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更新日:2021.09.15 / 掲載日:2021.09.15

メルセデス・ベンツ GLAクラスの燃費や税金など気になる維持費を紹介

メルセデス・ベンツ GLAクラス

2013年に登場し、現行モデルの2代目が2020年に登場したばかりのメルセデス・ベンツGLAクラスについて、気になるポイントを紹介していきます。

「燃費やボディサイズは?」「税金や車検代などの維持費はいくらかかる?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

GLAクラスについて

GLAクラスはメルセデス・ベンツの高級SUVで、そのネーミングが示すとおりAクラスをベースに開発されました。

初代は2013年に登場していますが、日本での販売が開始されたのは翌年の2014年です。2020年には初のフルモデルチェンジが行われ、2代目が登場しています。

GLAクラスのエクステリアは、メルセデス・ベンツブランドのSUVに共通するツインルーバーを持つグリルに加え、力強さを感じるアンダーガードやパワードームがあしらわれたボンネットなどが特徴です。あわせてフロントからリヤにかけて流れるようなルーフライン、スリムなサイドウインドウなどが、スタイリッシュかつエモーショナルなフォルムを形づくっています。

こういったデザイン上の特徴により、力強い躍動感を美しい曲線で表現するスタイリッシュなSUVとして、GLAクラスは高い存在感を放っているのです。

また、GLAクラスのインテリアはAクラスの基本的デザインを踏襲しつつ、モダンかつアバンギャルドなアクセントが加えられています。

GLAクラスの駆動方式としては、SUVでは一般的なFFに加え、4マチックと呼ばれる四輪駆動がグレードにより使い分けられました。エンジンからの動力を車軸に伝えるトランスミッションには、新しい時代のミッションともいわれたデュアルクラッチ式の7速DCTを搭載。現行のディーゼルエンジン車では8速に多段化され、よりスムーズでジェントルな走行を実現させています。

パワートレインとしては、小排気量エンジンにターボチャージャーを組み合わせたダウンサイジングターボが搭載されました。ターボがつくことでより大排気量のNA(自然吸気)エンジンと同等のトルクを確保しつつ、排ガスの有害物質軽減や優れた燃費性能を両立させているのが特徴です。

GLAクラスは2020年に現行の2代目がデビューしたばかりで、今後の熟成やさらなる機能の進化が期待されています。あわせてハイブリッド車やEV(電気自動車)など、これからの時代を担うパワートレインの導入も楽しみです。

GLAクラスのボディサイズ

GLAクラスのボディサイズは、一体どれくらいあるのでしょうか。ここでは、歴代モデルのボディサイズを比較してみましょう。

<世代:グレード:ボディサイズ>
初代
GLA180
全長4430mm×全幅1805mm×全高1505mm

2代目
GLA180
全長4415×全幅1835mm×全高1620mm

全長はいずれも4400mm程度で扱いやすいサイズになっていますが、いまや多くの乗用車では全幅が1800mmを超えており、GLAクラスも例外ではないようです。

このサイズでは、多少運転のしづらさを感じるドライバーが多いかもしれません。特に大きい車に慣れないドライバーにとっては、峠道でのすれ違いや狭い路地の通行で気を遣うこともあるでしょう。

次に、駐車場を使う際の停めやすさを見ていきましょう。多くのコインパーキングは、長さ4800mm~5000mm×幅2400mm~2500mm程度といわれています。

そのため、全長が4400mm前後のGLAクラスではあまり問題はないでしょう。ただし、1800mmという全幅は駐車する際に注意が必要です。GLAクラスのユーザーはドアの開閉の際、隣の車にぶつからないよう注意する必要があるでしょう。

また、立体駐車場の駐車可否は世代により異なります。初代のGLAクラスは約1500mmという全高だったため、ギリギリではあるものの多くの立体駐車場が対応する1550mm以下という制限内におさめることが可能です。

ひとまわりボディサイズが大きくなった2代目では、全高が1600mm以上にアップしたため、上記の立体駐車場には駐車できません。需要に対応するため、全高約2000mmまで駐車できる駐車場も増えてきましたが、探すのには少し時間がかかってしまうでしょう。

GLAクラスの安全装備

現在もメルセデス・ベンツのコンパクトSUVモデルとして販売されているGLAクラスには、同ブランドの他の車種と同等に、世界最高水準の安全性能が随所に搭載されています。

