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更新日:2021.09.16 / 掲載日:2021.09.16
メルセデス・ベンツ GLC クーペの燃費や税金など気になる維持費を紹介

GLCのSUVクーペモデルとして2017年に登場したメルセデス・ベンツGLCクーペについて、気になるポイントを紹介していきます。
「燃費やボディサイズは?」「税金や車検代などの維持費はいくらかかる?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
GLC クーペについて
GLCクーペは、メルセデス・ベンツの高級SUVであるGLCのクーペモデルとして開発されました。そんなGLCクーペは、GLCの通常モデルに遅れること1年、2017年に登場しています。
「SUVに、スポーツカーの官能」というコンセプトのもと、クーペがもつ流麗なフォルムの中にタフな走行性能、SUVとしての優れた使い勝手を高い次元で凝縮させているのが特徴です。そのエクステリアは、スタイリッシュなグリルや迫力あるフロント、滑らかな曲面をもつリヤウインドウ、これらとひとつになって流れるルーフラインなどが、ダイナミックで官能的なフォルムを形成しています。
また、GLC クーペはあらゆる道を美しく駆ける唯一無二のSUVとして、すべてのシーンで大きな安心感をもたらしているのが特徴。その優れたドライビングパフォーマンスは、車としての素性のよさに加え、ダイナミックセレクトの機能による恩恵も受けています。そのため、疲労感の少ない快適な走行を味わうことが可能です。
GLCクーペが登場して間もない頃はFR駆動のグレードも存在していましたが、2019年以降は4マチックと呼ばれる四輪駆動車のみが発売されています。エンジンからの動力を車軸に伝えるトランスミッションには、伝統的に用いられるステップ式のATを採用。現代の車らしく9速に多段化されており、変速時の少ないショックはそのままに、動力伝達はより効率化が図られました。
この年に行われたマイナーチェンジでは、GLCクーペに対話式音声認識機能を備えているメルセデス・ベンツの対話型インフォテインメントシステム「MBUX」も新たに搭載されました。
2021年時点でGLCクーペに採用されるパワートレインには、2.0Lのガソリンターボとディーゼルターボに加え、ガソリンエンジンにモーターが走行をアシストするプラグインハイブリッドがあります。いずれも限られた条件の中で、より扱いやすく燃費や環境に配慮したものを追求しており、これからの時代を担うユニットとして期待されるでしょう。
GLC クーペのボディサイズ
GLCクーペはまだフルモデルチェンジが行われていない1代限りのモデルなので、世代別で比較することができません。そのため、グレード別のボディサイズをご紹介します。
<世代:グレード:ボディサイズ>
初代
GLC300 4マチック クーペ
全長4740mm×全幅1890mm×全高1600mm
初代
GLC350e 4マチック クーペ
全長4740mm×全幅1890mm×全高1600mm
初代
GLC220d 4マチック クーペ
全長4740mm×全幅1890mm×全高1605mm
GLCクーペの場合、基本的なボディサイズは変わらず、GLC220d 4マチック クーペのみが全高が5mmほど高くなっています。
全長については4740mmということで特に扱いづらさを感じることはありませんが、GLCクーペの全幅は1900mm近くになります。いまや多くの乗用車で全幅が1800mmを超えていますが、それでもGLCクーペの車幅感覚に戸惑うドライバーも少なくないでしょう。万能に使えるSUVという立ち位置ながら、地方の狭い道路やオフロードなどで日常的に使用するのは少し大変かもしれません。
また、GLCクーペの全幅は駐車場を使う際にも影響を与えます。多くのコインパーキングは、長さ4800mm~5000mm×幅2400mm~2500mm程度といわれています。そのため、GLC クーペではドアを開ける幅の余裕がほとんどありません。隣の駐車スペースの状況によっては、空いていても停められないことがあるでしょう。
全体的に大きめのGLC クーペは、立体駐車場に停めるのも難しいかもしれません。最近でこそ全高の高い車でも駐車できる立体駐車場が増えていますが、古くからある立体駐車場の多くが全高1550mmまでしか対応していません。そのため、全高が約1600mmあるGLCクーペを駐車することは不可能です。
GLC クーペの安全装備
他のメルセデス・ベンツ車と同様に、GLC クーペにもSクラスと同様の世界最高水準である安全装備が搭載されているのが特徴です。
安全装備の基本となる「アクティブブレーキアシスト」は、前走車や前を横切る歩行者との衝突回避に加え右折時の対向車との衝突の危険回避もサポートします。
