中古車購入
更新日:2024.12.03 / 掲載日:2020.10.06
ダイハツ タントの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

「軽スーパーハイトワゴン」という新たなジャンルを確立し、ホンダのN-BOXなどとともに現在の一大ブームを築いたダイハツ タントを今回はグレード別に紹介していきます。
「それぞれどのような特徴があるのか」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらいなのか」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
ダイハツ タントの歴史
ホンダのN-BOXやスズキのスペーシアなど、現在軽自動車の主流となっている軽スーパーハイトワゴン。そのジャンルを確立した車が、2003年にダイハツから発売されたタントでした。タントの初代モデルは2003年11月に「しあわせ家族空間」というコンセプトで、ファミリー層をターゲットとして発売が開始しました。タントは同社で販売されているムーヴの流れをくむ軽自動車ですが、ムーヴよりも高い全高で、コンパクトでありながら広いキャビンを持っているので、これまでにない軽自動車として注目を集めました。タントはイタリア語で「とても広い、たくさんの」という意味があり、その車名のとおり軽自動車でありながら広々とした車内空間を持っているのです。
また、スライドドアが採用されたことによって乗降性も優れ、それまで軽自動車にあった「セカンドカー」としてのイメージを一新、世帯の「ファーストカー」としてのキャラクターも確立しました。
2代目が誕生したのは2007年で、今ではタントの代名詞ともなっている「ミラクルオープンドア」が採用されたのはこの世代から。このミラクルオープンドアというのは、センターピラーレスとスライドドアを組み合わせたもので当時としては画期的なものでした。また、この世代では標準モデルとカスタムモデルを同時に発売し始めています。
そして2013年に3代目が誕生。3代目となったこのモデルでもキープコンセプトは貫かれ、2代目から登場したミラクルオープンドアはさらなる進化を遂げました。それまで助手席側のみだったスライドドアが運転席側にも採用され、さらに使いやすさが増しています。
2019年には、現行モデルとなる4代目が誕生しました。今やタントの代名詞でもあるミラクルオープンドアを中心にこの4代目もさらなる進化を遂げ、タントはホンダのN-BOXなどと共に軽スーパーハイトワゴンの一大ブームを先頭で牽引し続けています。
同年12月、新グレードの「セレクション」シリーズを追加。各グレードに既存のパックオプションを標準搭載しているのが特長です。リーズナブルな価格帯で装備が充実していると、幅広い世代から支持を受けました。
2020年6月、「X」をベースとした新グレード「Xスペシャル」を設定。パワースライドドアなど一部の装備を省略し、より低価格帯で販売しました。
2022年、タントから派生したモデル「ファンクロス」が登場。ファンクロスはアウトドアやレジャーなどでの活用を想定しており、オフロードSUVのようなフロントフェイスと、撥水や防水加工を施した専用装備などが採用されています。
タント X

快適装備がタント Lよりも充実「タント X」
タント Lが低価格帯のエントリーグレードであるのに対して、タント XはフロントドアガラスがスーパーUV&IRカットガラスとなっています。さらにエアコンもスーパークリーンエアフィルターが装備されたフルオートエアコンになるなど、快適装備がタント Lよりも充実しています。
そのため、タント Lよりも人気が高く、タントの中でも人気の高いグレードです。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2004年式:17万円~36万円
2005年式:17万円~42万円
2006年式:13万円~30万円
2007年式:23万円~49万円
2008年式:12万円~71万円
2009年式:14万円~49万円
2010年式:12万円~50万円
2011年式:15万円~63万円
2012年式:14万円~93万円
2013年式:30万円~79万円
2014年式:35万円~115万円
2015年式:27万円~99万円
2016年式:22万円~135万円
2017年式:23万円~135万円
2018年式:79万円~152万円
2019年式:60万円~200万円
2020年式:65万円~171万円
2021年式:95万円~172万円
2022年式:105万円~182万円
2023年式:114万円~208万円
2024年式:135万円~196万円
タント Xは人気車種の人気グレードというだけあって、約10年前の2013年式でも状態などが良ければ50万円以上の値段で販売されています。また、4代目にあたる2019年式以降は相場が高くなっており、50万円以下で手に入れるのは難しいかもしれません。
先代モデルとの比較
この世代のタント Lには、運転席にあるスイッチひとつでミラーを折りたためるようにした機能の電動格納式ドアミラーやブレーキをかけたときにタイヤロックを防ぐ機能のABS(EBD&ブレーキアシスト付)を装備します。
販売開始から10年以上経過しているため、比較的安い値段で手に入れられる世代です。エンジンは0.6L直列3気筒ターボ最高出力58ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1750mmです。
第3世代:2013年~2019年
この世代でも、先代から搭載されたABS(EBD&ブレーキアシスト付)を装備します。また、キーを差込む操作をしなくてもドアの解錠・施錠から、エンジンの始動・停止まで行える進化型のキーレスエントリーシステムを搭載しました。
この世代は登場からそれほど時間が経っていないため、まだ高い値段で取引されています。エンジンは0.6L直列3気筒ターボ最高出力52ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1750mmです。
第4世代(現行モデル):2019年~
2019年に誕生したタントの現行モデルにあたります。軽自動車初となる駐車支援システム「スマートパノラマパーキングアシスト」などの機能が採用され、さらに使い勝手の良さが進化しました。
販売からまだ1年しか経っていないため、新車とそれほど変わらない価格で取引されているものが多いです。エンジンは0.6L直列3気筒ターボ最高出力52ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1755mmです。
人気のあるカラー
モノトーン
・アイスグリーン
・サンドベージュメタリック
・シャイニングホワイトパール
・ホワイト
・ブラックマイカメタリック
・ブライトシルバーメタリック
・レーザーブルークリスタルシャイン
・ファイアークォーツレッドメタリック
・プラムブラウンクリスタルマイカ
ツートン
・ホワイト×アイスグリーン
・ホワイト×サンドベージュメタリック
この中で人気のカラーは、黒色に少しラメがかった「ブラックマイカメタリック」と白色にパールが入った光沢感のあるホワイトの「シャイニングホワイトパール」です。
タント L

