中古車購入
更新日:2021.10.26 / 掲載日:2021.10.26
メルセデス・ベンツ ミディアムクラスの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
メルセデス・ベンツ ミディアムクラスの歴史
1985年、スペインで行われたワールドプレミアでメルセデス・ベンツからミディアムクラスの初代が登場します。ミディアムクラスは、美しいボディラインと当時の最高水準となるエアロダイナミクスを持ち合わせ、メルセデス・ベンツの知名度を飛躍的に高めた1台です。W123型の後継車にあたり、当時すでに販売されていた190シリーズを大型化し、デザインやインテリアともに同様のコンセプトで開発されました。
1986年、ヨーロッパでの販売から遅れること1年、日本で正規輸入が開始されています。このとき、日本市場で設定されていたグレードは以下の4つです。
・2.3L直列4気筒エンジンを搭載する「ミディアムクラス 230E」
・2.6L直列6気筒エンジンを搭載する「ミディアムクラス 260E」
・3.0L直列6気筒エンジンを搭載する「ミディアムクラス 300E」
・3.0L直列6気筒ディーゼルエンジンを搭載する「ミディアムクラス 300Dターボディーゼル」
1989年、ミディアムクラス誕生当初から設定されていたセダン以外のボディタイプとして、2ドアのクーペや広大な荷室を備えるステーションワゴンなどを設定します。
また、3.0L直列6気筒エンジンを搭載し、四輪駆動システムの4マチックも装備した「ミディアムクラス 300E 4マチック」というグレードが新たに設定されました。
1992年、マイナーチェンジが行われ、それまで一部のグレードしか標準装備されていなかった運転席エアバッグを全車に標準装備するようになりました。さらに、新たなボディタイプとして2ドアのオープンカブリオレがラインナップに加わります。このとき、以下のグレードが追加されました。
・2.2L直列4気筒エンジンを搭載する「ミディアムクラス 220E」
・2.8L直列6気筒エンジンを搭載する「ミディアムクラス 280E」
・4.2L V型8気筒エンジンを搭載する「ミディアムクラス 400E」
1993年、エクステリアを中心としたマイナーチェンジが行われます。これを機に車名がEクラスに変更され、ミディアムクラスとしての販売は終了となりました。
メルセデス・ベンツ ミディアムクラスの中古車を探す
ミディアムクラス 220E
ミディアムクラスのベースグレード「ミディアムクラス 220E」
ミディアムクラス 220Eは、初代の1992年10月に設定されたグレードです。エンジンには、最高出力150馬力を発揮する2.2L直列4気筒エンジンを搭載しています。
現在では標準装備されているのが当たり前となった排ガス制御システムや運転席エアバッグ、パワーウィンドウなどをこの当時に取り入れたことで、話題になりました。
助手席エアバックに関しては標準装備されていませんが、オプションとして装備することが可能です。
中古で購入する際の目安となる予算
ミディアムクラス 220Eを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介したいところですが、こちらのグレードは現時点で中古車市場には1台も流通していないため、中古車の相場を割り出すことができませんでした。そもそもミディアムクラス 220Eが販売されていたのは、およそ30年前です。販売期間も1年程度であったことから、保有しているユーザーは多くないでしょう。そのため、今後も流通数が増加する可能性は低いので、購入するのは難しそうです。
先代モデルとの比較
初代:1992年~1993年ミディアムクラス 220Eは、ミディアムクラスがEクラスに名称を変更するおよそ1年前に設定されました。
エンジンには、2.2L直列4気筒エンジンを搭載し、そこに4速ATを組み合わせているのが特徴です。
装備面では、マニュアルエアコンやAM/FMラジオ付きCSプレイヤー、15インチアルミホイール、クルーズコントロール、運転席パワーシートなどを標準装備しています。本革巻きステアリングや本革シート、サンルーフなどに関してはオプションとして装備することが可能です。
また、安全装備では、急ブレーキをかけた際にタイヤがロックされてしまうのを防ぐABS機能を標準装備しています。
現時点の中古車市場には、ミディアムクラス 220Eは1台も流通していません。すでに販売終了から30年近い年月が経過しているため、今後も流通量は増えないでしょう。このような状況からも、ミディアムクラス 220Eの中古車を購入するのは非常に難しいかもしれません。
