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更新日:2021.09.17 / 掲載日:2021.09.17

メルセデス・ベンツ GLEの燃費や税金など気になる維持費を紹介

メルセデス・ベンツ GLE

2015年にMクラスから名称変更され、ミディアムサイズのプレミアムSUVに位置するメルセデス・ベンツGLEの気になるポイントを紹介していきます。

「燃費やボディサイズは?」「税金や車検代などの維持費はいくらかかる?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

GLEについて

メルセデス・ベンツ GLEは、同社のミディアムサイズのプレミアムSUVに位置しており、2015年にMクラスから名称が変更されたことにより誕生しました。同ブランドからラインナップされているSUVの中では、中間サイズに該当します。

プレミアムSUVとしての力強さを表現したフロントマスクやエクステリアデザイン、さらに上品さを感じるインテリアが特徴です。また、ワインディングやオフロード、直線などといったとさまざまな状況で優れた走行性能を発揮します。

2019年には初のフルモデルチェンジが行われ、現行の2代目となりました。現行モデルには以下のグレードを設定。
・GLE300d 4マチック
・GLE400d 4マチック スポーツ
・GLE450 4マチック スポーツ(ISG搭載モデル)

そして、各グレードには以下のエンジンが搭載されています。

・GLE300d 4マチック
2.0L直列4気筒DOHCICターボ最高出力136psの「OM654」

・GLE400d 4マチック スポーツ
3.0L直列6気筒DOHCICターボ最高出力330psの「OM656」

・GLE450 4マチック スポーツ(ISG搭載モデル)
3.0L直列6気筒DOHCICターボ最高出力367psの「M256」

この他、2020年以降には以下のエンジンを搭載したハイパフォーマンスモデルも設定されています。

・GLE 53 4マチック(ISG搭載モデル)
3.0L直列6気筒DOHCターボ最高出力435psの「M256」

・GLE 63 S 4マチック(搭載モデル)
4.0L V型8気筒DOHCツインターボ最高出力585psの「M177」

2代目以降のモデルには、すべてのグレードにメルセデス・ベンツの対話型インフォテインメントシステム「MBUX」を搭載しています。これによりカーナビやエアコンの温度などの設定が音声で操作できるようになりました。

さらに、ダッシュボードには12.3インチワイドディスプレイと12.3インチコックピットディスプレイを装備するなど、装備面も充実しています。

GLEのボディサイズ

GLEのボディサイズは、一体どれくらいあるのでしょうか。ここでは、歴代のボディサイズを比較してみましょう。

<世代:グレード:ボディサイズ>
初代
GLE350d 4マチック
全長4825mm×全幅1935mm×全高1795mm

2代目
GLE450 4マチック スポーツ
全長4940mm×全幅2020mm×全高1780mm

現行となる2代目のGLEは、初代と比較してホールベースがおよそ80mm延長されています。1列目と2列目の間隔が伸びており、居住性をさらに向上させているのが特徴です。ただし、ホイールベースを延長しても3列目のシートに大人が座るのは、かなり窮屈な体勢になるでしょう。体育座りや膝を抱えての着席が想定されるので、3列目のシートは子どもや荷物を積載する用途で使用することをおすすめします。

日本にあるコインパーキングは、長さ4800mm~5000mm×幅2400mm~2500mm程度のところが多いです。GLEはギリギリクリアしているので、停めることは可能でしょう。ただし、ドアの開け閉めに注意する必要があります。

また、車両重量の制限があるコインパーキングの場合は注意が必要です。グレードや年式で車両重量は変動するものの、およそ2400kgとメルセデス・ベンツの他の車種と比較してかなり重量級なので、一部のコインパーキングでは対応していない可能性があります。

