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更新日:2020.11.13 / 掲載日:2020.11.13

ジャガー Fタイプの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

ジャガー Fタイプ

イギリスの自動車メーカー・ジャガーが販売するスポーツカー「Fタイプ」に関して、今回はグレード別に紹介していきます。

「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

ジャガー Fタイプの歴史

Fタイプはイギリスの自動車メーカーであるジャガーが、2013年の5月から現在まで販売している2シータースポーツカーです。

2011年7月のフランクフルトモターショーでデビューしたFタイプですが、日本で販売されるまでには2年程かかりました。2013年5月にはようやく下記2つのグレードの販売が開始されています。
・Fタイプ ベースグレード
・Fタイプ V8 S

2014年1月には、下記3つのグレードが追加されました。
・Fタイプ クーペ
・Fタイプ S クーペ
・Fタイプ R クーペ

また、同時期にコンバーチブルの2015年モデルを販売・開始することが発表され、最高出力380馬力を発生させる3.0L V型6気筒DOHCスーパーチャージャーを搭載した「Fタイプ S コンバーチブル」が追加されています。

2014年11月には、2016年モデルを発表し、4WD車である「Fタイプ R クーペ AWD」と、6速MT を搭載した「Fタイプ S クーペ」が追加されました。

2016年1月には、日本国内で限定20台の販売となる特別仕様車の「Fタイプ ブリティッシュデザインエディション」を発表。このグレードは、380psを発生するスーパーチャージャー付き3.0L V型6気筒DOHCスーパーチャージャーに8段ATを組み合わせるFタイプ S クーペをベースに開発されました。

2016年5月にはFタイプの最上級グレードとなる下記2つを追加します。
・Fタイプ SVR クーペ
・Fタイプ SVR コンバーチブル
グレード名につけられた「SVR」とは、ジャガー・ランドローバー内でオーダーメイド車や高性能モデルの開発、製造を担当する、SVO(スペシャル・ビークル・オペレーションズ)が手がけたハイパフォーマンスグレードの呼称です。ジャガーブランドとしては、このとき初めて設定されました。

2018年6月には、日本での発売開始から5周年を記念した「Fタイプ フリースタイル」という特別仕様車を15台限定で販売します。

そして2020年、この年の限定モデルとなる「Fタイプ チェッカーフラッグ・エディション」を販売し、話題を呼びました。

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Fタイプ クーペ

大型のサンルーフを搭載した「Fタイプ クーペ」

Fタイプ クーペは、Fタイプが誕生した翌年の2014年から設定されているグレードです。

ジャガーに設定される車の中でも最も優れたダイナミック性を備え、高いパフォーマンスを実現することができるようになっています。

オープンモデルのFタイプ コンバーチブルと違って、ルーフ部分は畳むことができませんが、代わりに大型のサンルーフが搭載されているのが特徴です。また、計器類の視認性に配慮して設計されたため、ステアリングホイールの中心部分は下の方に配置されています。

中古で購入する際の目安となる予算

Fタイプ クーペを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2014年式:459万円
2015年式:529万円~538万円
2016年式:589万円
2017年式:529万円~683万円
2018年式:628万円
2019年式:749万円~928万円
2020年式:798万円

Fタイプ クーペについては、他のグレードに比べると比較的中古車の流通が多く、新車価格が高額であるため中古車でも高値で取引されています。

先代モデルとの比較

第1世代(現行モデル):2013年~
Fタイプ クーペは2シーターモデルで、Fタイプの中でもベーシックグレードです。誕生した当初は、3.0L V型6気筒DOHCエンジンを搭載していました。

インテリアについては、スポーツカーらしさを感じさせるようなコクピット感覚の左右非対称の「1+1」レイアウトが特徴です。さらに、ファインレザーや厳選された素材によるジャガーらしい優美さ、ラグジュアリィさを融合させた上質な高級感のあるデザインとなっています。

また、シート機能としては最適なドライビングポジションを設定できるように、12段階まで調整することが可能です。さらに、快適性を高めるシートヒーター&クーラー機能をオプションで搭載することができるようになっています。

その後、2017年のマイナーチェンジで、2.0L 直列4気筒INGENIUMを搭載するようになりました。

Fタイプ クーペは他のグレードと比べると、中古車の流通量は多いです。しかし、人気のあるグレードでもあることから、全年式を通して中古車価格はまだまだ高めとなっています。

エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力300ps。ボディサイズは全長4470mm×全幅1925mm×全高1315mmです。