エンジンは2.2L直列4気筒ターボ最高出力150ps。ボディサイズは全長4740mm×全幅1740mm×全高1445mmです。
人気のあるカラー
ミディアムクラス 220Eは古い車種のため、ボディカラーの正確な情報を確認することができませんでした。確認できた分だけで、下記の2色が設定されているようです。・シルバー
・ブルーブラックメタリック
この中では、青みがかった黒色の「ブルーブラックメタリック」が人気です。
ミディアムクラス 280E
ミディアムクラスの中間グレード「ミディアムクラス 280E」
ミディアムクラス 280Eは、初代の1992年10月に設定されたグレードです。エンジンには、最高出力200馬力を発揮する2.8L直列6気筒エンジンを搭載しています。ミディアムクラスのベースグレードであるミディアムクラス 220Eよりも0.6L排気量が多い分、走行性能がアップしています。
装備面に関しては、ミディアムクラス 220Eから大きな変更がなく、マニュアルエアコンや15インチアルミホイールなど同等のものを装備しています。
中古で購入する際の目安となる予算
ミディアムクラス 280Eを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介したいところですが、こちらのグレードは現時点で中古車市場には1台も流通していないため、中古車の相場を割り出すことができませんでした。ミディアムクラス 220Eと同時期に設定されたミディアムクラス 280Eが販売されていたのは、およそ30年前のこと。今では保有しているユーザー自体、少ないかもしれません。そのため、中古車として流通する可能性は極めて低そうです。
先代モデルとの比較
初代:1992年~1993年ミディアムクラス 280Eは、ミディアムクラス 220Eと同じくミディアムクラスがEクラスに名称を変更するおよそ1年前に設定されたグレードです。
エンジンには、2.8L直列6気筒エンジンを搭載し、そこに4速ATを組み合わせています。
標準装備として、AM/FMラジオ付きCSプレイヤーやパワーウィンドウ、集中ドアロック、クルーズコントロール、運転席パワーシートなどを採用。また、ミディアムクラス 220Eと同じく、本革巻きステアリングや本革シート、サンルーフなどはオプション装備できるようになっています。
ミディアムクラス 280Eも、現時点の中古車市場には1台も流通していません。他のミディアムクラスに設定されたグレード同様、すでに販売終了から30年近い年月が経過しています。そのため、今後も流通量が増える可能性は低いでしょう。ミディアムクラス 280Eもまた、中古車として手に入れるにはかなり苦労するグレードかもしれません。
エンジンは2.8L直列6気筒ターボ最高出力200ps。ボディサイズは全長4740mm×全幅1740mm×全高1445mmです。
人気のあるカラー
ミディアムクラス 280Eは古い車種のため、ボディカラーの正確な情報を確認することができませんでした。確認できた分だけで、下記の3色が設定されているようです。・ホワイト
・ブルーブラックメタリック
・ブリリアントシルバー
この中では、青みがかった黒色の「ブルーブラックメタリック」が人気です。
ミディアムクラス 300E 4マチック
四輪駆動システムの4マチックを採用した「ミディアムクラス 300E 4マチック」
ミディアムクラス 300E 4マチックは、初代の1989年10月に設定されたグレードです。エンジンには、最高出力185馬力を誇る3.0L直列6気筒エンジンを搭載しました。そこに、天候状況や路面状況を感知して駆動方式が自動的に切り替わる、四輪駆動システムの4マチックを組み合わせています。
装備面では、フルオートエアコンやAM/FMラジオ付きCSプレイヤー、15インチアルミホイールなどが標準装備されました。
中古で購入する際の目安となる予算
ミディアムクラス 300E 4マチックを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。<年式:予算目安>
1989年式:流通量希少のため算出不可
1990年式:流通量希少のため算出不可
1991年式:188万円
1992年式:流通量希少のため算出不可
1993年式:流通量希少のため算出不可
ミディアムクラス 300E 4マチックは5年ほど設定されていたグレードですが、現時点の中古車市場には1台のみ流通していました。30年前のモデルであるにも関わらず、比較的高い価格がつけられています。
