中古車購入
更新日:2025.03.28 / 掲載日:2020.07.15
RAV4の狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

人気のSUVであるトヨタのRAV4に関して、今回はグレード別に紹介していきます。「それぞれどのような特徴があるのか」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらいなのか」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
トヨタ RAV4の歴史
「RAV4」は1989年の東京モーターショーでコンセプトモデルが出展され、その4年後の1993年の東京モーターショーでプロトタイプが披露されました。カローラやセリカなどのコンポーネントを使いながらも、フロアパネルやリアサスペンションは専用に開発し、オンオフ性能を追求した車両です。RAV4は「Robust Accurate Vehicle with 4 Wheel Drive」の頭文字を取って命名されました。SUVらしさや、きめ細かな4WDという意味が込められています。RAV4は、ランドクルルーザーのような本格的なSUVではなく、乗用車をベースにしたSUVです。
1994年に初代RAV4が登場し、販売店では「RAVJ」と「RAVL」という2つの名前で販売されました。「J」はJoyfull、「L」はLibertyの頭文字から命名されています。初代は2Lエンジンに4速ATまたは5速MTの組み合わせで、全車4WDでした。1997年になると、電気自動車版のRAV4EVが登場します。ただし、販売は審査を通過した一部のユーザーのみに限られていました。
2000年には2代目の発売が開始されます。国内よりも海外をメインにした開発となり、2代目は5ドアが中心、ボディサイズは海外を意識して大型化されました。搭載エンジンは1.8Lまたは2Lエンジンです。また、初代にはあったスポーティーグレードが、2代目ではなくなります。
2005年には3代目が登場し、より海外市場を意識した車となりました。その理由は、先代が国内より海外でヒットしたからです。月間の発売目標が国内2000台、海外30万台という数字からも、海外をメインに販売していることがわかります。この3代目で3ドアモデルは廃止となり、5ドアのみとなりました。
2013年になると4代目が発売されますが海外のみの販売であり、国内では5代目が登場するまで、3代目を引き続き販売していきます。
2018年には北米で5代目が発売され、翌2019年に国内でも販売が始まりました。国内向けには、発売当時からガソリン車とハイブリッド車が用意されています。ガソリン車のグレードはX、G、アドベンチャーの3つです。
2020年には、国内でプラグインハイブリッドの「RAV4 PHV」が販売されると公表されています。ガソリン車やハイブリッド車と外観の差別化をはかり、専用のフロントグリルやLEDを装備したのが特徴です。
2021年、アドベンチャーグレードにハイブリッドシステムを搭載した「ハイブリッドアドベンチャー」を新たに設定。同時に一部改良が行われ、RAV4アドベンチャーに新しいボディカラーが追加されたほか、全グレードでアルミホイールのデザインが変更されるなど、細かなアップデートが実施されました。
2024年の一部改良では、大きな変更点として、FF車だったXとハイブリッドXの2グレードが4WD仕様に変更。これにより、RAV4の全グレードが4WD車に統一されました。また、一部グレードではオプション装備の標準化が行われ、利便性が向上しています。
RAV4 G

高い安全性能を誇る「RAV4 G」
エクステリアでは、クロムメタリック18インチホイール、パワーバックドア、ガンメタリック塗装のフロントグリルなどを装備。
インテリアには、7.0インチマルチインフォメーションディスプレイ、合成本革シート、ウェイトパワーシート、バックカメラ、パワーバックドアなどを装備しています。
実際に起こった交通事故を分析し、発生割合の事故に対応する機能を集約した、最先端の予防安全技術である「Toyota Safety Sence」も装備されました。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2005年式:流通量希少により算出不可
2006年式:93万円~144万円
2019年式:210万円~534万円
2020年式:230万円~454万円
2021年式:257万円~419万円
2022年式:289万円~485万円
2023年式:298万円~472万円
2024年式:397万円~520万円
2025年式:458万円~569万円
RAV4 Gは、2005年発売の3代目から登場したグレードです。2006年以降、Gグレードは一度なくなりましたが2019年に発売した5代目で復活しました。5代目は発売から年数が経っていないため、高価格買取の傾向にありますが、車両の状態にもよって大きく差が開いているようです。
先代モデルとの比較
独自に開発されたフロアパネルやリアサスペンションを装備し、コンパクトなクロスオーバーSUVとして発売された世代です。ベーシックグレードであるXグレードの上級グレードとして登場しました。発売からすでに20年以上経過しているので、中古市場にはほとんど流通していません。
エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力165ps。ボディサイズは全長4115mm×全幅1760mm×全高1640mmとなっています。
第2世代:2000年~2005年
この世代のRAV 4のGグレードは、一回り大きくなり3ナンバー車となりました。アクティブトルクコントロール4WD協調制御を搭載しています。海外市場を意識した開発となっている第2世代ですが、2005年式だと中古市場にいくらか流通している状況です。
エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力170ps。ボディサイズは全長4335mm×全幅1815mm×全高1685mmとなっています。
第5世代:2018年~
第3世代と第4代ではGグレードはなくなり、2018年発売の第5世代で再度登場しました。この世代のRAV 4のGグレードは先進安全装備の「Toyota Safety Sence」を搭載しているのが特徴です。発売から時間が経っていないので、中古価格は高値の傾向にあります。
エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力171ps。ボディサイズは全長4600mm×全幅1855mm×全高1685mmとなっています。
人気のあるカラー
・シルバーメタリック
・センシュアルレッドマイカ
・ダークブルーマイカ
・アティチュードブラックマイカ
・グレーメタリック
・プラチナホワイトパールマイカ
そのなかでも、青みがかった黒色の「アティチュードブラックマイカ」や、角度によって強い輝きを見せる白色の「プラチナホワイトパールマイカ」といった定番色が人気を集めています。これらのカラーは、中古市場で他のカラーよりも販売価格が高い傾向です。
RAV4 X
RAV4のなかでも一番安い価格帯の「RAV4 X」
シルバーメタリックの17インチホイール、4.2インチのマルチインフォメーションディスプレイ、ファブリックシート、ウレタンのステアリングホイールなどを装備しています。4WDモデルでは、前輪駆動と4輪駆動を使い分けられるダイナミックコントロール機能を搭載しており、路面状況などに合わせた走行が可能です。ハイブリッド車にはドライブモードセレクトがあり、ドライバーの気分に応えてくれるのも魅力となっています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
1994年式~2005年式:流通量希少により算出不可
2006年式:90万円
2007年式~2016年式:流通量希少により算出不可
2019年式:205万円~469万円
2020年式:212万円~343万円
2021年式:230万円~332万円
2022年式:243万円~323万円
2023年式:290万円~327万円
2024年式:285万円~365万円
2025年式:流通量希少により算出不可
RAV4は2016年から2年半の間、一時的に国内の市場から撤退しました。そのため、RVA4 Xに2017年式と2018年式はありません。しかし、2019年に復活し、人気車種の仲間入りを果たしたことから中古車市場でも比較的高値で取引されています。
先代モデルとの比較
5ナンバーサイズのコンパクトなクロスオーバーSUVとして登場します。3ドアが最初に発売され、その後ロングボディの5ドアが追加されました。発売から時間が経っているので、中古市場にはあまり流通していません。
エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力135ps。ボディサイズは全長3705mm×全幅1760mm×全高1635mmとなっています。
第2世代:2000年~2005年
フルモデルチェンジして、ボディサイズは一回り大きくなっています。第2世代も発売から時間が経っているので、中古市場での流通量は少ないのが現状でしょう。
エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力135ps。ボディサイズは全長3705mm×全幅1760mm×全高1635mmとなっています。
第3世代:2005年~2016年
新開発のプラットフォームで、エンジンやサスペンション、ブレーキなどを一新しています。3ドアモデルは廃止され、5ドアロングのみの発売です。第3世代になると中古市場での流通が増えてきます。
エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力170ps。ボディサイズは全長4335mm×全幅1815mm×全高1685mmとなっています。
第5世代:2018年~
フルモデルチェンジの5代目は、シャープなデザインです。北米から1年遅れて国内で販売が始まりました。発売から時期が経っていないので、中古市場での価格は比較的高めに設定されています。
エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力171ps。ボディサイズは全長4600mm×全幅1855mm×全高1685mmとなっています。
人気のあるカラー
・シルバーメタリック
・センシュアルレッドマイカ
・ダークブルーマイカ
・アティチュードブラックマイカ
・グレーメタリック
・プラチナホワイトパールマイカ
なかでも華やかな赤の「センシュアルレッドマイカ」が人気のようです。海外では「RUBY FLARE PEAR」と名付けられました。SUVらしさを演出する色であり、フロントマスクやフェンダーを黒にしており、赤と黒のコントラストで引き締まった印象を与えます。
RAV4 アドベンチャー

「RAV4 アドベンチャー」はオフロード色を強めたグレード
エクステリアは、専用のフロントグリルバンパーや、大型のフロント・リアスキッドプレート、大型のホイールアーチモールなどを装備し、オフロードを意識したつくりとなっています。マットクリア塗装のホイールは19インチと、RAV4のなかでも大きなサイズを装備しました。バックカメラやハンズフリーパワーバックドアなどはオプションです。先進安全装備でも、リアクロストラフィックオートブレーキなどが同様にオプションとなっています。
ボディカラーは3色のモノトーンのほかに、2色のツートンカラーも用意されました。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2019年式:217万円~443万円
