中古車購入
更新日:2024.12.09 / 掲載日:2021.03.29
スズキ パレットの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

ダイハツ タントに対抗すべく2008年に発売されたスズキ パレットに関して、今回はグレード別に紹介していきます。
「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
スズキ パレットの歴史
2008年1月、パレットの初代が誕生します。軽自動車本来の使いやすさや経済性を活かしながら、ゆとりのある室内空間を実現する革新的なパッケージングを採用しました。このパッケージングを採用することにより、ボンネット型軽乗用車クラス初となる左右どちらからでも乗り降りすることができる後席両側スライドドアを装備しています。また、新開発の低床プラットフォームと後席収納時にはほぼフラットになる後席ダイブダウンシートの採用したことにより、大容量の荷室を実現し、積載力を高めました。
誕生した当初に設定されたのは以下の5つです。
・ベーシックグレードの「パレット G」
・サイドエアバッグといった装備が充実した「パレット X」
・フルエアロパーツを装着した「パレット XS」
・ターボ搭載の「パレット T」
・カーテンエアバッグを装備する「パレット TS」
2008年12月には、パレット Gをベースに装備を充実させた特別仕様車「パレット Gリミテッド」を設定します。このグレードには、後席スライドドアの半ドアを防止するスライドドアクローザーや音楽ファイル対応のCDプレーヤーなどが装備されました。また、外装もクロームメッキのフロントグリルも装備されています。
2009年9月には、一部改良が行われ、中間グレードの「パレット L」を追加で設定しました。同年12月には、ルークスとして日産へのOEM供給を開始します。
2010年5月には、グレード体系の見直しが行われ、パレット Gが廃止となります。同年11月には、パレット Lをベースに開発された「パレット リミテッド」を新たに設定しています。
2011年11月には、1年前に発売された特別仕様車であるパレット リミテッドのバージョンアップ仕様として、特別仕様車「パレット リミテッドII」を設定しました。
2012年6月、今度はフレアワゴンとしてマツダにOEM供給を開始します。
2013年2月には、パレットの後継車種となるスペーシアが発表されたことで、一度もフルモデルチェンジが行われることなく生産終了となりました。
パレット XS

快適装備が充実した「パレット XS」
快適装備を充実させたグレードだけにフルエアロパーツが装着されており、ディスチャージヘッドランプや6スピーカーなどを標準で装備しています。
また、運転席、助手席のサイドにエアバックを装備し、衝突安全ボディを採用することで安全性にも配慮したグレードになっているのが特徴です。
その他、スモークガラスや保冷機能付助手席アッパーボックスなどを標準装備しています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2008年式:17万円~68万円
2009年式:17万円~55万円
2010年式:流通量希少のため算出不可
2012年式:58万円
2013年式:流通量希少のため算出不可
パレット XSは、パレットが誕生して最初の数年しか設定されていなかったグレードです。他のグレードと比べると圧倒的に短いものの、現時点の中古車市場には80台以上が流通しています。また、20万円以下で手に入れられる安価な車両もあるので、購入時は色々調べてみるといいでしょう。
先代モデルとの比較
パレット XSは、パレットの誕生と同時に設定されたグレードです。
フロントサイドアンダースポイラー、リアスパッツ、ルーフエンドスポイラーなどには、エアロパーツを装着しています。さらに、ディスチャージヘッドランプや6スピーカーなどが搭載され、快適な装備が充実しているのが特徴です。
他にも、携帯リモコンで左側後席スライドドアの開閉が可能なパワースライドドア、後席スライドドアの半ドア位置から自動的に全閉するスライドドアクローザーなど装備も搭載しています。
インテリアでは、インパネ中央部分にピアノブラック調塗装とメッキバーツが施された高級感のある室内となっているのが特徴です。
快適装備、高級感のある室内、かっこいいエアロパーツなどいいとこ取りのグレートのため、販売から10年以上経過している現在でも、走行距離少なく、車両状態のよいものは50万円以上の価格がつけられています。しっかりと探せば状態のよいものを探せますが、大半は年式相応のものなので、購入時には入念にチェックすることが大切です。
エンジンは0.6L直列3気筒ターボ最高出力54ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1735mmです。
人気のあるカラー
・ブルーイッシュブラックパール3
・ミステリアスバイオレットパール
・アズールグレーパールメタリック
・アンティークローズメタリック
・シルキーシルバーメタリック
・クラッシーレットパール
・ノクターンブルーパール
・パールホワイト
・クリアベージュメタリック
この中では、パール塗装が施された白色の「パールホワイト」が人気です。
パレット L