また、ステアリングに手を添えるだけで前走車との適切な車間と車線をキープする「アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック」をはじめ、さまざまな安全装備も充実。
その中には、事故を未然に防ぐために夜間時の明るい視界を確保する「LEDハイパフォーマンスヘッドライト」があります。目立たない装備ながらも、明るい視野を確保する装備として、安全なドライブには欠かせないものでしょう。
他にも、走行中に車線逸脱をした場合に警告してくれる機能「レーンキーピングアシスト」も搭載されています。車が車線をはみ出したことを判断すると、ステアリングを断続的に微振動させて警告してくれる機能です。
さらに、走行中だけではなく駐車スペースから出るときなどにも危険回避をサポートする機能として、「リアクロストラフィックアラート」を搭載しました。これは駐車でバックをしているときに、後方を横切る車などを検知すると、表示と音で警告してくれる機能です。
トランクルーム・ラゲッジスペースの広さ
GLCクーペのトランクルームの広さをご紹介します。
<世代:グレード:容量>
初代
GLC220d 4マチック クーペ
550L
初代
GLC300 4マチッククーペ
550L
初代
GLC350e 4マチッククーペ
395L
GLCクーペは見た目を重視したクーペスタイルですが、他のSUVと同様、フル乗車の場合あるいは荷物が多い場合でも、状況に応じて自在に使いこなせるという利便性の高さが特徴です。
GLC220d 4マチック クーペやGLC300 4マチック クーペでは、リヤシートを起こした状態でも550Lのラゲッジスペースがあります。ちょっとした4ドアセダン並みの容量は確保されており、普段使いにはこれでも十分なサイズ感でしょう。ゴルフバッグは2個まで余裕で積むことができます。
また、プラグインハイブリッドのGLC350e 4マチック クーペの場合、下部に大容量バッテリーが搭載されるため、容量は395LとGLC220d 4マチック クーペなどよりもひとまわり小さいのが特徴です。そのため、ゴルフバッグは1個しか積むことができません。
GLC クーペの燃費
GLC クーペは、日本市場に投入されてから6年ほど経過していますが、まだフルモデルチェンジは実施されていません。そのため、世代による比較ができないため、グレード別の燃費性能を見ていきましょう。
燃費測定モードには、現在一般的でより実走行条件に近いWLTCモードが採用されています。
<世代:グレード:燃費>
初代
GLC220d 4マチック クーペ
15.1km/L(WLTCモード)
初代
GLC300 4マチック クーペ
10.9km/L(WLTCモード)
初代
GLC350e 4マチック クーペ
12.4km/L(WLTCモード)
GLCクーペのエンジンにはいずれもターボが組み合わされており、低回転域のトルクをアップさせることで日常の使い勝手を重視しています。このターボはいわゆるダウンサイジングターボと呼ばれているもので、燃費性能や環境性能が従来よりも格段に向上しているのが特徴です。
2021年9月時点でGLCクーペに搭載されているエンジンとしては、1,991ccのガソリンターボエンジンのほかに、1,949ccのディーゼルターボがあります。特にディーゼル車については、燃費性能に優れたディーゼルエンジンにトルクを増すターボが組み合わされることで、日常域の使いやすさと高燃費を両立させているという特徴も。
また、GLCクーペにはプラグインハイブリッド車もラインアップされています。モーターが走行をアシストする分エンジンの負担が減り、さらに高い燃費性能を誇ります。
GLC クーペの税金
現在の日本での自動車に関する税金としては、購入時の消費税や自動車税環境割に加えて、毎年納める自動車税、車検の都度支払う自動車重量税などがあります。このうち自動車税は排気量ごとに額が決まっていますが、初回登録から13年経過すると、税額が15%程度割増になります。
GLC クーペの自動車税は、以下の価格となるようです。
<世代:グレード:年額>
初代
GLC220d 4マチック クーペ
36,000円(1,949cc)
GLC クーペはいずれのグレードも2.0Lエンジンを搭載しているため、自動車税は他のグレードも同様です。
自動車税にはグリーン化特例の制度があり, 初回登録の翌年度のみ税額が75%減額されます。GLC350e 4マチック クーペがこの制度が適用するため、1年分だけエンジン車よりも税額が低くなるでしょう。
また、自動車税は初回登録から13年を経過すると税額が割増になりますが、GLC クーペは2017年に誕生したばかりなので、今のところ該当するグレードはありません。
次に重量税ですが、日本に輸入されているGLC クーペの場合、エンジン車の2グレードでは車重が1501kgから2,000kgの間に収まるため、重量税は2年分で32,800円になります。