2020年式:230万円~454万円
2021年式:257万円~377万円
2022年式:289万円~401万円
2023年式:298万円~462万円
2024年式:380万円~469万円
2025年式:430万円~478万円
トヨタRAV4 アドベンチャーは、2019年発売の5代目に登場したグレードです。車両の状態によって販売価格は異なりますが、発売からさほど時間が経っていないため、中古で取引される価格も高い傾向にあります。450万円を超える高額が付けられた車両も見られました。
先代モデルとの比較
RAV4 アドベンチャーは第5世代のモデルのみの設定となっています。2019年発売のアドベンチャーは、インテリアとエクステリアに手を入れてオフロード色を強くしたグレードです。専用のフロントグリルや大型ホイールアーチモールなどを装備しています。バックドアガーニッシュやアウトドアサイドハンドルなどと、タフなイメージを強めた装備が多く、オフロードらしさを演出させました。先進安全装備「Toyota Safety Sence」を搭載し、シートの合革はGグレードと同じです。
Gグレード以上のグレードには、ダイナミックトルクベクタリングAWDがあり、アドベンチャーにも採用されています。これは後輪のトルクを左右独立で制御し、車両安定性を高めて力強い走りを実現するシステムです。路面状況や走行状態によって4WD、2WDのどちらが適しているのかをシステムが瞬時に判断し、最適な駆動方法で走行します。
搭載するエンジンは2.0Lガソリンエンジンながらも、パワートレインによって高速走行しても安定した走りを実現。2019年発売のグレードであり、中古市場でも十分な台数が流通しています。中古価格は2000万円後半から300万円前半の価格帯です。新車価格が319万円なので、中古価格はそれほど安くはありません。
エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力171ps。ボディサイズは全長4610mm×全幅1865mm×全高1690mmとなっています。
人気のあるカラー
モノトーン
・アティチュードブラックマイカ
・グレーメタリック
・アーバンカーキ
ツートン
・アッシュグレーメタリック×アーバンカーキ
・アッシュグレーメタリック×グレイッシュブルー
なかでも人気のボディカラーは、くすみのあるアースカラーの緑色と白みがかった灰色を組み合わせた「アッシュグレーメタリック×アーバンカーキ」です。このグレードでは、このカラーが全体の4割を占めるほど人気があります。
RAV4 ハイブリッドG
静かな車内空間を実現した「RAV4 ハイブリッドG」
前輪と後輪を別々に駆動することができ、FFと4WDを使い分けることも可能です。パワートレインは、2LエンジンCVTを組み合わせています。ガソリン車よりも1.5倍ほど燃費が良いのが特徴です。車両重量はガソリン車よりも100kgほど重くなっていますが、排気量アップやハイブリッドシステムで加速性が良くなりました。振動や騒音を抑え込むことに優れ、静かな車内空間を実現していることも特筆すべき点でしょう。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2019年式:210万円~534万円
2020年式:235万円~393万円
2021年式:258万円~419万円
2022年式:301万円~485万円
2023年式:319万円~473万円
2024年式:380万円~520万円
2025年式:430万円~569万円
2019年に発売した5代目でハイブリッドモデルが登場しました。その中の最上級グレードがハイブリッドGであり、正確には2.5 ハイブリッド G E-Four 4WD CVTという名称です。販売から時間が経っていないため、中古価格は高値で取引されています。
先代モデルとの比較
RAV4 ハイブリッドGは第5世代のモデルのみの設定で、2.5Lエンジンを搭載しています。「2.5 ハイブリッド G E-Four 4WD」「2.5 ハイブリッド X E-Four 4WD」「2.5 ハイブリッド X」という3つのグレードがあり、2.5 ハイブリッド G E-Four 4WDがハイブリッドGと呼ばれるグレードです。ハイブリッドシステムによって、低燃費と加速性能を実現しました。
ハイブリッドGは4WDであり、E-Fourというシステムを搭載しています。このシステムは、後輪の最大トルクを増やすことにより、前輪と後輪のトルク配分を100:00~20:80まで変化させられるものです。これにより操縦の安定性を高めることが可能となり、コーナリングの前輪と後輪のトルク配分も最適化することができます。後輪トルクの配分を高めることで雪道や雨天時、坂道発進での安定性が高まるのが特徴です。
2019年発売のRAV4のハイブリッドモデルですが、中古市場でも流通しています。新車販売価格が約388万円であるのに対し、中古価格は350万円~390万円が主流です。ただし、中古価格で400万円を超えて販売されている場合もあります。
エンジンは2.5L直列4気筒ターボ最高出力178ps。ボディサイズは全長4600mm×全幅1855mm×全高1685mmとなっています。
人気のあるカラー
・シルバーメタリック
・センシュアルレッドマイカ
・ダークブルーマイカ
・アティチュードブラックマイカ
・グレーメタリック
・プラチナホワイトパールマイカ
人気があるのは、青みがかった黒色の「アティチュードブラックマイカ」と、角度によって強い輝きを見せる白色の「プラチナホワイトパールマイカ」です。「プラチナホワイトパールマイカ」は有償色ですが、人気の高いカラーとなっています。タイヤなどの黒と、ボディの白のコントラストがよく映え、RAV4の力強いイメージを大いに表現する色といえるでしょう。
※本記事は、2025年3月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。