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更新日:2021.10.08 / 掲載日:2021.10.08
メルセデス・ベンツ GLCの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

メルセデス・ベンツ GLKクラスの後継車である高級SUVの「GLC」に関して、今回はグレード別に紹介していきます。
「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
メルセデス・ベンツ GLCの歴史
2015年6月、ドイツ本国でGLCの初代が発売されます。GLCはメルセデス・ベンツで2008年~2015年まで販売されていたGLKクラスの後継車として設定されました。Cクラスと同じプラットフォームを使用しているため、エクステリアやインテリアもCクラスと同じデザインとなっているのが特徴です。
GLKクラスよりもホイールベースを拡大したことにより、ラゲッジスペースも広くなりました。駆動方式は四輪駆動システムが採用されているため、前輪と後輪のトルク配分を変化させることが可能です。これにより路面状況に応じてトルク配分を変化させることができ、安定した走りを実現。
トランスミッションは、ガソリンエンジンモデルには9速オートマティックトランスミッションの「9G-TRONIC」を、プラグインハイブリッドモデルには7速オートマティックトランスミッションの「7G-TRONIC」を搭載しました。
2016年2月、日本への導入が開始されます。このとき、以下の3つのグレードが設定されました。
・GLC 250 4マチック
・GLC 250 4マチック スポーツ
・GLC 250 4マチック スポーツ(本革仕様)
2017年2月、日本のGLCでは唯一の二輪駆動の「GLC 220d 4マチック」が追加で設定されました。
2019年10月、マイナーチェンジが行われます。新たなグレードとしてM264型エンジンを搭載した「GLC 300 4マチック」を追加。このとき、装備面なども見直しが行われ、全グレードに対話型インフォテインメントシステム「MBUX」を搭載しました。また、サスペンションにはAIR BODY CONTROLサスペンションを装備し、快適な乗り心地を実現しています。
2021年1月、新たなプラグインハイブリッドモデルの四輪駆動のグレードを追加で設定しました。それは以下の2つです。
・GLC 350e 4マチック
・GLC 350e 4マチック AMGライン
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GLC 220d 4マチック

GLCで唯一ディーゼルターボエンジンを搭載する「GLC 220d 4マチック」
GLC 220d 4マチックは、初代の2017年2月に設定されたグレードです。GLCの中では、唯一ディーゼルターボエンジンを搭載したクリーンディーゼル仕様の四輪駆動モデルとなっています。この四輪駆動システムは、前輪と後輪のトルクを路面状況に合わせて変更し、適したグリップ力を発揮してくれる機能です。
トランスミッションは9速オートマティックトランスミッションの9G-TRONIC、ホイールは18インチアルミホイールが採用されました。
中古で購入する際の目安となる予算
GLC 220d 4マチックを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。<年式:予算目安>
2017年式:369万円~420万円
2018年式:379万円~428万円
2019年式:流通量希少のため算出不可
2020年式:619万円
2021年式:流通量希少のため算出不可
5年以上設定されているGLC 220d 4マチックですが、中古車の流通量は以外にも少なく9台ほどしか流通していません。しかし、価格は落ち着きつつあるので他のグレードと比べれば手に入れやすいでしょう。
先代モデルとの比較
初代(現行モデル):2017年~GLC 220d 4マチックは、初代登場の1年後に設定されました。GLCの中ではベースグレードとして位置づけられているため、新車価格も600万円台と一番安くなっています。
新開発のディーゼル排出ガス処理システムを搭載しており、日本の厳しいディーゼル排ガス規制にも適合しました。グレード名に4マチックという名前からわかる通り、駆動方式は四輪駆動のフルタイム4WDです。
フロントガラスに、速度や方向を表示する「ヘッドアップディスプレイシステム」を備えており、運転中は道路先に視線を向けたまま車の情報を確認することができます。
後席にはヒートシーターを設置し、前席にはコードレスでスマホを充電できるワイヤレスチャージャーを設置しました。その他に、プライバシーガラス、LEDヘッドライト、運転席パワーシートなどの装備があり、ベースグレードながらも装備が充実しています。
設定期間が長いわりに中古車の流通量は少ないですが、価格としては一番手を出しやすい価格で取引されているようです。
エンジンは2.0L直列4気筒ディーゼルターボ最高出力194ps。ボディサイズは全長4670mm×全幅1890mm×全高1645mmです。
人気のあるカラー
GLC 220d 4マチックのボディカラーは、下記の10色が設定されています。・ポーラーホワイト(S)
・オブシディアンブラック(M)
・グラファイトグレー(M)
・モハーベシルバー(M)
・カバンサイトブルー(M)
・ブリリアントブルー(M)
・ハイテックシルバー(M)
・セレナイトグレー(M)
・ヒヤシンスレッド(M)
・ダイヤモンドホワイト(M)
この中では、真っ白な「ポーラーホワイト(S)」が人気です。
※(S)とはソリッドペイントを意味し、(M)とはメタリックペイントを意味します。
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GLC 300 4マチック

