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更新日:2021.08.25 / 掲載日:2021.08.25

メルセデス・ベンツ Eクラスの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

メルセデス・ベンツ Eクラス

1985年に発売を開始し、2016年に5代目を迎えたメルセデス・ベンツ Eクラスに関して、今回はグレード別に紹介していきます。

「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

メルセデス・ベンツ Eクラスの歴史

1985年、メルセデス・ベンツからEセグメントの乗用車としてEクラスが登場します。同ブランドにラインナップされている車種の中では、ミディアムクラスとして位置づけられました。

1986年、ドイツ本国での登場から遅れること1年後にようやく日本に輸入されています。

1995年、およそ10年ぶりにフルモデルチェンジが行われ、2代目が登場。この世代のEクラスはヘッドライトが楕円形の4灯であり、特徴的なフロントマスクとなっています。サイドエアバッグも採用された他、発進や加速する際のタイヤの空転を防止するASRや横滑りを防止するESPも装備されるようになり、安全性が向上しました。

さらに先代と比べて室内が拡大したため、後部座席も広くなって快適に過ごせるようになっています。その一方で、インテリアに関しては革の材質などの質感が下がってしまいました。

1999年、マイナーチェンジが行われ、インテリアの質感も改善されています。

2002年、3代目が登場。楕円型のヘッドライトは先代に続き、継承されました。新しいプラットフォームを採用したため、先代と比べて全幅も全高も拡大しています。ブレーキランプは、三角形のような形で特徴があります。この世代では、日本にはエレガンスとアバンギャルドというグレードが設定されました。

2009年、4代目が登場します。この世代からは、Eクラスに設定される多くのグレードでメルセデス・ベンツのブランドを象徴するロゴであるスリーポインテッドスターのエンブレムがフロントグリル部分に配置されるようになりました。ヘッドライトは先代と違って斜めになった四角形のようなデザインでしたが不評であったため、マイナーチェンジですぐに廃止に。

2012年、2灯風デザインに変更されています。同時に、Eクラス全車に18インチアルミホイールが採用されるようになりました。

2016年、現行モデルとなる5代目が登場します。

2017年、Eクラスでは初となるプラグインハイブリッドモデルが設定されました。

2019年、日本国内の乗用車では初となるディーゼル・プラグインハイブリッドモデルが設定されています。

メルセデス・ベンツ Eクラスの中古車を探す

Eクラス E200 スポーツ

Eクラス E200 スポーツ

Eクラスのエントリーグレード「Eクラス E200 スポーツ」

Eクラス E200 スポーツは、5代目の2020年9月に設定されたグレードです。Eクラスの中ではエントリーグレードとして位置づけられているため、新車価格も760万円程度と一番安くなっています。

ガソリンターボエンジンに、モーター機能付き発電機を組み合わせたマイルドハイブリッドシステムを採用しているのが特徴です。装備面では、AMGスタイリングパッケージや19インチアルミホイールなどが標準装備されています。

中古で購入する際の目安となる予算

Eクラス E200 スポーツを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2020年式:718万円~758万円
2021年式:流通量希少のため算出不可

Eクラス E200 スポーツの中古車は、現在8台が流通していました。Eクラスの最新グレードの中では、比較的流通量は多い方なので、いくらか選択肢はあるでしょう。とはいえ、価格的には新車価格とほとんど変わらないので、このグレードを中古車で購入するメリットは今のところあまりなさそうです。

先代モデルとの比較

5代目(現行モデル):2020年~
Eクラス E200 スポーツは、5代目で設定されました。

フロントグリルにはクローム仕上げのダイヤモンドグリルを採用し、バンパー下部に2本のフィンを配置しています。これによりシャープなデザインながらも、ダイナミックな印象を与えました。

AMGラインエクステリアが標準装備されており、スポーティーな見た目となっています。リアコンビネーションランプには、横に長い2分割のデザインを採用しました。3本スポークのステアリングを採用し、リムに静電容量式センサーを配置。ステアリングを握れば、自動的にステアリングを操作していると認識されます。

また、車両のフロントガラス部分にナビゲーションを映し出し、カーナビのような役割を果たすシステムであるARナビゲーションも新たに採用しました。

他にも、音声操作できる対話型インフォテインメントシステム「MBUX」も搭載されています。運転席のダッシュボード部分には、ナビやスピードメーターなどの役割を果たす、12.3インチ液晶パネルを横に2枚繋げたインストゥルメントパネルを配置しました。

