中古車購入
更新日:2025.01.28 / 掲載日:2020.11.27
日産 ジュークの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

SUVとスポーツカーを大胆に融合させた非常に個性的なデザインのコンパクト・クロスオーバー車である日産 ジュークに関して、今回はグレード別に紹介していきます。
「それぞれどのような特徴があるのか」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらいなのか」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
日産 ジュークの歴史
ジュークは、SUVとスポーツカーを融合させるという新しいコンセプトの新型車として誕生します。エクステリアデザインは、「スポーツカーの俊敏さと、SUVの力強さを併せ持つ、新しいジャンルのコンパクトスポーツクロスオーバー」を標榜し、その非常に個性的で大胆な造形は大反響を呼びました。2010年の6月に発売が開始され、ベーシックグレードの「ジューク 15RS」と装備を充実させたグレードの「ジューク 16RX」を設定します。
フロントの目立つ位置に置かれる大口径の丸形ヘッドライトは、ラリーカーが夜間競技の際に装着するドライビングランプをイメージしており、とても精悍で迫力のあるデザインでした。強く絞り込まれたタイト感あふれるアッパーボディ部や戦闘機のキャノピーを彷彿とさせる強く傾斜し、湾曲したウィンドウ類によって、まるでスポーティクーペのような軽快なフォルムに仕上がっているのが特徴です。
インテリアも他に類を見ないような個性的なデザインになっており、運転席周りの主要なコンポーネンツであるメカニカル構造体に、生体的で有機的な曲面を大胆に用いることで、革新的な室内空間を作り上げています。
2013年2月のマイナーチェンジでは、日産のモータースポーツ部門である「NISMO」が手掛けたグレードである「ジューク NISMO」が追加されました。
2014年11月には、ジューク NISMOのチューニングレベルをさらに引き上げたグレードの「ジューク NISMO RS」を追加しています。
2015年11月には一部仕様変更が行われ、ジューク誕生当初から設定していたジューク 15RSが廃止となりました。また、NISMOグレードを除く、全車にエマージェンシーブレーキと車線逸脱警報を標準装備させています。
2019年11月には、日本国内の生産を終えることが判明。強烈な個性を持つデザインと、使い勝手のよいユーティリティを両立したジュークは発売当初から大きなヒットとなり、日本国内のファンからもフルモデルチェンジによる車種存続が期待されていました。
しかし、日産の販売戦略における方針変更の影響もあり、2019年発表の2代目の国内導入はキャンセルされ、惜しまれながらジュークは1代限りで姿を消しています。
ジューク NISMO

日産のモータースポーツ部門が手掛けた「ジューク NISMO」
先進の4WDシステムに強力な1.6Lターボエンジンを搭載したジューク 16GT FOURをベースとして、さらにエンジン出力を向上させ、専用の強化サスペンションシステムを与えることで、目覚ましい動力性能を獲得しました。
また、レーシングフィールドからテクノロジーを導入したエアロパーツで武装し、エクステリアデザインも迫力を増しています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2013年式:49.9万円~144.5万円
2014年式:104.5万円~149.5万円
2015年式:122.3万円
2016年式:124.9万円~180万円
2017年式:176.4万円
2018年式:157.6万円〜186.1万円
2019年式:流通量希少により算出不可
ジューク NISMOは、スポーツグレードらしくオーナーの手によって、カスタマイズやチューンアップが施された車両も流通しています。
先代モデルとの比較
ジューク NISMOは2013年2月に追加設定されたメーカーコンプリートのチューニングモデルとして開発されました。NISMOが手がけた広範囲に渡る改良によって、非常に高い動力性能を獲得しています。
また、2014年11月のマイナーチェンジでは、さらに極限までチューニングレベルを引き上げた「ジューク NISMO RS」が追加発売され、この際にジューク NISMOは従来の「ジューク 16GT FOUR」と同等の性能に変更されました。
つまり、ジューク NISMO RSが登場したあとは、快適性をジューク 16GT FOURと同レベルに維持したまま、インテリア・エクステリアのデザインをジューク NISMO RSと同様のイメージとした、スタイリングモデルとしての役割に変更されています。
従って、ジューク NISMOは同じグレード名であっても、このマイナーチェンジ前後で車両の特性が大きく異なりますので、中古車をご購入の際にはご希望の年式かどうか、しっかりと確認されるとよいでしょう。
エンジンは1.6L直列4気筒ターボ最高出力200psもしくは190ps。ボディサイズは全長4165mm×全幅1770mm×全高1570mmです。
人気のあるカラー
・スーパーブラック
・ブリリアントシルバー
・ブリリアントホワイトパール
NISMOのようなレーシング分野直結のスポーツグレードの中では、パール塗装が施された白色の「ブリリアントホワイトパール」に人気があるようです。
ジューク NISMO RS