ガソリンターボエンジンを搭載する「GLC 300 4マチック」
GLC 300 4マチックは、初代の2019年10月に設定されたグレードです。ガソリンターボエンジンを搭載しているため、ツインスクロールターボと可変バルブリフトによって、低回転域から伸びやかな走りを実現しています。
駆動方式はフルタイム4WD、トランスミッションは9速オートマティックトランスミッションの9G-TRONICを採用しているのが特徴です。ホイールには、19インチアルミホイールが搭載されています。
中古で購入する際の目安となる予算
GLC 300 4マチックを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。<年式:予算目安>
2019年式:流通量希少のため算出不可
2020年式:709万円
2021年式:流通量希少のため算出不可
設定されてから2年以上経過しているGLC 300 4マチックですが、その中古車は1台しか流通していませんでした。価格もまだ700万円以上と高めなので、もう少し下がってから購入したほうがいいでしょう。
先代モデルとの比較
初代(現行モデル):2019年~GLC 300 4マチックは、2019年に行われたマイナーチェンジの際に設定されました。ガソリンターボエンジンを搭載し、同じ年に設定されたグレードの中では唯一のガソリン車となっています。
装備はGLC 220d 4マチックとほとんど同じですが、運転席にある12.3インチワイドディスプレイや快適な乗り心地を実現する「AIR BODY CONTROLサスペンション」などが標準装備されています。
ボンネットは2本のパワードームとアンダーガードがあり、特徴的なデザインです。また、対話型インフォテインメントシステム「MBUX」も搭載されており、ナビや照明などの操作を音声で調節することができます。
2年前に設定されたグレードですが、現時点の中古車市場には1台しか流通していませんでした。比較的新しいグレードなので価格は700万円以上かかってしまいます。新車価格の790万円とあまり変わらないので、このグレードを手に入れるならば、もう少し価格が下がってからのほうがよいでしょう。
エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力258ps。ボディサイズは全長4670mm×全幅1890mm×全高1645mmです。
人気のあるカラー
GLC 300 4マチックのボディカラーは、下記の10色が設定されています。・ポーラーホワイト(S)
・オブシディアンブラック(M)
・グラファイトグレー(M)
・モハーベシルバー(M)
・カバンサイトブルー(M)
・ブリリアントブルー(M)
・ハイテックシルバー(M)
・セレナイトグレー(M)
・ヒヤシンスレッド(M)
・ダイヤモンドホワイト(M)
この中では、ラメ塗装の入った白色の「ダイヤモンドホワイト(M)」が人気です。
GLC 350e 4マチック

