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更新日:2021.07.02 / 掲載日:2021.07.02
メルセデス・ベンツ Aクラスセダンの燃費や税金など気になる維持費を紹介

メルセデス・ベンツ初のFFプレミアムコンパクトセダンであるメルセデス・ベンツ Aクラスセダンの気になるポイントを紹介していきます。
「燃費やボディサイズは?」「税金や車検代などの維持費はいくらかかる?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
Aクラスセダンについて
メルセデス・ベンツ Aクラスセダンは、2021年6月現在において同ブランド最小の4ドアセダンとして、2019年から日本への輸入が開始されました。
ハッチバックのAクラスをベースとしたボディは空気抵抗係数を表すCd値0.22という空力性能を誇り、圧倒的に静かな高速走行と高い燃費性能を両立させています。また、このボディはAクラスのスマートさとセダンのゆとりが調和することで、快適な車内スペースが広がっていることが特徴です。
Aクラスに搭載されるパワートレインとしては、ベーシックなものとしてA180セダン及びA180スタイルセダンに搭載される1.4Lガソリンエンジンがあります。それに加え、A250 4マチックセダンに採用される2.0LガソリンエンジンやA200dセダンのディーゼルエンジン、A250eセダンのプラグインハイブリッドシステムなどがラインアップ。これらの選択肢から、自分の使い方に最適な方式を選ぶことができます。
また、プラグインハイブリッドのエンジンを含め、全てのエンジンがいわゆるダウンサイジングターボを搭載しているのが特徴です。
動力を駆動輪に伝えるトランスミッションは7速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)を採用しており、伝達ロスの少ないスムーズな加速を実現。A200dセダンとA250eセダンではDCTが8速化され、より細かい制御を実現させています。
Aクラスセダンのボディサイズ
Aクラスセダンのボディサイズは、一体どのくらいあるのでしょうか。ここでは、Aクラスセダンのエンジン車とハイブリッド車とのサイズを比較してみましょう。
<エンジン:ボディサイズ>
ガソリン
全長4550mm×全幅1800mm×全高1430mm
ハイブリッド
全長4560mm×全幅1800mm×全高1460mm
Aクラスセダンのエンジン車は、いずれのグレードもボディサイズは同じです。一方で、プラグインハイブリッド車のA250eセダンはわずか30mmほど全高がアップしています。
Aクラスセダンはハッチバック型のAクラスがベースとなっていますが、Aクラスと同じように比較的扱いやすいボディサイズです。
特に1500mmに満たない全高は、多くの立体駐車場にも駐車できるというメリットがあります。昔ながらの立体駐車場は全高1550mmまでの車両しか駐車することができませんが、Aクラスセダンなら余裕をもって駐車することができるでしょう。
また、Aクラスセダンはコンパクトボディのため、コインパーキングに駐車するときも楽に停めることができます。多くのコインパーキングのスペースは、長さ4800mm~5000mm×幅2400mm~2500mmほどだといわれています。
一般的なスイングドアの場合、長さだけでなくドア開口部の幅も見ておく必要があり、狭い全幅をもつモデルの方が停めやすいでしょう。全長4600mm弱×全幅1800mmというAクラスのボディはこの点もクリアしているので、扱いやすさと走行安定性に優れたトレッド幅を両立させています。
Aクラスセダンの安全装備
Aクラスセダンは、メルセデス・ベンツの名に恥じぬ世界最高水準の安全性能が確保されています。
Aクラスセダンの中でもベーシックグレードであるA180は、現代では必須の安全装備である前走車や歩行者との衝突回避をアシストするアクティブブレーキアシストをはじめ、各種安全装備がそろったレーダーセーフティパッケージが標準で装備されました。
また、オプションにはなってしまうものの、車線のカーブと前走車を認識し、車間を維持しながらステアリング操作をアシストしてくれるアシストアクティブステアリングアシスタントなども装着できます。
これがA180スタイルセダン以上のグレードになると、急発進を抑制してくれるドライブアウェイアシストや駐車スペースから出るときの危険回避をサポートしてくれるリアクロストラフィックアシストなどの装備が標準装備されるのです。
さらに、他の車両にハイビームが当たらないよう自動的に照射範囲を制御しながら、常に最大の視界を確保してくれるアダプティブハイビームアシストプラスをオプションで追加することもできます。
トランクルーム・ラゲッジスペースの広さ
Aクラスセダンは、独立したトランクルームをもつ3ボックススタイルの4ドアセダンですが、その広さはどのくらいあるのでしょうか。
