中古車購入
更新日:2024.12.03 / 掲載日:2021.06.15
メルセデス・ベンツ Bクラスの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

2006年に日本へと導入されたメルセデス・ベンツ Bクラスに関して、今回はグレード別に紹介していきます。
「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
メルセデス・ベンツ Bクラスの歴史
2005年、ジュネーブショーでメルセデス・ベンツからBクラスの初代の発売が発表されました。Bクラスはスポーティーなスタイルと広い室内空間に、優れた実用性を兼ね備えた新しいタイプのコンパクトカーです。2006年、欧州での発売から半年ほど遅れて日本へと導入されます。導入された当初は以下のグレードが設定されました。
・Bクラス B170
・Bクラス B200
・Bクラス B200ターボ
いずれも、エンジンやサスペンションはAクラスと共用のものが採用されています。
2009年、Bクラス B200ターボが廃止となります。さらに、Bクラス B170もグレード名の変更が行われ、「Bクラス B180」になりました。このとき、フロントグリルやエアインテークなどのデザインも一新されています。また、インテリア素材やシートデザインやオーディオシステムなどの装備、安全性と燃費性についても改良がなされました。
2011年、初のフルモデルチェンジが行われ、欧州では日本よりも一足先に2代目を発売します。この世代は先代のデザインを踏襲しながらも、新開発のプラットフォームを採用しているため、乗降のしやすさと室内空間の拡大に成功しました。
2012年、日本に導入されます。このとき以下のグレードを設定しています。
・Bクラス B180 ブルーエフィシェンシー
・Bクラス ブルーエフィシェンシー スポーツ
・Bクラス ブルーエフィシェンシー スポーツ ナイトパッケージ
・Bクラス B250
2013年、グレード名の変更が行われます。前年に設定されたグレードは以下の名称に変更となりました。
・Bクラス B180
・Bクラス 180 スポーツ
・Bクラス B180 スポーツ ナイトパッケージ
2015年、マイナーチェンジが行われ、Bクラスとして初めて可変トルク配分型4WDシステムの「4MATIC」を搭載。これにより、「Bクラス B250 4マチック スポーツ」という新たなグレードが追加されました。
2018年、フルモデルチェンジが行われ、今回も日本よりも一足先に欧州で3代目が発売されます。先代モデルよりも、全長をおよそ55mm拡大しているのが特徴です。
2019年、日本に導入され先代に引き続きBクラス B180を設定。さらに、新たにクリーン ディーゼルエンジンを搭載した「Bクラス B200d」も設定されました。
Bクラス B180

初代から現行モデルまで設定されているBクラスを代表するグレード「Bクラス B180」
誕生時は1.4Lの266型のエンジンを搭載し、7速デュアルクラッチトランスミッションを組み合わせた仕様でした。
現行モデルである3代目のエクステリアデザインには、切れ目のヘッドライト、低く構えた姿勢のフロントエンド、美しいボディラインが採用されているため、スポーティーさが強調されています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2009年式:48万円
2010年式:35万円~68万円
2011年式:69万円
2012年式:60万円
2013年式:59万円~124万円
2014年式:68万円~131万円
2015年式:77万円~132万円
2016年式:75万円~150万円
2017年式:111万円~187万円
2018年式:126万円~196万円
2019年式:219万円~338万円
2020年式:264万円~298万円
2021年式:249万円~277万円
2022年式:359万円~366万円
2023年式:431万円
初代の後半に設定されたBクラス B180の中古車は、非常に多くの台数が流通しています。初代こそ価格もこなれてきていますが、2~3代目となるとまだまだ高い価格で取引されている車両が多いです。
先代モデルとの比較
Bクラス B180は、初代の中盤に誕生しました。装備面ではマニュアルエアコンやパワーウィンドウ、クルーズコントロールなどを搭載。
この世代は年式的にも古いので、中古車でお得に購入できるものが多いです。
エンジンは1.7L直列4気筒ターボ最高出力116ps。ボディサイズは全長4275mm×全幅1780mm×全高1605mmです。
2代目:2012年~2019年
この世代のBクラス B180は、270型エンジンを搭載しています。さらに新開発のアイドリングストップ機能であるECOスタートストップ機能も採用されました。
3世代の中で最も設定されていた期間の長かった世代のため、中古車の流通は多いです。特に高年式のものは、高めとなっています。
エンジンは1.6L直列4気筒ターボ最高出力122ps。ボディサイズは全長4365mm×全幅1785mm×全高1540mmです。
3代目(現行モデル):2019年~
現行モデルのBクラス B180のエンジンは、282型が搭載されました。エクステリアも、スポーティーさが強調されるようなデザインとなっています。
この世代は登場から間もないため、価格は総じて高めです。
エンジンは1.3L直列4気筒ターボ最高出力136ps。ボディサイズは全長4425mm×全幅1795mm×全高1565mmです。
人気のあるカラー
・ポーラーホワイト(ソリッド)
・コスモスブラック(メタリック)
・マウンテングレー(メタリック)
・ハイテックシルバー(メタリック)
・スペクトラルブルー(メタリック)
・パタゴニアレッド(メタリック)
この中では、漆黒の「コスモスブラック(メタリック)」が人気です。
Bクラス B200d

