中古車購入
更新日:2019.06.21 / 掲載日:2018.12.17
BMW B5の中古車購入の際の選び方の参考ポイント

グーネット編集チーム
BMW B5は、BMWの5シリーズをベースにして製作されたスペシャルモデルのことを指します。そして、手がけているのは、「アルピナ社」というドイツ・バイエルン州ブッフローエに拠点を置くメーカーです。BMW車のモータースポーツとの関わりが深く、現在ではBMWの車両をベースとしたハイパフォーマンスモデルの製作をメインに行っています。
アルピナ社は、初代B5を2005年3月に誕生させ、2010年7月には2代目、2017年3月には3代目へとフルモデルチェンジを行っています。また、初代より、LIMOUSINE(リムジン)と呼ばれるセダンと、TOURING(ツーリング)と呼ばれるワゴンの2タイプボディのラインアップとなっており、用途に応じて選択できるのもポイントです。
BMW B5の特徴としては、車としての走行性能は大幅に引き上げられているにも関わらず、大型スポイラーやGTウイングなど、派手な装飾をしていないことも挙げられます。性能向上に直結する改造は施されているものの、エクステリアは控えめな改造に抑えられているため、品のある真のハイパフォーマンスカーとしての魅力が引き立っています。
オプションのラインアップも豊富であり、「ALPINAブルー」や「ALPINAグリーン」と呼ばれる専用色をはじめ、ヘッドアップ・ディスプレイなどの運転支援装置に至るまで、内外装のドレスアップや快適装備に関する変更を行うことで、自分の用途や目的に合わせ、最高の1台を作り上げることができるのもB5の大きな魅力の1台です。
ここではB5の中古車購入の際の選び方の参考ポイントとして、主なグレードの特徴、維持費と燃費、中古車の価格相場や価格帯を取り上げてご紹介します。
B5の主なグレードの特徴と比較から選ぶ

グーネット編集チーム
2代目 BMW B5 F10、F11系(2010年~2017年)の主なグレードの特徴
・ビターボ リムジン(4.4L)
2010年7月のB5発売時に設定されたのが、この「ビターボ リムジン」と呼ばれるセダンモデルです。搭載されたエンジンは、BMW550iに積まれる4.4LのV8ツインターボを、BMWのノーマル状態である407psから520psにまでパワーアップさせたユニットです。
右ハンドル仕様や、「ALPINAブルー」や「ALPINAグリーン」と呼ばれる専用色についてはオプション設定となります。外観上の特徴としては、フロントスポイラーや左右2本ずつ出されたエギゾースト、20インチホイールなどが挙げられます。
サスペンションやスロットル開度などを統合制御する「ダイナミック・ドライブ・コントロール」が搭載されており、各モードにはアルピナが自らチューニングを施してあります。乗り心地の良さをキープしつつ、走行性能を高めた足回りのセッティングこそがアルピナB5の特徴と言えます。
・ビターボ ツーリング(4.4L)
2011年3月にB5シリーズに追加設定されたのが「ビターボ ツーリング」で、ベース車両はBMW 5シリーズ・ツーリングとなります。BMW5シリーズ・ツーリングにはV8モデルの設定がありませんでしたが、こちらも「ビターボ リムジン」と同じく4.4LのV8ツインターボエンジンが搭載されたことが最も大きなトピックです。
初代B5と比べると、4.4LのV型8気筒エンジンの過給がスーパーチャージャーからターボへ、トランスミッションが6ATから8ATになったことが挙げられます。
3代目 BMW B5 G30、G31系(2017年~)の主なグレードの特徴
・ビターボ リムジン オールラッド(4.4L)
3代目 BMW B5のセダン版が「ビターボ リムジン オールラッド」となります。3代目は、これまで一貫してFRレイアウトを採用し続けてきたアルピナが、初めてBMW xDriveシステムのテクノロジーをベースとした4WDシステムを搭載したことが大きなトピックです。
これまで、高級サルーンの多くが後輪駆動レイアウトを採用してきましたが、B5もモデルチェンジごとにパワーアップしており、3代目では最大出力が608psに到達しています。そこで、優れたトラクションと操縦性能を求める中で、「インテグレイテッド・アクティブ・ステアリング」という新しいシステムが採用されました。
この仕組みには、可変ステアリング・ギヤ・レシオと電気機械式リヤ・アクスル・ステアリングが備わっており、低速域ではより曲がる方向性に、高速域では直進安定性を高める方向性に働きます。
・ビターボ ツーリング オールラッド(4.4L)
B5のステーションワゴンモデルが「ビターボ ツーリング オールラッド」となりますが、セダンモデルとの違いに関してはいくつかあります。主な違いとして、車両重量が90kg重くなることもあり、0-100 km/h加速が3.5秒から3.7秒に、巡航最高速度が330kmから322kmへと若干劣るカタログ値になります。
その一方で、ラゲージルーム容量は、セダンモデルの530Lから、570Lから1700Lまで拡大できるため、荷物を多く積むユーザーにはこちらのワゴンモデルの方が使い勝手が良くなります。
B5の燃費と年間維持費の違いを・比較から選ぶ

