中古車購入
更新日:2024.12.16 / 掲載日:2021.04.16
日産 フーガの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

日産で長い歴史を誇ったセドリックおよびグロリアの後継車種として誕生したフーガに関して、今回はグレード別に紹介していきます。
「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
日産 フーガの歴史
2004年、日産の中でも長い歴史を誇るセドリックおよびグロリアの後継車種として、フーガの初代が登場しました。車名となっているフーガは、優雅さや力強さを意味する音楽用語であるイタリア語の「Fuga」に由来しています。初代のグレード構成は下記の2系統に分かれています。
・スポーティーグレードの「GTシリーズ」
・ラグジュアリーグレードの「XVシリーズ」
イメージとしては、GTシリーズがグロリアグランツーリスモの後継モデルで、XVシリーズがセドリックの後継モデルといった感じです。
2007年、マイナーチェンジが行われました。フロントグリルやバンパー、ヘッドランプなどのエクステリア面での大幅な変更が行われています。同時に、メーターやシートクロスといったインテリアデザインもいくつか変更されました。このマイナーチェンジ以降はGTシリーズに統一されたため、XVシリーズは廃止となりました。
2009年、フーガの2代目が登場します。高級スポーティーセダンという先代の特徴を継承した2代目には、VVEL(バルブ作動角・リフト量連動可変システム)を採用した3.7Lと2.5Lの V型6気筒DOHCエンジンが搭載されました。
グレード構成は下記の2種類となります。
・初代から続く「GTシリーズ」
・上級グレードとなる「VIP」
2012年7月から3年ほど、フーガは三菱・プラウディアという車名でOEM供給されていました。
2015年、マイナーチェンジが行われフロントとリヤのデザインを一新させたことにより、プレミアムセダンの高級感とスポーティーな躍動感を高次元で両立しています。そして同年の12月、グレード体系の見直しが行われ、全グレードにエマージェンシーブレーキが標準装備されました。
2021年現在も、上品でプレミアムなスポーティーセダンへと成長したフーガは、日産の高級車として販売され続けています。
2022年5月、日産モータースポーツ&カスタマイズとのコラボレーションモデルとして、特別仕様車「プレミアム セレクト エディション」を限定100台で販売。
外装には、ダークフィニッシュカラーで仕上げたフロントグリルモールやアンダーリアバンパー、ボディと同色のリアスポイラーなどの特別装備を採用しました。内装には本革がふんだんに使用され、ラグジュアリー感を演出。電動ガラスサンルーフや前席エアコンディショニングシートも搭載しています。
2022年8月、現行モデルの生産終了が発表され、フーガは18年の歴史に幕を下ろしました。
フーガ 250VIP

VIPエンブレムを装着している「フーガ 250VIP」
もともと初代終盤から2代目初期に存在していたフーガ 250GTタイプPというグレードの名称をフーガ 250VIPというグレードに変更したことにより誕生しました。VIPグレードということで、VIPエンブレムを装着しているのが特徴です。
この世代のフーガの中では上級グレードにあたるため、ベーシックグレードであるフーガ 250GTの装備に上級グレードならではのトランクオートクロージャーや助手席コントロールスイッチなどの快適装備が加えられました。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2012年式:89.9万円~159.8万円
2013年式:105万円
2014年式:129.2万円~178万円
2015年式:90万円~278.5万円
2016年式:流通量希少のため算出不可
2017年式:242.2万円
2018年式:206万円
2019年式:流通量希少のため算出不可
2020年式:流通量希少のため算出不可
2021年式:流通量希少のため算出不可
現時点で中古車市場に流通しているフーガ 250VIPは13台で、決して流通量が多いとはいえません。新しい年式はほとんど中古車市場に出回っておらず、もっとも多く見られたのは2014年式~2015年式でした。
先代モデルとの比較
フーガ 250VIPは、2代目の2012年6月に追加設定されたグレードです。
フーガの上級グレードとして誕生しました。フーガ 250GTタイプPというすでに存在していたグレードの名称を、フーガ 250VIPに変更して新たに生まれ変わったグレードです。
エンジンにはVVEL(バルブ作動角・リフト量連動可変システム)を採用した最高出力225馬力の2.5L V型6気筒DOHCエンジンが搭載され、マニュアルモード付フルレンジ電子制御7速ATトランスミッションが設定されました。
このグレードには、後席がシートバック中折れ機構・オートリターン機構・ヒーター付きのパワーリクライニングシートが採用されています。さらに前席のシートも座面と背面から、冷風もしくは温風を送風するエアコンディショニングシートとなっており、前席も後席も上級グレードの名にふさわしい快適性能が特徴。
フーガ 250VIPは現行モデルにも存在していますが、中古車市場での流通量は決して豊富とはいえません。しかし、新車購入価格を考えるとかなり安く購入できる車両もあるため、状態のいいものが見つかればお買い得といえるでしょう。
エンジンは2.5L V型6気筒ターボ最高出力225ps。ボディサイズは全長4945mm×全幅1845mm×全高1510mmです。
人気のあるカラー
・エターナルスノーホワイト
・スーパーブラック
・ガーネットブラック
・クリスタルホワイトパール
・ブリリアントシルバー
・ブレードシルバー
・ディープブロンズ
この中では、漆黒の「スーパーブラック」と、光沢感のあるパール塗装が施された白色の「クリスタルホワイトパール」が人気です。
フーガ 350XV FOUR

