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更新日:2021.07.02 / 掲載日:2021.07.02
メルセデス・ベンツ CLAクラスの燃費や税金など気になる維持費を紹介

スタイリッシュなエクステリアが特徴のメルセデス・ベンツ CLAクラスの気になるポイントを紹介していきます。
「燃費やボディサイズは?」「税金や車検代などの維持費はいくらかかる?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
CLAクラスについて
2013年に登場したCLAクラスは、基本的な構造をメルセデス・ベンツのAクラスやBクラスと共有した姉妹車といえる存在です。そのため駆動方式もメルセデス・ベンツとしては珍しい前輪駆動となっており、エンジンなどメカニズム面でも共通となるものが多くみられます。
しかし、そのコンセプトは大きく異なり、実用性に重きを置いたAクラスとBクラスに対し、CLAクラスはスマートでエレガントなエクステリアを持っているのが特徴です。見た目の通り滑らかなボディは空力面でも優れており、Cd値は0.23と量産車としては世界最高水準。インテリアでは基本造形はAクラスと同様になりますが、素材を変更することでエクステリアに対し、遜色のないスポーティーに演出されたものとなっています。
2019年に登場した2代目も、先代同様AクラスやBクラスと基本構造を共有しました。エクステリアは先代のコンセプトを受け継ぎつつも複雑なキャラクターラインを廃し、よりシンプルでスタイリッシュなデザインに進化させています。インテリアではこれまでと同じく、Aクラス同様の造形が採用されていますが、赤ステッチをあしらうなど、よりスポーティーなデザインとなっているのが特徴です。
積載性などの面では、先代モデルではデザイン優先のコンセプトからリアシートの狭さやトランクルームの使い勝手の悪さが指摘されていました。しかし今モデルではボディが拡大されたこともあって、リアシートの居住性向上、トランクルームの使いやすさなどさまざまな点で進化がみられます。
CLAクラスのボディサイズ
CLAクラスのボディサイズは、一体どれくらいあるのでしょうか。ここでは、歴代モデルのサイズを比較してみましょう。
<世代:ボディサイズ>
初代(CLA180)
全長4640mm×全幅1780mm×全高1430mm
2代目(CLA180)
全長4690mm×全幅1830mm×全高1430mm
CLAクラスは、まだ2世代しか登場していません。CLAクラスが誕生したときの3代目Aクラスと比較すると、全幅こそ1780mmで共通となっていますが、全長はAクラスの4290mmに対しCLAクラスは4640mmと長くなっています。これは、スタイリング重視の4ドアクーペとハッチバックの違いが理由でしょう。
CLAクラスはAクラスと共通のプラットフォームを採用していることから、ホイールベース(前後のタイヤの距離)は同じく2700mmとなっており、Aクラスと比較しても小回り性能に大きな違いはありません。しかし全長が長い分、狭い路地などでは取り回しに気を使う必要があります。また日本の立体駐車場では高さ1550mmがひとつのボーダーラインですが、このCLAクラスに関しては問題なく入庫が可能です。
現在の自動車開発シーンでは、走行安定性や車内の空間確保、安全性確保などの観点から車体サイズの大型化が進んでおり、その流れからCLAクラスの2代目でも全長と全幅でそれぞれ+50mmずつボディサイズが拡大されました。
ホイールベースに関しては2730mmと若干の延長となっていますが、幅が広くなった点も合わせて考えると小回り性能も含めて取り回しは悪くなったといわざるをえません。
また、全高について変更はないので2代目CLAクラスも立体駐車場の入庫に問題はありませんが、幅が広い分、入庫時の左右スペースには注意が必要です。
CLAクラスの安全装備
メルセデス・ベンツが販売する車は、基本的に安全性能が高いといわれてきました。それはCLAクラスでも同様で、パッシブセーフティ(ぶつかったときに安全な性能)はもちろん、アクティブセーフティ(ぶつからない性能)も重視しているのです。それぞれをご紹介します。
パッシブセーフティ
ぶつかっても変形の少ないキャビンはもちろん、CLAクラスでは運転席と助手席エアバッグに加えサイドエアバッグを標準搭載。また、シートベルトも衝撃を感知したとき瞬時に巻き上げ、乗員をシートに固定するフォースリミッターを搭載しています。さらに歩行者を守る機能として接触時にボンネットを浮かせ、衝撃を吸収するアクティブボンネットも採用されました。
アクティブセーフティ
初代CLAクラスでは事故を防止する機能として、車間が狭すぎる場合や障害物などに衝突が避けられない場合に警告音を発する「CPA」を全車に標準搭載しています。
