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更新日:2021.08.26 / 掲載日:2021.08.26
メルセデス・ベンツ Eクラス カブリオレの燃費や税金など気になる維持費を紹介

カブリオレとしては2代目、セダンの現行型は5代目にあたるメルセデス・ベンツ Eクラス カブリオレについて、気になるポイントを紹介していきます。
「燃費やボディサイズは?」「税金や車検代などの維持費はいくらかかる?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
Eクラス カブリオレについて
メルセデス・ベンツ Eクラス カブリオレは、4ドアセダンであるEクラスのバリエーションのひとつとして開発された、4人乗りのオープンカーです。セダンの4世代目に相当する2010年から発売されていますが、ここではセダンの世代で表記を統一します。
そもそも、Eクラス カブリオレのベースとなるEクラスは、「傑作は裏切らない」というコンセプトのもと開発されました。そのため、EクラスのバリエーションのひとつであるEクラス カブリオレも、メルセデス・ベンツが磨き続けてきた美の真髄を感じ取ることができます。
Eクラス カブリオレは単にルーフを切り取っただけでなく、専用に強化されたボディを採用することで、ルーフ付きのセダンやクーペと変わらず高い剛性を確保しているのが特徴です。
そのエクステリアは、シャープでダイナミックなフロントや美しく人々を魅了するモダンなリアエンド、洗練されたスポーティーなフォルムとなっています。そのデザインは伝統のワイド&ローのプロポーションとともに、見る人々を釘付けにするほど。加えてオープンカーとして備わるさまざまな機能により、季節を選ばずラグジュアリーにオープンエアドライブを楽しむことができます。
そんなEクラス カブリオレのトランスミッションには、4代目では7速、現行の5代目では9速のオートマチックトランスミッションが搭載されました。また、駆動方式としては、このクラスでは一般的な方式であるFRに加え、4マチックと呼ばれる四輪駆動がグレードにより使い分けられています。
パワートレインには、大排気量のNA(自然吸気)エンジンや小排気量エンジン+ダウンサイジングターボ、そこにモーターを組み合わせたハイブリッドシステムがグレードにより使い分けられました。
また、Eクラス カブリオレはセダンと同様、メルセデス・ベンツの世界最高水準の安全性能を搭載しています。
その後、Eクラス カブリオレは2020年に一部改良を受け、最新型に進化しました。フルモデルチェンジは今のところ予定されていませんが、次世代もこのクラスを牽引するモデルとして進化した姿が期待されるモデルのひとつです。
Eクラス カブリオレのボディサイズ
メルセデス・ベンツ Eクラス カブリオレのボディサイズは、一体どれくらいあるのでしょうか。ここでは、4代目と5代目のボディサイズを比較してみましょう。
<世代:グレード:ボディサイズ>
4代目
E400 カブリオレ
全長4745mm×全幅1785mm×全高1395mm
5代目
E200 カブリオレ スポーツ
全長4845mm×全幅1860mm×全高1430mm
4ドアセダンのEクラスと似たようなボディサイズですが、カブリオレはわずかながらセダンよりも低い全高となっています。
Eクラス カブリオレの全長は4800mm前後と一般的なもので、長すぎて取り扱いが大変ということは特にありません。一方、全幅は約1800mmで、多少扱いにくさを感じる場面があるでしょう。
多くのコインパーキングは、長さ4800mm~5000mm×幅2400mm~2500mm程度といわれていますが、Eクラス カブリオレの全長では停めるのにギリギリです。また、近年は全幅の広いモデルが多くなっていますが、Eクラス カブリオレは全幅が広いため、ユーザーはドアの開閉時に隣の車に擦らないように注意する必要があるでしょう。
街なかの立体駐車場に停める際は、Eクラス カブリオレの1450mm前後という全高が真価を発揮します。今でも多くの立体駐車場が対応できる1550mmまでという全高をクリアしており、駐車場を探す手間が最小限で済むでしょう。
また、近年の乗用車は全高の高いモデルが多く、従来の立体駐車場に停められるモデルが減っているため、駐車料金を安く設定するところもあるようです。そうした立体駐車場なら、長時間の駐車や夜間駐車でも料金を気にせずに駐車することができます。
Eクラス カブリオレの安全装備
Eクラス カブリオレには、メルセデス・ベンツの最新技術を終結させた安全性能を搭載しているのが特徴です。
そんな安全機能には、衝突時の被害を最小限に食い止めるパッシブセーフティと、事故自体を未然に防ぐアクティブセーフティが搭載されています。
