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更新日:2021.08.01 / 掲載日:2021.08.01
メルセデス・ベンツ Cクラスステーションワゴンの燃費や税金など気になる維持費を紹介

1996年に登場し、2021年に5代目は発表されたメルセデス・ベンツCクラス ステーションワゴンの気になるポイントを紹介していきます。
「燃費やボディサイズは?」「税金や車検代などの維持費はいくらかかる?といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
Cクラスステーションワゴンについて
メルセデス・ベンツ Cクラスステーションワゴンは、1996年に初代の販売を開始。Dセグメントの高級乗用車であったCクラスのステーションワゴンモデルとして誕生しました。
2代目から3代目にかけては、メルセデスAMGのエアロパーツが採用されたグレードであるスポーツラインやスーパーチャージャーを搭載したアバンギャルドグレード、総排気量6.0Lを超えるV型8気筒エンジンを搭載したハイパフォーマンスモデルである「AMG」をラインナップするなど、さまざまなグレードが登場しています。
4代目では、新たに「BlueTECエンジン」を搭載したクリーンディーゼルモデル、このエンジンに高出力の電気モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドモデルも追加されました。
新型の5代目では、新開発の1.5L 直列4気筒ターボエンジン「M254」や2.0L クリーンディーゼル直列4気筒ターボエンジンの「OM654M」を採用しています。
さらに、ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)とマイルドハイブリッドシステムも採用しました。また、Dセグメント乗用車で初めてARナビゲーションを採用するなど、Cクラスステーションワゴンはフルモデルチェンジを行うたびに進化を遂げています。
Cクラスステーションワゴンのボディサイズ
Cクラスステーションワゴンのボディサイズは、一体どれくらいあるのでしょうか。ここでは、発表されたばかりの新型も含めて歴代モデルのボディサイズを比較してみましょう。
<世代:グレード:ボディサイズ>
初代
C230 ステーションワゴン
全長4495mm×全幅1720mm×全高1460mm
2代目
C180 ステーションワゴン
全長4550mm×全幅1730mm×全高1465mm
3代目
C180 ステーションワゴン
全長4610mm×全幅1770mm×全高1460mm
4代目
C180 ステーションワゴン
全長4720mm×全幅1810mm×全高1457mm
5代目
C200 ステーションワゴン アバンギャルド
全長4751mm×全幅1820mm×全高1455mm
Cクラスステーションワゴンはフルモデルチェンジするごとに若干ではありますが、サイズが大きくなる傾向にあります。どの世代も、広々とした空間を保ちつつも取り回しがよいので扱いやすいでしょう。
ボディサイズをわかりやすく説明するために、立体駐車場やコインパーキングの駐車場を例に説明します。
場所によってはワイドボディやハイルーフに対応した設定の駐車場もありますが、立体駐車場の平均的高さは全高1550mmとなっているケースがほとんどです。この場合であれば、Cクラスステーションワゴンは全世代で全高1400mm台の高さとなっていることから心配する必要性はないでしょう。
また、Cクラスステーションワゴンは、コインパーキングに駐車する際にも丁度よいサイズです。基本的なコインパーキングの一台あたりのスペースは、幅が2400mm~2500mm、長さが4800mm~5000mmとなっているため、どの世代も幅に関しては比較的余裕をもって停めることが可能でしょう。
Cクラスステーションワゴンの安全装備
Cクラスステーションワゴンに搭載されたエアバッグやABS、トラクションコントロールといった基本的な装備は、初代から現行モデルとなる5代目まですべての世代で標準装備されています。
2014年に登場した4代目では、ベースモデルとなるCクラス同様、安全装備が大きく進化しました。
この世代より、ミリ波レーダーとステレオカメラを組み合わせたセンサーが障害物を検知して作動する「アクティブブレーキアシスト」などを装備しています。
他にも、自動再発進機能付きの「アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック」や緊急回避補助システムなどが含まれた「レーダーセーフティパッケージ」としてパッケージ化されるなど、さまざまな機能がCクラスステーションワゴンの安全性をサポートしました。
車両に搭載されているカメラが制限速度などの標識を読み取り、ディスプレイに表示してくれる「トラフィックサインアシスト」といった機能も搭載。これは、万が一制限速度を超えてしまった場合に警告してくれる機能です。
