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更新日:2021.08.17 / 掲載日:2021.08.17
メルセデス・ベンツ CLクラスの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

1996年8月に誕生したクーペタイプの乗用車であるメルセデス・ベンツ CLクラスに関して、今回はグレード別に紹介していきます。
「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
メルセデス・ベンツ CLクラスの歴史
1996年8月、Sクラスと共通のプラットフォームや装備をもつ派生車としてCLクラスの初代が登場します。
これは、もともとSクラスのクーペタイプとしてモデル名の末尾に「SEC」がつくひとつのグレードとして存在していたものが、Sクラスのマイナーチェンジと同時に新しくCLクラスという独立名称に変更されて誕生したものです。
日本に導入された当初のCLクラスはモノグレード展開で、「CLクラス CL600」というグレードのみが設定されていました。
1999年10月、初のフルモデルチェンジが行われ、2代目が登場。この世代では、先代に引き続きCLクラス CL600が設定される他、新たに「CLクラス CL500」というグレードで追加されています。
2001年9月、メルセデスAMG社が手掛けた「CLクラス CL55 AMG」という上級グレードが登場しました。
2002年3月、1か月という期間限定で「CLクラス CL65 AMG」というグレードが追加されています。
2006年11月、7年ぶりにフルモデルチェンジが行われ、3代目が登場。この世代が登場した当初のグレードには「CLクラス CL550」と「CLクラス CL600」が設定されています。
2007年3月、CLクラスのトップパフォーマンスモデルとなる「CL63 AMG」が追加されました。
2010年11月、新たに「CLクラス CL550 ブルーエフィシェンシー」を設定。このグレード名にもなっているブルーエフィシェンシーとは、メルセデス・ベンツが取り組む統合的な環境コンセプトのことです。
このコンセプトのもと、CLクラス CL550 ブルーエフィシェンシーには新型のV8直噴ツインターボエンジンが搭載されています。このエンジンにより、大幅な性能アップと燃費向上に成功しました。
2012年2月、「CLクラス CL550 ブルーエフィシェンシー AMGスポーツパッケージ」が追加されます。
2014年10月、後継モデルであるSクラスクーペが誕生したことにより、CLクラスは生産終了となりました。
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CLクラス CL550 ブルーエフィシェンシー

CLクラスの標準グレード「CLクラス CL550 ブルーエフィシェンシー」
CLクラス CL550 ブルーエフィシェンシーは、3代目の2010年11月に設定されたグレードです。この世代では、標準グレードとして位置づけられています。
エンジンには新型の4.7L V8直噴ツインターボエンジンが搭載されており、その最高出力は435馬力を誇ります。標準グレードでありながら、装備面に関しては充実しており、フルオートエアコンや18インチアルミホイール、運転席パワーシートなどを標準装備しています。
中古で購入する際の目安となる予算
CLクラス CL550 ブルーエフィシェンシーを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。
<年式:予算目安>
2010年式:流通量希少のため算出不可
2011年式:248万円~320万円
2012年式:流通量希少のため算出不可
2013年式:428万円
2014年式:流通量希少のため算出不可
現時点の中古車市場に流通しているCLクラス CL550 ブルーエフィシェンシーは、4台のみが流通していました。新車販売当時の新車価格を考えれば、どの車両もかなりお手頃な価格となっているようです。
先代モデルとの比較
3代目:2010年~2014年
CLクラス CL550 ブルーエフィシェンシーは、3代目の中盤に設定されました。
グレード名につけられている「ブルーエフィシェンシー」とは、メルセデス・ベンツが取り組んでいるさまざまな燃費向上やCO2排出量の削減に向けた環境技術やその成果を総称するものです。
このグレードに搭載された4.7LのV8直噴エンジンは、大幅な性能アップと燃費向上を両立させました。
装備面では、パワーウィンドウや集中ドアロック、本革シート、クルーズコントロール、ウッドパネルなどを標準で装備しているのが特徴です。
CLクラス CL550 ブルーエフィシェンシーの中古車は、現時点で3台が流通している状況です。登場から10年以上が経過しているため、メルセデス・ベンツの中古車としてはかなりお得に購入できる価格まで下がっています。ただし、全体的な流通量は少ないので、現在出回っているそれぞれの車両状態をよく確認したうえで購入したほうがよいでしょう。
エンジンは4.7L V型8気筒ツインターボ最高出力435ps。ボディサイズは全長5100mm×全幅1870mm×全高1420mmです。
人気のあるカラー
CLクラス CL550 ブルーエフィシェンシーのボディカラーは、下記の11色が設定されています。
・オブシディアンブラック(M)
・マグネタイトブラック(M)
・ダイヤモンドホワイト(M)
・ペリクレースグリーン(M)
・カーネリアンレッド(M)
・ペリドットブラウン(M)
・カバンサイトブルー(M)
・アンドライトグレー(M)
・コルネタイトグレー(M)
・イリジウムシルバー(M)
・パラジウムシルバー(M)
この中では、純白の「ダイヤモンドホワイト(M)」と、グレーがかったシルバー色の「イリジウムシルバー(M)」が人気です。
※(M)とはメタリックペイントを意味します。
CLクラス CL550 ブルーエフィシェンシー AMGスポーツパッケージ

