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更新日:2025.03.28 / 掲載日:2020.11.08

トヨタ ハリアーの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

トヨタ ハリアー

 

高級クロスオーバーSUVというジャンルを開拓した車であるトヨタ ハリアーに関して、今回はグレード別に紹介していきます。「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

トヨタ ハリアーの歴史

ハリアーはトヨタ自動車が製造販売するクロスオーバーSUVで、高級サルーンの乗り心地と快適性を備え、高級クロスオーバーSUVというジャンルを開拓した先駆車です。

車名のハリアーは、タカ科の鳥のチョウヒを意味する「HARRIER」から命名されました。ハリアーについているエンブレムは、チョウヒを図案化したものです。

1997年の12月に初代が登場します。6代目カムリのプラットフォームをベースに開発し、エンジンはV型6気筒または直列4気筒であり、駆動方式はFFと4WDの2つが設定されました。トランスミッションは4速ATのみの設定です。

翌年1998年には、フルエアロパーツを装着した特別仕様車の「エアロツアラー」を発売しました。

2003年2月に初のフルモデルチェンジを行い、2代目が発売されます。駆動方式とエンジンは初代と同じですが、トランスミッションは4速ATに5速ATが加わりました。最上級グレードには、電子制御のエアサスペンションが搭載されます。そして、自動車の装備として、世界初のプリクラッシュセーフティシステム(衝突被害軽減ブレーキ)をオプションとして設定することができるようになりました。

2005年には、ハイブリッドモデルの「ハリアーハイブリッド」をラインナップに追加。

2009年には、ハリアーのレクサスブランド版である「レクサスRX」が国内市場に投入されますが、2代目のハリアーもそのまま販売が継続されます。

2013年11月に3代目が発売され、レクサスRXとは切り離して国内専用車として販売されました。トランスミッションはCVTに変更し、アイドリングストップ機能を標準装備します。安全装備では、前後左右に設置の4台のカメラで、ハリアーを上から見たような映像を映し出し、近づく歩行者を知らせる機能を搭載しました。

2020年6月に4代目が発売され、この世代からハリアーはグローバルモデルとして位置づけられています。この世代では、4代目に設定されていたターボ仕様車はありません。プラットフォームは5代目のRAV4と共通です。

ハリアー プレミアム

ハリアー プレミアム ホワイトパールクリスタルシャイン

 

3代目の中間グレード「ハリアー プレミアム」

ハリアー プレミアムは3代目で設定されたグレードであり、ハリアー エレガンスのワンランク上のグレードです。

このグレードから18インチホイールを装備します。ガソリン車やハイブリッド車のホイールには、スーパークロムメタリック塗装を施しました。

また、ターボ仕様車には切削面の金属光沢を利用して、透明なクリア塗装を施したのに加えて、ダークグレーメタリック塗装を施しました。

その他、予防安全パッケージのToyota Safety Senseも搭載され、アダプティブハイビームシステムが追加されています。

中古で購入する際の目安となる予算

ハリアー プレミアムを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2013年式:164万円~319万円
2014年式:137万円~277万円
2015年式:135万円~235万円
2016年式:148万円~246万円
2017年式:161万円~276万円
2018年式:184万円~318万円
2019年式:176万円~298万円
2020年式:206万円〜301万円

ハリアー プレミアムは年式が比較的新しいために、中古車価格はある程度の価格がついています。FFと4WDがありますが、4WDの方が中古車価格も高いようです。

先代モデルとの比較

第3世代:2013年~2020年
ハリアー プレミアムは、3代目で設定されていたグレードです。この世代では、中間グレードという位置づけでした。

搭載されているスマートエントリーは、カードキー付きのものを採用します。また、挟み込み防止機能、停止位置メモリー機能、予約ロック機能がついたパワーバックドア、パナソニックが開発した空気中の水分を集めてできた水に包まれた微粒子イオンの車載用「ナノイー」などの快適機能を充実させました。

インテリアには、夜になるとライトの点灯に連動してスイッチ照明や足回りがクリアブルーに光る室内イルミネーションが追加されています。

安全装備にはToyota Safety Senseが備わっており、先行車や対向車の有無に関係なく、常にハイビームで走行ができるヘッドライトシステムのアダプティブハイビームシステムや運転席・助手席のエアバッグなども装備されました。

ハリアー プレミアムは年式も比較的新しいことから、全体的に中古車価格は高めとなっています。

エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力151ps。ボディサイズは全長4720mm×全幅1835mm×全高1690mmです。