NISMOシリーズのスポーツグレード「ジューク NISMO RS」
エンジンはコンロッドベアリングの強化とECUチューニング変更によって、214psというパワーを生み出し、また組み合わされるトランスミッションも、従来の7段マニュアルモード付きCVTから8段のものへと変更されています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2014年式:流通量希少により算出不可
2015年式:117万円~155万円
2016年式:188.9万円〜189.1万円
2017年式:流通量希少により算出不可
2018年式:流通量希少により算出不可
2019年式:258万円
ジューク NISMO RSは、その極度に高めたスポーツ性からも、一般に広く人気を集めるグレードとは言い難く、中古車市場における流通数はやや少なくなっています。
先代モデルとの比較
ジューク NISMO RSは、既存のホットモデルであるジューク NISOMをさらに徹底的にチューンアップした究極のスポーツグレードです。
エンジン出力はついに214psにまで達し、日産追浜工場で組み上げられる際にはボディ各部に補強を施すことで、車体剛性を大幅に強化しています。この増大したエンジン出力に対応するため、電子制御4WDシステム、「ALL MODE 4X4」はトルクベクタリングの制御を専用にチューニングし、またブレーキディスクを大径化して制動力を向上させました。
鍛え上げられたサスペンションシステムは、ハードなスポーツ走行にも難なく対応するスパルタンな設定ですが、洗練された乗り心地もきちんと確保している点は、さすがNISMOのコンプリートカーであるといえるでしょう。
エクステリアでは専用のエアロパーツが目を引き、NISMOの持つレーシングテクノロジーによって、Cd値(空気抵抗値)を抑えながらもダウンフォースを確保しています。
中古車は初期年式のものはある程度流通していますが、2017年以降の年式の個体はほとんど流通量していません。そのため、車両の選択肢はあまりないでしょう。
エンジンは1.6L直列4気筒ターボ最高出力214ps。ボディサイズは全長4165mm×全幅1770mm×全高1570mmです。
人気のあるカラー
・スーパーブラック
・ブリリアントシルバー
・ブリリアントホワイトパール
この中では、ジューク NISMO同様にパール塗装が施された白色の「ブリリアントホワイトパール」と、さらに漆黒の「スーパーブラック」が人気です。
ジューク 15RX

