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更新日:2025.03.26 / 掲載日:2021.06.03
ダイハツ MAXの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

2001年から5年ほど販売されていた5ドアボディの軽自動車であるダイハツ MAXに関して、今回はグレード別に紹介していきます。
「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
ダイハツ MAXの歴史
2001年11月、ダイハツからはMAXの初代が登場します。MAXはセミトールスタイルの高い車高を活かした広大な室内と、躍動感あふれるスタイリッシュなデザインを特徴とした軽自動車であり、若者をターゲットにして開発されました。
車名のMAXには、新しさや楽しさを最大限(MAX)まで詰め込んだ車という意味が込められています。
MAXが販売された当時は軽自動車のマーケットでもハイトワゴンが流行していましたが、MAXは立体駐車場に収まる全高に抑えられ、より日常生活での使い勝手を重視されているのが特徴です。
「スポーティー&スペーシャス」をキーワードにするスタイリングは、ショートノーズに鋭い印象のフロントライトを配置、リアでは切り落としたように垂直な面が造られています。
インテリアでもスペース効率を重視した設計となっており、大人4人で乗車しても快適な空間と足元スペースを確保しました。
エンジンは1990年代後半にダイハツが新開発した一連の高性能エンジンシリーズ、「TOPAZ(トパーズ)」を搭載しています。
誕生当初は以下の6つのグレードを設定しました。
・MAX L
・MAX Lリミテッド
・MAX X
・MAX Xリミテッド
・MAX R
・MAX RS
一部グレードではインパネシフト式ATレバー、またペダル式サイドブレーキを装備してフロントシートをベンチ形状としており、カップルでのドライブを盛り上げる室内空間となっています。
2002年5月には、誕生から半年後という驚きの速さでグレード体系の入れ替えが行われました。MAX LとMAX RSは引き続き設定されますが、以下の4つのグレードが新たに追加されています。
・MAX Li
・MAX Xi
・MAX Ri
・MAX RSリミテッド
2003年8月に行われたマイナーチェンジでは、フロントデザインを一新させました。シート表皮を2色から選ぶことができるなど、魅力を向上させています。同時にグレード体系も整理され、以下の4グレード展開となりました。
・MAX L
・MAX Li
・MAX Ri
・MAX RS
2005年11月には生産終了となり、MAXは一度もフルモデルチェンジされることなく初代のみで販売終了となりました。
MAX RS

スポーティーな上級グレードとして誕生した「MAX RS」
上級グレードだけあって豊富な装備を誇っており、15インチのアルミホイールやフロントフォグライトなどが装備されています。足回りでもLSD(リミテッド・スリップ・ディファレンシャルギア)が装着され、スポーツドライビングにも最適なセッティングが施されました。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2001年式:27万円~39万円
2002年式:23万円~48万円
2003年式:流通量希少のため算出不可
2004年式:流通量希少のため算出不可
2005年式:流通量希少のため算出不可
MAX RSは登場からすでに20年以上経過しているため、価格もかなり手ごろな値段に落ち着いてきています。2003年8月のマイナーチェンジでは、前後バンパーやアルミホイールのデザインが変更されていますので、好みに応じて年式を選ぶのもよいでしょう。
先代モデルとの比較
MAX RSは、スポーティーな上級グレードとして2001年11月に設定されたグレードです。
車高を1550mmと抑えて立体駐車場の利用を可能とする絶妙なボディサイズ、ドライビングの楽しみを追求したスポーティーな装備が施されているなど、他の軽自動車には無い個性がありました。
MAX RSは上級グレードであることから、スポーティーな装備以外にも上質な質感も求められており、回転フィーリングに優れる4気筒ターボエンジンが搭載しています。トランスミッションにはMTの設定はなく、インパネシフト方式の4ATのみが採用されており、このグレードの性格に合致したメカニズム構成となっているのが特徴です。駆動方式はFFと4WDが選択できますが、4WDではこのグレードのみに搭載されるパートタイム4WDのサイバー4WDシステムが採用されました。
MAX RSは上級グレードとして位置づけられていたこともあり、他のグレードと比べると中古車価格は高めです。とはいえ、価格的には落ち着いているので、お得に手に入れることができるでしょう。
エンジンは0.6L直列4気筒ターボ最高出力64ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1550mmです。
人気のあるカラー
・ブラックマイカ
・パールホワイトI
・ライトグリーンメタリックオパール
・テンダーブルーマイカメタリック
・ライトローズメタリック
・ブライトシルバーメタリック
・シャンパンメタリックオパール
この中では、漆黒の「ブラックマイカ」が人気です。
MAX R

