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更新日:2021.08.18 / 掲載日:2021.08.18
メルセデス・ベンツ Eクラスステーションワゴンの燃費や税金など気になる維持費を紹介

1993年に発売を開始し、現行モデルが5代目という非常に長い歴史を持つEクラスステーションワゴンの気になるポイントを紹介していきます。
「燃費やボディサイズは?」「税金や車検代などの維持費はいくらかかる?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
Eクラスステーションワゴンについて
Eクラスステーションワゴンは、1993年に誕生しました。
ベースとなるEクラスはメルセデス・ベンツの中では中核を担うモデルとなっており、ステーションワゴンの他にセダン、2ドアクーペ 、カブリオレなど多くの車種がラインナップされています。
そんなEクラスステーションワゴンは日本のバブル期から現在に至るまでに数々の進化を遂げ、現行モデルは5代目として発売中です。
初代では直列4気筒2.2Lをはじめ、直列6気筒2.8L、3.0L、3.2L、3.0Lディーゼルターボに、FRまたはフルタイム4WDの組み合わせと豊富なラインアップでした。当時はバブル景気であったため、大量のEクラスが輸入され、今でも一部の愛好家から根強い人気を誇ります。
2代目からは、アバンギャルドグレードが新たにラインアップ。電動ガラスサンルーフやレザーシート、BOSEサウンド・システムなどが装備されたラグジュアリーグレードとして人気を博しました。また、同時期にドライブトレインも見直しされ、すべてのグレードが4速ATから5速ATへ変更されています。
3代目では、環境性能や安全性能を大きく改良しているのが特徴です。当時、メルセデス・ベンツより発売されている車種でディーゼルエンジン仕様はEクラスのみでしたが、強化された電子制御コールドEGRを採用したことで窒素酸化物の排出量の大幅低減を実現させました。
4代目には、ブルーエフィシェンシーグレードの追加やカメラを利用した先進的な安全システムが導入され、環境性能と安全性能はより強固なものへと進化しています。
現行の5代目では、3.5L V型6気筒直噴ツインターボエンジンを搭載したエクスクルーシブグレードが新たにラインアップ。トランスミッションは、燃費性能向上のために9速ATへと統一されました。
また、ラッゲジルームの容量が大幅に増えており、リアバンパー下部に足を近づけるだけでテールゲートをオープンできるフットトランクオープナーが全モデルに標準装備されるなど機能性に優れるモデルへと進化しています。
Eクラスステーションワゴンのボディサイズ
Eクラスステーションワゴンのボディサイズは、一体どれくらいあるのでしょうか。
ここでは、歴代モデルのボディサイズを比較してみましょう。なお、世代間での共通グレードがないため、各世代の代表的なグレードでご紹介していきます。
<世代:グレード:ボディサイズ>
初代
E320 ステーションワゴン
全長4765mm×全幅1740mm×全高1490mm
2代目
E230 ステーションワゴン
全長4820mm×全幅1800mm×全高1505mm
3代目
E240 ステーションワゴン
全長4850mm×全幅1820mm×全高1495mm
4代目
E300 ステーションワゴン
全長4900mm×全幅1855mm×全高1515mm
5代目
E200 ステーションワゴン アバンギャルド
全長4940mm×全幅1850mm×全高1465mm
初代からフルモデルチェンジするごとに、全体的にワイドになっていることがわかります。特に全長は各世代で更新されていますが、これは歴代Eクラス ステーションワゴンの形状を維持しながら収納スペース確保するためです。
メルセデス・ベンツの中では比較的コンパクトボディなEクラスステーションワゴンは、日本の駐車場事情との相性を見ていくと、街乗りであれば全く支障はないでしょう。
まず、日本のコインパーキングの駐車スペースは長さ6000mm×幅2500mm×高さ2200mm以上が必要と定められています。そのため、最も大きい現行モデルでも余裕をもって駐車枠に収めることが可能です。
しかし、一般的な国産ステーションワゴンと比較すると全幅が1800mm以上とややワイドなので、両隣のスペースによっては乗り降りの際に窮屈になる可能性もあります。
また、立体駐車場の平均的高さは全高1550mmとなっているので、Eクラスステーションワゴンはどの世代も余裕で停めることが可能です。
Eクラスステーションワゴンの安全装備
Eクラスステーションワゴンは、各世代において当時では最先端の安全装置が搭載されており、その多くが標準装備となっています。