プラグインハイブリッドモデルの「GLC 350e 4マチック」
GLC 350e 4マチックは、初代の2021年1月に設定されたグレードです。GLCの中では、プラグインハイブリッドの四輪駆動モデルとして位置づけられています。リチウムイオン電池を搭載しているためモーターのみでも走行することが可能で、走行距離は最大46.8kmとなっています。
インテリジェントアクセルペダルを採用しており、EV走行からエンジン走行に変わる状況になると、ペダルの抵抗感を増してドライバーに教えてくれるのが特徴です。
中古で購入する際の目安となる予算
GLC 350e 4マチックを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。<年式:予算目安>
2021年式:708万円~798万円
このグレードは2021年1月に設定されたばかりの新しいグレードではあるものの、中古車は現時点で2台が流通していました。
新車で購入すると890万円になるため、若干は安く手に入れることができそうです。そうはいっても中古車として購入するには高いので、もう少し価格が落ち着いてから購入することをおすすめします。
先代モデルとの比較
初代(現行モデル):2021年~GLC 350e 4マチックは、2021年に設定されました。従来のプラグインハイブリッドモデルであった「GLC 350e 4マチック スポーツ」が、新仕様となって登場しています。
「GLC 350e 4マチック スポーツ」よりも最高出力や最大トルクが高まっているのが特徴です。また、対話型インフォテインメントシステム「MBUX」なども搭載しています。
基本的な装備はベースグレードの「GLC 300 4マチック」とほとんど同じですが、ラゲッジルーム容量はその他のグレードが550Lと大容量であるのに対し、395Lと小さくなりました。
GLC 350e 4マチックは、まだ登場間もないグレードなので中古車は2台しか流通していません。今現在流通している車両はいずれも700万円台なので、890万円の新車を購入するよりは安く手に入れることは可能です。しかし、中古車としてはかなり高額となっているため、じっくり考えてから購入を決めたほうがよいでしょう。
エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力258ps。ボディサイズは全長4670mm×全幅1890mm×全高1645mmです。
人気のあるカラー
GLC 350e 4マチックのボディカラーは、下記の10色が設定されています。・ポーラーホワイト(S)
・オブシディアンブラック(M)
・グラファイトグレー(M)
・モハーベシルバー(M)
・カバンサイトブルー(M)
・ブリリアントブルー(M)
・ハイテックシルバー(M)
・セレナイトグレー(M)
・ヒヤシンスレッド(M)
・ダイヤモンドホワイト(M)
この中では、漆黒の「オブシディアンブラック(M)」が人気です。
GLC 350e 4マチック AMGライン

AMGラインを標準装備したプラグインハイブリッドモデル「GLC 350e 4マチック AMGライン」
GLC 350e 4マチック AMGラインは、初代の2021年1月に設定されたグレードです。プラグインハイブリッドモデルである「GLC 350e 4マチック」に、スポーティーな印象を与えるエクステリアとインテリアのAMGラインを装備しています。
エアロダイナミクスの力強いフォルムや上質なシート、専用のアルミホイールデザインなどを装備するAMGラインを搭載していることによって、アグレッシブな見た目に仕上げられているのが特徴です。
中古で購入する際の目安となる予算
GLC 350e 4マチック AMGラインを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介したいところですが、こちらのグレードは現時点で中古車市場には流通していないため、中古車の相場を割り出すことができませんでした。そもそもGLC 350e 4マチック AMGラインは、2021年の1月に設定されたばかりのグレードです。そのため、まだ中古車として手放そうと思うユーザーがいないことが原因となっているのでしょう。
先代モデルとの比較
初代(現行モデル):2021年~GLC 350e 4マチック AMGラインは、2021年に設定されました。
「GLC 350e 4マチック」にAMGラインを追加したグレードで、ガソリンターボエンジンと高出力モーター、リチウムイオン電池によるプラグインハイブリッドシステムで構成されています。リチウムイオン電池を備えているので、モーターのみでの走行も可能です。
基本的な装備は「GLC 350e 4マチック」と同じで、ヘッドアップディスプレイシステムや対話型インフォテインメントシステム「MBUX」などを装備しています。
このグレードはAMGラインを標準装備するだけあって、エクステリアやインテリアにはスポーティーな印象を与えるデザインが採用されているのが特徴です。エクステリアでは、ツインスポークの専用デザインを施した20インチアルミホイールを採用。インテリアでは、AMGスポーツステアリングやステンレスのペダルを装備しています。
このグレードの中古車は、まだ1台も流通量していません。そのため、現時点でGLC 350e 4マチック AMGラインの中古車を手に入れることは難しいでしょう。
エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力211ps。ボディサイズは全長4665mm×全幅1890mm×全高1645mmです。
人気のあるカラー
GLC 350e 4マチック AMGラインのボディカラーは、下記の10色が設定されています。・ポーラーホワイト(S)
・オブシディアンブラック(M)
・グラファイトグレー(M)
・モハーベシルバー(M)
・カバンサイトブルー(M)
・ブリリアントブルー(M)
・ハイテックシルバー(M)
・セレナイトグレー(M)
・ヒヤシンスレッド(M)
・ダイヤモンドホワイト(M)
この中では、シルバー色の「ハイテックシルバー(M)」が人気です。
※本記事は、2021年9月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。
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