先代モデルとの比較
初代:1989年~1993年ミディアムクラス 300E 4マチックは、初代の中盤に設定されました。
メルセデス・ベンツ独自の四輪駆動システムである4マチックを搭載しています。
30年以上前に設定されたグレードのため、誕生当初の安全装備は、ABSや後席の3点式シートベルトしか標準装備されておらず、運転席エアバッグさえオプション装備となっていました。しかし、1991年以降のモデルでは運転席エアバッグが標準装備されるようになり、助手席エアバッグもオプションで装備できるようになりました。
装備面では、パワーウィンドウや集中ドアロック、クルーズコントロール、運転席パワーシートなどを標準装備しています。
このグレードは、現時点の中古車市場には1台だけ流通していました。30年ほど経過しているものの、その価格は200万円近いため、わりと高額です。かなりの年数が経っていることから、これ以上の流通数の増加は見込めなさそうなので、予算に合うのであれば購入してもよいでしょう。
エンジンは3.0L直列6気筒ターボ最高出力185ps。ボディサイズは全長4740mm×全幅1740mm×全高1455mmです。
人気のあるカラー
ミディアムクラス 300E 4マチックは古い車種のため、ボディカラーの正確な情報を確認することができませんでした。確認できた分だけで、下記の2色が設定されているようです。・ライトアイボリー
・ブルーブラックメタリック
この中では、青みがかった黒色の「ブルーブラックメタリック」が人気です。
ミディアムクラス 400E

ミディアムクラスの最上級グレード「ミディアムクラス 400E」
ミディアムクラス 400Eは、初代の1992年10月に設定されたグレードです。エンジンにはミディアムクラスの最上級グレードらしく、最高出力285馬力を発揮する4.2L V型8気筒エンジンを搭載しています。他のグレードと比較してもかなり走行性能が引き上げられており、最上級グレードに恥じない存在感を放っているのが特徴です。
また、安全面も強化され、運転席エアバッグと助手席エアバッグは標準装備となりました。
中古で購入する際の目安となる予算
ミディアムクラス 400Eを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。<年式:予算目安>
1992年式:流通量希少のため算出不可
1993年式:298万円
ミディアムクラス 400Eは、ミディアムクラスがEクラスに名称を変更するおよそ1年前に設定された販売期間の短いグレードです。現時点の中古車市場には1台が流通しているようです。
ミディアムクラスの中でも最大の排気量を誇っているため、30年近く経過した現在でも価格は高めとなっています。
先代モデルとの比較
初代:1992年~1993年ミディアムクラス 400Eは、ミディアムクラスがEクラスに名称を変更するおよそ1年前に設定されました。
ミディアムクラスに設定されたグレードの中で唯一V型エンジンを搭載しており、排気量も4.2Lと、他グレードと比較して走行性能が引き上げられています。
そんなミディアムクラス 400Eに標準装備されているのは、フルオートエアコンやクルーズコントロール、本革巻きステアリング、運転席パワーシートなどになります。また、下位グレードでは設定されていないウッドパネルが標準装備されるなど、差別化が図られています。
ミディアムクラス 400Eの中古車は、現時点で1台だけの流通が確認できました。登場からかなりの年数が経過しているグレードではあるものの、300万円近い価格がつけられています。条件に合うのであれば購入してもよいかもしれませんが、年式が古いグレードになるので維持費は高額になることを覚悟したうえで購入するようにしましょう。
エンジンは4.2L V型8気筒ターボ最高出力285ps。ボディサイズは全長4740mm×全幅1740mm×全高1445mmです。
人気のあるカラー
ミディアムクラス 400Eは古い車種のため、ボディカラーの正確な情報を確認することができませんでした。確認できた分だけで、下記の3色が設定されているようです。・ライトアイボリー
・エメラルドブラックメタリック
・ブルーブラックメタリック
この中では、クリーム色の「ライトアイボリー」が人気です。
※本記事は、2021年10月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。
この記事の画像を見る