最終回 VOLVO SPECIAL いま、ボルボに何が起こっているのか？

現在購入できるボルボ認定中古車はバリエーションに富んでいる。しかし、それがこれからボルボを買う人の悩みどころでもある。今回は、ボディタイプ別にそれぞれのボルボの魅力に広く触れていく。

文と写真●GooWORLD

新車登録から6年未満および走行距離6万km未満の車両のなかから、さらに内外装や機関において一定の基準をクリアしたものが認定中古車となる。購入後1年間の保証が付帯するほか、ロードサイドアシスタンスなどの24時間対応のサービスも受けられる。

新型V40からスタートしたハッチバックモデルがこのカテゴリー。経済性と走りを両立した新しいモデルラインである。初めて乗るボルボとして、もっともオススメのモデルだ。

中古車参考価格帯
270万円～390万円
（13年～15年 認定中古車の全グレード）

　V40をベースとしたクロスオーバーモデル。専用のフロントグリルや高めに設定された最低地上高など、SUVライクなルックスが目を引く。通常のV40だと物足りないユーザーでも、この存在感なら満足できるはず。近ごろ「T3」やディーゼル「D4」が設定されたが、認定中古車が豊富に流通するのは2Lターボの「T5」となっている。

中古車参考価格帯
210万円～400万円
（13年～15年 認定中古車の全グレード）

　現行のボルボラインアップのなかで、もっともベーシックなのがV40。ゆとりある室内と広い荷室は、あらゆるシーンでも事足りる。それでいながら軽快な走りと16.2km/Lの低燃費（13年・T4）も自慢。認定中古車も少しずつ増えてきており、注目度の高い1台といえる。

コンベンショナルな4ドアセダン。現在、コンパクトなS40からラグジュアリーなS80まで広く選べる。

中古車参考価格帯
180万円～550万円
（11年～15年 認定中古車の全グレード）

　V60とともに、現在のボルボの主力モデルとなるのがセダンのS60。全長4.6mと標準的なミドルクラスのサイズなので、市街地でもラクに取りまわせる。ボルボとしてはスポーティ志向で、走りを楽しみたいユーザーでも満足できる仕上がりとなる。ワゴン版のV60ほど認定中古車は多くないものの、100万円代後半の予算からねらえるのは魅力だ。

中古車参考価格帯
110万円～170万円
（10年～12年 認定中古車の全グレード）

コンパクトで軽快な走りが魅力のS40。後期型はまだ認定中古車で購入可能。物件は少ないものの、100万円台前半の予算でもねらえるお買い得モデル！

中古車参考価格帯
390万円～600万円
（13年～14年 認定中古車の全グレード）

ボルボのフラッグシップがS80。直6ターボやV8を積み、上質な走りを実現。FFとAWDが存在するが、認定中古車が多いのは後者。お買い得なのも魅力。

ボルボと言えばステーションワゴン。認定中古車では小型のV50、バランス型のV60、ゆとりある室内のV70の3台が揃う。本物志向のワゴンがほしいひとにオススメのジャンル。

中古車参考価格帯
190万円～630万円
（11年～15年 認定中古車の全グレード）

　欧州Dセグメントと呼ばれるミドルクラスに投入されるV60は、既存のV70よりもひとまわり小型。それゆえ運動性能が高く、スポーティなドライビングが楽しめる1台。もちろんワゴンとしても実力が高いため、バランスに優れているのが大きな特徴だ。また、認定中古車の数が非常に豊富で、200万円の予算でも十分ねらえるのが嬉しいポイント。

中古車参考価格帯
160万円～500万円
（08年～15年 認定中古車の全グレード）

ボルボのステーションワゴンの本流と言えるのがV70。ゆとりある室内と広大なラゲッジルーム、トルクフルな走りが特徴。160万円の予算からOKだ。

中古車参考価格帯
100万円～200万円
（09年～12年 認定中古車の全グレード）

小ぶりなボディだが、積載性能が高くて実用的。2Lから2.5Lターボまで幅広いエンジンを設定する。デビュー年は古いが、認定中古車の物件数は多い。

4WDを駆使した悪路走破性が高いSUV系モデルがこちら。上質な内外装と走りはレジャーにもフォーマルにもぴったり。

中古車参考価格帯
250万円～650万円
（10年～15年 認定中古車の全グレード）

　スタイリッシュなボディを持つクロスオーバーがXC60。前方車両の走行状況をモニターし、危険が迫ると自動的にブレーキングする「シティセーフティ」機能を日本でいち早く導入したのがトピック。6気筒ターボの走りはパワフルで、ボディの頑強さを感じる。認定中古車は豊富に流通しており、探しやすいのも魅力。

室内は、高品質なレザーシートやトリムなど豪華に仕立てられる。ゆとりある室内も魅力で、日常の買い物からロングドライブまで幅広いシーンで活躍するはず。

中古車参考価格帯
470万円～500万円
（14年 認定中古車の全グレード）

ステーションワゴンのV70をベースに最低地上高を上げてクロスオーバールックに仕上げたのがXC70。FFの設定もあるが、認定中古車はAWDが中心。

中古車参考価格帯
450万円～550万円
（14年 認定中古車の全グレード）

ラグジュアリー志向の大型SUVのXC90。見晴らしのよい視界と上質なドライブフィールは今でも古さを感じさせない。認定中古車は高年式の車両のみ流通。

堅実なボルボにもパーソナルカーが選べる。日常に華を添える存在。

中古車参考価格帯
150万円～200万円
（11年～13年 認定中古車の全グレード）

全長4.2mという小さなボディは、狭い街中でも気軽に運転できる。クーペスタイルだが、リヤシートには大人も着座可能。物件数は少ないが、価格は安い。

中古車参考価格帯
290万円～350万円
（10年～12年 認定中古車の全グレード）

オープンとクーペをスイッチひとつで切り替えられる電動格納式ルーフを持つ。優雅な走りはボルボらしい味付け。認定中古車は物件数が非常に少ない。

　スポーツドライビングも楽しみたいユーザー向けに用意されている専用エンジン・マネジメント・エンジンソフトウェアが、「ポールスター・パフォーマンス・パッケージ」。メーカー保証はそのままに、最高出力をグレードアップする人気のメニューで、なんと認定中古車も対象となる。対応車種はS60、V60、XC60、V70、XC70、S80と幅広い。なお、パッケージ価格は18万8000円（工賃、税込）。

※中古車参考価格は「GooWORLD.jp」9月調べ。
※一部の写真の年式は、認定中古車の対象年式（2009年式以降）とは異なります。
※ナンバープレートはすべてはめ込み合成です。