基本的にグレードの違いによるトランクルーム容量の差はなく、420Lが確保されています。これはハッチバックのAクラスがもつ370Lというラゲッジルームより大きな値で、より多くの荷物を積載することが可能です。そのため、ゴルフバッグ2個を余裕で収納できます。
ただし、トランクルームの高さはAクラスのラゲッジスペースよりも低いため、背の高い荷物は積むことはできないでしょう。さらにAクラスのリヤシートは40:20:40の3分割で前に倒すことが可能です。必要に応じシートバックをアレンジすることで、トランクスルーの機能を使いこなすこともできます。
一方、ハイブリッドモデルであるA250eセダンのトランクルームだけは、345Lという小さい容量です。そのためゴルフバッグ1個ですら入れることは難しいでしょう。これは床面を中心にバッテリーが敷き詰められていることが理由のため、仕方がないかもしれません。
Aクラスセダンの燃費
次にAクラスセダンにおける各グレードの燃費性能について、一般的に使用されているWLTCモードの数値を比較してみましょう。
Aクラスで同じエンジンを搭載するグレード同士ではほぼ同じ数値になっていますが、A180のみハッチバックモデルで15.2km/Lと、わずかながらセダンの方が優れています。
<グレード:燃費>
A180セダン・・・15.4km/L(WLTCモード)
A180スタイルセダン・・・15.4km/L(WLTCモード)
A200dセダン・・・19.2km/L(WLTCモード)
A250 4マチックセダン・・・12.6km/L(WLTCモード)
A250eセダン・・・16.1km/L(WLTCモード)
WLTCモードは従来のさまざまなモードよりも実走行に近い条件での測定値になりますが、実際の走行条件は同じものがないので、カタログデータと実燃費には差があります。そのため、あくまでも参考値として見ておくようにしましょう。
Aクラスセダンに搭載されるエンジンには、いずれもターボチャージャーにより出力がアップされています。これは昔のようにピークパワーを狙ったものではなく、いわゆるダウンサイジングターボと呼ばれる環境に配慮したものです。
そのため、ボディサイズの割には排気量が小さいと感じるかもしれませんが、従来の大排気量NA(自然吸気)エンジンと同等の出力と高燃費、そして環境に優しい排ガスを実現させます。
Aクラスセダンの税金
現在の日本での自動車に関する税金としては、購入時の消費税や自動車税環境割に加えて、毎年納める自動車税、車検の都度支払う自動車重量税などがあります。
このうち自動車税は排気量ごとに額が決まっていますが、初回登録から13年経過すると、税額が15%程度割増になるのです。
Aクラスセダンは現行モデルのみのラインアップで、自動車税の額はグレードごとに以下のとおりです。
<グレード:年額>
A180セダン・スタイルセダン・・・34,500円(1,331cc)
A250 4マチックセダン・・・39,500円(1,991cc)
A200dセダン・・・39,500円(1,944cc)
A250eセダンの場合、A180セダンと同じ1,331ccのエンジンを搭載しますが、ハイブリッド車としてグリーン化特例の対象となるため、新規登録時と翌年の自動車税は75%相当が減額されます。
また、自動車税は初回登録から13年を経過すると税額が割増になりますが、Aクラスセダンは2019年に発売が開始されたばかりなので、該当モデルはありません。
次にグレードごとの重量税を見ていきましょう。
AクラスセダンはA180セダン及びA200dセダンが1,001kgから1,500kgの間に収まるため、税額は2年分で24,600円です。A250eや四輪駆動のA250 4マチックセダンになると車重が1,501kg以上2,000kg間になるため、重量税は2年分で32,800円かかります。
重量税も年式が古くなると、13年超に加え18年超で税額が上がりますが、Aクラスセダンは2019年に発売が開始されたばかりなので、対象外です。
従来あった自動車取得税は2020年10月に廃止され、新たに自動車税環境割が導入されました。これは燃費基準や環境性能に応じて税額が変わるものですが、現行のAクラスセダンでは、ディーゼルエンジンのA200dセダンとプラグインハイブリッド車のA250eセダンが軽減対象となります。
軽減割合はそれぞれ全額免除になり、ガソリンエンジンのグレードは本来3%課税されますが、時限措置として2%に軽減されるのです。
もちろん車両代には10%の消費税も課税されるため、中古車を購入する際にはこれらの税金のことも考慮しておきましょう。
自賠責保険や任意保険料
続いてAクラスセダンの、自賠責保険や任意保険料の額をご紹介します。
自賠責保険料は車種による違いはなく、白ナンバーの普通車の場合24ヶ月分20,010円で、車検時に2年分まとめて支払うことになるのです。
Aクラスセダンの任意保険は、契約条件や保険会社により保険料が大きく異なります。補償内容が同じでも特約が異なれば保険料が変わり、ネット保険か従来の自動車保険か、またドライバーの年齢や車種・用途による違いも大きいです。30,000円程度で済む場合もあれば100,000円を超える場合もあるため、相場が出せません。
