中古車購入
更新日:2021.11.16 / 掲載日:2021.11.16
メルセデス・ベンツ SLRマクラーレンの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
メルセデス・ベンツ SLRマクラーレンの歴史
1998年、メルセデス・ベンツはスポーツカーの市販化を企画します。その企画を実現するために同ブランドがパートナーとして選んだのが、イギリスの高級スポーツカーメーカーであるマクラーレンでした。2003年、フランクフルト・ショーが開催され、メルセデス・ベンツとマクラーレンが共同開発を行ったSLRマクラーレンを発表します。
2004年、ついに市販化が実現し、SLRマクラーレンの初代が登場します。製造はマクラーレンのイギリス工場が行い、販売はメルセデス・ベンツが担当することになりました。
同年中には、日本にも導入されるようになります。このとき販売されたのは、「SLRマクラーレン ベースグレード」のみのモノグレード展開でした。
エンジンはフロントミッドシップに搭載されており、最高出力が626馬力を発生する新開発スーパーチャージャー付5.5L V型8気筒エンジンを採用。
ボディは、F1マシンの技術をふんだんに活用して、軽量高剛性かつ高剛性に優れたカーボンファイバー複合材を多用。これにより、当時の最高水準の安全性を実現したのです。ハンドルは、左ハンドルのみ設定されました。
2005年、エクステリアおよびインテリアのカラーバリエーションを追加すると同時に、価格の改定も行っています。また、レザーシートやトリムのステッチ、ステアリングのカラーも自由に選べるようになりました。さらに、ETCは全車標準装備になるとともに、納車の際には特別なボディコーティングが施されるようになります。
2007年、SLRマクラーレンに新たなグレードとして「SLRマクラーレン ロードスター」を追加。このグレードは、F1レースカーのイメージはそのままに、特徴的なスタイリングを施しているのが特徴です。エンジンは、SLRマクラーレン ベースグレードと同じものが採用されています。
2009年、生産を終了。SLRマクラーレンはおよそ5年程度の設定で、全世界でおよそ2000台を販売しました。
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SLRマクラーレン ベースグレード

最高出力626馬力を発揮するスポーツカー「SLRマクラーレン ベースグレード」
SLRマクラーレン ベースグレードは、初代の2004年10月に設定されたグレードです。メルセデス・ベンツとマクラーレンが共同開発したクーペ型のスーパースポーツカーとして誕生し、その最高出力は626馬力にも及びます。搭載するエンジンは、5.5L V型8気筒SOHCSチャージャーです。
ボディには、F1カーの技術を活用した軽量性及び高剛性の高いカーボン材を多用。これにより、当時の最高水準となる安全性を実現しました。
中古で購入する際の目安となる予算
SLRマクラーレン ベースグレードを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。<年式:予算目安>
2004年式:流通量希少のため算出不可
2005年式:ASK(問い合わせが必要)
2006年式:3700 万円
2007年式:ASK(問い合わせが必要)
2008年式:流通量希少のため算出不可
2009年式:流通量希少のため算出不可
SLRマクラーレン ベースグレードは現時点の中古車市場で、4台が流通していました。
しかし、そのうち3台が「ASK」と書かれているため、その詳細は不明です。唯一価格が公表されているものでも、その価格は3000万円を超えるものなので、他の車両も同等の価格がつけられていることを覚悟したほうがよいでしょう。
※ASKとは、あえて価格を表示しないで掲載するときに用いられる表記です。
先代モデルとの比較
初代:2004年~2009年SLRマクラーレン ベースグレードは、SLRマクラーレンが誕生した当初に設定されました。
SLRマクラーレンのベースグレードとして位置づけられているものの、かなりハイスペックな装備をふんだんに搭載しているのが特徴です。
エンジンは、メルセデス・ベンツがSLRマクラーレンのためだけに開発した5.5L V型8気筒SOHCSチャージャーを搭載。そこに、5速ATのトランスミッションを組み合わせています。
標準装備として、フルオートエアコンやパワーウィンドウ、集中ドアロックなどが採用されました。
このグレードの中古車は、現時点の中古車市場には4台が流通していました。価格についてはほとんど公にされていませんが、唯一公表されている車両の価格は3700万円にも及びます。当時の新車販売価格が5700万円であったことを考えれば、価格は下がってきていると言えるでしょう。とは言え、簡単に手を出せるような価格ではないので、よく考えてから購入することをおすすめします。
エンジンは5.5L V型8気筒ターボチャージャー最高出力626ps。ボディサイズは全長4675mm×全幅1925mm×全高1275mmです。
人気のあるカラー
SLRマクラーレン ベースグレードのボディカラーは、11色が設定されているようですが、全色の正確な情報を調べることができませんでした。今回は、確認できた3色をご紹介します。
・シルバーII
・クリスタルファイアライトグリーン
・クリスタルラウライトシルバー
この中では、深緑色の「クリスタルファイアライトグリーン」が人気です。
SLRマクラーレン ロードスター

SLRマクラーレンのオープンモデルとして誕生した「SLRマクラーレン ロードスター」
SLRマクラーレン ロードスターは、初代の2007年8月に設定されたグレードです。SLRマクラーレンのオープンモデルとして位置づけられており、F1レースカーをイメージはそのままに、跳ね上がるスイングウイングドアなど特徴的なスタイリングを持ち合わせています。
トップ部分には、自動格納式のソフトトップを採用しました。セミ・オートマティック機構のソフトトップを採用していることにより、10秒ほどの短い時間で開閉させることが可能です。
中古で購入する際の目安となる予算
SLRマクラーレン ロードスターを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介したいところですが、こちらのグレードは現時点で中古車市場の流通量は1台も流通していませんでした。そのため、中古車の相場を割り出すことができません。SLRマクラーレン ロードスターは、SLRマクラーレン ベースグレードよりもさらに高額なグレードで、その新車価格は7000万円を超えるものです。仮に中古車市場に流通していたとしも、かなりの価格がつけられているでしょう。
それだけの予算を用意することができるのであれば、中古車として購入するのではなく、新車のスポーツカーを購入したほうがよいかもしれません。
先代モデルとの比較
初代:2007年~2009年SLRマクラーレン ロードスターは、初代の中盤に設定されました。
このグレードの誕生に伴い、SLRマクラーレンはボディ剛性の確保を行ったほか、横転時の乗員の安全を確保するため、Aピラーの補強とシート後部のセーフティロールバーを装備させています。
エクステリアでは、F1レースカーをイメージさせるフロントノーズやスイングウイングドアなどの個性的なデザインを採用。
インテリアでは、エンジンスターター内蔵のシフトノブに加え、電動調整カーボンファイバーバケットシート(セミアニリンレザー)などの装備を搭載させています。
残念ながら現時点の中古車市場には、SLRマクラーレン ロードスターの中古車は1台も流通していませんでした。そもそも、SLRマクラーレン ロードスターはベンツ車の中でも非常に高額なグレードなので、中古車として購入するのは現実的ではありません。また、市場に流通する可能性も、極めて低いと思っていたほうが賢明でしょう。
エンジンは5.5L V型8気筒ターボチャージャー最高出力626ps。ボディサイズは全長4675mm×全幅1925mm×全高1295mmです。
人気のあるカラー
SLRマクラーレン ロードスターのボディカラーですが、設定されている全色の正確な情報を調べることができませんでした。今回は、確認できた2色をご紹介します。
・ホワイト
・シルバー
この中では、光沢感のある「シルバー」が人気です。
※本記事は、2021年11月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。
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