装備より価格を重視した「タント L」
また、タント Lにはダイハツの衝突回避支援システムであるスマートアシストIIIや両手がふさがっていてもドアの開閉が可能なパワースライドドアは搭載されていません。装備などが充実しているタント Xと比べると人気面では劣りますが、その分、低価格となっています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2003年式:流通量希少により算出不可
2004年式:13万円~30万円
2005年式:15万円~38万円
2006年式:15万円~45万円
2007年式:15万円~38万円
2008年式:11万円~72万円
2009年式:13万円~48万円
2010年式:13万円~60万円
2011年式:16万円~64万円
2012年式:16万円~130万円
2013年式:19万円~50万円
2014年式:26万円~96万円
2015年式:25万円~150万円
2016年式:22万円~135万円
2017年式:28万円~124万円
2018年式:49万円~129万円
2019年式:45万円~130万円
2020年式:64万円~189万円
2021年式:91万円~140万円
2022年式:100万円~159万円
2023年式:119万円~169万円
2024年式:124万円~179万円
タント Lはタントのエントリーグレードとされており、それほど人気の高いグレードとはいえません。しかし、タント自体が人気の高い車種だけあって中古車相場を見てもそんなことを全く感じさせない価格となっています。
先代モデルとの比較
この世代からタント最大の特徴である室内空間の広さと使いやすさをさらに進化させ、助手席ドアと左側スライドドアの間の柱を無くし、つながって大きく開くミラクルオープンドアを搭載。
先代と比べてわずかながら中古車市場に出回っている台数も増えてきています。しかし、登場から時間が経っているため、価格は低めです。エンジンは0.6L直列3気筒ターボ最高出力58ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1750mmです。
第3世代:2013年~2019年
先代と先々代から継承される室内空間の広さと使い勝手の良さに磨きをかけ、燃費性能や安全性能も大幅に向上しました。
この世代の高年式のものはそれほど時間が経っていないので、年式によって価格に幅がある世代です。エンジンは0.6L直列3気筒ターボ最高出力52ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1750mmです。
第4世代(現行モデル):2019年~
現行となるこの世代でも、タント Lはエントリーグレードという位置づけです。価格を抑えたグレードらしく必要最低限の装備となっています。
現行モデルだけあって、中古車市場ではかなりの数が取引されており、状態の良いものが多いので価格も高めです。エンジンは0.6L直列3気筒ターボ最高出力52ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1755mmです。
人気のあるカラー
モノトーン
・アイスグリーン
・サンドベージュメタリック
・シャイニングホワイトパール
・ホワイト
・ブラックマイカメタリック
・ブライトシルバーメタリック
・レーザーブルークリスタルシャイン
・ファイアークォーツレッドメタリック
・プラムブラウンクリスタルマイカ
ツートン
・ホワイト×アイスグリーン
・ホワイト×サンドベージュメタリック
この中で人気のカラーは、ブラックにラメの入った「ブラックマイカメタリック」と、光沢のあるホワイトにパールが入った「シャイニングホワイトパール」と、淡い赤色が美しい「ファイアークォーツレッドメタリック」です。
タント カスタム RS