このように、Cクラスステーションワゴンはフルモデルチェンジを行うたび、安全装備が充実しています。
トランクルーム・ラゲッジスペースの広さ
Cクラスステーションワゴンの歴代のトランクルームの広さをご紹介したいところですが、3代目までのトランクルーム容量は公式データが確認できませんでした。
4代目と現行モデルとなる新型の5代目については、以下の容量となっています。
<世代:容量>
初代:不明
2代目:不明
3代目:不明
4代目:470L
5代目:490L
Cクラスステーションワゴンのトランクルームの容量は、フルモデルチェンジを行うごとに拡大してきています。
Cクラスのセダンが455Lとすると、それよりは遥かに大容量です。とはいえ、ゴルフバッグを積める量は最大3個とあまり変わらないでしょう。しかし、ゴルフバッグを3個積んでもセダンよりは余裕があるため、他の荷物を積むことも可能です。
また、Cクラスステーションワゴンのリヤシートには分割可倒式が採用されているため、後席のシートバックを倒した場合は最大1510Lまでに拡大します。この場合では、ゴルフバッグを最大で4個は積めるようになるでしょう。ただし、縦横斜めなど、積み方をそれぞれ変える必要はあることは覚えておくようしてください。
Cクラスステーションワゴンの燃費
Cクラスステーションワゴンの燃費性能ですが、初代の登場から測定モードが何度か変更されているため、世代による単純比較ができません。
測定モードは時代が下がるごと実走行に近い走行条件になりますが、実際には同じ条件は皆無のため、カタログデータと実燃費には必ず乖離があります。そのため、あくまでも参考値として見ておきましょう。
<世代:グレード:燃費>
初代
C230 ステーションワゴン
10.2km/L(10・15モード)
2代目
C180 ステーションワゴン
8.5km/L(10・15モード)
3代目
C180 ステーションワゴン
13.2km/L(JC08モード)
4代目
C180 ステーションワゴン
13.2km/L(JC08モード)
5代目
C200 ステーションワゴン アバンギャルド
不明(現時点で公開されていないため)
Cクラスステーションワゴンに搭載されるエンジンは、初代ではNA(自然吸気)エンジンが採用されています。この当時は大排気量のエンジンが一般的だったため、燃費性能はあまり重視されていませんでした。
しかし、2代目ではスーパーチャージャーが組み合わされるようになり、わずかながら排気量がダウン。
その後も、3代目、4代目では測定モードが変更に。この2つの世代では、大排気量エンジン並みのトルクと優れた燃費性能を両立させることに成功しました。
Cクラスステーションワゴンの税金
現在の日本での自動車に関する税金としては、購入時の消費税や自動車税環境割に加えて、毎年納める自動車税、車検の都度支払う自動車重量税などがあります。このうち自動車税は排気量ごとに額が決まっていますが、初回登録から13年経過すると、税額が15%程度割増になります。
Cクラスステーションワゴンの自動車税は、各世代で以下の価格となるようです。
<世代:グレード:年額>
初代
C230 ステーションワゴン
45,400円(2,294cc)
2代目
C180 ステーションワゴン
45,400円(1,998cc)
3代目
C180 ステーションワゴン
36,000円(1,795cc)
4代目
C180 ステーションワゴン
36,000円(1,795cc)
5代目
C200 ステーションワゴン アバンギャルド
非課税(1,496cc)
C200 ステーションワゴン アバンギャルドに関しては、クリーンディーゼルモデルとなるため免税されるようです。
次にCクラスステーションワゴンの重量税を見ていきましょう。
Cクラスの場合、初代のC230 ステーションワゴンの車重は1,001kgから1,500kgの間に収まるため、税額は2年分で24,600円です。
ですが、2代目から4代目までのC180 ステーションワゴンは1,501kg以上2,000kg間の車重になるため、重量税の額は2年分で32,800円かかるでしょう。
現行モデルでのC200 ステーションワゴン アバンギャルドについては、車重が発表されていないため、不明です。
また、初回登録から13年を超える2代目後半と3代目前半では、2年分で34,200円課税されます。さらに、18年以上を経っている初代や2代目前半は2年分で37,800円に上がってしまうでしょう。
従来あった自動車取得税は2020年10月に廃止され、その代わりとして新たに自動車税環境割が導入されました。これは燃費基準や環境性能に応じて税額が変わるものですが、新型では燃費データが公表されていないため、税率が判明しません。
さらに、10%の消費税も課税されることになります。中古車を購入する際には、これらの税金のことも考慮しておく必要があります。
自賠責保険や任意保険料
