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更新日:2021.07.30 / 掲載日:2021.07.30

メルセデス・ベンツ Cクラスの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

メルセデス・ベンツ Cクラス

190クラスの後継車として1993年に登場したメルセデス・ベンツ Cクラスに関して、今回はグレード別に紹介していきます。

「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

メルセデス・ベンツ Cクラスの歴史

1993年、メルセデス・ベンツからDセグメントの乗用車としてCクラスの初代が登場します。日本には、同じ年の10月に導入されました。この世代は、三角形のおむすびのようなテールライトが特徴です。

ベースとしている190クラスよりも、全長とホイールベースが拡大されたので、後部座席の居住性が良くなりました。欧州では4種類のトリムが用意され、グレードごとに選択することができます。この世代では、ガソリンとディーゼルの2種類のエンジンが設定されました。

2000年、2代目が登場し日本では9月から導入されています。この世代は、コンパクトでスポーティーな車というコンセプトのもと開発されました。

先代のおむすびのようなテールライトから一転して、ひょうたん型のヘッドライトが特徴的です。コストダウンが図られたこともあり、インテリアの質感は先代に比べると大幅に下がってしまいましたが、その後のマイナーチェンジによって改善されています。

2007年、3代目が登場。日本ではその年の6月に導入されています。外観やヘッドライトは、同世代のSクラスと似たデザインが採用されました。ボンネットの上にメルセデス・ベンツを象徴するスリー・ポインテッド・スターがついていましたが、これは一部グレードでは省かれています。

2014年に4代目が登場し、日本では同年7月に導入されました。ガソリンエンジンとディーゼルエンジンモデルがありましたが、ガソリンエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドモデルもこの世代より登場しています。エクステリアとインテリアについては、先代よりも質感が高くなりました。

2021年に5代目が登場することが発表され、7月に日本に導入されたばかりです。今回のフルモデルチェンジにより、マイルドハイブリッドとプラグインハイブリッドを採用したことでCクラスは全モデル電動化されることになりました。

さらに、全モデルで9G‐TRONICオートマチックトランスミッションを採用しています。変速比幅が1速から9速までと幅広いことから、エンジン回転数が大幅に低減され、優れたエネルギー効率と快適性を実現しています。

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Cクラス C180 アバンギャルド

Cクラス C180 アバンギャルド

アバンギャルド仕様のベーシックグレード「Cクラス C180 アバンギャルド」

Cクラス C180 アバンギャルドは、3代目の終盤である2013年8月に設定されたグレードです。当時のベーシックグレードである「C180」のひとつ上のグレードとして設定されています。

もともと、3代目では1.8Lのターボチャージャー付きエンジンを搭載していました。4代目になってからは二度に渡ってエンジンが変更されており、この世代の終盤では新型ターボエンジンであるM264型を搭載しています。さらに、エンジン内部の摩擦を低減させるための加工法である「CONICSHAPE加工」を採用しているのが特徴です。

中古で購入する際の目安となる予算

Cクラス C180 アバンギャルドを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2013年式:84万円~169万円
2014年式:138万円~238万円
2015年式:157万円~225万円
2016年式:157万円~218万円
2017年式:165万円~298万円
2018年式:288万円~368万円
2019年式:298万円~398万円
2020年式:315万円~415万円
2021年式:流通量希少のため算出不可

3代目より登場しているCクラス C180 アバンギャルドは、世代間による価格差が幅広いです。3代目と4代目初期であれば価格は落ち着きつつありますが、中古車として購入するには高いことを覚悟しておく必要があります。

先代モデルとの比較

3代目:2013年~2014年
Cクラス C180 アバンギャルドは、3代目の終盤に設定されました。

エンジンは、Cクラス C180と同じ271型の1.8L直列4気筒ターボチャージャー付きのエンジンを搭載しています。ホイールには、17インチアルミホイールを採用しました。

この世代は設定されていた期間が1年にも満たないため、中古車の流通量は少ないです。しかし、登場から時間が経っていることもあり、他の世代と比べると比較的安くなっています。

エンジンは1.8L直列4気筒ターボ最高出力156ps。ボディサイズは全長4640mm×全幅1770mm×全高1445mmです。

4代目:2014年~2021年
先代に引き続き、Cクラス C180 アバンギャルドは4代目でも設定されます。

4代目で設定された初期のモデルでは、先代と同じエンジンを搭載していましたが、2015年には1.6L 直列4気筒BlueDIRECTターボエンジンに変更になりました。その後、2020年にもエンジンが変更となり、1.5L直列4気筒の新型ターボエンジンのM264型を搭載しています。

この世代は7年近くの年数で設定されていたため、中古車の流通量は豊富です。しかし、今年の6月までは現行モデルとして販売されていたこともあり、比較的高い価格がつけられています。4代目の初期モデルであれば少しは安く手に入れられますが、それでも100万円台であることは覚悟しておくようにしましょう。