MGスポーツパッケージを標準装備したスポーティーモデル「CLクラス CL550 ブルーエフィシェンシー AMGスポーツパッケージ」
CLクラス CL550 ブルーエフィシェンシー AMGスポーツパッケージは、3代目の2012年2月に設定されたグレードです。すでに2年前に設定されていた「CLクラス CL550 ブルーエフィシェンシー」のスポーティーモデルとして位置づけられています。
グレード名が示すとおり、メルセデス・ベンツが純正オプションとして用意するAMGスポーツパッケージを標準装備しているのが特徴です。そのため、アルミホイールも標準装備の18インチから19インチにサイズアップさせることができます。
中古で購入する際の目安となる予算
CLクラス CL550 ブルーエフィシェンシー AMGスポーツパッケージを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。
<年式:予算目安>
2012年式:238万円~298万円
2013年式:490万円
2014年式:流通量希少のため算出不可
CLクラス CL550 ブルーエフィシェンシー AMGスポーツパッケージの中古車は、現時点では3台しか流通していません。他のグレードより設定されていた期間も短いので、今後流通量が増える可能性も少ないでしょう。
先代モデルとの比較
3代目:2012年~2014年
CLクラス CL550 ブルーエフィシェンシー AMGスポーツパッケージは、3代目の後半に設定されました。
エンジンには、CLクラス CL550 ブルーエフィシェンシーと同じ4.7L V8直噴ツインターボエンジンを搭載しています。
このグレードでは、上記のエンジンに加えてアイドリングストップ機能であるECOスタートストップ機能を採用しているのが特徴です。これにより燃費が約15%向上し、CO2排出量を約13%低減することに成功。
AMG製のフロントスポイラー、サイドステップ、リアエプロンからなるエアロパーツや大径アルミホイール、エグゾーストエンドなどのAMGスポーツパッケージを装備しているため、スポーティーなエクステリアとなっています。
インテリアにもAMGスポーツシートやスポーツペダル、パドルシフト付きステアリングなどが採用されました。
2年ほどしか設定されていないグレードなので、中古車はたった3台しか流通していません。どれも年数が経過しているので維持費がかかることを考慮した上で、購入するかどうかを決めたほうがよさそうです。
エンジンは4.7L V型8気筒ツインターボ最高出力435ps。ボディサイズは全長5105mm×全幅1870mm×全高1420mmです。
人気のあるカラー
CLクラス CL550 ブルーエフィシェンシー AMGスポーツパッケージのボディカラーは、下記の11色が設定されています。
・オブシディアンブラック(M)
・マグネタイトブラック(M)
・ダイヤモンドホワイト(M)
・ペリクレースグリーン(M)
・カーネリアンレッド(M)
・ペリドットブラウン(M)
・カバンサイトブルー(M)
・アンドライトグレー(M)
・コルネタイトグレー(M)
・イリジウムシルバー(M)
・パラジウムシルバー(M)
この中では、漆黒の「オブシディアンブラック(M)」が人気です。
CLクラス CL600