人気のあるカラー

Fタイプ クーペのボディカラーは、下記の12色が設定されています。

・フジホワイト
・カルデラレッド
・サントリーニブラック・メタリック
・ブリティッシュレーシンググリーン・メタリック
・ポルトフィーノブルー・メタリック
・アイガーグレイ・メタリック
・カンパチアングレー・メタリック
・インダスシルバー・メタリック
・シリコンシルバー・メタリック
・フィレンツェレッド・メタリック
・ブルーファイヤーブルー・メタリック
・ユーロンホワイト・メタリック

この中では、カタログにも使用されているイメージカラーである朱色に近い赤色の「カルデラレッド」が人気です。

ジャガー Fタイプ クーペの中古車を探す

Fタイプ コンバーチブル

ひと目でジャガーとわかるような佇まいの「Fタイプ コンバーチブル」

Fタイプ コンバーチブルは、Fタイプが誕生した翌年の2014年から2019年まで設定されていたグレードです。

オール・アルミニウム製ボディの2シーター・コンバーチブルモデルのスポーツ・パッケージとして、ラインナップされていました。

エクステリアは、ひと目でジャガーとわかるような佇まいを受け継いでいるのが特徴です。インテリアは、ドライバーディスプレイが標準で装備されました。これにより、快適で洗練されたドライブ環境を実現しています。

中古で購入する際の目安となる予算

Fタイプ コンバーチブルを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2013年式:548万円
2014年式:流通量希少により算出不可
2015年式:流通量希少により算出不可
2016年式:流通量希少により算出不可
2017年式:流通量希少により算出不可
2018年式:流通量希少により算出不可
2019年式:810万円

このグレードは、中古車市場での流通量が非常に少なく、現時点で確認できたのはたったの2台しかありませんでした。

先代モデルとの比較

第1世代:2013年~2019年
Fタイプ コンバーチブルは、ボディ構造にジャガーが業界初の技術を用いて開発した軽量アルミニウム・アーキテクチャーを採用し、新しい合金素材を用いた軽量化と構造的にさらに高い剛性を実現しています。

エクステリアのデザインは、伝統的なジャガーのデザイン理念をさらに進化させながら、従来よりもさらなるシンプルさにより、革新的なスポーツカーの特性を純粋に具現化しているのが特徴です。

インテリアのデザインは、ドライバーを包み込むようなドライバーのためのコックピットのように設計されています。また、全てのスイッチ類やコントロール類は、自然と手が伸びる場所に配置されました。

そんなFタイプ コンバーチブルの中古車の流通量は、非常に少ないです。実際に、現時点の中古車市場で確認できた中古車も、たった2台のみ。しかし、中古車市場に出回っている車両は外観や整備状態が良く、年式が古くても高価格で取引されています。

エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力300ps。ボディサイズは全長4480mm×全幅1925mm×全高1310mmです。

人気のあるカラー

Fタイプ コンバーチブルのボディカラーは、下記の12色が設定されています。

・エボニーブラック
・ポラリスホワイト
・サルサレッド
・アルティメットブラック・メタリック
・ブラックアメジスト・メタリック
・ブリティッシュレーシンググリーン・メタリック
・ダークサファイア・メタリック
・ストラタスグレイ・メタリック
・ナーグレイ・メタリック
・ロジウムシルバー・メタリック
・イタリアンレーシングレッド・メタリック
・ファイアーサンド・メタリック

この中では、純白の「ポラリスホワイト」と、漆黒の「アルティメットブラック・メタリック」が人気です。

Fタイプ Rクーペ

圧倒的なパワーを発揮する「Fタイプ Rクーペ」

Fタイプ Rクーペは、Fタイプが誕生した当初から設定されているグレードです。Fタイプの中でも、最も強力なバージョンとなっています。

搭載されたエンジンは、V型8気筒DOHCチャージャーで、トランスミッションは電子制御8速ATと6速MTを採用しました。そのため、Fタイプの他のグレードと比べても、圧倒的なパワーを発揮しているのが特徴です。

また、2020年のマイナーチェンジでは、下記の内容を標準装備しました。
・フロントパーキングエイド
・リアビューカメラ
・Apple Carplay
・Android Auto

中古で購入する際の目安となる予算

Fタイプ Rクーペを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2014年式:678万円
2015年式:719万円~733万円
2016年式:698万円
2017年式:779万円
2018年式:928万円~958万円
2019年式:1028万円~1298万円

Fタイプ Rクーペは、かろうじて中古車市場に流通していますが、それでもどの年式も1~2台しか流通していません。また、全体的に走行距離も少なく、車両状態も良いため高額で取引されています。