外観をスポーティーにした「タント カスタム RS」
カスタム RSはカスタムの中でも最上級グレードとされ、ターボエンジン搭載モデルとなっています。最上級グレードということで価格もタントの中で最も高額になりますが、非常に人気の高いグレードです。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2005年式:17万円~32万円
2006年式:19万円~65万円
2007年式:25万円~35万円
2008年式:9万円~97万円
2009年式:19万円~65万円
2010年式:23万円~97万円
2011年式:21万円~99万円
2012年式:26万円~108万円
2013年式:35万円~87万円
2014年式:54万円~135万円
2015年式:39万円~135万円
2016年式:59万円~125万円
2017年式:79万円
2018年式:流通量希少により算出不可
2019年式:87万円~200万円
2020年式:125万円~184万円
2021年式:115万円~202万円
2022年式:138万円~235万円
2023年式:139万円~230万円
2024年式:169万円~235万円
タント カスタムの中で最上級グレードにあたるタント カスタム RSは、中古車市場でも高い人気を誇ります。そのため、2013年式以降であっても、状態の良い個体であれば100万円を超えるかもしれません。
先代モデルとの比較
エアロモデルであるタント カスタム RSは、ターボエンジンを搭載しているグレードです。ターボエンジン以外の装備は、タント カスタム Xと変わりありません。
中古車市場でも高値で取引されているため、高い人気を誇ります。しかし、発売から10年以上経過していることから、この世代で状態の良いものを見つけるのは難しいでしょう。エンジンは0.6L直列3気筒ターボ最高出力64ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1750mmです。
第3世代:2013年~2019年
この世代から両側パワースライドドアを標準装備させました。
先代同様、安定した高い人気を保っており、7年前の2013年式のものでも、状態の良いものは100万円を超える予算を必要とします。エンジンは0.6L直列3気筒ターボ最高出力64ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1750mmです。
第4世代(現行モデル):2019年~
現行のタント カスタム RSには、本革巻きのステアリングホイールが標準装備されました。また、専用の15インチアルミホイールも装備。
この世代でも高い人気を維持しており、中古車市場でも高値で取引されています。エンジンは0.6L直列3気筒ターボ最高出力64ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1755mmです。
人気のあるカラー
モノトーン
・シャイニングホワイトパール
・ブラックマイカメタリック
・クロムグレーメタリック
・クールバイオレットクリスタルシャイン
・ターコイズブルーマイカメタリック
・レーザーブルークリスタルシャイン
・ファイアークォーツレッドメタリック
ツートン
・ブラックマイカメタリック×シャイニングホワイトパール
・ブラックマイカメタリック×ファイアークォーツレッドメタリック
この中で人気のカラーは、黒色に少しラメがかった「ブラックマイカメタリック」と、白色にパールが入った「シャイニングホワイトパール」です。
タント カスタム X

幅広い年齢層から指示を受けた「タント カスタム X」
装備面と価格面のバランスの良さから高い人気を誇っており、若年層だけでなくシルバー世代からも支持されているグレードです。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2005年式:19万円~38万円
2006年式:18万円~34万円
2007年式:20万円~40万円
2008年式:18万円~59万円
2009年式:13万円~69万円
2010年式:16万円~100万円
2011年式:7万円~120万円
2012年式:22万円~118万円
2013年式:48万円~130万円
2014年式:29万円~128万円
2015年式:38万円~135万円
2016年式:59万円~135万円
2017年式:54万円~158万円
2018年式:72万円~155万円
2019年式:78万円~186万円
2020年式:109万円~185万円
2021年式:109万円~196万円
2022年式:111万円~215万円
2023年式:125万円~218万円
2024年式:164万円~232万円
タント カスタム Xは、タントの標準モデルよりも新車販売価格が高くなっていますが、装備面と価格面のバランスの良さからカスタムシリーズの中でも、タント カスタム Xが特に高い人気を集めています。
先代モデルとの比較
この世代のタント カスタム Xは、オートエアコンや14インチアルミホイールなどを装備しています。
登場してから時間が経っているため、出回っている台数も少なく、良質な車両を探し出すのは少し難しいかもしれません。エンジンは0.6L直列3気筒ターボ最高出力64ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1750mmです。
第3世代:2013年~2019年
この世代では、助手席のスライド幅を従来比10cm拡張したため、38cmのロングスライド化を実現しました。
この世代は比較的新しい年式のものも多く流通していることから、100万円を超える値段で販売されています。エンジンは0.6L直列3気筒ターボ最高出力64ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1750mmです。
第4世代(現行モデル):2019年~
この世代では、左側パワースライドドアや運転席のシートヒーター、マルチインフォメーションディスプレイ、運転席シートリフターなどが標準装備となりました。
去年登場した世代のため、新車とそう変わらない値段で販売されているものが多いです。エンジンは0.6L直列3気筒ターボ最高出力64ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1755mmです。
人気のあるカラー
モノトーン
・シャイニングホワイトパール
・ブラックマイカメタリック
・クロムグレーメタリック
・クールバイオレットクリスタルシャイン
・ターコイズブルーマイカメタリック
・レーザーブルークリスタルシャイン
・ファイアークォーツレッドメタリック
ツートン
・ブラックマイカメタリック×シャイニングホワイトパール
・ブラックマイカメタリック×ファイアークォーツレッドメタリック
この中で人気のカラーは、黒色に少しラメがかった「ブラックマイカメタリック」と、白色にパールが入った「シャイニングホワイトパール」です。また、ルーフ部分が黒色で、ボディ部分が白色の「ブラックマイカメタリック×シャイニングホワイトパール」というツートンカラーも人気があります。
※本記事は、2024年11月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。