中古車購入
更新日:2025.01.28 / 掲載日:2020.11.14
フォルクスワーゲン ポロの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

フォルクスワーゲンが製造するコンパクトカーである「ポロ」に関して、今回はグレード別に紹介していきます。
「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
フォルクスワーゲン ポロの歴史
ドイツの自動車メーカーであるフォルクスワーゲンが製造しているポロは、兄弟車のゴルフよりも小型で軽量になっており、排気量の小さいエンジンを搭載し、トータルバランスに優れています。また、フロントにエンジンを横向きに配置しており、横向きのエンジンで前輪を駆動するスタイルのコンパクトカーです。1975年に初代のポロが登場します。ビートルの実質的後継車として、設計はアウディ50をベースにして開発されました。デビュー当時は、0.9Lエンジンを搭載した2ドアボディのみ設定されています。
1981年には、フランクフルトショーで2代目が発表され、同年8月にデビューしました。このときのモデルは、「ポロハッチバック」と呼ばれています。
1990年にマイナーチェンジを行って後期型となり、ヘッドランプやバンパーのデザインを変更しました。
1994年に登場した3代目からは、ボディ剛性や安全性を高めています。日本で発売が開始されたのは、2年後の1996年です。あとから、4ドアハッチバックや2ドアハッチバックモデルが追加されます。
2001年に4代目が発売され、日本での発売はガソリン車モデルのみでした。また、2005年には、4代目のポロをベースにして、スポーティーモデルである「ポロGTI」が発売されます。
2009年には、5代目が登場しました。日本で発売されたモデルは、ポロ GTI以外は南アフリカ共和国で製造されています。消費税率変更にともない、価格改定を行われたため、先代よりも10万円ほど値上げされました。5代目は多くのグレードが登場し、操縦安定性や乗り心地などにより、同年に発売されたゴルフと並ぶ人気車種となっています。
2018年には、現行型である6代目が登場。搭載するエンジンは5代目のものですが、トルクを向上させています。この世代では、歩行者検知対応の「エマージェンシーブレーキ」や「レーンキープアシストシステム」などの安全装備を充実させました。
ポロ GTI
ポロのスポーティーグレードとして誕生した「ポロ GTI」
もともとは3,000台の限定生産車でしたが、2000年に正式にカタログモデルとしてラインナップされるようになりました。
4代目では2.0Lエンジンを搭載し、最大出力は200psになり、パワフルなエンジンを備えています。
トランスミッションは、6速DSGのみです。シートの表皮はチェック柄であり、スタイリッシュなデザインが特徴。前車速追従機能のACCやキーレスアクセスなどの機能を装備しています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2005年式:流通量希少により算出不可
2006年式:48万円~119万円
2007年式:63万円
2008年式:流通量希少により算出不可
2009年式:流通量希少により算出不可
2010年式:79.8万円
2011年式:62.8万円~127.4万円
2012年式:53.9万円
2013年式:74万円
2014年式:99.8万円
2015年式:99万円~243.1万円
2016年式:128.4万円~229.1万円
2017年式:171.3万円~186万円
2018年式:141.7万円~265.9万円
2019年式:201.2万円~275.9万円
2020年式:219.2万円~253.4万円
2021年式:269.8万円~288.6万円
2022年式:250.5万円~375.2万円
2023年式:319.8万円~402.8万円
2024年式:359.2万円~439.2万円
世代ごとで見ていくと中古車はそれほど多く流通しているわけではありませんが、2010年以降のモデルは安定して流通しています。
先代モデルとの比較
4代目のポロをベースに開発して、日本では2005年に日本で先行発売されました。
この世代は登場から15年ほど経過しているため、流通量も少なく、現時点では8台前後しか確認できていません。この世代のポロ GTIを手に入れるのは非常に難しいでしょう。