Eクラス カブリオレはその両方を高い次元で統合した、統合的安全性という考えのもと、インテリジェントドライブの機能に具現化させました。インテリジェントドライブ機能はステレオカメラと最先端のセンサーシステムが車両や歩行者を検知することで、数々の安全機能が事故の回避や被害軽減を図るものです。
具体的な安全装備はEクラスセダンとほぼ同じで、衝突軽減ブレーキであるアクティブブレーキアシストは前方の車両や歩行者だけでなく、右折時の対向車との衝突の危険にも対応。また、ドライブアウェイアシストは、誤発進しそうになった際ドライバーに危険を知らせてくれます。
他にも、ステアリングアシストを備えたアクティブディスタンスアシスト・ディストロニック(自動再発進機能付)など、将来の自動運転を強く意識した機能を備えているのが特徴です。
トランクルーム・ラゲッジスペースの広さ
Eクラス カブリオレの4代目から5代目までの、歴代のトランクルームの広さをご紹介します。
<世代:モデル:容量>
4代目
FRモデル
360L(ソフトトップを閉じたとき)、285L(トランクルーム収納時)
4代目
4マチック
385L(ソフトトップを閉じたとき)、310L(トランクルーム収納時)
5代目
FRモデル
360L(ソフトトップを閉じたとき)、285L(トランクルーム収納時)
5代目
4マチック
385L(ソフトトップを閉じたとき)、310L(トランクルーム収納時)
Eクラス カブリオレはソフトトップがついたオープンカーなので、トップを閉じたときとトランクルームに収納したときの容量が異なります。
4代目から5代目にフルモデルチェンジが行われた際に変わることはなく、FRモデルではそれぞれ360L、285L、4マチックの場合は385L、310Lという容量でした。そのため、どちらもゴルフバッグは2個が限界といえます。
しかし、オープンカーとして気持ちのいい風を浴び解放感を楽しむモデルと考えれば、そのトランクルームに高い実用性を求めるユーザーは少ないでしょう。それでも4人乗車と最低限の荷物を積めるだけの容量は、しっかりと確保されています。
Eクラス カブリオレの燃費
Eクラス カブリオレの燃費性能ですが、4代目と現行モデルの5代目とでは測定モードが変更されており、世代による単純比較が不可能です。基本的に測定モードは時代が下るごとに、実走行に近い測定値になりますが、実際の走行条件は全て異なるので、カタログデータと実燃費には乖離があります。そのため、あくまでも参考値として見ておきましょう。
<世代:グレード:燃費>
4代目
E250 カブリオレ
15.5km/L(JC08モード)
4代目
E400 カブリオレ
11.8km/L(JC08モード)
5代目
E200 カブリオレ スポーツ
12.7km/L(WLTCモード)
5代目
E300 カブリオレ スポーツ
11.3km/L(WLTCモード)
5代目
E450 4マチック カブリオレ スポーツ
10.7km/L(WLTCモード)
Eクラス カブリオレの2012年モデルまでは、比較的排気量の大きいNA(自然吸気)エンジンが搭載されていました。
2013年以降のモデルはエンジンの排気量が小さくなり、いわゆるダウンサイジングターボが組み合わされています。ターボを組み合わせることでより大排気量のNAエンジンよりと同等の出力、トルクを発生できるため、燃費性能や環境性能が格段に向上しました。
燃費測定モードや排気量などが異なるため単純な比較ができませんが、5代目のE200スポーツはハイブリッドシステムも組み合わされることで、従来よりも燃費性能や環境性能がアップしています。そのため、実走行では燃費の優位性がさらに際立つことが期待できるでしょう。
Eクラス カブリオレの税金
現在の日本での自動車に関する税金としては、購入時の消費税や自動車税環境割に加えて、毎年納める自動車税、車検の都度支払う自動車重量税などがあります。このうち自動車税は排気量ごとに額が決まっていますが、初回登録から13年経過すると、税額が15%程度割増になります。
Eクラス カブリオレの自動車税は、4代目と5代目のグレードで以下の価格となるようです。
<世代:グレード:年額>
4代目
E250 カブリオレ
36,000円(1,991cc)
5代目
E200 カブリオレ スポーツ
30,500円(1,496cc)
5代目
E450 4マチック カブリオレ スポーツ
年額50,000円(2,999cc)
自動車税にはグリーン化特例の制度もありますが、Eクラス カブリオレで対象になるグレードはありません。また、自動車税は初回登録から13年を経過すると税額が割増になりますが、今はまだ対象となるグレードはないようです。
次に重量税ですが、日本に輸入されているEクラス カブリオレはほとんどのグレードで車重が1,501kgから2,000kgの間に収まるため、税額は2年分で32,800円です。また、4マチック搭載の一部では車重2,000kgを超えているので、税額は2年分で41,000円になります。