その中でも現行の5代目は群を抜いた安全性能で、前方、後方、側面をカバーするレーダーとステレオカメラを組み合わせた最先端の安全装置が惜しみなく導入されているのが特徴です。
主な装備には、以下のようなものがあります。
・ドライブアウェイアシスト
車両前方に車両や障害物がある状態でアクセルを踏んでも、2km/h以上の速度にならないよう自動調整してくれる
・アクティブエマージェンシーストップアシスト
運転中にドライバーが突如意識不明になるなどの緊急時にドライバーへの警告と自動で緩やかに減速し停車させる
・トラフィックサインアシスト
一般道や高速道路の速度表示などをカメラで読み取ってディスプレイに表示、速度超過の場合はドライバーへ警告を行う
・アクティブボンネット
万が一歩行者と接触した際は瞬時にボンネットを後方へ約80mm持ち上げ、クラッシャブルゾーンを広げて歩行者への衝撃を緩和する
これらの機能がすべてのモデルで標準装備されています。
上記以外にも、衝突時のドライバーや歩行者へのダメージを軽減する装置として、万が一歩行者と接触した際は瞬時にクラッシャブルゾーンを広げて、歩行者への衝撃を緩和する「アクティブボンネット」も完備されています。
トランクルーム・ラゲッジスペースの広さ
Eクラスステーションワゴンの歴代のトランクルームの広さをご紹介したいところですが、2代目までのトランクルーム容量は公式データが確認できませんでした。ここでは、3代目と以降の容量をご紹介します。
<世代:容量>
初代:不明
2代目:不明
3代目:650L
4代目:630L
5代目:640L
3代目から現行モデルに関しては、どれも600L以上の容量を備えているため、一般的なサイズ感のゴルフバッグであれば縦にすれば、3セットは積むことが可能です。
さらに、いずれの世代も用途に合わせて多彩にアレンジできるラゲッジルームが確保されているため、リヤシートを倒すことで1800L以上の容量を確保することができます。
Eクラスステーションワゴンの燃費
1993年に販売を開始したEクラスステーションワゴンは、現在は5代目のロングセラーモデルです。そのため、世代ごとに燃費規格が異なり、単純な燃費比較が難しくなっています。
新しい燃費規格になるほど現実に近い値となりますが、実走行燃費とはまだまだ乖離しているため、あくまで参考値として見ていきましょう。
<世代:グレード:燃費>
初代
E280 ステーションワゴン
9.0km/L(10・15モード)
2代目
E240 ステーションワゴン
8.9km/L(10・15モード)
3代目
E240 ステーションワゴン
8.9km/L(10・15モード)
4代目
E250 ブルーエフィシェンシー
12.6km/L(JC08モード)
4代目
E350 ブルーテック ステーションワゴン アバンギャルド
18.0km/L(JC08モード)
5代目
E200 ステーションワゴン スポーツ
12.7km/L(WLTCモード)
5代目
E220d ステーションワゴン アバンギャルド
21.0km/L(JC08モード)
4代目で、一部グレードにダウンサイジングエンジンを採用したことで大幅な燃費向上に成功しています。なお、排気量は縮小しましたがターボを搭載することで最高出力は据え置きとなりました。
また、Eクラスステーションワゴンにはディーゼルモデルがランアップされており、こちらも大幅に燃費が向上しています。これは、当時最先端となるピエゾインジェクターを利用したコモンレールダイレクトインジェクションによるものです。
Eクラスステーションワゴンの税金
現在の日本での自動車に関する税金としては、購入時の消費税や自動車税環境割に加えて、毎年納める自動車税、車検の都度支払う自動車重量税などがあります。このうち自動車税は排気量ごとに額が決まっていますが、初回登録から13年経過すると税額が15%程度割増になります。
Eクラスステーションワゴンの自動車税は、各世代の各グレードで以下の価格となるようです。
<世代:グレード:年額>
初代
E320 ステーションワゴン
66,700円(3,199cc)
2代目
E230 ステーションワゴン
45,400円(2,294cc)
3代目
E240 ステーションワゴン
51,000円(2,597cc)
4代目
E300 ステーションワゴン
51,000円(2,996cc)
5代目
E200 ステーションワゴン アバンギャルド
非課税(1,496cc)
E200 ステーションワゴン アバンギャルドの場合、クリーンディーゼルモデルとなるため免税されるようです。
次にEクラスステーションワゴンの重量税を見ていきましょう。
自動車税と同じく初回登録からの経過年数に応じて割増となる制度で、13年超と18年超で区切りが設けられています。
