中古車購入
更新日:2024.12.09 / 掲載日:2021.02.02
トヨタ ポルテの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
トヨタ ポルテの歴史
ポルテはトヨタ自動車が発売したトールワゴンで、ラウムに続くユニバーサルデザインの第2段モデルです。車名であるポルテは、フランス語で「扉」を意味しており、大開口スライドドアにちなんで命名されました。2004年に、ポルテの初代が発売を開始します。運転席側はヒンジのドア、助手席は大型の電動スライドドアを採用しました。スライドドアのスライド量を大きくして、床のフロア高を低くさせ、乗降性を高めています。乗降性がよいので、一般車の他に車椅子で乗降する福祉車両としても活躍しているのが特徴です。
低床フロアのため、発売当時はFF駆動のみでしたが、2005年のマイナーチェンジで4WDも追加されるようになりました。発売から1ヶ月間は、月間目標の4倍の16,000台ほどの受注があり、好調なスタートを切りますが、初代の発売終了間近では、半年で4,400台ほどの受注と伸び悩みます。
2012年に2代目が発売開始。スライドドアや広い車内空間などの要素を持つコンパクトカーの需要が高くなり、その流れを受けてフルモデルチェンジを行いました。2代目でも、初代の特徴の大開口スライドドアや低床フロアは受け継がれます。
そして、フラットフロアにした2WDモデルは乗降性が増し、スライドドアのスライド量を700mmと、大きく前後に動くようにしています。また、買い物フックやアッパーボックスなどを車内に配置し、使い勝手を向上させました。
オートエアコンのヒーターコントロールのパネルを運転席に近い場所に配置して、リアドアポケットも配置したため、リビングのような使い勝手のよい車内空間を実現しています。
2016年の一部改良では、当時トヨタの先進安全技術である「Toyota Safety Sense C」を搭載していましたが、2018年の名称変更に伴い、「Toyota Safety Sense」を装備するようになりました。
2020年7月、グレード「F」および「G」に、安全性を高めた特別仕様車「セーフティ エディション」を設定。衝突回避や被害軽減を目的として、「インテリジェントクリアランスソナー(パーキングサポートブレーキ・静止物対応)」が装備されました。
これは駐車中に障害物を認識すると、警報と衝突被害軽減ブレーキ制御が作動するシステムで、アクセルとブレーキの踏み間違いなどによる事故を防ぐためのものです。他にも、バックカメラを含む「ナビレディパッケージ」も搭載されました。
しかし、同年12月上旬に生産終了することがアナウンスされ2021年1月には店舗での販売も終了。ポルテは16年の歴史に幕を閉じました。
ポルテ F グランパー

2019年登場の特別仕様車「ポルテ F グランパー」
前席がセパレートシートタイプのポルテ Fをベースにして開発され、フロントグリルやドアミラーカバー、ホイールキャップにブラック加飾が施されているのが特徴です。
インテリアはブラックで統一し、シート表皮は専用ファブリックを採用しています。キセノンヘッドランプやサイドエアバッグは、オプションで装備することが可能です。
中古で購入する際の目安となる予算
このグレードが中古車市場に出回っていない理由としては、特別仕様車であることと、登場したのが2019年10月という比較的最近のグレードであるため、まだ市場に出回ってないことが予想されます。
先代モデルとの比較
ポルテ F グランパーは、2代目の後期である2019年に特別仕様車として発売されました。
駆動方式は、FFと4WDが設定されています。ポルテ Fをベースに開発されていますが、アウトドアに合い、自然にとけ込むように随所のデザインを変更しました。
ホイールキャップやドアミラーカバー、アウトドアサイドハンドル、フロントグリルには、ブラック加飾が施されています。インテリアは黒を基調としており、シートはコハク色のファブリックシートを採用。これらの装備で、ポルテ F グランパーはアウトドアで映える見栄えとなっているのが特徴です。
また、アウトドアを楽しくするために、専用のエンブレムとフロアマットを装備。さらに、販売店でのオプションとして、グランパー専用パーツが用意されています。