クリーンディーゼルエンジンを搭載した「Bクラス B200d」
2.0LのOM654型のクリーンディーゼルエンジンを搭載し、8速デュアルクラッチトランスミッションを組み合わせた仕様となっています。
同時期に設定されたBクラス B180とは装備面での違いはなく、搭載するエンジンと排気量程度の違いです。
装備面では、対話型インフォテインメントシステムMBUXや高精細ワイドスクリーンコックピットを装備するなど、快適な車室空間を実現しています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2019年式:234万円~264万円
2020年式:274万円~295万円
2021年式:282万円
Bクラス B200dは2019年に登場した3代目から設定されたグレードのため、まだ中古車の台数はそれほど多くはありません。現在流通している車両もここ数年の間で販売されたばかりのものなので、新車同然のコンディションのものが多く、かなり高額な値段がつけられているようです。
先代モデルとの比較
Bクラス B200dは、3代目の2019年6月に日本へと導入されました。
2.0Lのクリーンディーゼルエンジンを搭載しているため、燃料コストが少なくて済むのが特徴です。さらに8速デュアルクラッチトランスミッションを組み合わせているため、切り替えがとても滑らかで上質な乗り心地を実現しています。
その他の装備は、基本的にガソリンモデルのBクラス B180と同等のものが採用されました。主な装備は、フルオートエアコンや17インチアルミホイール、クルーズコントロール、本革巻きステアリングなどを搭載しています。
Bクラス B200dは2年ほど前に日本に導入されたグレードなので、現時点の中古車の流通量は10台未満とかなり少ないです。また流通しているほとんどの車両が新車同様のコンディションとなっているので、価格は300万円以上するものしか流通していません。そのため、中古車として購入するのであればもう少し時間が経ってからのほうがいいでしょう。
エンジンは1.9L直列4気筒ディーゼルターボ最高出力150ps。ボディサイズは全長4425mm×全幅1795mm×全高1565mmです。
人気のあるカラー
・ポーラーホワイト(ソリッド)
・コスモスブラック(メタリック)
・マウンテングレー(メタリック)
・ハイテックシルバー(メタリック)
・スペクトラルブルー(メタリック)
・パタゴニアレッド(メタリック)
この中では、漆黒の「コスモスブラック(メタリック)」が人気です。
Bクラス B180 スポーツ