また、日本の立体駐車場の場合、ほとんどが全高1550mmまでしか対応していません。このことから、1800mm近い全高のあるGLEを駐車することは不可能です。

GLEの安全装備

GLEは、フルモデルチェンジが発表された2019年に衝突安全試験を実施しています。車両の安全性を5段階評価で公表するユーロNCAPのクラッシュテストを実施し、総合評価で最高の5つ星を獲得しました。ユーロNCAPが定める試験の各項目で基準を大幅に上回り、高水準の安全性能が実証されたため、購入を後押しする材料になるでしょう。

また、2代目のGLEには同社が注力するSクラスと同等の運転支援機能が全グレードに標準装備されています。搭載されている安全装備は、以下のとおりです。

・アクティブ・ディスタンス・アシスト・ディストロニック(自動再発進機能付き)
・アクティブ・ステアリング・アシスト
・渋滞時緊急ブレーキ機能
・アクティブ・レーンチェンジング・アシスト
・アクティブ・エマージェンシーストップ・アシスト
・緊急回避補助システム
・トラフィックサイン・アシスト
・アクティブ・レーンキーピング・アシスト
・アクティブ・ブラインドスポット・アシスト
・被害軽減ブレーキ付き後方衝突警告システム
・ドライブ・アウェイアシスト
・アクティブ・パーキング・アシスト
・マルチビームLEDヘッドライト

上記のような豊富な安全装備を標準搭載しているため、事故の被害や運転時の負荷を軽減させてくれるでしょう。

トランクルーム・ラゲッジスペースの広さ

GLEの初代から2代目までの、歴代のトランクルームの広さをご紹介します。

<世代:グレード:容量>
初代
GLE350d 4マチック
690L

2代目
GLE450 4マチック スポーツ
690L

GLEは比較的早い段階で2代目へとフルモデルチェンジされたモデルなので、世代による容量の違いはなく、いずれの世代でも690Lを超えるラゲッジスペースを確保しています。ゴルフバッグであれば、2本ずつX字に組んで積載することで、4個まで積載することが可能です。

また、2列目にはシートは、バックレストを左右2:1で前方に倒せる分割可倒式シートを装備しています。そのため、フラットな床面を実現し、ラゲッジスペースの容量は2,010Lまで広げることが可能です。

GLEの燃費

GLEの燃費性能ですが、初代から2代目にフルモデルチェンジされるまでに測定モードが変更されているため、世代による単純比較をすることができません。

基本的に測定モードは、時代が下がるごとに実走行に近い走行条件になっています。しかし、まったく同じ条件になるということはないので、カタログデータと実燃費には必ず乖離があるということです。そのため、こちらでご紹介する燃費はあくまでも参考値として見ておくようにしてください。

<世代:グレード:燃費>
初代
GLE350d 4マチック
12.9km/L(JC08モード)

初代
GLE350d 4マチックスポーツ
12.9km/L(JC08モード)

2代目
GLE300d 4マチック
12.5km/L(WLTCモード)

2代目
GLE400d 4マチックスポーツ
11.9km/L(WLTCモード)

2代目
GLE450 4マチックスポーツ
10.3km/L(WLTCモード)

GLEの初代は車両重量が100kgほど軽量なため、若干ですが燃費性能に差があるようです。ただし、2代目から新たなグレードが導入され、エンジンの最高出力やトルクが引き上げられているためこのようなカタログ値になりました。

基本的にはフルモデルチェンジを経ても、全グレードでカタログ値燃費ながら10km/Lを達成している状況です。そのため、GLEの燃費性能は優秀といえるでしょう。

GLEの税金

現在の日本での自動車に関する税金としては、購入時の消費税や自動車税環境割に加えて、毎年納める自動車税や車検の都度支払う自動車重量税などがあります。このうち自動車税は排気量ごとに額が決まっていますが、初回登録から13年経過すると、税額が15%程度割増になります。

<世代:グレード:年額>
初代
GLE350d 4マチック
51,000円(2,986cc)

2代目
GLE300d 4マチック
39,500円(1,949cc)

2代目
GLE400d 4マチックスポーツ
51,000円(2,925cc)

