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更新日:2024.11.19 / 掲載日:2021.04.16
ダイハツ ミラジーノの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

ミラ・クラシックの後継車種として1999年に誕生したダイハツ ミラに関して、今回はグレード別に紹介していきます。
「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
ダイハツ ミラジーノの歴史
1999年、ミラジーノの初代が登場します。このミラジーノは、ダイハツのベーシックカーである「ミラ」をベースに、レトロかつシックにドレスアップしたモデルとして発売されていた5ドアハッチバックの軽乗用車です。もともとミラの追加グレードや派生車種として存在していた「ミラ・クラシック」の後継モデルとして、誕生しました。ミラジーノのフロント周辺は、かつてダイハツから発売されていた「コンパーノ」をモチーフとしているのが特徴です。
エンジンには、EF-VE型とよばれる0.6Lの直列3気筒エンジンを採用しています。また、最高出力64psを発生するEF-DET型ターボエンジンモデルもラインアップされていました。
初代誕生時は、下記の2つのグレードが設定されています。
・快適装備が施された「ミラジーノ ターボ」
・スポーティーな外観の「ミラジーノ ジーノ・ターボ」
2001年に行われた一部改良では、排出ガス浄化装置「TOPAZ触媒」を採用したことにより、低排出ガスの性能も向上しました。同時にグレード体系も見直されており、ミラジーノ ターボと入れ替えで同じくターボ仕様車である「ミラジーノ ミニライトスペシャルターボ」が新たに設定されています。
2004年には、2代目が登場しました。初代が持つクラシカルなイメージを受け継ぎながらも、エクステリア・インテリアの質感が一層高められています。さらに車内スペースは初代より拡大され、使い勝手が向上しました。エンジンは、初代と同じEF-VE型を採用しています。グレード体系も一新され、下記のグレードが設定されました。
・ベーシックグレードの「ミラジーノ L」
・快適装備の「ミラジーノ X」
・豪華装備の「ミラジーノ Xリミテッド」
・専用デザインが施された「ミラジーノ ミニライト」
2005年には、ミラジーノ Xと入れ替わる形で「ミラジーノ プレミアムX」が追加されています。
2009年には販売が終了となり、ミラジーノは10年の歴史に幕を閉じました。
ミラジーノ X

2代目の快適装備が施されたグレード「ミラジーノ X」
2代目に設定されたグレードの中では、快適装備が施された中間グレードとして位置づけられています。そのため、MDオーディオやスモークガラス、ドアミラーターンランプなどが標準で装備され、快適性がアップしているのが特徴です。
しかし、2006年にグレードが再編された際に上級の「ミラジーノ プレミアムX」に統合される形でラインアップから消滅しました。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2004年式:20万円~50万円
2005年式:15.8万円~78万円
2006年式:14.9万円~59.8万円
ミラジーノ Xの中古車価格は、生産終了から15年以上経過していることを考えれば、比較的高い部類に入ります。もちろん年式相応の価格のものもありますが、過走行車だったり、トラブル箇所が多かったりするため、購入時は注意が必要です。
先代モデルとの比較
ミラジーノ Xは、2代目が誕生した当初から設定されていたグレードです。
ベーシックグレードの「ミラジーノ L」に比べて、充実した装備を特徴としています。安全機能では、SRSエアバッグの標準装備に加え、ミラジーノ Lではメーカーオプションだったブレーキアシスト付きABSも標準で装備されているのが特徴です。また、オプションで追加できる装備もミラジーノ Lより充実しており、従来のハロゲンヘッドランプよりも光量のある長寿命のHIDランプ、13インチのアルミホイールなどを選択することができました。
走行面の性能としては、0.6L直列3気筒のNA(自然吸気)エンジンを搭載し、4速ATを介して前輪または四輪を駆動します。高速道路など、絶対的なエンジンパワーを必要とするシーンでは物足りなさを感じるかもしれませんが、日常的に使う車としての用途において不満を感じることはないでしょう。
現時点の中古車市場で確認できたミラジーノ Xの中古車はおよそ100台です。そのため、装備や予算など、条件によっては気に入った車両に出会えないかもしれません。
エンジンは0.6L直列3気筒ターボ最高出力58ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1515mmです。
人気のあるカラー
・ブリティッシュグリーンマイカ
・スチールグレーメタリック
・ライトグリーンメタリックオパール
・テンダーブルーマイカメタリック
・ライトローズメタリック
・ブライトシルバーメタリック
・ルージュレッドクリスタルメタリック
・パールホワイトI
・アプリコットキャンディメタリック
この中では、深みのある赤色の「ルージュレッドクリスタルメタリック」が人気です。
ミラジーノ L

