中古車購入
更新日:2025.01.28 / 掲載日:2021.02.01
フィアット 500Sの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
フィアット 500Sの歴史
2013年4月に、500Sはツインエアエンジンの特徴である走る楽しさを強調したモデルとして、フィアットから誕生しました。発売当初は500 ツインエア ポップをベースにして開発された「500S ベースグレード」のみ設定されていましたが、同年11月には新たに「500S ツインエア」、「500S オートマティカ」を設定します。
500S ツインエアには、革新的な技術を備えた新開発の直列2気筒ターボエンジン「ツインエア」を搭載し、5MTを組み合わせました。これにより非常に軽量でコンパクトなエンジンは、強力な出力と優れた燃費性能を誇り、マニュアル・トランスミッションのダイレクトなドライビング・フィールとともにキビキビとした快活な走りを見せてくれます。
500S ツインエアをベースに開発された特別仕様車の500S オートマティカは、100台限定で発売されました。このグレードは、AT限定免許取得者でも運転できる機能を備えています。
2014年9月には、ドイツのショックアブソーバー・サスペンション・メーカーであるビルシュタイン社の技術を足回りに組み込んだスポーティーなドライビングを楽しめる特別仕様車の「500S +ビルシュタイン」を設定。ボディカラーがボサノバホワイト15台、パソドブレレッド5台、ブルーヴメタルグレー5台、フットルースブルー5台という内訳で、全30台限定で発売されました。
2015年3月には、イタリアのラグジュアリー家具ブランドである「ポルトローナ・フラウ」のブラックのレザーシートを採用した特別仕様車「500S エッセンツァ」を100台限定で発売します。
2016年12月には、同年1月のマイナーチェンジ以降設定されていなかった「500S ベースグレード」を150台の台数限定車として発売しました。
2017年には5速MTを採用した特別仕様車として、7月に100台限定の「500S プラス」、12月に90台限定の「500S デチベル」をそれぞれ発売します。
2018年6月には、専用のファブリックシートやインストルメントパネルが採用された「500S マヌアーレ」を発売。
2019年6月には、イタリア語で赤を意味する「Rossa」をグレード名に加えた「500S マヌアーレ ロッサ」を80台限定で発売しました。
このように500Sは発売開始以来、数々の特別仕様車を発表しています。
500S マヌアーレ
スポーティーなデザインが特徴の「500S マヌアーレ」
スポーティーなデザインのエクステリアとインテリアをはじめ、フロントバンパーやサイドスカート、15インチアルミホイールなどさまざまな専用パーツが採用されています。可愛らしい500Sに精悍なスポーツイメージを与えることで、新たな魅力を引き出すことに成功しました。
グレード名のマヌアーレは、イタリア語で自ら操るという意味を持つ「Manuale」から命名されています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2018年式:246万円
2019年式:226万円~263万円
500S マヌアーレは2018年に登場した100台限定の特別仕様車であったことから、中古車市場での流通は稀少です。そのため、現時点の中古車で確認できたのはたった3台だけでした。いずれも年式は新しく、走行距離も少ないため、新車同然のコンディションとなっています。
先代モデルとの比較
500S マヌアーレは、2018年、2019年ともにそれぞれ100台という台数限定で販売された特別仕様車です。
搭載されるエンジンは、フィアットが独自の技術を投入して新開発した「ツインエア」で、875ccの小排気量から85psの高出力を発揮しつつ、優れた燃費性能を誇っています。トランスミッションは、操る喜びを楽しむことができる5MTを組み合わせ、500のイメージ通りにキビキビとした走りを堪能できるメカニズム構成となりました。
エクステリアでは、専用となるスポーティーなデザインの前後バンパーを装備、またルーフスポイラーも備えることでエアロダイナミクス性能も向上しています。サテングレー仕上げのドアハンドルやアクセント・ライン、クローム仕上げとなるエキゾーストパイプフィニッシャーを装備し、上質な迫力のある外観に仕上がりました。