また、13年を超えている場合に税額が増税されますが、GLEはまだ5年以上先なので今はまだ気にする必要はないかもしれません。

続いて重量税ですが、GLEの2021年モデルを新車で購入する場合、エコカー減税対象車に該当します。そのため、100%免税になるでしょう。

また、2020年10月以降、新たに自動車税環境割が車両購入時に適応されるようになったため、それまで設定されていた自動車取得税を廃止しました。燃費基準値達成度などに応じて、税率が4段階に区分されますが、新車と中古車で税率の算出方法が異なるため、中古車の購入を検討しているのであれば事前に確認しておくことをおすすめします。

自賠責保険や任意保険料

自賠責保険料については車種による違いはなく、白ナンバーの登録車の場合24か月分20,010円で、車検時に2年分まとめて支払うことになります。

任意保険は、保険会社や補償内容で金額が大きく変動しますが、その保険料を算定する目安となるのが「型式別料率クラス」です。これは型式ごとの事故実績に基づいて決定されるもので、それぞれの数字が低いほどリスクが低いことを表しており、そのぶん保険料は安くなります。

ここでは、損害保険料算出機構のホームページで確認できた2代目の料率クラスを確認しておきましょう。
※いずれも保険始期2021年1月1日~12月31日の場合です。

2代目
GLE400d 4マチックスポーツ
対人賠償責任保険8・対物賠償責任保険8・搭乗者傷害保険7・車両保険17

※料率クラスは損害保険料算出機構のサイトで算出しました。

GLEの車検代

GLBの車検時にかかる経費としては、大きく分けて法定費用と整備点検費用があります。法定費用は国産車と輸入車による違いはなく、排気量や車重で決められているのです。

2代目のGLE300d 4マチックで見た場合、以下の費用がかかります。

・重量税・・・2年分で12,500円
・自賠責保険料・・・24か月で20,010円
・印紙代・・・1,200円

また、他モデルと同様に輸入車は、国産車よりも整備費用が高く設定されています。整備の工賃が割高の場合もありますが、多くの場合はパーツ代の価格が国産車より高額です。

輸入車の場合、現地からの輸送費がパーツ代に上乗せされてしまうため、国産の同クラスよりもトータルの車検費用が高額になってしまうでしょう。

GLEの維持費

前述した項目を含め、GLEの中古車を購入した場合の維持費についてまとめてみましょう。

使用場所や目的による差もありますが、年額に換算したおおよその目安として、2代目のGLE300d 4マチックの年間維持費は以下のとおりです。

・自動車税・・・39,500円
・重量税・・・12,500円(2年分÷2)
・自賠責保険・・・20,010円(24か月分÷2)
・任意保険・・・約70,000円
・ガソリン代(年間1万km走行)・・・約150,000円
・駐車場代・・・約96,000円(全国平均)

上記で挙げた以外にも、タイヤ代やオイル代といった消耗品に費用がかかるでしょう。

特にタイヤに関しては、夏と冬それぞれの季節で使うタイヤを用意しなければなりません。これらは一回の出費額が大きくなってしまうので、あらかじめまとまったお金を用意しておくべきでしょう。

ディーゼルエンジンの特徴

GLEには、ガソリンモデルの他にもディーゼルエンジンモデルがラインナップされています。

現行モデルとなる2代目では、「GLE300d 4マチック」と「GLE400d 4マチックスポーツ」の2つのグレードがディーゼルエンジンモデルに該当します。

それぞれ、カタログ値はWLTCモードで11.9km/L(GLE300d 4マチック)と12.5km/L(GLE400d 4マチックスポーツ)という非常に優れた低燃費を誇っているのが特徴です。

燃料には軽油を使用するため、ガソリン車よりも費用を抑えることができます。

また、GLEのディーゼルエンジンモデルは低速域でも力強い走りを発揮するため、都市部などの信号の多いエリアなどで走行する際に停車や発進が繰り返されるような場面だとしても、スムーズなドライブが期待できるでしょう。

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※本記事は、2021年9月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

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グーネットマガジン編集部

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