年式が古くなると、重量税の税額が上がるため、4代目の初期モデルは、初回登録から13年を超えることから2年分45,600円課税され、さらに初回登録から18年以上経過すると2年分の重量税は50,400円に上がるでしょう。
従来あった自動車取得税は2020年10月に廃止され、新たに自動車税環境割が導入されました。これは燃費基準や環境性能に応じて税額が変わるものですが、「E200」「E300」「E450 4マチック」の各カブリオレがエコカー減税の対象です。環境割は本来取得価額の3%課税されますが、これらのグレードでは2%に軽減されます。
自賠責保険や任意保険料
続いて、Eクラス カブリオレの自賠責保険や任意保険料の額をご紹介します。自賠責保険料は車種による違いはなく、白ナンバーの登録車の場合24か月分20,010円で、車検時に2年分まとめて支払うことになります。
一方、任意保険料は契約条件、保険会社、補償内容により大きく差が出るほか、ドライバーの年齢、車種、用途による違いも大きいため、保険料の正確な相場を出すのは極めて困難です。
保険料を算定する基準のひとつとして型式ごとの事故実績に基づいた「型式別料率クラス」があり、数字が低いほど保険料は安くなります。ここでは、損害保険料算出機構のホームページで確認できた5代目の料率クラスを確認しておきましょう。
※いずれも保険始期2021年1月1日~12月31日の場合です。
5代目
E300 カブリオレ スポーツ
対人賠償責任保険7・対物賠償責任保険7・搭乗者傷害保険7・車両保険15
※料率クラスは損害保険料算出機構のサイトで算出しました。
Eクラス カブリオレの車検代
Eクラス カブリオレの車検時にかかる経費としては、大きく分けて法定費用と整備点検費用がありますが、法定費用は国産車と輸入車による違いはなく、排気量や車重で決まっているのです。
5代目のE200 カブリオレスポーツで見た場合、以下の費用がかかります。
・重量税:2年分で32,800円
・自賠責保険料:24か月で20,010円
・印紙代:1,200円
車検整備をディーラーや整備工場などに依頼する多くのユーザーは、法定費用のほかに整備点検費用がかかります。整備や修理の内容により工賃は大きく異なるため、一概にはいえませんが、法定費用との合計で15万円以上は用意しておきたいところでしょう。
また、車検を依頼した場合は、車検手続きの代行手数料もかかります。これらの金額はディーラーや工場ごとに設定されるため、あらかじめ確認しておくようにしましょう。
Eクラス カブリオレの維持費
前述した項目を含め、Eクラス カブリオレの中古車を購入した場合の維持費についてまとめてみましょう。
使用場所や目的による差もありますが、年額に換算したおおよその目安として、5代目の「E200 カブリオレ スポーツ」の年間維持費は以下のとおりです。
・自動車税:30,500円
・重量税:16,400円(2年分÷2)
・自賠責保険:10,005円(24か月分÷2)
・任意保険:約50,000円
・ガソリン代(年間1万km走行):約157,000円
・駐車場代:96,000円(全国平均)
上記以外に、定期的にかかるものとしてオイル代や定期点検費用も見込んでおきたいところです。
また、サマータイヤ、スタッドレスタイヤの代金などは、一回の出費額が大きくなるのでまとまった額をあらかじめ確保しておくことをおすすめします。
Eクラス カブリオレにはオープンカーとしてソフトトップが採用されていますが、ソフトトップの素材はボディよりどうしても傷みやすいため、交換費用も頭に入れておくとよいでしょう。
ハイブリッドの特徴
Eクラス カブリオレでは、現行モデルとなる5代目に「E200 カブリオレ スポーツ」や「E450 4マチック カブリオレ スポーツ」などのハイブリッドモデルが設定されています。これらのグレードには、エンジン出力をモーターがアシストするマイルドハイブリッドシステムが採用されているのが特徴です。
特に「E200 カブリオレ スポーツ」に関しては、効率化と高性能化を図るための新技術「BSG (ベルトドリブン・スターター・ジェネレーター)も搭載されています。
このBSGとは、ベルトを介してクランクシャフトと接続するモーターのことで、スターターとジェネレーターの役割を果たす機能のことです。そこに48Vボルト電気システムが搭載されていることによって、Eクラス カブリオレのハイブリッドモデルは快適な走りを実現しています。
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※本記事は、2021年8月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。