メルセデス・ベンツが考える究極の安全「アクシデントフリー」は、統合型安全性という哲学から生まれた最新の成果として、「インテリジェントドライブ」という形に具現化されています。これは被害を最小限に食い止めるパッシブセーフティと、事故自体を未然に防ぐアクティブセーフティを高い次元で統合しているもので、ステレオカメラとセンサーが車両や歩行者を検知することで安全運転をサポートしてくれる機能です。

さらに、安全機能として衝突軽減ブレーキであるアクティブブレーキアシストがあり、歩行者飛び出し検知機能もついています。

誤発進しそうになった際にドライバーに危険を知らせてくれるドライブアウェイアシストの他にも、アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック(自動再発進機能付)や緊急回避補助システムなど、数々の安全機能が搭載されており、事故の回避や被害軽減を図っています。

これらの安全機能は全て、将来的な自動運転につながる技術として年々進化を遂げています。今後もさらに高機能な安全装備が搭載されていくでしょう。

トランクルーム・ラゲッジスペースの広さ

GLAクラスの、歴代のトランクルームの広さをご紹介します。

<世代:モデル:容量>
初代
GLA180
341L

2代目
GLA180
435L

2代目
GLA200d 4マチック
425L

GLAクラスは他のSUVと同様、フル乗車の場合や荷物が多い場合でも、状況に応じてシートをアレンジし自由自在に使いこなせるという利便性の高さが特徴です。

リヤシートを起こした場合、341Lの初代ではゴルフバッグは1つ積むのが限界でしょう。

一方、2代目のGLA180では435L、GLA200d 4マチックでは425Lの容量があります。この世代に関してはちょっとしたハッチバック車やセダン並みの容量は確保されており、ゴルフバックも2つ収納できるため、普段使いには十分な容量でしょう。

先述した通り、リヤシートのアレンジが可能なGLAクラスは、リヤのシートバックを40:20:40の3分割で倒すことができます。荷物の積載量が増えても乗車人数に応じ必要な分だけシートバックを倒し、ラゲッジスペースを拡大することができます。

GLAクラスの燃費

GLAクラスの燃費性能を詳しく見ていきましょう。

ただし、燃費測定モードが初代と2代目では異なります。このことから、世代による単純比較が不可能なので、あくまでも参考程度として見ておくようにしましょう。

<世代:グレード:燃費>
初代
GLA180
16.4km/L(JC08モード)

2代目
GLA180
15.5km/L(WLTCモード)

2代目
GLA200d 4マチック
16.5km/L(WLTCモード)

従来のJC08モードよりも、現在のWLTCモードの方がより実走行に近い測定条件となっており、実燃費に近いデータになります。GLA180の燃費データは初代と2代目でほぼ同等ですが、実燃費を比較した場合は2代目に軍配が上がるでしょう。

従来の乗用車では、ターボは専らピークパワーをアップさせるために搭載されていましたが、近年のターボエンジンは低回転域のトルクをアップさせ、日常の使い勝手を重視しています。

また、ダウンサイジングターボと呼ばれているものでは、燃費性能や環境性能が従来よりも格段に向上しているのが特徴です。そのため、GLAクラスに搭載されるターボエンジンにも、上記のような思想が反映されました。

特に2代目GLA180では、2.0LのNA(自然吸気)エンジンと同等の出力、トルクを実現した1.5Lエンジンを搭載することで、自動車税が減税されるなどのメリットがあります。

GLAクラスの税金

現在の日本での自動車に関する税金は、購入時の消費税や自動車税環境割に加えて、毎年納める自動車税、車検の都度支払う自動車重量税があります。このうち自動車税は排気量ごとに額が決まっていますが、初回登録から13年経過すると、税額が15%程度割増になります。

GLAクラスの自動車税は、初代と2代目のグレードで以下の価格となるようです。

<世代:グレード:年額>
初代
GLA180
36,000円(1,595cc)

初代
GLA220 4マチック
36,000円(1,991cc)

2代目
GLA180
30,500円(1,331cc)

2代目
GLA200d 4マチック
36,000円(1,949cc)

自動車税にはグリーン化特例の制度もあり、 初回登録の翌年度のみ税額が75%減額されますが、GLAクラスで対象になるグレードはありません。

また、自動車税は初回登録から13年を経過すると税額が割増になりますが、GLAクラスは初代の誕生も2014年と比較的最近のため、該当するモデルは今のところありません。

次にGLAクラスの重量税ですが、日本に輸入されているGLAクラスの場合、ほとんどのグレードでは車重が1,501kgから2,000kgの間に収まるため、税額は2年分で32,800円となります。ただし、初代のGLA180及びそれをベースとした特別仕様車は1,500kgを切るため、重量税の額は2年分で24,600円です。