XVシリーズ唯一のフルタイム4WDモデル「フーガ 350XV FOUR」
ラグジュアリーさを兼ね備えたグレードであるXVシリーズ唯一のフルタイム4WDモデルとなっています。このグレードには、3.5L水冷V型6気筒DOHC最高出力280馬力のエンジンが搭載されているのが特徴です。
装備面では下記の内容が標準装備されており、充実しています。
・フルオートエアコン
・パワーウィンドウ
・本革巻きステアリング
・運転席パワーシート
・ウッドパネル など
中古で購入する際の目安となる予算
2021年4月時点においても、中古車市場に流通しているフーガ 350XV FOURは、たった1台のみ。フーガ 350XV FOURは初代にのみ存在するグレードなので、今後このグレードの中古車が流通する可能性はかなり低いでしょう。
先代モデルとの比較
フーガ 350XV FOURは、フーガの初代が誕生した2004年に設定されました。
初代には、ラグジュアリーグレードのXVシリーズとスポーティーグレードのGTシリーズという2つのグレード系統が用意されており、フーガ 350XV FOURはXVシリーズにあたります。
XVシリーズは、セドリックの後継車種となるモデルなので、フーガ 350XV FOUR にはXV専用のフロントグリルやバンパーが装着されているのが特徴です。標準装備が充実しており、クルーズコントロールや革シート、サンルーフなどはオプションで装備することができます。
フーガ 350XV FOURの中古車市場に流通する中古車は、現時点では1台も流通していません。もともとこのグレードは初代の初期に設定されていたグレードであり、2007年のマイナーチェンジで廃止になりました。そのため、販売されていた期間が3年程度と短いこともあって流通台数が少ないと考えられます。現時点で流通している車両は年式的には古いですが、車の状態にこだわらなければ、かなりお得に購入できるでしょう。
エンジンは3.5L V型水冷6気筒ターボ最高出力280ps。ボディサイズは全長4830mm×全幅1795mm×全高1525mmです。
人気のあるカラー
・スーパーブラック
・グレイッシュブロンズ
・ダークブルー
・スパークリングシルバー
・ブリリアントシルバー
・ホワイトパール
・ウォームシルバー
この中では、パール塗装が施された白色の「ホワイトパール」が人気です。
フーガ 370GT クールエクスクルーシブ

