中古車購入
更新日:2025.01.28 / 掲載日:2021.02.18
トヨタ プレミオの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
トヨタ プレミオの歴史
プレミオは「上質と高機能」をキーワードに開発されたミディアムセダンとして誕生しました。2001年末に、コロナの後継車としてプレミオの初代が販売を開始します。同時期に販売を開始したカリーナの後継車アリオンを姉妹車としているため、基本的な設計や仕様は共有されました。
5ナンバーでありながら、一定以上の車内空間と快適性を確保しています。外観は、クラッシックなデザインを踏襲し、落ち着いた印象を受ける大人しくて穏やかものとなっているのが特徴です。
2004年に行われたマイナーチェンジでは、フロントバンパー、グリル、ヘッドランプ、リヤのコンビネーションランプのデザインを変更し、エレガントさに加え、力強さを融合したスタイルに変更となりました。
2007年、現在も販売されている現行型の2代目が販売開始となります。先代の5ナンバーを受け継ぎ、ボディサイズも車内空間もドライバーを第一に考えた仕様に仕上がりました。新型1.5Lと1.8Lの 2種類のエンジンにCVTが組み合わせられ、高剛性ボディと新型サスペンションで静粛性も向上させています。
2010年にはマイナーチェンジが行われ、機能性や環境性能などが向上。フロントを中心とした外観の意匠変更やインテリアの質感向上により、格調の高さが格段と上がっています。また、1.8L車に高い動力性能と優れた環境性能を両立した新世代エンジン動弁機構「バルブマチック」を新たに採用しました。
2016年に行われたマイナーチェンジでは、フロントデザインなどを変更。特にフロントグリルが変更され、横バーを組み合わせたデザインにメッキをあしらうことで重厚感のあるデザインに刷新されました。また、室内やインストルメントパネル、メーターパネルなどのデザインも変更されています。さらに、トヨタの衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」といった安全装備を採用し、安全面を強化させました。
しかし近年、セダン車種の新車市場での人気低迷とSUV人気を背景にトヨタは、プレミオを含むセダン車種の統廃合を発表。マークXやレクサスGSに次いでプレミオは2021年3月末で生産終了、コロナプレミオ名義から25年の歴史に幕を閉じました。
プレミオやアリオンなどの生産終了により、トヨペットSA型セダンを原型にしたセダンは、日本市場から完全撤退。今後トヨタでは、上級SUVのトレンドであるクーペスタイルのSUVを追求し、開発に力を入れていくようです。
プレミオ F
初代のエントリーモデルだった「プレミオ F」
エクステリアには、押し出し感のあるフロントグリルや精悍さを増したシャープなヘッドランプなどを採用しているため、高級感とスポーティーさが感じられます。
フルオートエアコンやパワーウィンドウ、木目調パネル、UVカットガラスなどが標準装備されているのが特徴です。
中古で購入する際の目安となる予算
もともと、2001年から2005年までの4年程の期間しか設定されていないグレードです。さらに、登場から20年以上経過している現在では、今後も流通が増える可能性は極めて低いでしょう。そのため、このグレードにこだわる理由がないのであれば他のグレードを選ぶのがおすすめです。
先代モデルとの比較
プレミオ F は、プレミオが誕生した当初から4年ほど設定されていたグレードです。1.5L の直列4気筒DOHC VVT-i付エンジンを搭載しています。
エクステリアではフロントフォグランプとリアワイパー、インテリアではフルオートエアコンやパワーウィンドウ、UVカットガラスなどを標準装備しているのが特徴です。さらにインテリアには、ウッドパネルが採用されました。
安全装備としては、デュアルエアバッグやEBD付ABS、ブレーキアシスト、プリテンショナー&フォースリミッター付きシートベルトなどを標準装備しています。
初代の誕生初期に設定されていたプレミオ Fは、現時点の中古車市場には1台も流通していません。今から20年以上前に設定され、さらに15年前に販売終了となっているグレードなので、今後も中古車市場に流通する可能性はかなり低いでしょう。どうしてもこのグレードがいいという理由がないのであれば、違うグレードを選ぶことをおすすめします。
エンジンは1.5L直列4気筒ターボ最高出力109ps。ボディサイズは全長4600mm×全幅1695mm×全高1470mmです。