任意保険の保険料は型式ごとの事故実績に基づいた「型式別料率クラス」により決まっており、数字が低いほどリスクが低いことを示しており、保険料は安くなります。
損害保険料算出機構のホームページでは、A250eセダン以外のグレードについて料率クラスが確認できました。いずれも保険始期2021年1月1日~12月31日の場合です。
・A180セダン・スタイルセダン
対人賠償責任保険6・対物賠償責任保険7・搭乗者傷害保険7・車両保険13
・A200dセダン
対人賠償責任保険7・対物賠償責任保険7・搭乗者傷害保険7・車両保険11
・A250 4マチックセダン
対人賠償責任保険7・対物賠償責任保険7・搭乗者傷害保険7・車両保険13
※料率クラスは損害保険料算出機構のサイトで算出しました。
Aクラスセダンの車検代
Aクラスセダンの車検時にかかる経費としては、大きく分けて法定費用と整備点検費用がありますが、法定費用は国産車と輸入車による違いはなく、排気量や車重で決められているのです。
例として、A180セダンで見た場合、以下の費用がかかります。
・重量税・・・2年分で24,600円
・自賠責保険料・・・24ヶ月で20,010円
・印紙代・・・1,200円
自ら車検を受けるユーザー車検という選択肢もありますが、ほとんどのユーザーは車検をディーラーや整備工場などに依頼することになるでしょう。その場合、法定費用のほかに点検整備費用も見ておく必要があるのです。
具体的な金額についてはケースバイケースですが、一般的に輸入車は、国産車よりも整備費用が高いといわれています。基本的に輸入車はパーツも含めて現地からの輸送費が上乗せされるため、国産の同クラスよりもパーツ代が高くなってしまう傾向にあるからです。そのため、技術料が同じだとしても、整備費用トータルでは輸入車の方が高額になってしまいます。
また、ディーラーや整備工場などに車検を依頼した場合は、車検代行手数料もかかってしまうのが特徴です。この金額はディーラーや工場独自に設定されるため、事前に確認しておくことをおすすめします。
Aクラスセダンの維持費
前述した項目を含め、Aクラスセダンの中古車を購入した場合の維持費についてまとめてみましょう。使用場所や目的による差もありますが、おおよその目安としては年額換算で以下の通りです。
・自動車税・・・34,500円
・重量税・・・12,300円
・自賠責保険・・・10,005円(24ヵ月分÷2)
・任意保険・・・約50,000円
・ガソリン代(年間1万km走行)・・・103,000円
・駐車場代・・・約96,000円(全国平均)
通常はこのほかに整備やメンテナンスの費用もかかりますが、メルセデス・ベンツの新車では3年間の「メルセデス・ケア」が付いているので、法定点検やメーカー指定部品・消耗品の交換を無料で対応してもらえます。
3年未満の中古車を購入した場合も、正規販売店で点検を受ければこのプログラムを継続して受けることは可能です。年式の新しいAクラスセダンの中古車を購入する場合は、頭に入れておきましょう。
ディーゼルエンジンの特徴
2020年、AクラスセダンにディーゼルエンジンモデルとしてA200dセダンが追加されました。
A200dセダンに搭載される2.0L直列4気筒のディーゼルターボエンジンは、最高出力110kW(150ps)・最大トルク320Nm(32.6kgm)を発揮します。
Aクラスセダンのガソリンエンジンモデルが7速DCTを搭載するのに対し、A200dセダンのDCTは8速化されました。そのためきめ細かい制御が可能となっており、WLTCモードで19.2km/LとハッチバックであるA200dの18.8km/Lを上回る燃費性能を誇ります。
また、メルセデス・ベンツのディーゼル車はノイズ対策がしっかりしているため、ガソリン車を隣に並べないと違いがわからないくらいです。A200dセダンもディーゼル車であることを感じる場面はあまりないため、誤ってガソリンを給油しないように気を付けましょう。
ハイブリッドの特徴
2019年に誕生したAクラスセダンですが、2021年5月プラグインハイブリッド車が加わりました。最先端のプラグインハイブリッドテクノロジーとして、1.4Lターボエンジンにモーターが組み合わされ、時速140km/hまでは電力のみで走行することが可能となっています。
また、一般的なハイブリッド車の電力はエンジンで発電されていますが、プラグインハイブリッド車の場合、家庭用コンセントからの充電もできます。
A250eセダンの場合は15.6kWhという大容量の高性能リチウムイオンバッテリーを搭載しており、バッテリーのみの航続距離は最大で70.2kmを実現させているのです。そのため満充電さえしておけば、ショッピングや近場のちょっとした外出程度なら、モーターだけで静かなドライブをすることができるでしょう。
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※本記事は、2021年6月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。