっても異なるが、金利が違うと支払い総額も変わるので要注意だ。低金利ローンのキャンペーンなどを積極的に利用して、ムダな出費を抑えた購入を心がけたい。