ミラジーノ最廉価グレード「ミラジーノ L」
2代目に設定されたグレードの中では、最廉価グレードとして位置づけられていました。そのため、装備は簡略化されており、マニュアルエアコンやパワーウィンドウ、集中ドアロックなどが標準装備されています。
それでも、照明付き大型バニティミラーやUVカットガラス、除菌イオンを放出するエアコンなど、女性ユーザーを意識した装備も充分備わっていました。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2004年式:29万円~39.8万円
2005年式:10万円~79.8万円
2006年式:19.8万円~70.6万円
2007年式:15万円~51.3万円
2008年式:16.7万円~55.8万円
2009年式:22.8万円前後
ミラジーノ Lは、生産終了してから10年以上が経過しています。そのため、現時点で流通している中古車の中には、10万円台という破格の安さで手に入れられる車両もあるようです。
先代モデルとの比較
ミラジーノ Lは、2代目が誕生した当初から設定されていたグレードです。
2代目の中では、廉価グレードに相当するグレードのため、装備も簡素化されており、エアコンはマニュアル式が採用されました。そのため、アルミホイールはオプション設定されず、ヘッドライトは昔ながらのハロゲン式、安全装備のスタンダードであるABSですら標準では装備されていません。
ABSは装備されていないものの、盗難防止のセキュリティアラームやSRSデュアルエアバッグ、車両の衝突時にドライバーへの影響を軽減する衝突吸収式ステアリングなどは標準装備されました。
現時点の中古車市場で確認できたミラジーノ Lの中古車は、75台前後です。全体的に年式が古くなってきており、中古車は他グレードとの価格差も小さくなっているので、ミラジーノ Lの簡素化された装備で十分というユーザーでない限り、あまりおすすめはできません。特にABSが付いていないものは、積極的に選ぶ理由はないでしょう。
エンジンは0.6L直列3気筒ターボ最高出力58ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1515mmです。
人気のあるカラー
・ブリティッシュグリーンマイカ
・プラチナグレーメタリック・ライトローズメタリック
・プレシャスブルーマイカメタリック・ブライトシルバーメタリック
・ルージュレッドクリスタルメタリック
・パールホワイトI
・アプリコットキャンディメタリック
この中では、深緑色の「ブリティッシュグリーンマイカ」と、深みのある赤色の「ルージュレッドクリスタルメタリック」が人気です。
ミラジーノ ジーノ