CLクラス全世代で設定された唯一のグレード「CLクラス CL600」
CLクラス CL600は、初代が誕生した当初から3代目まで、CLクラスすべての世代で設定されていた唯一のグレードです。CLクラスの中では中間的なグレードとして、位置づけられています。
初代では394馬力だった最高出力も、3代目のCL600では5.5Lツインターボチャージャー付V型12気筒エンジンが搭載されるなど、最高出力も517馬力にまでアップしました。また、トランスミッションに関してはいずれの世代も5速オートマチックトランスミッションを採用しています。
中古で購入する際の目安となる予算
CLクラス CL600を中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。
<年式:予算目安>
1996年式:流通量希少のため算出不可
1997年式:流通量希少のため算出不可
1998年式:298万円
1999年式:流通量希少のため算出不可
2000年式:流通量希少のため算出不可
2001年式:流通量希少のため算出不可
2002年式:流通量希少のため算出不可
2003年式:流通量希少のため算出不可
2004年式:流通量希少のため算出不可
2005年式:280万円
2006年式:流通量希少のため算出不可
2007年式:流通量希少のため算出不可
2008年式:流通量希少のため算出不可
2009年式:流通量希少のため算出不可
2010年式:流通量希少のため算出不可
2011年式:流通量希少のため算出不可
2012年式:流通量希少のため算出不可
2013年式:流通量希少のため算出不可
2014年式:流通量希少のため算出不可
CLクラスすべての世代で設定されているCLクラス CL600ですが、中古車は2台しか流通していませんでした。CLクラスがすでに販売終了していることを考えると、このグレードも今後中古車が増えていく可能性はかなり低いでしょう。
先代モデルとの比較
初代:1996年~1999年
CLクラス CL600は、初代の誕生と同時に設定されました。全長5000mm×全幅1800mmを超えるビッグボディに、V型12気筒エンジンを搭載しています。
この世代の中古車は、1台のみ流通していました。20年以上も前に登場したモデルでありながら、300万円近い価格です。
エンジンは6.0L V型12気筒ターボ最高出力394ps。ボディサイズは全長5100mm×全幅1855mm×全高1400mmです。
2代目:1999年~2006年
2代目でも、CLクラス CL600は引き続き設定されます。ボディサイズはそれほど変わりませんが、搭載エンジンがV型12気筒ツインターボに変わったことで、2002年以降のモデルでは最高出力が500馬力へと大幅にアップしました。
この世代も中古車は1台しか流通していません。メルセデス・ベンツの中古車として見れば、価格も落ち着いてきているので手を出しやすいでしょう。
エンジンは5.7L V型12気筒ツインターボ最高出力500ps。ボディサイズは全長5000mm×全幅1855mm×全高1400mmです。
3代目:2006年~2014年
この世代でも、引き続き設定され、CLクラス CL600はCLクラスのすべての世代で設定されました。この世代ではツインターボチャージャー付V型12気筒エンジンが搭載されています。
この世代の中古車は、1台も流通していないため、現時点では3代目のCLクラス CL600を手に入れるのは困難です。
エンジンは5.5L V型12気筒ツインターボ最高出力517ps。ボディサイズは全長5100mm×全幅1870mm×全高1420mmです。
人気のあるカラー
CLクラス CL600のボディカラーは、下記の11色が設定されています。
・オブシディアンブラック(M)
・マグネタイトブラック(M)
・ダイヤモンドホワイト(M)
・ペリクレースグリーン(M)
・カーネリアンレッド(M)
・ペリドットブラウン(M)
・カバンサイトブルー(M)
・アンドライトグレー(M)
・コルネタイトグレー(M)
・イリジウムシルバー(M)
・パラジウムシルバー(M)
この中では、純白の「ダイヤモンドホワイト(M)」が人気です。
CLクラス CL63 AMG

CLクラスのトップパフォーマンスモデルの「CLクラス CL63 AMG」
CLクラス CL63 AMGは、2代目の2002年3月と3代目の2007年3月に設定されたグレードです。
CLクラスのトップパフォーマンスモデルということで、その性能や装備は超一流ですが、その分新車価格も2000万円を超える非常に高額な価格がつけられています。2代目は1か月限定で販売されていますが、3代目ではカタロググレードに昇格しました。
エンジンには、メルセデスAMG社が独自に開発した最高出力544馬力のV型8気筒エンジンが搭載されています。
中古で購入する際の目安となる予算
CLクラス CL63 AMGを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。
<年式:予算目安>
2002年式:流通量希少のため算出不可
2003年式~2006年式:設定なし
2007年式:334万円
2008年式:流通量希少のため算出不可
2009年式:流通量希少のため算出不可
2010年式:流通量希少のため算出不可
2011年式:流通量希少のため算出不可
2012年式:398万円~572万円
CLクラス CL63 AMGの中古車は、3台が流通しています。新車販売時に2000万円を超える価格だったこともあり、保有しているユーザーは少ないことが考えられます。そのため、これ以上流通量が増える可能性は低そうです。
先代モデルとの比較
2代目:2002年
CLクラス CL63 AMGは、2代目の中盤に1か月限定で設定されました。エンジンには、6.3L V型12気筒エンジンを搭載しています。
この世代の中古車は、1台も流通していないようです。期間限定販売ということもあり、この世代のCLクラス CL63 AMGを保有している人は少ないのでしょう。
エンジンは6.2L V型12気筒ターボ最高出力444ps。ボディサイズは全長5000mm×全幅1855mm×全高1400mmです。
3代目:2007年~2014年
CLクラス CL63 AMGは、3代目でカタロググレードとして設定されました。V型8気筒エンジンが搭載されており、2tを超える車両重量にもかかわらず、0kmから100kmまでの加速において4.6秒という世界最高レベルの性能を誇ります。
この世代の中古車は、3台が流通していました。いずれの年式も、新車価格が2000万円を超えていたことを考えると、かなり安く購入できるようになっています。しかし、中古車としては高いので予算を確認した上で購入を決めるのがおすすめです。
エンジンは5.5L V型8気筒ツインターボ最高出力544ps。ボディサイズは全長5110mm×全幅1870mm×全高1420mmです。
人気のあるカラー
CLクラス CL63 AMGのボディカラーは、下記の11色が設定されています。
・オブシディアンブラック(M)
・マグネタイトブラック(M)
・ダイヤモンドホワイト(M)
・ペリクレースグリーン(M)
・カーネリアンレッド(M)
・ペリドットブラウン(M)
・カバンサイトブルー(M)
・アンドライトグレー(M)
・コルネタイトグレー(M)
・イリジウムシルバー(M)
・パラジウムシルバー(M)
この中では、純白の「ダイヤモンドホワイト(M)」が人気です。
※本記事は、2021年8月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。