Bクラスのスポーティーグレード「Bクラス B180 スポーツ」
標準グレードのBクラス B180をベースに開発されており、1.6Lの270型ターボエンジンを搭載しています。
グレード名につけられたスポーツという言葉が示すとおり、インテリアやエクステリアにはスポーティーさを感じられる装備が採用されました。
安全装備も充実しており、ベンツのレーダー型衝突警告システムであるCPA、さらに走行シーンに合わせてヘッドライトの照射範囲を制御。常に最適な視界を確保するインテリジェントライトシステムを標準装備しました。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2012年式:流通量希少のため算出不可
2013年式:65万円~89万円
2014年式:56万円~99万円
2015年式:119万円~179万円
2016年式:108万円~175万円
2017年式:139万円~179万円
4年ほどしか設定されなかったBクラス B180 スポーツですが、それでも20台以上の中古車が流通しています。年式的には少しは古くなってしまうものの、全体的な中古車価格は高めなので、それぞれの車両状態をよく確認した上で購入するようにしましょう。
先代モデルとの比較
Bクラス B180 スポーツは、2代目の2012年4月に日本へと導入されました。
このグレードはBクラスの中でもスポーティーグレードとして位置づけられているため、フロントバンパーやサイドスカート、リアスカート、アルミホイールデザインの部分には、高級感あふれるAMGデザインを適用。全体的にスポーツカーを思わせるようなデザインが特徴です。
装備面では、マニュアルエアコンや17インチアルミホイール、本革巻きステアリング、クルーズコントロールなどを標準装備しています。また本革シートや運転席パワーシート、ウッドパネル、サンルーフなどの装備はオプションで装備することが可能です。
4年程度しか設定されていないBクラス B180 スポーツですが、現時点の中古車市場には40台以上の中古車が流通しています。100万円近い、もしくは100万円以上する価格の車両が多いですが、ベンツというメーカーの中古車としてはこなれてきているようです。
エンジンは1.6L直列4気筒ターボ 最高出力122ps。ボディサイズは全長4365mm×全幅1785mm×全高1540mmです。
人気のあるカラー
・コスモスブラック(メタリック)
・ノーザンライツブラック(メタリック)
・カルサイトホワイト(ソリッド)
・マウンテングレー(メタリック)
・モノリスグレー(メタリック)
・ユニバースブルー(メタリック)
・ポーラーシルバー(メタリック)
・ジュピターレッド(ソリッド)
・サウスシーブルー(メタリック)
この中では、漆黒の「コスモスブラック(メタリック)」が人気です。
Bクラス B250 4マチック スポーツ

Bクラス唯一の4WDモデル「Bクラス B250 4マチック スポーツ」
このグレードはBクラスの中の最上級グレードとして位置づけられており、唯一の4WDモデルとなっています。さらにBクラスとしては初めて、可変トルク配分型4WDシステムの「4MATIC」を搭載しました。
また、7速デュアルクラッチトランスミッションを組み合わせ、アイドリングストップであるECOスタートストップ機能も搭載されています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2015年式:117万円~141万円
2016年式:198万円
2017年式:140万円
Bクラス B250 4マチック スポーツの中古車は、現時点の中古車市場には4台ほどしか流通していませんでした。もともと2年半ほどしか販売されていないグレードなので、流通数が少ないのは仕方のないことかもしれません。装備も充実していたグレードということもあって、価格はまだ高めです。
先代モデルとの比較
Bクラス B250 4マチック スポーツは、2代目の2015年1月のマイナーチェンジで誕生しました。Bクラス初の可変トルク配分型4WDシステム「4MATIC」を搭載しているのが特徴です。
最上級グレードとして設定されていたこともあり、当時の新車価格も500万円前後の値段がつけられるなど、非常に高額なものでした。そのため装備面も充実しており、フルオートエアコンや18インチアルミホイール、HDDナビゲーションなどを標準装備しています。
また、大型のディスプレイモニターを搭載しており、快適な車内空間を実現しました。さらに、便利機能としてキーを使用せずに施錠や解錠ができ、ボタンを押すだけでエンジンが始動できる「キーレスゴー」や並列駐車にも対応する「アクティブパーキングアシスト」なども搭載しています。
Bクラス B250 4マチック スポーツは、設定から10年近く経っているグレードですが、いまだ人気があるグレードのため、高い価格で取引されているようです。とはいえ発売当時の新車価格から比較すると半額以下の値段で購入できるでしょう。
エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力211ps。ボディサイズは全長4440mm×全幅1785mm×全高1545mmです。
人気のあるカラー
・カルサイトホワイト(ソリッド)
・ジュピターレッド(ソリッド)
・コスモスブラック(メタリック)
・ノーザンライツブラック(メタリック)
・オリエントブラウン(メタリック)
・マウンテングレー(メタリック)
・ユニバースブルー(メタリック)
・ポーラーシルバー(メタリック)
・サウスシーブルー(メタリック)
この中では、純白の「カルサイトホワイト(ソリッド)」が人気です。
※本記事は、2024年11月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。