このグレードは2019年に設定されたばかりの比較的新しい特別仕様車のため、現時点では中古車市場に1台も流通していません。そのため、今はまだ流通する可能性も低いので、ポルテ F グランパーの中古車を購入することは難しいでしょう。
エンジンは1.5L直列4気筒ターボ最高出力109ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1695mm×全高1690mmです。
人気のあるカラー
・グレイッシュブルー
・ホワイトパールクリスタルシャイン
・スーパーレッドV
・ベージュ
この中では、パール塗装が施された白色の「ホワイトパールクリスタルシャイン」が人気です。
ポルテ X

装備を簡素化したエントリーグレード「ポルテ X」
そのため、カーナビやパワーシートなどの装備はつけずに装備を簡素化にして、オプションもサイドエアバッグやフロアシートなどと最低限のものにしました。
エントリーグレードでも、電動スライドドアやドリンクホルダーなどの快適装備は一通り装備されています。ホイールはスチールホイールであり、アルミホイールのオプションはありません。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2012年式:19.8万円~75万円
2013年式:12.8万円~96万円
2014年式:32万円~123万円
2015年式:29.8万円~130万円
2016年式:49.5万円~108万円
2017年式:59.8万円~88万円
2018年式:79.9万円~130万円
2019年式:108万円~114.6万円
2020年式:65万円
ポルテ Xの中古車は、どの年式も比較的安定して流通しています。2019年式以降になると、まだ新しいということもあり中古車価格も高めです。
先代モデルとの比較
ポルテ Xは、2代目の発売当初から設定されている登場したグレードです。
2代目に設定されたグレードの中でも、一番下のグレードとして位置づけられています。そのため、装備やオプションも最低限のものしか用意されていません。
このグレードには、ポルテの大きな特徴である電動スライドドアが装備されており、車内で開閉できるのはもちろん、リモコンキーでの開閉の操作もできます。また、挟み込み防止機能もあるので、小さいお子さんをお持ちのご家庭でも安心して乗り降りさせることができるでしょう。シートは可変式なので、シートアレンジが自由にでき、助手席と後部座席を倒すことで大きな荷物を積むことも可能です。
また、アイドリングストップ機能が装備されており、初代よりも燃費が向上しました。
ポルテの2代目が登場した当初から設定されているグレードなので、中古車はそれなりの台数が流通しています。初期年式のものは価格も安くなってきましたが、高年式のものはまだまだ高い価格で取引されているという状況です。
エンジンは1.5L直列4気筒ターボ最高出力109ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1695mm×全高1690mmです。
人気のあるカラー
モノトーン
・ホワイトパールクリスタルシャイン
・シルバーメタリック
・ブラック
・スーパーレッドV
・チェリーパールクリスタルシャイン
・クリームベージュ
・アクアブルーメタリック
2トーン
・アッシュグレーメタリック×ベージュ
・アッシュグレーメタリック×アクアブルーメタリック
・アッシュグレーメタリック×グレイッシュブルー
この中では、パール塗装が施された白色の「ホワイトパールクリスタルシャイン」と、クリーム色の「クリームベージュ」と、海のような水色の「アクアブルーメタリック」が人気です。
ポルテ V
厳選した装備を搭載した「ポルテ V」
エンジンは1.5Lと1.3Lの2つが用意されており、駆動方式はFFのみの設定です。
ポルテ Vには、ショッピングバッグをかけるフック、小物収納に便利なアッパートレイなどの便利な機能が運転席から手の届く位置に配置されています。
ナビゲーションは装備しておらず、エアコンはマニュアル式を搭載しました。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2012年式:流通量希少により算出不可
2013年式:56万円
2014年式:流通量希少により算出不可
2015年式:49万円~88万円