人気のあるカラー
・スーパーホワイトII
・ホワイトパールクリスタルシャイン
・シルバーメタリック
・ジェイドグリーンマイカメタリック
・ダークブルーマイカメタリック
・ブルーマイカメタリック
・ベージュメタリック
この中では、光沢感のある白色の「ホワイトパールクリスタルシャイン」が人気です。
プレミオ 1.5F Lパッケージ

上質な雰囲気を感じられるグレードの「プレミオ 1.5F Lパッケージ」
このグレードはシート表皮がラクシャリー仕様になっているのが特徴で、さらにオプティトロンメーターやマルチインフォメーションディスプレイ、CD一体AM/FMマルチ電子チューナー付ラジオなどが標準装備となっています。
また、インテリアには木目調パネルが採用されているため、上質な雰囲気を感じられるグレードです。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2007年式:70万円
2008年式:流通量希少により算出不可
2009年式:流通量希少により算出不可
2010年式:流通量希少により算出不可
2011年式:92万円
2012年式:流通量希少により算出不可
2013年式:91万円
2014年式:110万円~138万円
2015年式:120万円
2016年式:122万円~150万円
2017年式:153万円~189万円
2018年式:188万円~196万円
2019年式:246万円
2020年式:流通量希少により算出不可
2021年式:289万円
このグレードの中古車は非常に豊富な流出量です。近年の中古車の台数はやや少なめですが、金額などの条件に合った車両を選ぶことができるでしょう。
先代モデルとの比較
プレミオ1.5F Lパッケージは、2代目が誕生した当初から設定されているグレードです。
高級感と格調の高さを兼ね備えており、フロントはフェンダーからバンパーコーナーへ力強く流れる縦のラインと、エンジンフードからバンパーへ大きく張り出したセンター部、サイドはフロントからリヤに抜けるサイドプロテクションモールが特徴的となっています。また、プティトロンメーターやラグジュアリーシート、5.8型ディスプレイ&CD+AM/FM+6スピーカーを装備しています。
もともと14インチホイールを採用していましたが、2009年の一部改良では、15インチに変更になりました。2019年には「Toyota Safety Sense C」を標準装備しています。
誕生してから14年以上経過しているプレミオ1.5F Lパッケージの中古車は、かなりの台数が流通しています。特にここ数年の年式のものは走行距離が短く、車両状態がよいものが多いので、条件に合った車両を探しやすいでしょう。
エンジンは1.5L直列4気筒ターボ最高出力109ps。ボディサイズは全長4595mm×全幅1695mm×全高1475mmです。
人気のあるカラー
・スーパーホワイトII
・ホワイトパールクリスタルシャイン
・シルバーメタリック
・アティチュードブラックマイカ
・ブラッキッシュアゲハガラスフレーク
・ダークレッドマイカメタリック
・ダークシェリーマイカメタリック
・フロスティーグリーンマイカ
この中では、パール塗装が施された白色の「ホワイトパールクリスタルシャイン」が人気です。
プレミオ 1.8X EXパッケージ
高級感と格調の高さを兼ね備えたフォーマルな上級グレード「プレミオ 1.8X EXパッケージ」
高級感と格調の高さを兼ね備えたフォーマルな上級グレードとして誕生し、アルミホイールやプライバシーガラス、ディスチャージヘッドランプなどを装備しています。インテリアでは、木目調パネルやスーパーUVカットガラスなどを標準装備しました。
安全装備も充実しており、駐車時などにおける衝突回避に寄与するインテリジェントクリアランスソナーや「Toyota Safety Sense C」を装備しているのが特徴です。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2007年式:流通量希少により算出不可
2008年式:流通量希少により算出不可
2009年式:流通量希少により算出不可
2010年式:77万円~109万円
2011年式:102万円
2012年式:129万円
2013年式:99万円~100万円
2014年式:121万円
2015年式:114万円
2016年式:161万円
2017年式:流通量希少により算出不可
2018年式:188万円~210万円
2019年式:156万円~217万円