インテリアにおいても、Dシェイプのレザーステアリングホイール、専用デザインのシフトノブなどが与えられ、精悍なスポーツイメージあふれるコックピットとなっています。
このグレードは2018年に登場したばかりの特別仕様車のため、中古車の流通量はそれほど多くなく、現時点では3台のみ流通していました。車両状態も、新車同然のコンディションとなっています。
エンジンは0.9L直列2気筒ターボ最高出力85ps。ボディサイズは全長3610mm×全幅1625mm×全高1515mmです。
人気のあるカラー
・イタリアブルー
・アルペングリーン
・ポンペイグレー
設定された3色はいずれも500S マヌアーレ専用カラーであり、スタイリッシュさとスポーティーさを強調しています。この中では、明るい青色の「イタリアブルー」が人気です。
500S デチベル
音響にこだわったグレード「500S デチベル」
新開発のエンジン「ツインエア」の持ち味を最大限に引き出すため、5速マニュアル・トランスミッションを採用しています。インテリアではBeats Audioプレミアムサウンドシステムを搭載し、オーディオの音響にもこだわりました。
グレード名の「デチベル」は、イタリア語で音の大きさの単位「デシベル」を意味しており、ツインエアエンジンとBeats Audioがそれぞれ独特のサウンドを奏でることに由来しています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2017年式:207万円
2018年式:221万円
このグレードは、2017年12月に登場した特別仕様車です。限定90台という販売台数だったため、中古車の流通量はかなり少なくなっています。現時点で確認することができたのは、たった2台だけでした。中古車の選択肢はあまりないものの、比較的新しい年式のものを手に入れることができるでしょう。
先代モデルとの比較
500S デチベルは、サウンドにフォーカスした特別仕様車として2017年12月に90台限定で販売されました。フィアットの誇る画期的な新型エンジンである「ツインエア」に5MTを組み合わせ、エンジンのサウンドをダイレクトに奏でることができるグレードです。
インテリアでは、Beats Audio製のプレミアムサウンドシステムを搭載し、ドライブシーンにおいて臨場感あるオーディオのサウンドを楽しめます。このオーディオ・システムは、440Wという大出力を誇る8チャンネルの大型パワーアンプを採用し、車内の音響環境を大幅にアップグレードさせました。
また、7本のスポークがデザインの特徴となる16インチアロイホイールを採用、エクステリアのデザインにおいてもスポーティーさを強調しています。専用のボディカラーは「テックハウス・グレー」、「クロスオーバー・ブラック」と、いずれも音楽のジャンルに由来した名前が与えられました。
ツインエア独特の鼓動感に満ちたエンジンサウンドと、大出力の高音質プレミアムオーディオが奏でるサウンドとのハーモニーは、ドライバーの心を感動で満たしてくれます。
このグレードはもともと販売台数の少ないグレードなので、条件に合った中古車が見つかったらすぐに購入を決めたほうがよいでしょう。
エンジンは0.9L直列2気筒ターボ最高出力85ps。ボディサイズは全長3610mm×全幅1625mm×全高1515mmです。
人気のあるカラー
・テックハウス・グレー
・クロスオーバー・ブラック
特別仕様車の500S デチベルでは、テックハウス・グレーを60台、クロスオーバー・ブラックを30台という内訳で販売していました。この中では、灰色の「テックハウス・グレー」が人気です。
500S ツインエア
古典的な雰囲気のあるバタバタとしたエンジン音が特徴の「500S ツインエア」
この500S ツインエアは5速マニュアル・トランスミッションを搭載しており、どことなく古典的な雰囲気のあるバタバタとしたエンジン音を、存分に楽しむことができるようになっているのが特徴です。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2013年式:39万円~168万円
2014年式:59万円~188万円
2015年式:79万円~158万円