ハイクオリティグレードとして登場した「ジューク 15RX」
このグレードは、1.5L直列4気筒DOHCエンジンを搭載したFF駆動のパワープラントに、CVTタイプのトランスミッションを組み合わせたシャシー構成となります。燃焼効率を高めたエンジンは、高い燃費性能を誇っているのが特徴です。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2010年式:43.8万円〜89.6万円
2011年式:48.3万円〜78万円
2012年式:48万円〜78万円
2013年式:流通量希少により算出不可
2014年式:63.5万円〜98万円
2015年式:65万円~112.6万円
2016年式:89万円~119.9万円
2017年式:流通量希少により算出不可
2018年式:流通量希少により算出不可
2019年式:149.8万円〜150.2万円
ジューク 15RXは年式や走行距離などの車両コンディションに応じた値段設定がされており、また個体数も豊富なことからも、ご自身の予算に応じた柔軟な車選びが可能です。
先代モデルとの比較
ジュークは2010年のデビューの際に、驚くほど個性的なインテリア・エクステリアのデザインに注目が集まり、世界中で話題となりました。
ボディ下部にはSUVのようにたくましい安定感を与え、また反対に、スタイリッシュに絞り込まれたスポーツカーのようなコンパクトなキャビンで俊敏さを表現しています。5ドアSUVのボディでありながら、後席ドアのハンドルを巧みに隠すデザインによって、2ドアクーペを思わせるようなスポーティなエクステリアデザインとなりました。
インテリアも驚きのデザインとなっており、ボディと同色に塗装されるセンターコンソールは有機的な曲面で構成され、とりわけシフトレバー付近はバイクの燃料タンクをイメージしたという、極めて特徴的な造形です。
デュアルインジェクターの採用などにより、中低速トルクを高めた1.5L直列4気筒のHR15DEエンジンは、力強いトルクと心地よい加速の伸びを両立し、車を操る楽しさを提供しています。
このグレードの中古車は高年式のものは流通量が少ないですが、初期年式はかなりの台数が流通しているので、希望に合った車両を探せるでしょう。
エンジンは1.5L直列4気筒ターボ最高出力114ps。ボディサイズは全長4135mm×全幅1765mm×全高1565mmです。
人気のあるカラー
・スーパーブラック
・ナイトベールパープル
・ダークメタルグレー
・サンライトイエロー
・ブリリアントシルバー
・ラディアントレッド
・パッションレッド
・アズライトブルー
・ブリリアントホワイトパール
この中では、漆黒の「スーパーブラック」と、真っ赤な「ラディアントレッド」が人気です。
ジューク 16GT

強力なターボエンジンを搭載したスポーティーグレード「ジューク 16GT」
このMR16DDT型エンジンは、大排気量エンジンを思わせる圧倒的な加速感と、アクセルを軽く踏み込むだけで感じられる俊敏なレスポンスの両立を達成しています。
また、出力が強化されたエンジンに対応するため、サスペンションシステムもジューク 16GT専用のチューニングが施され、機敏な運動性能と高速度領域での安定性を確保しました。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2010年式:69.8万円
2011年式:54.4万円~89.8万円
2012年式:62万円〜66万円
2013年式:流通量希少により算出不可
2014年式:85万円
2015年式:88万円~148.4万円
2016年式:流通量希少により算出不可
2017年式:123.7万円〜140.7万円
2018年式:流通量希少により算出不可
2019年式:流通量希少により算出不可
ジューク 16GTは、他のグレードと比較すると中古車市場における流通数は、やや少ない傾向にあります。
先代モデルとの比較
ジューク 16GTは、日産 ジュークのデビューから数か月遅れて追加設定されたハイパワーバージョンです。
シャシー構成は1.6L4気筒ターボエンジンとFF駆動システムを組み合わせていますが、他にも4WD駆動システムを持つジューク 16GT FOURが同時に登場しています。このMR16DDT型は比較的高い圧縮比を持つ高効率のターボエンジンで、190psと24.5kgmという2.5Lエンジンに匹敵する強力な出力と、良好な燃費性能を両立させた新世代のエンジンです。
トランスミッションは、1.6L車に専用となる7速マニュアルモード付きCVT(エクストロニックCVT-M7)を搭載し、よりスポーツ走行に適したパワープラント構成になっています。サスペンションシステムも1.5L車と比較して明確に強化されており、17インチホイールへと大型化されたタイヤと併せて、スポーツグレードらしいレスポンスのよいハンドリング特性を与えられました。
このグレードの中古車の流通量はあまり多い方ではないので、じっくり比較検討した上で購入を考えることをおすすめします。
エンジンは1.6L直列4気筒ターボ最高出力190ps。ボディサイズは全長4135mm×全幅1765mm×全高1565mmです。
人気のあるカラー
・スーパーブラック
・ナイトベールパープル
・ダークメタルグレー
・サンライトイエロー
・ブリリアントシルバー
・ラディアントレッド
・パッションレッド
・アズライトブルー
・ブリリアントホワイトパール
この中では、漆黒の「スーパーブラック」が人気です。
※本記事は、2025年1月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。