モダンさとエレガントさを兼ね備えた特別仕様車「フーガ 370GT クールエクスクルーシブ」
都会的なモダンさに加えて、エレガントな上質さを演出している特別仕様車として誕生しました。
インテリアには、ストーンホワイトカラーの本革シートとブラックのトリムを組み合わせた専用のハイコントラストインテリアが採用されたり、BOSEサウンドシステムが標準装備されたりするなど、特別仕様車ならではの豪華な装備が施されているのが特徴です。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2016年式:129.9万円
もともとフーガ 370GT クールエクスクルーシブは特別仕様車であり、そもそも流通量が多くないことが現在ほとんど流通していない理由のひとつだと考えられます。現時点では、2016年式の1台のみでした。この先も、このモデルを購入するのはかなり困難だと言えるでしょう。
先代モデルとの比較
フーガ 370GT クールエクスクルーシブは、2代目の2015年12月に誕生した特別仕様車です。
エクステリアにはピアノブラック塗装の「ミッドナイトブラックグリル」が採用され、ダイナミックでエレガントな印象をより強める形となりました。
インテリアには、ストーンホワイトカラーの本革シートとブラックのトリムを組み合わせた専用のハイコントラストインテリアが採用されています。
これらの装備に加えて、前席エアコンディショニングシート、前席シートバックグリップベルトも特別装備されており、特別仕様車の名にふさわしい装備内容となっているのが特徴です。
フーガ 370GT クールエクスクルーシブの中古車は、現時点の中古車市場には1台しか流通していませんでした。やはり、1年しか設定されていない特別仕様車ということが中古車市場にも影響しているのでしょう。そのため、どうしてもこのグレードを購入したいのであれば根気よく流通されるのを待つしかないでしょう。
エンジンは3.5L V型6気筒ターボ最高出力333ps。ボディサイズは全長4980mm×全幅1845mm×全高1500mmです。
人気のあるカラー
・スーパーブラック
・ガーネットブラック
・プレミアムブラウン
・ダークブルー
・ダークメタルグレー
・ブリリアントシルバー
・ブリリアントホワイトパール
この中では、漆黒の「スーパーブラック」が人気です。
フーガ 250GT Aパッケージ

2代目のエントリーモデル「フーガ 250GT Aパッケージ」
この世代では、フーガのエントリーモデルとして位置づけられています。エントリーモデルといってもフーガ自体高級車であるため、一般的な快適装備や安全装備はひと通り備わっているのが特徴です。
主な装備として下記の内容が標準装備されています。
・フルオートエアコン
・クルーズコントロール
・本革巻きステアリング
・運転席パワーシート
・ウッドパネル など
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2009年式:71.6万円~132万円
2010年式:64.8万円~129万円
2011年式:128万円~189万円
2012年式:55万円~164.9万円
2013年式:54.8万円~136万円
2014年式:97.6万円~99.8万円
2015年式:157万円~224万円
2016年式:190.6万円
2017年式:190万円
2018年式:270万円
2019年式:154.8万円
2020年式:流通量希少のため算出不可
2021年式:287.8万円
このグレードは、他のグレードに比べると中古車市場での流通量は多めです。年式の新しいものに関しては比較的高値ですが、2代目初期のものであれば手頃な価格の購入できるものもあります。
先代モデルとの比較
フーガ 250GT Aパッケージは、2代目の誕生と同時に設定されました。
この世代では、一部装備を簡素化したエントリーモデルとして位置づけられています。しかし、エントリーモデルとはいえ、地上波デジタル放送対応のカーウイングスHDDナビゲーションや6スピーカーのホログラフィックサウンドシステムなど一般的な快適装備は備わっているのが特徴です。
安全装備に関しても、運転席・助手席SRSエアバッグやSRSカーテンエアバッグ、横滑り防止装置のVDCやEBD付きABSなどは標準装備されています。ただし、最新の安全装備である前席緊急ブレーキ感応型プリクラッシュシートベルトやインテリジェントクルーズコントロール、インテリジェントペダルなどがオプション装備することができません。
このグレードは現行モデルとして現在も販売されているため、中古車市場での流通量も他のグレードに比べれば多めです。初期年式であれば価格も手頃なものがちらほら見受けられるため、お得に購入できる可能性も十分あるでしょう。
エンジンは2.5L V型6気筒ターボ最高出力225ps。ボディサイズは全長4980mm×全幅1845mm×全高1500mmです。
人気のあるカラー
・エターナルスノーホワイト
・スーパーブラック
・ガーネットブラック
・クリスタルホワイトパール
・ブリリアントシルバー
・ブレードシルバー
・ディープブロンズ
この中では、漆黒の「スーパーブラック」と、光沢感のあるパール塗装が施された白色の「クリスタルホワイトパール」が人気です。
※本記事は、2024年12月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。