2020年式:208万円
2021年式:流通量希少により算出不可
このグレードは2代目登場時から現在まで設定されているため、比較的中古車の流通台数は多いです。初期年式はこなれてきているものの、高年式のものは高値で取引されています。
先代モデルとの比較
プレミオ 1.8X EXパッケージは、2代目が誕生した当初から現在まで設定されているグレードです。
押し出し感のあるフロントグリルに加えて、精悍さを増したシャープなヘッドランプなどを装備しているため、高級感とスポーティーさを表現したエクステリアが特徴。また、インテリアは、メーターを一新し、多彩な情報を高解像度で表示することができる4.2インチカラーTFT液晶を採用しています。
2012年に行われたマイナーチェンジでは、ナノイーとスーパーUVカットガラスを追加で装備しました。さらに、2016年には安全面の強化が行われ、「Toyota Safety Sense C」を標準装備しています。
2代目誕生時から14年以上設定され続けているプレミオ 1.8X EXパッケージの中古車は、決して多い流通量ではないものの、ある程度の台数が流通しています。そのため、年式や車両状態に見合った車両は比較的探しやすいグレードでしょう。
エンジンは1.8L直列4気筒ターボ最高出力143ps。ボディサイズは全長4595mm×全幅1695mm×全高1475mmです。
人気のあるカラー
・スーパーホワイトII
・ホワイトパールクリスタルシャイン
・シルバーメタリック
・アティチュードブラックマイカ
・ブラッキッシュアゲハガラスフレーク
・ダークレッドマイカメタリック
・ダークシェリーマイカメタリック
・フロスティーグリーンマイカ
この中では、パール塗装が施された白色の「ホワイトパールクリスタルシャイン」と、光の当たり具合で紺色にも見える黒色の「ブラッキッシュアゲハガラスフレーク」が人気です。
プレミオ 2.0G スペリアパッケージ
専用装備が充実した最上級グレード「プレミオ 2.0G スペリアパッケージ」
装備や機能に、本革シート表皮、運転席・助手席には快適温熱シート、専用木目調パネルなどを採用しているため、上質な室内空間が特徴です。また、専用仕様を施したフロントメッキグリル&フロント・リヤエンブレム、ヘッドランプを装備しています。
さらに、2012年の一部改良では、ナノイーとフロントドアにスーパーUVカットガラスを追加装備しました。
中古で購入する際の目安となる予算
このグレードの中古車は非常に希少で、2021年時点の流通量も1台のみ。選択肢はないので、条件とタイミングが合えば購入することもできるというような状況です。
先代モデルとの比較
プレミオ 2.0G スペリアパッケージは、2代目の2010年に最上級グレードとして誕生したグレードです。
エクステリアでは、専用フロントメッキグリル&フロント・リヤエンブレム、ヘッドランプ(ティントグリーンエクステンション)などを特別装備しています。
インテリアには、革シート表皮やヒートシート、専用木目調パネルを採用。また、吸音材の材質変更により、静粛性を向上させ、室内の快適性を一層高めました。
さらに、装備としてはナノイーやスーパーUVカットガラス、HDDナビゲーションシステム、前席SRSサイドエアバッグ+SRSカーテンシールドエアバッグを採用しました。この他にも、ステアリングスイッチを標準装備するなど、快適性と利便性を高めています。
しかし、2016年のマイナーチェンジでこのグレードは廃止に。7年弱設定されていたプレミオ 2.0G スペリアパッケージですが、現時点の中古車市場には1台も流通していません。今後もこのグレードの中古車が増える可能性は低いので、代わりに設定されたプレミオ 2.0G EXパッケージから選んだほうがまだ選択肢はあるでしょう。
エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力158ps。ボディサイズは全長4595mm×全幅1695mm×全高1475mmです。
人気のあるカラー
・ブラック
・スーパーホワイトII
・ブラッキッシュレッドマイカ
・クリアーストリームメタリック
・アビスグレーメタリック
・シルバーメタリック
・ホワイトパールクリスタルシャイン
この中では、明るいシルバー色の「シルバーメタリック」と、パール塗装が施された白色の「ホワイトパールクリスタルシャイン」が人気のカラーです。
※本記事は、2025年1月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。