他にも、セーフティパッケージを選択している場合には以下の内容が装備されているのです。
・自動ブレーキとなる「CPAプラス」
・先行車との車間を自動で調整する「ディストロニック・プラス」
・車線逸脱を防止する「レーンキーピング・アシスト」
・死角をモニタリングする「ブラインドスポットアシスト」 など
2代目では、これらの装備を発展、進化させた「レーダーセーフティパッケージ」が全車標準装備となっています。
トランクルーム・ラゲッジスペースの広さ
CLAクラスがいくらスタリングを重視しているといっても乗用車である以上、実用性は無視できるものではありません。そこで、こちらではCLAクラスの各世代のトランクルームの広さをご紹介します。
初代はスタリッシュな4ドアクーペということもあり、開口部はそれほど広くはなく、大きな物の出し入れには少しコツが必要となりますが、容積自体は470Lと十分な容量を確保しました。ゴルフバックであれば横倒しで1個収納可能で、2個目はその上に重ねる形になります。また、3個収納する場合はリアシートを半分収納してトランクスルーにすることで収めることができますが、乗車人数は3人に限られてしまうでしょう。
2代目でも同じコンセプトのボディのため、同様の傾向がみられますが、開口部を横長にとったことである程度収納性は最善されました。容量はリアシートの居住性改善のため若干狭くなっていますがそれでも460Lを確保。ゴルフバッグでは2個は確実に収納可能で、3個目はサイズを選ぶ可能性があります。また、足をかざすだけでトランクを開ける「フットトランクオープナー」も搭載しており、利便性が向上しています。
CLAクラスの燃費
CLAクラスは現行モデルが2代目と、比較的新しい車種です。そのため燃費向上技術も多く投入され、基本的に燃費性能はよいといえるでしょう。
しかし、初代から2代目にかけて燃費の測定モードがより実走行に近いWLTCモードに変更されたため、単純に比較はできません。このため、以下にご紹介する燃費はあくまで参考データとしてください。
<グレード:燃費>
初代
CLA180 AMGスタイル・・・17.4km/L(JC08モード)
CLA220 4マチック・・・12.6km/L(JC08モード)
CLA250シュポルト 4マチック・・・13.8km/L(JC08モード)
2代目
CLA180・・・13.0km/L(WLTCモード)
CLA200d・・・18.8km/L(WLTCモード)
CLA250 4マチック・・・12.8km/L(WLTCモード)
CLAクラスは比較的新しい車種ということもあって、初代モデルよりアイドリングストップなど基本的な燃費対策は施されました。
また、エンジンもダウンサイジングターボエンジンを採用しており、ハイブリッド車や燃費を追求した車種ではないことを考えると燃費性能は優秀な部類といえるでしょう。
また、2代目より登場したディーゼルエンジン搭載モデルであるCLA200dの燃費性能はWLTCモードでありながら18.8km/Lと抜きん出た燃費性能を示しています。
さらに、使用燃料も価格の安い軽油であるため、総合的にみて燃料に関するコストはかなり抑えられているようです。
CLAクラスの税金
現在の日本での自動車に関する税金としては、購入時の消費税や自動車税環境割に加えて、毎年納める自動車税、車検の都度支払う自動車重量税などがあります。それぞれをCLAクラスに当てはめて確認しておきましょう。
まず、新車や中古車にかかわらず車の購入時には消費税が発生しますが、これは付属品など含めた総支払額に対し、10%課税されます。
続いて、毎年4月1日に課税される自動車税はエンジンの排気量によって税率が変わるのが特徴です。また、2019年10月以降に新車登録した場合は新制度の自動車税環境割が適用され、税率が引き下げられます。CLAクラスは2019年10月に2代目へモデルチェンジしていることから、初代、2代目で税率が変わるので注意しましょう。
<世代:年額>
初代
39,500円(全グレード)
2代目
30,500円(1.3Lエンジン搭載モデル)
36,000円(2.0Lエンジン搭載モデル)
そして、自動車重量税は車の重量に対して課税される税金です。新車の登録や車検時に発生するもので、こちらでは2年車検のケースで計算した税額をご紹介します。
<世代:税額>
初代
CLA180系・・・24,600円
CLA220・250系列・・・32,800円
2代目
CLA180・・・24,600円
CLA250・・・4マチック 32,800円
最後に自動車税環境割は2019年10月より自動車取得税に代わり新設された税金で、新車や中古車の購入時に課税されるのが特徴です。基本は取得価格の2%、2021年12月末以降では3%が課税されます。
また、環境性能割の名称のとおり、その車が持つ環境性能に応じて税率が大きく変わってくる点に注意が必要です。
自賠責保険や任意保険料