このグレードの中古車は8台が流通しています。しかし、価格は新車購入時とあまり変わらないほどどれも高めです。

エンジンは1.5L直列4気筒ターボ最高出力184ps。ボディサイズは全長4940mm×全幅1850mm×全高1455mmです。

人気のあるカラー

Eクラス E200 スポーツのボディカラーは、下記の10色が設定されています。

・ポーラーホワイト(S)
・オブシディアンブラック(M)
・グラファイトグレー(M)
・モハーベシルバー(M)
・カンバサイトブルー(M)
・ハイテックシルバー(M)
・セレナイトグレー(M)
・ダイヤモンドホワイト(M)
・ヒヤシンスレッド(M)
・セレナイトグレーマグノ(マット)

この中では、マット塗装が施されたグレー色の「セレナイトグレーマグノ(マット)」が人気です。

※(S)とはソリッドペイントを意味し、(M)とはメタリックペイントを意味し、(マット)はマットペイントを意味します。

Eクラス E350de スポーツ

Eクラス E350de スポーツ

ディーゼルハイブリッドモデルの「Eクラス E350de スポーツ」

Eクラス E350de スポーツは、5代目の2020年10月に設定されたグレードです。

Eクラスの中では、ディーゼルターボエンジンにモーターを組み合わせた、ディーゼルハイブリッドモデルとして位置づけられています。そのため、パワフルな走りながらも、高い燃費性能を実現しているのが特徴です。

モーターのみでも走行可能であり、1回の充電で50km程度走行することが可能。トランスミッションは9速AT、ホイールは5スポークの18インチアルミホイールを装備しています。

中古で購入する際の目安となる予算

Eクラス E350de スポーツを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介したいところですが、こちらのグレードは現時点で中古車市場には1台も流通していないため、中古車の相場を割り出すことができませんでした。

発売されてから1年も経過していないグレードのため、中古車市場に流通していないのは当然のことかもしれません。仮に流通したとしても中古車価格は高く、新車価格の900万円と大差ない価格がつけられると予想されます。

先代モデルとの比較

5代目(現行モデル):2020年~
Eクラス E350de スポーツは、5代目で設定されました。

プラグインハイブリッドとなっており、ディーゼルターボエンジン、モーター、リチウムイオン電池を搭載しています。クローム仕上げのダイヤモンドグリルに、メルセデス・ベンツブランドであることを象徴するエンブレムのスリーポインテッドスターを配置しました。

AMGラインエクステリアを標準装備しており、全体的にスポーティーな見た目の外観に仕上がっています。3本スポークのステアリングを採用し、ナビやインストゥルメントパネルの表示設定、安全運転システムの設定をステアリングのボタンで簡単に操作することが可能。静電容量式のセンサーをステアリングリムに設置しているため、ハンズオフ機能を手軽にオンオフできるようになりました。

安全運転支援システムとしては、時速10km以下のときに衝突を防ぐ自動ブレーキのアクティブブレーキアシスト、停車時にドアを開放すると後方からの車両接近を警告するシステムなどを装備したレーダーセーフティパッケージを搭載しています。

このグレードの中古車は、1台も流通していません。そのため、当分Eクラス E350de スポーツの中古車を手に入れるのは難しいでしょう。

エンジンは2.0L直列4気筒ディーゼルターボ最高出力194ps。ボディサイズは全長4940mm×全幅1852mm×全高1460mmです。

人気のあるカラー

Eクラス E350de スポーツのボディカラーは、下記の10色が設定されています。

・ポーラーホワイト(S)
・オブシディアンブラック(M)
・グラファイトグレー(M)
・モハーベシルバー(M)
・カンバサイトブルー(M)
・ハイテックシルバー(M)
・セレナイトグレー(M)
・ダイヤモンドホワイト(M)
・ヒヤシンスレッド(M)
・セレナイトグレーマグノ(マット)

この中では、漆黒の「オブシディアンブラック(M)」が人気です。

Eクラス E450 4マチック エクスクルーシブ

Eクラス E450 4マチック エクスクルーシブ

装備が充実した最上級グレードの「Eクラス E450 4マチック エクスクルーシブ」

Eクラス E450 4マチック エクスクルーシブは、5代目の2018年8月に設定されたグレードです。ガソリンターボエンジンに、モーター機能付き発電機を組み合わせたマイルドハイブリッドシステムを搭載する、4WDモデルとなっています。

他のグレードよりも、エクステリアのデザインがエレガントになっており、フロントグリルにはスリーポインテッドスターのボンネットマスコットを備えているのが特徴です。ブラックアウトの3本スポークを採用し、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。

中古で購入する際の目安となる予算

Eクラス E450 4マチック エクスクルーシブを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2018年式:540万円~618万円
2019年式:668万円
2020年式:流通量希少のため算出不可
2021年式:流通量希少のため算出不可

このグレードの中古車は、現時点で4台が流通しています。もともと新車価格が1000万円を超えていたグレードのため、初期年式のものは半分近い価格まで落ち着いてきているようです。