人気のあるカラー

ハリアー プレミアムのボディカラーは、下記の6色が設定されています。

・ブラック
・ダークレッドマイカメタリック
・シルバーメタリック
・ダークブルーマイカメタリック
・スパークリングブラックパールクリスタルシャイン
・ホワイトパールクリスタルシャイン

このなかでは、パール塗装が施された白色の「ホワイトパールクリスタルシャイン」が人気です。

ハリアー エレガンス

ハリアー エレガンス ダークブルーマイカメタリック

高級SUVらしいインテリアが特徴の「ハリアー エレガンス」

ハリアー エレガンスは3代目で設定されていたベーシックグレードです。

ボディサイズにはグレードごとの違いはありませんが、このグレードのみホイールが17インチと一回り小さいものを装備しています。ベーシックグレードですが、スマートエントリーやヒーターコントロール、盗難防止システムなどといった基本機能は装備されました。

また、ベーシックグレードながらも、本革巻き3本ステアリングやファブリックと合成皮革のシートなどと、高級SUVらしいインテリアが特徴です。

中古で購入する際の目安となる予算

ハリアー エレガンスを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2013年式:147万円~164万円
2014年式:131万円~244万円
2015年式:135万円~241万円
2016年式:131万円~221万円
2017年式:151万円~273万円
2018年式:193万円~315万円
2019年式:202万円~278万円
2020年式:201万円〜264万円

ハリアー エレガンスは3代目でのベーシックグレードなので、年式が新しいながらも他のグレードよりも中古車価格は若干安くなっています。

先代モデルとの比較

第3世代:2013年~2020年
ハリアー エレガンスは、3代目で設定されたグレードです。3代目では、ベーシックグレードという位置づけでした。

同時期に設定されていた他のグレードは18インチのホイールを装備していましたが、このグレードのみホイールのサイズが17インチと小さめのホイールを装備しています。

インテリアでは、本革巻き3本ステアリングホイールや黒木目で幾何学模様のシフトパネルなどを装備しているのが特徴です。スマートエントリーや盗難防止システムなど基本的な機能は装備されており、Toyota Safety Senseも備わっています。

2017年のマイナーチェンジでは、衝突回避支援パッケージの電動パーキングブレーキやブレーキホールドを追加で装備しました。さらにインテリジェントクリアランスソナーを強化し、超音波センサーを8個に増やし、右左折時などでも衝突緩和ができるように改善されています。

3代目に設定されていたグレードのため、車両状態も良く、比較的高い価格で取引されているようです。

エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力151ps。ボディサイズは全長4720mm×全幅1835mm×全高1690mmです。

人気のあるカラー

ハリアー エレガンスのボディカラーは、下記の6色が設定されています。

・ブラック
・ダークレッドマイカメタリック
・シルバーメタリック
・ダークブルーマイカメタリック
・スパークリングブラックパールクリスタルシャイン
・ホワイトパールクリスタルシャイン

このなかでは、漆黒の「ブラック」と、パール塗装が施された白色の「ホワイトパールクリスタルシャイン」が人気です。

ハリアー 240G

2代目の装備が簡素化されていたグレード「ハリアー 240G」

ハリアー 240Gは、2代目で設定されたベースグレードです。このグレードには、FFと4WDの2つの駆動方式が設定されました。

ベーシックグレードの装備は簡素化され、アルミホイールは17インチを、クロームメタリック加工は施されていません。また、ハンドルはウレタン仕様です。

安全装備には運転席と助手席のエアバッグとニーエアバッグ、ブレーキアシスト、EBD付きABSを装備しましたが、サイドエアバッグとカーテンエアバッグはオプション装備となっています。

トランスミッションは4速ATのみの設定です。

中古で購入する際の目安となる予算

ハリアー 240Gを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2003年式:流通量希少により算出不可
2004年式:150万円
2005年式:流通量希少により算出不可
2006年式:99万円
2007年式:流通量希少により算出不可
2008年式:95万円
2009年式:流通量希少により算出不可
2010年式:109万円
2011年式:流通量希少により算出不可
2012年式:流通量希少により算出不可
2013年式:流通量希少により算出不可

ハリアー 240Gはすでに発売から15年以上経っていますが、中古車価格はある程度値段がついています。年式により中古車価格に幅がありますが、装備が充実したモデルほど高値です。