エンジンは1.7L直列4気筒ターボ最高出力150ps。ボディサイズは全長3915mm×全幅1655mm×全高1465mmです。
第3世代:2010年~2018年
日本での発売モデルは、スーパーチャージャーとターボチャージャーの2つがありました。エンジンはターボエンジンよりも排気量を落としましたが、最高出力は42psアップしています。
中古車の流通量はそれほど多いわけではありませんが、登場から10年近く経過している車両が多いことから価格もこなれてきました。
エンジンは1.8L直列4気筒ターボ最高出力192ps。ボディサイズは全長3995mm×全幅1685mm×全高1445mmです。
第4世代(現行モデル):2018年~
この世代では、初の直噴ターボミラーサイクルのエンジンを搭載しました。トランスミッションは6速DSGのみです。装備面では、デジタルメーターのActive info Displayやスマートフォン ワイヤレスチャージングを採用しています。
現行モデルのため、流通量も多く、状態の良い車両も多いので価格も高めです。
エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力200ps。ボディサイズは、全長4075mm×全幅1750mm×全高1440mmです。
人気のあるカラー
・ディープブラックパールエフェクト
・ピュアホワイト
・スモーキーグレーメタリック
・キングズレッドメタリック
この中では、漆黒の「ディープブラックパールエフェクト」と、純白の「ピュアホワイト」が人気です。
ポロ TSIコンフォートライン
快適な運転を追求したグレード「ポロ TSIコンフォートライン」
エマージェンシーブレーキ機能やリアビューカメラ、ドライバーの披露を検知するFatigue Detection Systemが搭載されています。ハンドルブレーキグリップやステアリングはレザー仕様です。また、ホイールは15インチのアルミホイールを装備しています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2010年式:25.9万円~59.7万円
2011年式:39.7万円~79万円
2012年式:34.8万円~85万円
2013年式:49.8万円~106.8万円
2014年式:59.8万円~113万円
2015年式:74.2万円~130万円
2016年式:69万円~131.2万円
2017年式:82.2万円~206.7万円
2018年式:114万円~173.3万円
2019年式:119.3万円~183.4万円
2020年式:105.7万円~196.4万円
2021年式:135万円~240.4万円
2022年式:194万円~218万円
このグレードは初期年式のモデルこそ100万円以下の価格の車両も確認できますが、2018年式になると現行モデルとなるため、価格が100万円以上と一気に高くなります。
先代モデルとの比較
ポロ TSIコンフォートラインは、日本仕様のエンジンとトランスミッションを搭載されたモデルです。先代の自然吸気エンジンに代わって、インタークーラー付のターボエンジンが採用されました。エンジンを小型化し、性能や燃費を向上させています。
2014年にマイナーチェンジを行い、7代目ゴルフの安全装備の一部を導入しました。導入された安全装備は、プリクラッシュブレーキシステムやマルチコリジョンブレーキシステム、ドライバー疲労検知システムです。オプションだったアダプティブクルーズコントロールやリアビューカメラも、この代で標準装備となります。
この世代は登場からある程度時間が経っているため、中古車価格も車両状態によって幅広いのが特徴です。
エンジンは1.2L直列4気筒ターボ最高出力105ps。ボディサイズは全長3995mm×全幅1685mm×全高1475mmです。
第6世代:2018年~2022年
先代よりも全長と全幅が拡大されますが、全高は低くなりました。安全装備の歩行者検知対応シティエマージェンシーブレーキ機能を強化し、デイタイムランニングライトを標準装備します。エンジンは5代目フォルクスワーゲンポロのBlueMotionに搭載したエンジンを流用しました。
この世代はまだ数年しか経っていないため車両状態の良いものが多く、中古車価格も全体的に高めです。
エンジンは1.0L直列3筒ターボ最高出力95ps。ボディサイズは全長4060mm×全幅1750mm×全高1450mmです。