2016年式:99万円~168万円
500S ツインエアの中古車は、現時点で20台ほどが流通しています。
5速マニュアル・トランスミッションを駆使して、小排気量のエンジンを使い切る楽しさを味わえるこのグレードは、近年では珍しくなったMT車の醍醐味を教えてくれる存在です。
先代モデルとの比較
500S ツインエアは、500Sが誕生した当初から2016年のマイナーチェンジまで設定されていたグレードです。
グレード名にもなっている、フィアットが独自の先進技術を投入して開発した画期的な小型エンジン「ツインエア」を搭載しています。このエンジンは非常にコンパクトで軽量な設計になっており、また各部のフリクションを徹底的に低減させることで、優れた燃費性能を獲得しました。
わずか875ccという小さな排気量にもかかわらず、最大出力85psと最大トルク14.8kgmというパワフルな性能を誇り、小さく可愛らしい500Sを力強く走らせるのが特徴です。
500S ツインエアのインテリアには、ブラックを基調としたスポーツシートやスポーツステアリングなどを採用しました。
このグレードは500Sの他のグレードと比べると、ある程度の台数が中古車として流通しています。年式が最も古い2013年式であれば50万円以下といったお得に購入できる車両もあります。しかし、基本的には登場から7年ほどしか経過していないこともあり、100万円台の高い価格がつけられている車両も少なくありません。そのため、購入時にはよく車両状態を確認した上で購入を決めることをおすすめします。
エンジンは0.9L直列2気筒ターボ最高出力85ps。ボディサイズは全長3585mm×全幅1625mm×全高1515mmです。
人気のあるカラー
・ボサノバホワイト
・グルーヴメタルグレー
・パソドプレレッド
・ブルーイタリー
この中では、純白の「ボサノバホワイト」と、青色の「ブルーイタリー」が人気です。
500S マヌアーレ ロッサ
真っ赤なボディカラーが目を引く「500S マヌアーレ ロッサ」
イタリア語で自ら操るという意味の「Manuale」と、赤を意味する「Rossa」にちなんで命名されたこのグレードは、フィアット自慢の新型エンジン「ツインエア」と5MTを組わせています。
ボディカラーには鮮やかな発色が特徴の真っ赤な「パソドブレレッド」を設定し、15インチアルミホイールには専用のダークグレーが与えられ、スポーティーな雰囲気となりました。
中古で購入する際の目安となる予算
もともと80台という非常に少ない台数での限定販売であったため、中古車市場における流通は大変稀少な存在となっているようです。年式も2019年のものと非常に新しいことからも、中古車として店頭に並ぶようになるまでには、まだしばらく時間がかかるグレードでしょう。
先代モデルとの比較
500S マヌアーレ ロッサは、新開発の直列2気筒ターボエンジン「ツインエア」に、5速マニュアル・トランスミッションを組み合わせた特別仕様車です。
エクステリアには、フォグライトを組み込んだフロントバンパーやサイドスカート、リアバンパーを装備して、エアロダイナミクス性能を向上させています。
インテリアでも、専用となるインストルメントパネルを装備し、ブラックカラーを基調としながらも、各部に鮮やかなアクセントカラーを用いることで、スタイリッシュさを一層高めました。また、7インチタッチパネルモニターを持ち、Apple CarPlayおよびAndroid Autoに対応可能な最新のインフォテインメントシステムの「Uconnect」を採用しています。
独特のフィーリングを生み出す直列2気筒ターボエンジン「ツインエア」を、5MTを駆使して自らの手で操ることで、日常の場面においてもドライブの楽しみを堪能することができるでしょう。
このグレードの中古車は、現時点では1台も流通していません。そのため、今の段階では手に入れることは難しいでしょう。
エンジンは0.9L直列2気筒ターボ最高出力85ps。ボディサイズは全長3610mm×全幅1625mm×全高1515mmです。
人気のあるカラー
・パソドブレレッド
このグレードのボディカラーは1色しか設定されていないため、人気色の比較はありません。
※本記事は、2025年1月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。