プラグインハイブリッドのGLC350e 4マチック クーペのみ車重が2,000kgを超えるため、本来の税額は2年分で41,000円になるようです。
しかし、GLC220d 4マチック クーペとGLC350e 4マチック クーペはエコカー減税の対象なので、2回目の車検まで重量税は全額免除になるでしょう。また、どちらも3回目以降の車検では、重量税は25,000円に減額されます。
初回登録から13年を超えたときと18年以上経過したときに重量税の額が割増されますが、GLC クーペで対象になるグレードは今のところまだありません。
従来あった自動車取得税は2020年10月に廃止され、新たに自動車税環境割が導入されました。これは燃費基準や環境性能に応じて税額が変わるものですが、エコカー減税の対象となるGLC220d 4マチッククーペとGLC350e 4マチック クーペは非課税の扱いです。また、GLC300 4マチック クーペは環境割のみ減額対象となり、取得価額の1%が課税されます。
自賠責保険や任意保険料
続いて、GLCクーペの自賠責保険や任意保険料の額をご紹介します。
自賠責保険料は車種による違いはなく、白ナンバーの登録車の場合24か月分20,010円で、車検時に2年分まとめて支払うことになります。
一方、任意保険料は補償内容や保険会社、特約などの契約条件により大きく差が出るので、保険料の正確な相場を出すのは困難です。そこで、その保険料を算定する目安となるのが「型式別料率クラス」です。ここで算出された数字が低いほど、保険料は安くなります。
ここでは、損害保険料算出機構のホームページで確認できた初代の料率クラスを確認しておきましょう。
※いずれも保険始期2021年1月1日~12月31日の場合です。
初代
GLC220d 4マチック クーペ
対人賠償責任保険7・対物賠償責任保険8・搭乗者傷害保険7・車両保険14
※料率クラスは損害保険料算出機構のサイトで算出しました。
GLC クーペの車検代
GLC クーペの車検時にかかる経費としては、大きく分けて法定費用と整備点検費用があります。法定費用は国産車と輸入車による違いはなく、排気量や車重で決められているのです。
初代の「GLC300 4マチッククーペ」で見た場合、以下の費用がかかります。
・重量税・・・2年分で32,800円
・自賠責保険料・・・24か月で20,010円
・印紙代・・・1,200円
整備点検費用は、車検整備をディーラーや整備工場など外部に依頼する際必要です。整備や修理の内容により工賃は大きく異なりますが、大きなトラブルがなければ、法定費用と合算して15万円プラスアルファを車検費用の目安にするといいでしょう。
また、車検自体の手続きは点検整備と一緒に依頼することが一般的で、手続きの代行手数料もかかります。金額はディーラーや工場ごとに設定されるため、あらかじめ確認しておくようにしましょう。
GLC クーペの維持費
前述した項目を含め、GLC クーペの中古車を購入した場合の維持費についてまとめてみましょう。
使用場所や目的による差もありますが、年額に換算したおおよその目安として、初代の「GLC300 4マチック クーペ」の年間維持費は以下のとおりです。
・自動車税・・・36,000円
・重量税・・・16,400円(2年分÷2)
・自賠責保険・・・10,005円(24か月分÷2)
・任意保険・・・約50,000円
・ガソリン代(年間1万km走行)・・・約110,000円
・駐車場代・・・約96,000円(全国平均)
上記以外でも、定期的な維持費ではないものの、オイル代やタイヤ代などの経費も突発的に発生します。もちろん故障したときに備え、修理費用も見込んでおかなければなりません。
GLC クーペには新車時にメルセデス・ケアというプログラムも用意されていますが、基本的に中古車には適用されません。ただし3年落ち以内の中古車であれば、メルセデス・ケアやその後のメンテナンスプラスが適用される場合もあります。少しでもメンテナンス経費をおさえるためにも、適用されるかどうかを購入時に確認しておきましょう。
ハイブリッドの特徴
GLC クーペには、プラグインハイブリッド車として「GLC350e 4マチック クーペ」が設定されています。
1,991ccターボエンジンにモーターを組み合わせ、エンジン駆動をアシストすることで、12.4km/L(WLTCモード)という燃費性能を実現しているのが特徴です。
従来のハイブリッドと異なり、GLC350e 4マチック クーペのプラグインハイブリッドは外部からの電源供給もできるため、自宅などでも充電しておくことができます。そのため、モーターのみで走行できる場面が増え、130km/hまでは電気自動車のようにドライブすることも可能です。
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※本記事は、2021年9月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。