Eクラス ステーションワゴンの車両重量は1,501kg~2,000kgの間に収まるグレードもありますが、一部AMGモデルにて2000kgを超えるものもあるようです。
1,501kg~2,000kgの間に収まっている場合の税額は、2年分で32,800円がかります。ただし、初回登録から13年経過で45,600円、18年経過で50,400円がかかるようです。
2,000kgを超える場合は、2年分で41,000円となります。こちらも13年経過していると57,000円、18年経過していると63,000円がかかるのです。
その他、車両購入時には消費税や自動車税(環境性能割)も課税されるでしょう。
また、クリーンディーゼルモデルの場合は免税となる可能性もあるので、事前に確認することをおすすめします。
自賠責保険や任意保険料
続いて、Eクラスステーションワゴンの自賠責保険や任意保険料の額をご紹介します。
自賠責保険料は車種による違いはなく、白ナンバーの登録車の場合24か月分20,010円で、車検時に2年分まとめて支払うことになります。任意保険は保険会社や特約の有無によって金額が大きく異なるため、あくまで参考値として参考にしてください。
自動車保険料は、型式ごとに過去の実績を基準とした「型式別料率クラス」によって算出されるのが一般的です。
ここでは、損害保険料算出機構のホームページで確認できた、5代目の「E300 ステーションワゴン アバンギャルド スポーツ」の料率クラスを確認しておきましょう。
※いずれも保険始期2021年1月1日~12月31日の場合です。
5代目
E300 ステーションワゴン アバンギャルド スポーツ
対人賠償責任保険7・対物賠償責任保険7・搭乗者傷害保険7・車両保険16
※料率クラスは損害保険料算出機構のサイトで算出しました。
Eクラスステーションワゴンの車検代
Cクラスステーションワゴンの車検時にかかる経費としては、大きく分けて法定費用と整備点検費用があります。法定費用は国産車と輸入車による違いはなく、排気量や車重で決められているのです。
5代目の「E200ステーションワゴン スポーツ」で見た場合、以下の費用がかかります。
・自動車重量税:2年分で32,800円
・自賠責保険料:24か月で20,010円
・印紙代:1200円
この金額にさらに消耗品としてタイヤの交換、オイル交換、バッテリーの交換などの金額が年数や走行距離数に応じて追加されていくでしょう。
また、整備費用として基本料金と部品代、工賃がかかる可能性も。基本的に輸入車は国産車よりも部品代などにかかる費用が高くなってしまいがちなので、それらの費用がかかることを理解した上で購入するのがおすすめです。
Eクラスステーションワゴンの維持費
前述した項目を含め、Eクラス ステーションワゴンの中古車を購入した場合の維持費についてまとめてみましょう。
使用場所や目的による差もありますが、年額に換算したおおよその目安として、現行モデルの「E200ステーションワゴンスポーツ」の年間維持費は以下のとおりです。
・自動車税:34,500円
・重量税:16,400円(2年分÷2)
・自賠責保険:10,005円(24か月分÷2)
・任意保険:約41,000円
・ガソリン代(年間1万km走行):約124,000円
・駐車場代:96,000円(全国平均)
Eクラスステーションワゴンにはクリーンディーゼルモデルも存在するので、そちらを選択すると維持費も大きく変わってきます。グレード選びの際には、長期保有した場合のランニングコストも考慮しながら検討しましょう。
ディーゼルエンジンの特徴
Eクラスステーションワゴンのディーゼルエンジン仕様は、1993年の初代からラインアップされていました。しかし、2代目ではライナップから外れ、3代目からクリーンディーゼルとして復活し、現行の5代目まで継続されています。
メルセデス・ベンツは早い段階からクリーンディーゼルに力を入れており、最新鋭のディーゼルエンジンを搭載した3代目の「E320 CDI ステーションワゴン アバンギャルド」は当時初の新長期排出ガス規制をクリアしたディーゼル乗用車として注目を集めました。
4代目では、最先端のクリーディーゼル技術を搭載したブルーテックシリーズを新たにラインアップ。尿素水溶液である「アドブルー(AdBlue)」を排ガス中に噴射し、化学反応させることで窒素酸化物の排出量を大幅に削減することに成功しています。
5代目では、ダウンサイジングされた新世代ディーゼルエンジンを採用。先代の環境性能を維持しつつも軽量化されたエンジンにより、高燃費かつスポーティーな走りを実現しています。
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※本記事は、2021年8月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。