続いてCクラスステーションワゴンの、自賠責保険や任意保険料の額を紹介します。
自賠責保険料は車種による違いはなく、白ナンバーの登録車の場合24か月分20,010円で、車検時に2年分まとめて支払うことになります。任意保険も、契約条件や保険会社、補償内容により保険料が大きく異なるため、保険料の正確な相場は出すことができません。
その保険料を算定する目安となるのが「型式別料率クラス」で、型式ごとの事故実績に基づき決定されるものです。それぞれの数字が低いほどリスクが低く、保険料は安くなります。
ここでは、損害保険料算出機構のホームページで確認できた4代目までの料率クラスを確認しておきましょう。
※いずれも保険始期2021年1月1日~12月31日の場合です。
初代
C230 ステーションワゴン
対人賠償責任保険7・対物賠償責任保険12・搭乗者傷害保険9・車両保険11
2代目
C180 ステーションワゴン
対人賠償責任保険9・対物賠償責任保険5・搭乗者傷害保険9・車両保険9
3代目
C180 ステーションワゴン
対人賠償責任保険3・対物賠償責任保険6・搭乗者傷害保険6・車両保険13
4代目
C180 ステーションワゴン
対人賠償責任保険6・対物賠償責任保険3・搭乗者傷害保険7・車両保険16
※料率クラスは損害保険料算出機構のサイトで算出しました。
Cクラスステーションワゴンの車検代
Cクラスステーションワゴンの車検時にかかる経費としては、大きく分けて法定費用と整備点検費用があります。法定費用は国産車と輸入車による違いはなく、排気量や車重で決められているのです。
4代目のC180 ステーションワゴンで見た場合、以下の費用がかかります。
・重量税・・・2年分で24,600円
・自賠責保険料・・・24ヶ月で20,010円
・印紙代・・・1,200円
この金額にプラスして消耗品としてタイヤの交換、オイル交換、バッテリーの交換などの金額が年数や距離数に応じて追加されていきます。
また、国内メーカーとは違い、外車専門に取り扱う正規ディーラーやショップの数が比較的少ないこと、さらに高級志向の車だからこその部品単価や作業工賃が高くついてしまうため、実際にはもっと高い費用になることを覚悟しておきましょう。
Cクラスステーションワゴンの維持費
前述した項目を含め、Cクラスステーションワゴンの中古車を購入した場合の維持費についてまとめてみましょう。
使用場所や目的による差もありますが、年額に換算したおおよその目安として、4代目のC180 ステーションワゴンの年間維持費は以下のとおりです。
・自動車税・・・30,500円
・重量税・・・12,300円(2年分÷2)
・自賠責保険・・・10,005円(24か月分÷2)
・任意保険・・・約50,000円
・ガソリン代(年間1万km走行時)・・・約100,000円
・駐車場代・・・約96,000円(全国平均)
また、これらの金額に加えて、車検の整備費用や定期点検費用などのメンテナンス料金がかかってしまいます。そのため、予算については多めに見積もっておくことが大切です。
ディーゼルエンジンの特徴
Cクラスステーションワゴンのディーゼル車は、4代目の2015年に「C220d ステーションワゴン アバンギャルド」が誕生しました。この世代では、2.0L直列4気筒BlueTECエンジンを搭載しています。
C220d ステーションワゴン アバンギャルドは、新型の5代目でもディーゼルエンジンモデルとして引き続き設定されました。搭載されるエンジンは、2.0L直列4気筒のディーゼルターボエンジンです。最高出力147kW(200ps)、最大トルク440Nm(40.9kgm)を発生します。
さらに、ディーゼルエンジンに最大トルク200Nm(20.4kgm)のモーターが補助するISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)を組み合わせているのが特徴です。これにより、エンジン車よりも高い燃費性能を誇っています。
ハイブリッドの特徴
新型の5代目に設定された「C200 ステーションワゴン アバンギャルド」と「C220d ステーションワゴン アバンギャルド」には、エンジン出力をモーターがアシストするマイルドハイブリッドシステムが採用されました。
電気モーターを搭載しているストロングハイブリッドのようなモーター走行をすることは不可能ですが、ゼロから最大トルクを発生させるモーターがエンジンをアシストします。そのため、低回転域からも十分なトルクを発生させること可能です。
また、このシステムにはISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)というモーターが組み込まれています。
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※本記事は、2021年7月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。