初代のベーシックグレード「ミラジーノ ジーノ」
初代の発売当初は事実上モノグレードの展開で、搭載エンジンがNA(自然吸気)かターボかの違いだけでしたが、ミラジーノ ジーノは58psを発生するNAエンジンを搭載しています。可変ダブルタイミング(DVVT)機構を持つこのエンジンは、高出力・高燃費・クリーンな排気ガスなどの特徴があり、普段使いには不自由しない性能を持っています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
1999年式:18.5万円~100万円
2000年式:14.4万円~100万円
2001年式:12万円~175.3万円
2002年式:15万円~150万円
2003年式:22万円~129.8万円
2004年式:23.8万円~120万円
ミラジーノ ジーノは、ミラジーノの中でも最も代表的なグレードです。そのため、生産終了してから15年以上経つモデルでありながら、状態がいいものだと新車当時よりも高額な車両もあります。
先代モデルとの比較
ミラジーノ ジーノは、初代が誕生した当初から設定されていたグレードです。
初代のベーシックグレードに相当しますが、この世代には廉価グレードの設定がないこともあり、十分な装備や機能を持っています。
特にエクステリアの装飾は、ジーノをクラシックかつドレッシーに彩るものが多数採用されました。メッキグリルやライトリング・オーバーライダー付きバンパーなどは、ジーノにイギリス車のような雰囲気をもたらし、リヤライセンスガーニッシュもちょっとしたアクセントになっています。
装備面ではオプション設定されるものが多く、サイドエアバッグやABSなども標準ではありませんでしたが、フロントフォグランプやルーフスポイラー、リアワイパーなどを追加で装着することは可能でした。また、アルミホイールや革巻きステアリングなど、ドレスアップのための装備もオプションで選べるのが特徴です。
ミラジーノ ジーノの中古車は数多く流通しており、200台近く確認できました。ミラジーノに設定されたグレードの中でもいまだに高い人気を誇るため、かなり豊富な選択肢の中から中古車を選べるでしょう。
エンジンは0.6L直列3気筒ターボ最高出力58ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1425mmです。
人気のあるカラー
・ブラックメタリック
・ディープブラウンマイカ
・シルバーメタリック
・メイプルレッドマイカメタリック
・パールホワイトII
この中では、明るいシルバー色の「シルバーメタリック」が人気です。
ミラジーノ ミニライト

ミラジーノの最上級グレード「ミラジーノ ミニライト」
もともと初代では、「ミラジーノ ミニライト スペシャル」という特別仕様車として発売されており、2代目でカタロググレードに昇格しています。
このグレードには、エクステリアとインテリアにグリルデザインや15インチアルミホイールなどの専用品を採用することで、他のグレードとは見た目にはっきりとした違いが現れているのが特徴です。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2004年式:17.9万円~61.6万円
2005年式:19.9万円~99.9万円
2006年式:13万円~77.8万円
2007年式:28万円~99.8万円
2008年式:24.8万円~102.4万円
2009年式:64万円前後
ミラジーノ ミニライトは2代目の最上級のグレードですが、生産終了してから10年以上経っていることもあり、中古車価格は他グレードとの違いがあまりありません。
先代モデルとの比較
ミラジーノ ミニライトは、2代目が誕生した当初から設定されていたグレードです。
このグレードと他のグレードにおける外観上の大きな違いはフロントグリルのデザインで、ミラジーノ ミニライト専用のグリルが採用されています。また、他のグレードに用いられるタイヤが13~14インチのスチールホイールなのに対し、ミラジーノ ミニライトでは15インチのアルミホイールが標準装備されました。見た目の違いは他にもあり、フロントフォグランプやルーフスポイラーが標準装備されています。
機能面ではHID式のヘッドランプが標準で装備されており、従来一般的だったハロゲンヘッドランプよりも安心して夜間のドライブが可能です。
また、インテリアでの標準装備としては本革巻きステアリングがあり、ミラジーノ ミニライトをさりげなくシックに装います。
現時点の中古車市場で確認できるミラジーノ ミニライトの中古車は160台近く確認できました。予算に応じた選択肢がありますが、あまり安いものだと購入費用の何倍も修理代がかかる場合があるので注意するようにしましょう。
エンジンは0.6L直列3気筒ターボ最高出力58ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1515mmです。
人気のあるカラー
・ブリティッシュグリーンマイカ
・プラチナグレーメタリック・ライトローズメタリック
・ブライトシルバーメタリック
・プレシャスブルーマイカメタリック・ルージュレッドクリスタルメタリック
・パールホワイトI
・アプリコットキャンディメタリック
この中では、深緑色の「ブリティッシュグリーンマイカ」と、深みのある赤色の「ルージュレッドクリスタルメタリック」が人気です。
※本記事は、2024年10月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。