続いてCLAクラスの、自賠責保険や任意保険料の額をご紹介します。
まず、自賠責保険ではCLAクラスの場合、他の多くの乗用車と同様に自家用自動車という分類です。その保険料は12か月契約で12,700円、24か月契約で20,010円となり、車検時に支払いが発生します。
任意保険は保険会社や契約条件、保証内容などさまざまな要素があり、一概にいくらとはいえません。しかし、統計では普通自動車の自家用車にかける保険料は1台あたり約75,000円となっており、これをベースにどのような補償を優先するか考えてみるとよいでしょう。
また、保険料は車種ごとにリスクのクラス分けがされています。
<CLAクラスの場合>
初代
対人賠償責任保険3・対物賠償責任保険5・搭乗者傷害保険6・車両保険15
2代目
対人賠償責任保険6・対物賠償責任保険7・搭乗者傷害保険7・車両保険15
この料率クラスは単純に危険な車ということではなく、ユーザー層や保険金支払い実績などさまざまなリスクが考慮されたものです。
※料率クラスは損害保険料算出機構のサイトで算出しました。
CLAクラスの車検代
初回は3年、以後は2年ごとにやってくる自動車の一大イベントである車検。安全に車に乗り続けるために必ず必要となるものです。こちらでは、CLAクラスの場合にかかる車検費用の内訳をみていきましょう。
まず、平均的なCLAクラスの車検費用は、平均値で約10万円となっています。もちろん、車検を受ける場所や整備の内容によって大きく変わってきますが、ひとつの目安としてみてください。
車検に必要な費用は必ず必要になる法定費用と、車検を通すために必要な車検基本費用、整備費用の3つに分けられています。それぞれ見ていきましょう。
初代、2代目共にCLAクラスの中でもベーシックなCLA180で見た場合、以下の費用がかかります。
・重量税・・・2年分で24,600円
・自賠責保険・・・24か月で20,010円
・印紙代・・・1,200円
車検基本費用は、車検に必要な24か月点検の費用や車検代行手数料がここに含まれます。車検を受ける場所で大きく金額がことなるため明言できないですが、ディーラーであれば法定点検のほか、メーカー指定の点検などの費用が25,000円前後、代行手数料が15,000円前後必要です。
一方、整備費用は車検を通すために必要な整備にかかる費用で、次の車検までに不安なく乗るための整備という意味合いもあります。
このような整備費用ですがCLAクラスを含む輸入車は、部品代に運賃が上乗せされしまうため、割高になりがちです。加えて、メルセデス・ベンツ指定の交換部品などもあることから、整備費用は国産車と比較して高額になってしまうでしょう。
CLAクラスの維持費
自動車の維持費は使用頻度や使い方によって大きくことなるため、確定的な金額は述べられませんが、CLAクラスに必要な費用の平均値をベースとした金額、1年分をご紹介します。
・自動車税・・・39,500円
・重量税・・・16,400円
・自賠責保険・・・21,500円(24か月分÷2)
・任意保険・・・75,000円
・ガソリン代(年間1万km走行)・・・94,000円
・駐車場代・・・96,000円(全国平均)
上記の金額にはオイル交換やその他のメンテナンス費用は含まれていないため、修理や部品交換が必要となった場合、追加の費用が必要となる点に注意が必要です。
メルセデス・ベンツではメルセデス・ケアという保証プログラムを行っており、新車より3年という期間限定ではあるものの修理や定期交換部品が無料となるサービスがあります。
他にも、有償の保証プログラムがあるのでそういったサービスを利用するのもメンテナンス費用を抑えるポイントです。
ディーゼルエンジンの特徴
CLAクラスでは、2代目よりクリーンディーゼルを採用したCLA200dが登場しています。
エンジンは、AクラスやBクラスに搭載される2.0L直列4気筒ディーゼルターボと共通のものを搭載しました。その燃費性能は18.8km/Lを発揮すると共に、燃料は価格の安い軽油を利用するため、燃料費という面で非常に優れたものがあります。
また、ディーゼルエンジン特有の騒音や振動は限りなく少なくなっており、その静粛性はディーゼルであることを忘れるほどです。
その一方でディーゼルエンジンの力強さは健在で、ごく低速から太いトルクを発生するため、とても扱いやすいエンジン特性となります。
このようにCLA200dは、一昔前のディーゼル車とは一線を画す仕上がりです。
また、クリーンディーゼルは日本の税制上、エコカーに認定されているため、新車登録時の重量税の減税率は100%、つまり全額免除となります。
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※本記事は、2021年6月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。