グーネット編集チーム
ここでは、B5の主な世代・型式ごとの燃費の違いと、燃費に基づく年間の燃料代と自動車税からなる年間維持費用をまとめます。
同じ型式でも車両重量などにより若干の差異が生じることがあります。
なお、年間の走行距離は年間1万km、ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しています。また、自動車税は2018年10月時点で参照したものとなります。
2代目 BMW B5 F10、F11系(2010年~2017年)の燃費・維持費
・AM10:4.4L/8AT/FRモデル
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
JC08モード燃費:7.5km/L
年間ガソリン代:約193,333円(1333.3L×145円) ※1
自動車税:年間76,500円 ※2
年間維持費:約269,833円 ※3
・5M1C:4.4L/8AT/FRモデル
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
JC08モード燃費:7.3km/L
年間ガソリン代:約198,630円(1369.8L×145円) ※1
自動車税:年間76,500円 ※2
年間維持費:約275,130円 ※3
・5M1C:4.4L/8AT/FRモデル
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
JC08モード燃費:7.3km/L
年間ガソリン代:約198,630円(1369.8L×145円) ※1
自動車税:年間76,500円 ※2
年間維持費:約275,130円 ※3
・5M2C:4.4L/8AT/FRモデル
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
JC08モード燃費:7.5km/L
年間ガソリン代:約193,333円(1333.3L×145円) ※1
自動車税:年間76,500円 ※2
年間維持費:約269,833円 ※3
・5M2A:4.4L/8AT/FRモデル
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
JC08モード燃費:7.1km/L
年間ガソリン代:約204,225円(1408.4L×145円) ※1
自動車税:年間76,500円 ※2
年間維持費:約280,725円 ※3
3代目 BMW B5 G30、G31系(2017年~)の燃費・維持費
・5M3C:4.4L/8AT/フルタイム4WDモデル
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
JC08モード燃費:8.2km/L
年間ガソリン代:約176,829円(1219.5L×145円) ※1
自動車税:年間76,500円 ※2
年間維持費:約253,329円 ※3
※1.ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しております。
※2.自動車税は2018年10月時点で参照したものとなります。
※3.年間の走行距離は年間1万kmと仮定して1年間のガソリン代を算出し、自動車税を合算して、年間維持費として計算をしております。
B5の中古車価格相場から選ぶ

グーネット編集チーム
B5は希少価値の高いサルーンであり、中古車価格も高い水準を維持しています。また、流通している個体は状態が良いことも特徴であり、予算や使い方に応じて、最適な1台を選べることも大きな魅力と言えるでしょう。
B5の主なグレード・型式の中古車価格帯
初代BMW B5 E60、E61系:368.8~389万円
2代目 BMW B5 F10、F11系:538~1,177万円
3代目 BMW B5 G30、G31系:-万円
B5の中古車では、460万円以上の車が占めている傾向です。
その中でも、平成24年式、平成26年式、平成27年式のB5が在庫しています。
それ以外にも、360万円台や380万円台の価格帯での中古車も存在します(上記中古価格帯については、2018年11月6日時点での数値となっています)。
年式やグレード、オプション装備をはじめ、走行距離や程度、ボディカラーなどで個々の中古車販売価格が異なりますので、中古車を価格で選ぶ際には、最新の価格をチェックするようにしましょう。