ディーゼルエンジンのGLA200d 4マチックはエコカー減税の対象なので、2回目の車検まで重量税は全額免除されます。3回目以降の車検では本来32,800円かかるところが、重量税は20,000円に減額されます。

初回登録から13年を超えたときと18年以上経過したときに重量税の額が割増されますが、今のところGLAクラスで対象になるグレードはありません。

従来あった自動車取得税は2020年10月に廃止され、新たに自動車税環境割が導入されました。これは燃費基準や環境性能に応じて税額が変わるものですが、エコカー減税の対象となるGLA200d 4マチックは非課税の扱いです。また、2代目のGLA180は環境割のみ減税対象となり、取得価額の1%が課税されます。

自賠責保険や任意保険料

続いて、GLAクラスの自賠責保険や任意保険料の額をご紹介します。

自賠責保険料は車種による違いはなく、白ナンバーの登録車の場合24か月分20,010円で、車検時に2年分まとめて支払うことになります。

一方、任意保険料は「契約条件」「保険会社」「補償内容」で大きく差が出るので正確な相場を出すのは極めて困難です。そこで、その保険料を算定する目安となるのが「型式別料率クラス」です。ここで算出された数字が低いほど、保険料は安くなります。

ここでは、損害保険料算出機構のホームページで確認できた料率クラスを確認しておきましょう。
※いずれも保険始期2021年1月1日~12月31日の場合です。

初代
GLA180
対人賠償責任保険5・対物賠償責任保険4・搭乗者傷害保険7・車両保険13

2代目
GLA180
対人賠償責任保険6・対物賠償責任保険7・搭乗者傷害保険7・車両保険12

2代目
GLA200d 4マチック
対人賠償責任保険7・対物賠償責任保険7・搭乗者傷害保険7・車両保険12

※料率クラスは損害保険料算出機構のサイトで算出しました。

GLAクラスの車検代

GLAクラスの車検時にかかる経費としては、大きく分けて法定費用と整備点検費用がありますが、法定費用は国産車と輸入車による違いはなく排気量や車重で決まっています。

2代目の「GLA180」で見た場合、以下の費用がかかります。

・重量税・・・2年分で24,600円
・自賠責保険料・・・24か月分で20,010円
・印紙代・・・1,200円

ただし、重量税がかかるのは3回目以降の車検からとなっています。

他にも整備点検費用が必要です。自ら整備できる人はほとんどいないので、車検整備をディーラーや整備工場などに依頼する必要があります。

整備や修理の内容により工賃は大きく異なりますが、大きなトラブルがなければ、法定費用と合算して15万円プラスアルファを車検費用の目安にするとよいでしょう。

また、車検自体の手続きは点検整備と一緒に依頼することが一般的ですが、その場合手続きの代行手数料もかかります。金額はディーラーや工場ごとに設定されるため、こちらもあらかじめ確認しておくようにしましょう。

GLAクラスの維持費

前述した項目を含め、GLAクラスの中古車を購入した場合の維持費についてまとめてみましょう。

使用場所や目的による差もありますが、年額に換算したおおよその目安として、2代目のGLA180の年間維持費は以下のとおりです。

・自動車税・・・30,500円
・重量税・・・12,300円(2回目の車検までは免除)
・自賠責保険・・・10,005円(24か月分÷2)
・任意保険・・・約50,000円
・ガソリン代(年間1万km走行)・・・約130,000円
・駐車場代・・・約96,000円(全国平均)

上記以外にも、オイル代やタイヤ代などの経費が突発的に発生することもあるでしょう。

もちろん故障したときの修理費用も見込んでおく必要があります。大きなトラブルや故障の場合は、修理代は高額になります。

特にメルセデス・ベンツの場合、パーツ代も含めると修理費用は高額になりやすいため、日頃の点検整備はきちんとしておくことが大切です。

ディーゼルエンジンの特徴

GLAクラスのディーゼルエンジン車としては、現行の2代目にGLA200d 4マチックが設定されています。

搭載される1,949cc直列4気筒ディーゼルターボエンジンは、WLTCモードで16.5km/Lという燃費性能を誇っているのが特徴です。

ガソリンエンジンよりも優れた燃費性能を誇るというメリットがある一方で、車重の重さやディーゼルならではのガラガラというエンジン音や振動などが気になる点がデメリットとなるでしょう。

しかし、他のメルセデス・ベンツ車と同じくノイズ対策がしっかりしているので、ノイズに関してはあまり気にならないかもしれません。

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※本記事は、2021年9月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

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