先代モデルとの比較

第1世代(現行モデル):2014年~
Fタイプ Rクーペは、Fタイプが誕生した当初から現在も設定されているグレードです。

搭載されたエンジンは、V型8気筒DOHCチャージャーエンジンは、最高出力550psと高出力で力強く、ドライバーが走る喜びを体感できるように実現させています。

サスペンションは前後ともにダブルウィッシュボーンとなっており、走行時のタイヤの上下を最小限に抑え、路面とタイヤをしっかりとグリップし、ハンドリングの良さ、乗り心地に高級感を味わうことが可能です。

トランスミッションは8ATとなっており、滑らかなシフトチェンジによって高出力エンジンからのトルクを損失少なく、タイヤに伝達することができます。

装備に関しては、下記の内容が標準装備されています。
・革シート
・ブレーキアシスト
・EBD(電子制動力配分装置)
・盗難防止システム

また、下記の内容はオプションで装備することが可能です。
・クルーズコントロール
・サンルーフ/ムーンルーフ

中古車は全年式流通しているものの、年式ごとにみると1~2台しか流通していません。そのため、しっかりと車両の状態を確認した上で購入することをおすすめします。

エンジンは5.0L V型8気筒ターボ最高出力575ps。ボディサイズは全長4470mm×全幅1925mm×全高1315mmです。

人気のあるカラー

Fタイプ Rクーペのボディカラーは、下記の12色が設定されています。

・フジホワイト
・カルデラレッド
・サントリーニブラック・メタリック
・ブリティッシュレーシンググリーン・メタリック
・ポルトフィーノブルー・メタリック
・アイガーグレイ・メタリック
・カンパチアングレー・メタリック
・インダスシルバー・メタリック
・シリコンシルバー・メタリック
・フィレンツェレッド・メタリック
・ブルーファイヤーブルー・メタリック
・ユーロンホワイト・メタリック

この中では、朱色に近い赤色の「カルデラレッド」が人気です。

Fタイプ Sクーペ

ハイパワーのV6エンジンを搭載した「Fタイプ Sクーペ」

Fタイプ Sクーペは、Fタイプが誕生した当初から2016年まで設定されていたグレードです。

エンジンにはV型6気筒DOHCSチャージャーが採用され、8速のZF製のオートマティック・トランスミッションが組み合わせられています。また、ギアをより長くホールドした他、素早いシフトを可能とするダイナミック・モードを装備しました。

さらに、このグレードにはオプションでカーボンセラミックブレーキも装備することが可能です。

中古で購入する際の目安となる予算

Fタイプ Sクーペを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2014年式:578万円
2015年式:618万円~648万円
2016年式:流通量希少により算出不可

Fタイプ Sクーペは中古車市場において流通量がかなり少なく、現時点ではたったの3台だけでした。また、全体的にどの車両も走行距離が少ないのに加え、車両状態も良いことから高い価格で取引されています。

先代モデルとの比較

第1世代:2014年~2016年
Fタイプ Sクーペはジャガーの伝統を受け継ぐパワーと俊敏性を持ち、最新のドライビングシステムを搭載した、これまでにない刺激的な走りを実現しています。無駄を省き、気品に満ちたフォルムにスポーティーな魅力を極めたデザインが特徴です。

前後サスペンションには、剛性が確保でき、操縦安定性を向上できるダブルウィッシュボーンを採用しています。ブレーキは、前後輪ともに放熱性や制動性に優れたベンチレーテッドディスクを搭載。また、燃料供給装置は電子制御燃料噴射を採用して、走行環境やエンジンの回転数、気温や気圧等、あらゆる条件に合わせた燃料噴射を行えるようになっています。

その後、2016年のマイナーチェンジで設定されたのを最後に、Fタイプ Sクーペというグレードは姿を消しました。

このグレードの中古車は現時点では、たった3台しか流通していません。また、流通している車両は基本的に走行距離が少なく、車両状態も良いことから高い価格で取引されています。

エンジンは3.0L V6気筒ターボ最高出力380ps。ボディサイズは全長4470mm×全幅1925mm×全高1315mmです。

人気のあるカラー

Fタイプ Sクーペのボディカラーは、下記の13色が設定されています。

・エボニーブラック
・ポラリスホワイト
・カルデラレッド
・アルティメットブラック・メタリック
・グレイシャーホワイト・メタリック
・ブリティッシュレーシンググリーン・メタリック
・ダークサファイア・メタリック
・ブラックベリー・プレミアムメタリック
・アンモナイトグレイ・メタリック
・ストームグレイ・プレミアムメタリック
・ロジウムシルバー・メタリック
・イタリアンレーシングレッド・メタリック
・ファイアーサンド・メタリック

この中では、黒色の「エボニーブラック」が人気です。

※本記事は、2020年11月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

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グーネットマガジン編集部

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グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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