ポルテ Vは2代目に設定されていたグレードですが、設定されていた期間も4年程度と短いこともあり、中古車の流通は少なく、現時点で確認できたのは7台だけでした。そのため、車両の状態をよく確認した上で購入を決めたほうがよいでしょう。
先代モデルとの比較
ポルテ Vは2代目で設定されたグレードであり、FF専用の廉価モデルです。2代目が登場した当初から設定されましたが、2015年に廃止されました。
エンジンは、1.3Lの1NR-FE型を搭載しています。カーナビ、パワーシートなどは装備されておらず、エアコンはマニュアル式を採用。ホイールはスチールホイールであり、アルミホイールのオプション設定はありません。アイドリングストップ機能は、メーカーオプションで装着することが可能です。
2015年にマイナーチェンジを行い、エンジンを燃費効率が高くなった2NR-FKE型に変更し、1.3Lから1.5Lになりました。このとき、アイドリングストップ機能が標準装備となったために、燃費が向上します。装備面では、デッキサイドグリップと助手席グローブボックスが追加されました。
このグレードは設定されていた期間が短いこともあり、現時点の中古車市場には7台しか流通していません。また、登場からある程度時間も経過しているため、価格もこなれてきています。
エンジンは1.5L直列4気筒ターボ最高出力109ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1695mm×全高1690mmです。
人気のあるカラー
・ブラックマイカ
・チェリーパールクリスタルシャイン
・シルバーメタリック
・ホワイトパールクリスタルシャイン
この中では、漆黒の「ブラックマイカ」と、パール塗装が施された白色の「ホワイトパールクリスタルシャイン」が人気です。
ポルテ 130i
初代のエントリーグレード「ポルテ 130i」
駆動方式はFFのみとなっており、4WDはありません。装備の質を落としているために、エアコンはマニュアル式を採用しました。さらにリアシートのバックレストは一体型となっており、リクライニング機能はついていません。また、後部座席には跳ね上げできるベンチシートを採用しています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2004年式:60万円
2005年式:34万円~44万円
2006年式:29万円
2007年式:流通量希少により算出不可
2008年式:29万円~53万円
2009年式:30万円~33万円
2010年式:流通量希少により算出不可
2011年式:33万円~47万円
2012年式:流通量希少により算出不可
ポルテ130iは初代に設定されているグレードで、すでに発売から15年以上経っているので、中古車価格は全体的に安めです。
先代モデルとの比較
ポルテ 130iは初代で登場したグレードであり、開発ベースのプラットフォームは、ヴィッツと共通のプラットフォームを使用しました。130iと名前がついているように搭載するエンジンは1.3Lであり、駆動方式はFFのみです。
運転席はヒンジ式ドア、助手席にはワイヤレス作動の大開口電動スライドドアを装備しています。また、フロア高を300mm低くして乗降口階段をなくしたことで、乗降性が高まり、子どもや高齢者でも乗り降りしやすいのが特徴です。リアとルーフのスポイラー、キセノンヘッドランプ、フォグランプ、カーナビなどはオプションで装備することができます。
2007年にマイナーチェンジを行い、フロントヘッドランプやホイールキャップのデザインを変更しました。メーターはオプティトロンメーターに変更し、インパネを一新しています。
このグレードは初代にのみ設定されているグレードなので、現在の中古車市場に出回っている車両のほとんどは手頃な価格で手に入れることが可能です。
エンジンは1.3L直列4気筒ターボ最高出力87ps。ボディサイズは全長3990mm×全幅1690mm×全高1720mmです。
人気のあるカラー
・ブラックマイカ
・ライトパープルマイカメタリック
・ライトグリーンメタリック
・アクアマイカメタリック
・シルバーマイカメタリック
・スーパーレッドV
・ホワイトパールクリスタルシャイン
・ベージュメタリック
この中では、パール塗装が施された白色の「ホワイトパールクリスタルシャイン」と、漆黒の「ブラックマイカ」が人気です。
※本記事は、2024年12月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。