わずか半年間しか設定されなかった「MAX R」
ターボエンジン搭載車の中では唯一、5MTを選択できるのがこのMAX Rの4WD車でした。そのため、MAXに設定されたグレードの中でも、最もスポーツドライビングを志向した性格となっています。
カーブドオフセットスプリングを採用した専用チューンのスポーティーなサスペンションシステムは、シャープなハンドリングとスタビリティの両立が図られました。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2001年式:流通量希少のため算出不可
2002年式:38万円~79万円
MAX Rは、MAXが誕生した初期に設定されていたグレードです。販売されていた期間もわずか半年程度という短さだったこともあり、生産台数が少なかったため、わずか6台しか確認できていません。これといって充実した装備がついているわけでもないので、他のグレードを選んだほうが車両状態のよいものを見つけられるでしょう。
先代モデルとの比較
MAX Rは、MAXが販売された当初に設定されたグレードです。
搭載するエンジンは0.6L直列3気筒インタークーラー付きターボエンジンであり、MAX RSに搭載される4気筒エンジンよりもスポーツドライビング向きのグレードとなっています。
サスペンションシステムには、スムーズな動作が自慢のカーブドオフセットスプリングを採用し、専用のスポーティーなチューニングが施されました。また、4WD車ではリアサスペンションが3リンク式となり、より悪路走破性能に重点を置いた設定となっています。
1550mmという絶妙な車高設定によって、立体駐車場の利用が可能な利便性、さらに余裕のある車内頭上空間の両立が図られているのが特徴です。
4ATはマニュアルシフト機能が備わったインパネシフトが採用され、フロントシートがベンチ形状にすることができます。
しかし、登場からおよそ半年後にグレード体系の入れ替えが行われたため、このグレードは廃止に。わずか半年という短い設定期間のため、流通量は少ないですが、安く購入することができるグレードです。
エンジンは0.6L直列3気筒ターボ最高出力64ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1550mmです。
人気のあるカラー
・ブラックマイカ
・ジョーヌイエロー
・ライトローズメタリック
・シルバーメタリック
・レッド
・パールホワイトI
この中では、明るいシルバー色の「シルバーメタリック」が人気です。
MAX L

MAXのベーシックグレード「MAX L」
新車販売の際には80万円台という手ごろな価格設定であったこともあり、若者を中心に人気を博していたグレードです。
駆動方式はFFと4WDが用意され、トランスミッションは4AT、CVT、5MTの3種類が設定されました。そのため、使用環境や用途に応じた柔軟な車選びが可能です。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2001年式:流通量希少のため算出不可
2002年式:流通量希少のため算出不可
2003年式:流通量希少のため算出不可
2004年式:25万円
2005年式:流通量希少のため算出不可
MAXが販売されていたすべての期間で設定されたMAX Lですが、現時点の中古車市場には1台しか流通していませんでした。ただ、販売から20年以上経っているため、価格はかなり低めに設定されています。
先代モデルとの比較
MAX Lは、シンプルな装備が搭載されたベーシックグレードとして2001年11月に誕生しました。
搭載されるTOPAZエンジンは、1990 年代末期にダイハツが開発した一連のエンジンシリーズであり、高い出力と効率のよさが特徴です。このグレードには0.6L直列3気筒自然吸気型のエンジンが採用され、可変バルブタイミング機構を装備することで無過給エンジンながら58馬力という高出力を達成しています。
CVTおよび5MT搭載車は一般的なフロアシフト式となりますが、4AT搭載車はインパネシフト式が装備され、フロントシートは左右移動が簡単なベンチ形状となっているのが特徴です。
ベーシックグレードなので装備は非常にシンプルなものとなっており、パワーウィンドウや集中ドアロック、UVカットガラスなどが標準装備されています。
MAXが販売されていた全期間に設定されたMAX Lですが、登場から20年以上経過している現在では、1台しか流通していませんでした。価格は安めなので、中古車市場で見つかった場合はお得に手に入れることができるでしょう。
エンジンは0.6L直列3気筒ターボ最高出力58ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1550mmです。
人気のあるカラー
・ブラックマイカ
・ライトローズメタリック
・ブライトシルバーメタリック
・パールホワイトI
・ホワイト
・ライトグリーンメタリックオパール
・テンダーブルーマイカメタリック
・シャンパンメタリックオパール
この中では、薄いピンク色の「ライトローズメタリック」と、明るいシルバー色の「ブライトシルバーメタリック」が人気です。
MAX Li
充実した装備が特徴の「MAX Li」
トランスミッション形式はインパネシフト式4ATのみ、駆動方式はFFと4WDから選択することが可能です。また、電動格納式カラードドアミラーやCD/MDおよびAM/FM付きステレオなどが装備されているため、日常での使い勝手やドライブシーンでの楽しさも大幅に向上しています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2002年式:流通量希少のため算出不可
2003年式:15万円~25万円
2004年式:流通量希少のため算出不可
2005年式:16万円
MAX Liの中古車は、現時点の中古車市場で3台しか流通していません。登場からすでに20年以上経過している点を考慮すると、今後このグレードの中古車が増えていく可能性は低そうです。選択肢はありませんが、価格はかなり安くなってきているのでお得に手に入れられるでしょう。
先代モデルとの比較
MAX Liは、2002年5月に設定されました。
MAXが誕生した当初に設定されていたベーシックグレードであるMAX Lに、充実した装備を追加したグレードとして誕生し、魅力的な価格設定からも販売当時人気を集めていたグレードです。
搭載されるTOPAZエンジンは、0.6L直列3気筒自然吸気型のエンジンであり、可変バルブタイミング機構を装備することで58馬力の出力を達成しました。
搭載される4ATはマニュアルシフトも可能なインパネシフト式が装備され、フロントシートがベンチ形状となることから、デートなどでも使用にも最適な仕様となっています。
エクステリアデザインでは、後方へ向かってなだらかにカーブする優雅な形状のルーフ、絶妙な全高の設定によって立体駐車場での駐車も可能にしているのが特徴です。
このグレードの中古車は、現時点の中古車市場にはわずか3台しか流通していません。現在流通している車両は、どれもかなり安い価格がつけられているので、低予算で購入することができるでしょう。
エンジンは0.6L直列3気筒ターボ最高出力58ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1550mmです。
人気のあるカラー
・ブラックマイカ
・テンダーブルーマイカメタリック
・ライトローズメタリック
・ブライトシルバーメタリック
・パールホワイトI
・ライトグリーンメタリックオパール
・シャンパンメタリックオパール
この中では、漆黒の「ブラックマイカ」と、白色の「パールホワイトI」が人気です。
※本記事は、2025年2月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。