エンジンは1.5L直列4気筒ターボ最高出力156ps。ボディサイズは全長4690mm×全幅1810mm×全高1435mmです。

人気のあるカラー

Cクラス C180 アバンギャルドのボディカラーは、下記の10色が設定されています。

・ポーラーホワイト(S)
・ダイヤモンドホワイト(M)
・オブシディアンブラック(M)
・カバンサイトブルー(M)
・セレナイトグレー(M)
・グラファイトグレー(M)
・イリジウムシルバー(M)
・モハーベシルバー(M)
・ヒヤシンスレッド(M)
・ブリリアントブルー(M)

この中では、漆黒の「オブシディアンブラック(M)」が人気です。

※(S)とはソリッドペイントを意味し、(M)とはメタリックペイントを意味します。

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Cクラス C350e アバンギャルド

Cクラス C350e アバンギャルド

プラグインハイブリッドモデルの「Cクラス C350e アバンギャルド」

Cクラス C350e アバンギャルドは、4代目の2015年12月に設定されたグレードです。ターボエンジンと電気モーターを搭載した、プラグインハイブリッドモデルとして位置づけられています。

エンジンとモーターを組み合わせることで、最高出力279馬力を発生させるハイパフォーマンスな性能を兼ね備えているのが特徴です。充電設備が無い場合でも、走行中に回生ブレーキなどでバッテリーの充電を補うため、電気モーターのみで走行することができます。

中古で購入する際の目安となる予算

Cクラス C350e アバンギャルドを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2015年式:258万円
2016年式:278万円~320万円
2017年式:218万円~368万円
2018年式:329万円
2019年式:流通量希少のため算出不可
2020年式:508万円~588万円
2021年式:流通量希少のため算出不可

プラグインハイブリッドであったCクラス C350e アバンギャルドは、Cクラスの中でも新車価格が高かったこともあり、中古車価格も他のグレードよりも高めの値段がついているようです。

先代モデルとの比較

4代目:2015年~2021年
Cクラス C350e アバンギャルドは、4代目が登場した翌年に追加で設定されました。

エンジンとモーターで走るハイブリッドモデルのグレードです。ガソリンエンジンと電気モーターをそれぞれ使い分けることができ、路面状況に応じて選択することができます。モーターのみだと、最大で54kmほど走行することが可能です。さらに、トランクルームの左部分に充電ケーブルが格納されているので、充電時はこのケーブルを使用して充電を行います。

走行モードは、エンジンとモーター併用の「HYBRID」、電気モーターのみの「E-MODE」、走行しながらバッテリーを充電する「CHARGE」、バッテリー充電レベルを維持する「E-SAVE」の4つです。

アクセルペダルに特徴的な仕組みがあり、例えばE-MODE時にバッテリー切れになり、ガソリンエンジンに切り替えて走行することになったとします。この時、アクセルペダルの抵抗が高まって硬くなり、その抵抗でバッテリーがなくなりそうなタイミングを運転者に知らせてくれるのです。

設定されていた期間が3年程度と短いため、中古車の流通量は多くはありません。もともとの新車価格から見れば安く感じるかもしれませんが、中古車として購入するには気軽に手を出せないものがほとんどです。

エンジンは2.0L直列4気筒ターボ+モーター最高出力211ps。ボディサイズは全長4690mm×全幅1810mm×全高1430mmです。

人気のあるカラー

Cクラス C350e アバンギャルドのボディカラーは、下記の11色が設定されています。

・ポーラーホワイト(S)
・ダイヤモンドホワイト(M)
・オブシディアンブラック(M)
・シリトンブラウン(M)
・テノライトグレー(M)
・イリジウムシルバー(M)
・パラジウムシルバー(M)
・ダイヤモンドシルバー(M)
・ヒヤシンスレッド(M)
・ブリリアントブルー(M)
・カバンサイトブルー(M)

この中では、純白の「ダイヤモンドホワイト(M)」が人気です。

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Cクラス C350e アバンギャルド AMGライン

Cクラス C350e アバンギャルド AMGライン

AMGライン仕様のプラグインハイブリッドモデル「Cクラス C350e アバンギャルド AMGライン」

Cクラス C350e アバンギャルド AMGラインは、4代目の終盤である2020年4月に設定されたグレードです。

同じくプラグインハイブリッドモデルとなる「Cクラス C350e アバンギャルド」をベースに、さらにスポーティーに仕上げられています。そのため、フロントグリルにはメルセデス・ベンツのロゴであるスリー・ポインテッド・スターを配置しました。

また、AMGライン仕様になっていることもあり、細いスポークのアルミホイール、デュフーザー風のリアバンパーなどが搭載されています。

中古で購入する際の目安となる予算

Cクラス C350e アバンギャルド AMGラインを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2020年式:568万円
2021年式:555万円~578万円

Cクラス C350e アバンギャルドをスポーティーにしたこのグレードは、Cクラスの中でも新車価格が700万円超えと一番高いです。そのため、現時点で流通している中古車も500万円以上のものしかありませんでした。かなり高い価格なので、このグレードを中古車として購入するのはまだあまりおすすめできません。