先代モデルとの比較

5代目(現行モデル):2018年~
Eクラス E450 4マチック エクスクルーシブは、5代目に設定されました。

従来のEクラス E400 4マチック エクスクルーシブと入れ替わる形で導入されたグレードです。EクラスのAMGモデル以外を除けば、最上位グレードとして位置づけられています。

このグレードでは、従来のグレードよりも排気量が下がってはいるものの、ツインターボを採用したことにより、最高出力が上がりました。アルミホイールには、スポーティーな5スポークのデザインが入った18インチアルミホイールを備えています。

他のグレードとは違い、フロントグリル部分にはスリーポインテッドスターは配置されていません。

また、対話型インフォテインメントシステム「MBUX」を搭載しているので、声だけでナビや照明、温度などの設定の操作を行うことが可能です。これらの設定はセンターコンソールのタッチパッドやステアリングホイールのボタンでも操作することができます。

このグレードの中古車は、現時点では4台が市場に流通していました。登場から4年ほど経過しているグレードなので、初期年式のものは新車価格の半分近い価格まで下がっていますが、それでも中古車として購入するには高いでしょう。

エンジンは3.0L直列4気筒ターボ最高出力367ps。ボディサイズは全長4935mm×全幅1852mm×全高1467mmです。

人気のあるカラー

Eクラス E450 4マチック エクスクルーシブのボディカラーは、下記の10色が設定されています。

・ポーラーホワイト(S)
・オブシディアンブラック(M)
・グラファイトグレー(M)
・モハーベシルバー(M)
・カンバサイトブルー(M)
・ハイテックシルバー(M)
・セレナイトグレー(M)
・ダイヤモンドホワイト(M)
・ヒヤシンスレッド(M)
・セレナイトグレーマグノ(マット)

この中では、真っ白な「ポーラーホワイト(S)」が人気です。

Eクラス E350e スポーツ

Eクラス E350e スポーツ

プラグインハイブリッドシステム搭載のスポーティーモデル「Eクラス E350e スポーツ」

Eクラス E350e スポーツは、5代目の2020年9月に設定されたグレードです。

ガソリンターボエンジンにモーターを組み合わせた、プラグインハイブリッドシステムを搭載しています。駆動方式は2WD、トランスミッションは9AT、ホイールは19インチアルミホイールを採用しました。

スポーツステアリングやステンレスペダルが標準装備されたAMGスタイリングパッケージを搭載しているため、よりスポーティーな見た目となっています。

中古で購入する際の目安となる予算

Eクラス E350e スポーツを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介したいところですが、こちらのグレードは現時点で中古車市場には1台も流通していないため、中古車の相場を割り出すことができませんでした。

まだ登場から1年にも満たないグレードのため、中古車として手放そうと考えるユーザーが少ないことが理由でしょう。そのため、Eクラス E350e スポーツの中古車を手に入れるには、もう少し時間がかかるかもしれません。

先代モデルとの比較

5代目(現行モデル):2020年~
Eクラス E350e スポーツは、5代目に設定されました。

プラグインハイブリッドモデルとなっているため、電気モーターのみでも走行可能であり、1回の充電で最長51kmほど走行することができます。普通充電の他、急速充電にも対応しているのが特徴。急速充電では、約1時間で80%の充電が行えます。また、スマホと連動させれば、充電状況や走行可能距離が確認することが可能です。

Eクラス E350e スポーツには走行モードが設定されており、用意されているのは「エコ」「コンフォート」「スポーツ」「スポーツ+」「エレクトリック」の5つのモードです。さらに、カスタマイズできるインディビジュアルモードも搭載されています。アクセルペダルには、モーター走行とエンジン走行の切り替え時には、抵抗を増して教えてくれる機能を搭載。

安全装備としては、アクティブブレーキアシスト、トラフィックサインアシスト、アテンションアシスト、パーキングアシスト、360度カメラシステムなどを搭載しています。

登場してまだ1年も経過していないこともあり、このグレードの中古車はまだ1台も流通していません。そのため、このグレードの中古車をすぐに手に入れるのは少し難しいでしょう。

エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力211ps。ボディサイズは全長4940mm×全幅1852mm×全高1460mmです。

人気のあるカラー

Eクラス E350e スポーツのボディカラーは、下記の10色が設定されています。

・ポーラーホワイト(S)
・オブシディアンブラック(M)
・グラファイトグレー(M)
・モハーベシルバー(M)
・カンバサイトブルー(M)
・ハイテックシルバー(M)
・セレナイトグレー(M)
・ダイヤモンドホワイト(M)
・ヒヤシンスレッド(M)
・セレナイトグレーマグノ(マット)

この中では、ラメ塗装の入った白色の「ダイヤモンドホワイト(M)」が人気です。

※本記事は、2021年8月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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