先代モデルとの比較

第2世代:2003年~2013年
ハリアー 240Gは、2代目のみに設定されていたグレードです。駆動方式はFFと4WD、トランスミッションは4速ATと5速MTをラインナップしていました。

運転席や助手席のエアバッグ、ABS、ブレーキアシストなどの安全装備を備えています。リアフォグランプとサイドエアバッグは、オプションで設定することが可能でした。

2006年のマイナーチェンジでは、ヘッドライトはオートレベリング機構付きのディスチャージヘッドランプになり、HDDタイプのカーナビに変更となります。

2008年には、このハリアー 240Gをベースにした特別仕様車の「ハリアー 240G Lパッケージアルカンターラプライムバージョン」が登場しています。

2009年には、ハリアーのレクサスブランド「レクサスRX」が日本で登場しますが、ハリアー 240Gはそのまま発売が続けられました。その後、ハリアー 240Gは2013年の4代目へのフルモデルチェンジのタイミングで販売が終了します。

初期年式のものは登場から20年以上経過しているため価格もこなれてきましたが、高年式のものは登場から12年ほどのものもあるため、ある程度の価格がついているのが特徴です。

エンジンは2.4L直列4気筒ターボ最高出力160ps。ボディサイズは全長4730mm×全幅1845mm×全高1680mmです。

人気のあるカラー

ハリアー 240Gのボディカラーは、下記の6色が設定されています。

・ブラック
・ダークブルーマイカ
・グレーメタリック
・シルバーメタリック
・ベージュメタリック
・ホワイトパールクリスタルシャイン

このなかでは、漆黒の「ブラック」と、パール塗装が施された白色の「ホワイトパールクリスタルシャイン」が人気です。

ハリアー G

ハリアー G センシュアルレッドマイカ

 

現行モデルの装備がグレードアップした「ハリアー G」

ハリアー Gは、4代目で設定されたグレードです。この世代におけるハリアーのグレードのなかでは、中間グレードとして位置づけられています。

ハリアー Sの装備に加え、対向車や先行車が見えにくくなる蒸発現象を抑制しつつも、ハイビームの状態を保つことができるアダプティブハイビーム&プロジェクター式LEDヘッドランプが標準装備されているのが特徴です。

インナーミラーはデジタル、シート表皮はファブリックと合成皮革、運転席は8ウェイパワーシートと、全体的にハリアー Sに比べて装備がグレードアップされています。

中古で購入する際の目安となる予算

ハリアー Gを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2020年式:259万円~495万円
2021年式:291万円〜399万円
2022年式:297万円〜435万円
2023年式:318万円〜464万円
2024年式:329万円〜497万円
2025年式:363万円〜413万円

ハリアーGは4代目で設定されたグレードのため、発売から数か月ほどしか時間が経過していないために、中古車価格が高いです。新車販売価格は341万円ですが、なかには新車価格よりも高い値段がつけられている中古車もあり、エアロパーツや装備が充実したモデルほど値段が高くなっている傾向にあります。

先代モデルとの比較

第4世代(現行モデル):2020年~
ハリアー Gは、4代目で設定されている、この世代の中間グレードです。

ガソリン車とハイブリッド車があり、それぞれにFFと4WDの駆動方式が設定されました。ホイールは、切削光輝にダークグレーメタリック塗装を行った18インチアルミホイールを採用しています。

LEDヘッドランプは、プロジェクター式を搭載。オーディオは、8インチディスプレイオーディオに6スピーカーが装備されています。12.3インチT-Connect SDナビゲーションシステムと9スピーカーはオプションで設定することが可能です。また、SDカードに車の前後の画像を録画できるデジタルインナーミラーも備わっています。

安全装備では、予防安全パッケージのToyota Safety Senseを備えており、プリクラッシュセーフティは昼夜の歩行者や昼間の自転車に対応しました。

ハリアー Gは登場してからほんの数か月しか経過していないため、中古車価格も新車価格とあまり変わらない値段の中古車がほとんどです。

エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力171ps。ボディサイズは全長4740mm×全幅1855mm×全高1660mmです。

人気のあるカラー

ハリアー Gのボディカラーは、下記の7色が設定されています。

・プレシャスブラックパール
・ブラック
・スレートグレーメタリック
・スティールブロンドメタリック
・センシュアルレッドマイカ
・ダークブルーマイカ
・プラチナホワイトパールマイカ

このなかでは、深みのある黒色の「プレシャスブラックパール」と、純白に近い白色の「プラチナホワイトパールマイカ」が人気です。

※本記事は、2025年3月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

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