先代モデルとの比較

4代目:2020年~2021年
Cクラス C350e アバンギャルド AMGラインは、4代目の終盤に追加で設定されました。

もともと、AMGラインはCクラス C350e アバンギャルドにオプションとして装備することはできましたが、正式にグレードとして登場したのは2020年からです。

基本的な性能は、ベースにしているCクラス C350e アバンギャルドと同じなので、エンジンやモーターも同じものが採用されています。充電の方法やバッテリーがなくなりそうなタイミングを知らせてくれる機能も、Cクラス C350e アバンギャルドと同様です。

装備面もとにかく豪華で、フルオートエアコンや19インチのアルミホイールなどを標準装備しています。その他、本革巻きステアリングや運転席パワーシートなども搭載しました。

このグレードが正式に設定されてからまだ1年近くしか経過していないこともあり、中古車市場に流通しているのは現時点では3台しかありません。Cクラス C350e アバンギャルド同様、プラグインハイブリッドモデルということで中古車価格もまだ高めです。

2021年6月に発表された5代目で今のところ設定されていませんが、この秋にCクラス C350e アバンギャルドが設定されることがすでに発表されています。そのため、このグレードも再び設定される可能性はあるので、もう少し様子を見たほうがいいかもしれません。

エンジンは2.0L直列4気筒ターボ+モーター最高出力211ps。ボディサイズは全長4705mm×全幅1810mm×全高1430mmです。

人気のあるカラー

Cクラス C350e アバンギャルド AMGラインのボディカラーは、下記の10色が設定されています。

・ポーラーホワイト(S)
・ダイヤモンドホワイト(M)
・オブシディアンブラック(M)
・カバンサイトブルー(M)
・セレナイトグレー(M)
・グラファイトグレー(M)
・イリジウムシルバー(M)
・モハーベシルバー(M)
・ヒヤシンスレッド(M)
・ブリリアントブルー(M)

この中で人気色は、鮮やかな青色の「ブリリアントブルー(M)」が人気です。

Cクラス C180 アバンギャルド AMGライン

Cクラス C180 アバンギャルド AMGライン

AMGラインの装備が搭載されたスポーティーなグレード「Cクラス C180 アバンギャルド AMGライン」

Cクラス C180 アバンギャルド AMGラインは、4代目が誕生した翌年の2015年4月に設定されたグレードです。

ベースとなるのは「Cクラス C180 アバンギャルド」で、AMGラインの装備が搭載されていることによって、よりスポーティーな見た目となっています。

装備面では、ステンレスのアクセルとブレーキペダル、ブラックアッシュウッドのインテリアトリム、前席のスポーツシートなどを搭載しているのが特徴です。

ホイールは、Cクラス C180アバンギャルドよりワンサイズアップした18インチアルミホイールを採用しています。

中古で購入する際の目安となる予算

Cクラス C180 アバンギャルド AMGラインを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2015年式:199万円~279万円
2016年式:229万円~318万円
2017年式:249万円~299万円
2018年式:350万円~398万円
2019年式:354万円~428万円
2020年式:348万円~478万円
2021年式:438万円

Cクラス C180 アバンギャルド AMGラインは、ここ3~4年の中古車価格こそまだ高めです。しかし、2017年以前の年式だと比較的落ち着きつつあるので、少しは安く手に入れられるでしょう。

先代モデルとの比較

4代目:2015年~2021年
Cクラス C180 アバンギャルド AMGラインは、4代目が登場した翌年に設定されました。

もともと、AMGラインはCクラス C180 アバンギャルドにオプションとして装備できましたが、グレードとして正式に登場したのは2015年からのことです。AMGラインの装備を追加しているため、ベースであるCクラス C180 アバンギャルドよりも、さらにスポーティーなエクステリアとなっています。

また、このグレードにはダイナミックボディコントロールというシステムが搭載されました。これは電子制御のダンパーとコイルスプリングの働きで、ドライブモードによってダンパーの減衰が変化するシステムです。

インテリアでは、ダッシュボード部分にはナビつきの8.4インチモニター、2眼メーターの大型ディスプレイ、精密操作のできるステッチ、アナログ時計などを備えています。これらを搭載したことにより、高級感あふれる造りになりました。

7年ほど設定されていたCクラス C180 アバンギャルド AMGラインは、現時点で80台以上の中古車が流通しています。4代目後半のモデルはまだ高いですが、前半のモデルであれば200万円台で手に入れられるものもあるようです。それでも、このモデルに限ったことではないですが、中古車として購入するには少し高いのでよく考えてから購入するようにしましょう。

エンジンは1.6L直列4気筒ターボ最高出力156ps。ボディサイズは全長4705mm×全幅1810mm×全高1425mmです。

人気のあるカラー

Cクラス C180 アバンギャルド AMGラインのボディカラーは、下記の10色が設定されています。

・ポーラーホワイト(S)
・ダイヤモンドホワイト(M)
・オブシディアンブラック(M)
・カバンサイトブルー(M)
・セレナイトグレー(M)
・グラファイトグレー(M)
・イリジウムシルバー(M)
・モハーベシルバー(M)
・ヒヤシンスレッド(M)
・ブリリアントブルー(M)

この中では、深みのある赤色の「ヒヤシンスレッド(M)」が人気です。

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※本記事は、2021年7月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

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