人気のあるカラー
・ディープブラックパールエフェクト
・ピュアホワイト
・リフレックスシルバーメタリック
・フラッシュレッド
・リーフブルーメタリック
・エナジェティックオレンジメタリック
この中では、純白の「ピュアホワイト」と、漆黒の「ディープブラックパールエフェクト」が人気です。
ポロ GT
3代目終盤に登場した特別限定車「ポロ GT」
1.4Lエンジンを搭載した4ドアをベースに開発されました。フロントとリアには、ポロ GTIと同じ大型スポイラー、ハニカムメッシュグリルなどを特別装備しています。
中古で購入する際の目安となる予算
そのため、ポロ GTを中古車で購入することは、非常に困難といえます。
先代モデルとの比較
ポロの3代目は1994年から発売が開始されていますが、ポロ GTは3代目終盤である2001年に追加された特別仕様車です。14インチのアルミホイールを装備し、フロントグリルはポロ GTIをベースにして開発されました。
特別仕様車であることに加えて、たった1年しか設定されていなかったグレードということもあり、現時点の中古車市場には1台も流通していません。そのため、今後も中古車市場に流通する確率は少ないでしょう。このグレードをどうしても手に入れたいのであれば、根気よく流通されるのを待つしかありません。
エンジンは1.4L直列4気筒ターボ最高出力75ps。ボディサイズは全長3750mm×全幅×1660mm×全高1425mmです。
人気のあるカラー
・ブラックマジックパールエフェクト
・リフレックスシルバーメタリック
・フレッシュレッド
・ジャズブルーパールエフェクト
この中では、パール塗装が施された黒色の「ブラックマジックパールエフェクト」が人気です。
ポロ ブルーGT
燃費とスポーツ性能を両立した「ポロ ブルーGT」
エンジンにはACT機能を備え、一定の条件でアクセルを離すと4気筒のうち2気筒が休止するのが特徴です。足回りは、専用のサスペンションと低偏平タイヤ、17インチアルミホイールを装備しています。
デュアルエキゾーストパイプやリアスポイラーを備え、よりスポーティーなシルエットに仕上げられました。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2013年式:54.8万円
2014年式:89.8万円~95.2万円
2015年式:98万円~142.1万円
2016年式:流通量希少により算出不可
2017年式:流通量希少により算出不可
ポロ ブルーGTは5代目のみに設定されていたグレードのため、中古車市場でも全年式を通してあまり多くの台数は流通していません。しかし、登場してから5年ほどしか経過していないため、全体的に状態の良い車両が多いです。
先代モデルとの比較
ポロ ブルーGTは、5代目のみで設定されたグレードです。同じく5代目に設定されているグレードの「ポロ TSI Highline」と「ポロ GTI」の中間グレードとし位置づけられており、低燃費と高い動力性能を両立しました。
ポロの中では、アクティブシリンダーマネジメントを初めて搭載します。これは、エンジンの負荷が大きくない場合に、4気筒のうちの2気筒を休止させて、燃費向上を行うシステムです。
リアスポイラーやデュアルエキゾーストパイプなどの採用で、スポーティーな見た目となっています。スポーツサスペンションや17インチアルミホイールの採用にしたことにより、ハンドリング性能が高まりました。
2014年にマイナーチェンジによって、17インチアルミホイールは10ツインスポークに変更されます。プリクラッシュブレーキシステムやシティエマージェンシーブレーキ、ドライバー疲労検知システムなどを標準装備し、安全面の機能強化も行いました。
中古車の流通はあまり多くはないですが、登場からそれほど時間が経過していないため、走行距離の短い車両も多く確認できます。
エンジンは1.4L直列4気筒ターボ最高出力150ps。ボディサイズは全長3995mm×全幅1685mm×全高1445mmです。
人気のあるカラー
・ディープブラックパールエフェクト
・ピュアホワイト
・リフレックスシルバーメタリック
・ブルーシルクメタリック
この中では、純白の「ピュアホワイト」と、グレーに近いシルバーの「リフレックスシルバーメタリック」が人気です。
※本記事は、2025年1月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。