お買い得な中間グレード「パレット L」
中間的なグレードでありながらエコカー減税に対応しているので、ベースグレードのパレット Gと比べると価格差があまりないのでお買い得なグレードとなっています。
車に鍵を差し込まずにエンジンをかけることのできるキーレスプッシュスタートシステム、半ドア状態から自動で全閉してくれるスライドドアクローザーなどの装備が搭載されているのが特徴です。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2009年式:14万円~62万円
2010年式:10万円~85万円
2011年式:17.8万円~78万円
2012年式:15万円~52.9万円
2013年式:15万円~54.8万円
2009年の一部改良で追加されたパレット Lは、現時点の中古車市場で160台ほど流通しています。年式によっても、非常に幅広い価格差があるため、車両状態はよく確認するようにしましょう。
先代モデルとの比較
パレット Lは、パレットが誕生した翌年の2009年9月に追加で設定されたグレードです。パレットの中では、中間グレードとして位置づけられています。
キーレスプッシュスタートシステムに加えて、半ドア状態から自動で全閉してくれるスライドドアクローザーを後席両側に装備しているのが特徴です。中間グレードでありながら、市販車で世界初となる副変速機構付CVTを搭載しています。
装備面では、マニュアルエアコンにパワーウィンドウ、集中ドアロック、UVカットガラスなどを装備しました。
その後、何度か一部改良が行われますが、特に目立った変更点はありません。2010年、2011年には、このグレードをベースとした特別仕様車が誕生しています。
他のグレードより少し遅れて登場したパレット Lですが、それでも中古車は豊富に流通しているようです。中古車価格は車両の状態や走行距離によって幅があるため、じっくりと比較検討した上で購入することをおすすめします。
エンジンは0.6L直列3気筒ターボ最高出力54ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1735mmです。
人気のあるカラー
・ブルーシッシュブラックパール3
・アクアベールブルーパールメタリック
・ブルームピンクメタリック
・シルキーシルバーメタリック
・パールホワイト
・クリアベージュメタリック
この中では、パール塗装が施された白色の「パールホワイト」が人気です。
パレット X

安全性にも配慮されたグレード「パレット X」
パレットの中でも、充実した装備が施されているグレードで、サイドエアバックやキーレスプッシュスタートシステムなどを搭載しています。さらに、挟み込み防止機構付パワースライドドアを搭載しているため、安全性にも配慮されたグレードとなっているのが特徴です。
また、燃費効率がよい運転状態になると点灯するエコドライブインジケーターを装備しています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2008年式:12万円~59万円
2009年式:13.5万円~61万円
2010年式:18万円~64.1万円
2011年式:17.8万円~72.5万円
2012年式:18万円~67.9万円
2013年式:38万円〜74万円
パレット Xはパレットが誕生した当初から生産終了になるまで販売されていたグレードなので、中古車の流通量は非常に豊富です。このグレードも車両によって価格差が幅広いので、車両状態はよく確認することを忘れないようにしましょう。
先代モデルとの比較
パレット Xは、パレットの誕生と同時に設定されたグレードです。
パレットのサイドエアバッグやキーレスプッシュスタートシステムなどの充実装備が搭載されたグレードとして、誕生しました。また、フルオートエアコンやパワーウィンドウ、集中ドアロックなどを装備しています。このグレードには、助手席側のみにパワースライドドアが搭載されました。
2009年に行われた一部改良では、パワースライドドアに挟み込み防止機構を追加しています。その他の装備に関しては、特にこれといった変更点はありません。
パレット Xはパレットが販売されていたすべての期間で設定されていたグレードなので、中古車の流通量は非常に豊富です。安いものでは、数千円という破格の安さで取引されている車両も確認できました。
パレット Xに限ったことではないですが、パレットという車種自体、どの年式も中古車価格の差が幅広いです。そのため、このグレードを購入する際には車両状態の確認は忘れずに行ったほうがよいでしょう。
エンジンは0.6L直列3気筒ターボ最高出力54ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1735mmです。
人気のあるカラー
・ブルーイッシュブラックパール3
・アクアベールブルーパールメタリック
・ブルームピンクメタリック
・シルキーシルバーメタリック
・パールホワイト
・クリアベージュメタリック
この中では、青みがかった黒色の「ブルーイッシュブラックパール3」が人気です。
パレット T

パレット唯一のターボエンジン搭載グレード「パレット T」
両側パワースライドドアやディスチャージヘッドランプ、オートライトシステムなどの充実した装備に加えて、ターボエンジンを搭載しています。さらに、専用メッキグリルを採用したことで、より高級感のある仕様になっているのが特徴です。
また、乗り降りをする際に便利な乗降グリップを後席両側に採用し、安全に乗り降りできるような配慮がなされています。
2010年以降は、パワースライドドアは片側のみになりました。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2008年式:15.7万円~64.5万円
2009年式:24.9万円~67万円
2010年式:29.5万円~35.9万円
2011年式:23万円~62万円
2012年式:28万円~49.9万円
2013年式:44.8万円
一時的に廃止になった期間はあるものの、パレットが誕生した当初から生産終了になるまでのほぼすべての年式で販売されていたグレードなので、中古車の流通量は豊富です。とはいえ、車両ごとの価格差は幅広く、車両状態もよく確認する必要があります。
先代モデルとの比較
パレット Tは、パレットの誕生と同時に設定されたグレードです。パレット唯一のターボエンジン搭載車として誕生します。
ボンネット型軽乗用車クラスとしては初となる、左右どちらからでも乗り降りすることができる後席両側パワースライドドアを装備しました。また、専用のフロントメッキグリルが与えられています。
装備面では、フルオートエアコンやパワーウィンドウ、集中ドアロックなどを搭載しました。
2009年9月に行われた一部改良で、一時的に廃止されましたが、およそ1年後の2010年8月に行われた一部改良で復活し、再び設定されます。しかし、初期に設定されていた両側パワースライドドアは、後席左側のみの装備となりました。
パレットのほぼすべての年式に設定されていたこのグレードの中古車は、非常に豊富です。全体的な価格はかなり安くなっているものがあるものの、10万円台で取引されている車両もあるため、購入時には車両状態をしっかりと確認することをおすすめします。
エンジンは0.6L直列3気筒ターボ最高出力64ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1735mmです。
人気のあるカラー
・ブルーイッシュブラックパール3
・アクアベールブルーパールメタリック
・ブルームピンクメタリック
・シルキーシルバーメタリック
・パールホワイト
・クリアベージュメタリック
この中では、パール塗装が施された白色の「パールホワイト」が人気です。
※本記事は、2024年11月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。